有馬記念がラストランになった名馬|最後のレースで勝った馬・負けた馬
この記事の要点
- 2016〜2025年の有馬記念10回の出走159頭のうち、そのあと出走していない馬は34頭(JRAは2026年10月25日まで、海外・地方はJBISの成績)。1年に1〜7頭で、最も多かったのは2019年の7頭
- 勝って終えたのは2017年のキタサンブラックと2019年のリスグラシューの2頭。34頭のうち3着以内は8頭だった
- 34頭のうちGⅠ馬は25頭。1着の2頭のほかは2着から15着だった
- 34頭のうち牝馬は17頭で、10回に出走した牝馬38頭の半分近くにあたる

2016年から2025年までの有馬記念10回では、出走159頭のうち34頭が、そのあと一度も走っていない(JRAは2026年10月25日まで、海外・地方はJBISの成績)。そのうち勝って終えたのは、2017年のキタサンブラックと2019年のリスグラシューの2頭だけだ。本記事では、年ごとの頭数と着順、有馬記念が最後のレースになったGⅠ馬の一覧、1984〜2015年に有馬記念を勝って最後のレースにした馬をまとめる。
本記事の数え方|そのあと出走がない馬を選ぶ
数えたのは、2016〜2025年の有馬記念10回の全出走馬159頭。2016年1月から2026年10月25日までのJRAの全レースで、その有馬記念より後に出走がない馬を選び、JBISの全競走成績で海外・地方の出走もないものを「有馬記念が最後になった馬」とした。出走取消・競走除外は出走に数えず、競走中止は着外として数えた。
2025年に5着だったサンライズジパングは、そのあとJRAでは出走がないが、2026年2月にサウジアラビアのサウジカップに出走しているので、数に入れていない。2025年に走った馬は、そのあとの期間が10か月ほどしかないので、これから走る馬が出てくるかもしれない。
年ごとの頭数|1年に1〜7頭
| 年 | 出走頭数 | そのあと出走がない馬 | その馬の着順 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | 16頭 | 1頭 | 10着 |
| 2017年 | 16頭 | 4頭 | 1着・2着・5着・11着 |
| 2018年 | 16頭 | 4頭 | 4着・6着・13着・16着 |
| 2019年 | 16頭 | 7頭 | 1着・6着・7着・11着・12着・14着・16着 |
| 2020年 | 16頭 | 3頭 | 2着・3着・4着 |
| 2021年 | 16頭 | 3頭 | 3着・10着・14着 |
| 2022年 | 16頭 | 1頭 | 15着 |
| 2023年 | 16頭 | 4頭 | 3着・7着・10着・12着 |
| 2024年 | 15頭 | 4頭 | 2着・8着・13着・14着 |
| 2025年 | 16頭 | 3頭 | 6着・7着・8着 |
| 計 | 159頭 | 34頭 |
※2016年1月〜2026年10月25日のJRAの全レースで、その有馬記念より後に出走がなく、JBISの全競走成績で海外・地方の出走もない馬。出走頭数は出走取消・競走除外を除いた数
最も多かったのは2019年の7頭で、勝ったリスグラシューのほか、GⅠ馬のレイデオロ・アルアイン・スワーヴリチャードなどがこの年で最後になった。少なかったのは2016年と2022年の1頭ずつだ。
34頭の着順は、1着2頭、2着3頭、3着3頭、4着以下26頭だった。3着以内は8頭(23.5%)で、ほかの125頭の3着以内22頭(17.6%)と大きくは変わらない。1〜3番人気だった馬は34頭のうち5頭で、多くは4番人気より下だった。
性別では、34頭のうち牝馬が17頭、牡馬が17頭だった。10回に出走した牝馬は38頭で、その半分近くがそこで最後のレースになった。牡馬は118頭のうち17頭(14.4%)、セン馬は3頭のうち0頭だ。年齢は5歳が22頭で最も多い。
有馬記念が最後のレースになったGⅠ馬|2016〜2025年
34頭のうち、GⅠ(海外のGⅠを含む)を勝っていた馬は25頭。JBISの全競走成績で、どの馬も有馬記念のあとに国内・海外で出走がない。
| 年 | 馬名 | 性齢 | 人気 | 着順 | 通算成績 | 勝ったGⅠ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016年 | マリアライト | 牝5 | 6番人気 | 10着 | 20戦6勝 | 2015年エリザベス女王杯、2016年宝塚記念 |
| 2017年 | キタサンブラック | 牡5 | 1番人気 | 1着 | 20戦12勝 | 2015年菊花賞、2016年天皇賞(春)、2016年ジャパンC、2017年大阪杯、2017年天皇賞(春)、2017年天皇賞(秋)、2017年有馬記念 |
| 2017年 | クイーンズリング | 牝5 | 8番人気 | 2着 | 19戦6勝 | 2016年エリザベス女王杯 |
| 2017年 | ミッキークイーン | 牝5 | 5番人気 | 11着 | 17戦5勝 | 2015年オークス、2015年秋華賞 |
| 2018年 | ミッキーロケット | 牡5 | 8番人気 | 4着 | 24戦5勝 | 2018年宝塚記念 |
| 2018年 | サトノダイヤモンド | 牡5 | 6番人気 | 6着 | 18戦8勝 | 2016年菊花賞、2016年有馬記念 |
| 2019年 | リスグラシュー | 牝5 | 2番人気 | 1着 | 22戦7勝 | 2018年エリザベス女王杯、2019年宝塚記念、2019年コックスプレイト、2019年有馬記念 |
| 2019年 | シュヴァルグラン | 牡7 | 14番人気 | 6着 | 33戦7勝 | 2017年ジャパンC |
| 2019年 | レイデオロ | 牡5 | 9番人気 | 7着 | 17戦7勝 | 2017年日本ダービー、2018年天皇賞(秋) |
| 2019年 | アルアイン | 牡5 | 15番人気 | 11着 | 20戦5勝 | 2017年皐月賞、2019年大阪杯 |
| 2019年 | スワーヴリチャード | 牡5 | 5番人気 | 12着 | 19戦6勝 | 2018年大阪杯、2019年ジャパンC |
| 2019年 | アエロリット | 牝5 | 12番人気 | 14着 | 19戦4勝 | 2017年NHKマイルC |
| 2020年 | フィエールマン | 牡5 | 2番人気 | 3着 | 12戦5勝 | 2018年菊花賞、2019年天皇賞(春)、2020年天皇賞(春) |
| 2020年 | ラッキーライラック | 牝5 | 4番人気 | 4着 | 19戦7勝 | 2017年阪神ジュベナイルフィリーズ、2019年エリザベス女王杯、2020年大阪杯、2020年エリザベス女王杯 |
| 2021年 | クロノジェネシス | 牝5 | 2番人気 | 3着 | 17戦8勝 | 2019年秋華賞、2020年宝塚記念、2020年有馬記念、2021年宝塚記念 |
| 2021年 | キセキ | 牡7 | 7番人気 | 10着 | 33戦4勝 | 2017年菊花賞 |
| 2021年 | ペルシアンナイト | 牡7 | 11番人気 | 14着 | 36戦4勝 | 2017年マイルチャンピオンシップ |
| 2022年 | アカイイト | 牝5 | 9番人気 | 15着 | 27戦5勝 | 2021年エリザベス女王杯 |
| 2023年 | タイトルホルダー | 牡5 | 6番人気 | 3着 | 19戦7勝 | 2021年菊花賞、2022年天皇賞(春)、2022年宝塚記念 |
| 2023年 | ウインマリリン | 牝6 | 14番人気 | 7着 | 22戦6勝 | 2022年香港ヴァーズ |
| 2024年 | シャフリヤール | 牡6 | 10番人気 | 2着 | 18戦4勝 | 2021年日本ダービー、2022年ドバイシーマクラシック |
| 2024年 | スタニングローズ | 牝5 | 9番人気 | 8着 | 18戦6勝 | 2022年秋華賞、2024年エリザベス女王杯 |
| 2024年 | スターズオンアース | 牝5 | 8番人気 | 14着 | 15戦3勝 | 2022年桜花賞、2022年オークス |
| 2025年 | タスティエーラ | 牡5 | 8番人気 | 6着 | 15戦4勝 | 2023年日本ダービー、2025年クイーンエリザベス2世カップ(香港) |
| 2025年 | ジャスティンパレス | 牡6 | 5番人気 | 7着 | 24戦5勝 | 2023年天皇賞(春) |
※年は有馬記念の年。通算成績とGⅠ勝ちはJBISの全競走成績(海外のレースを含む)。GⅠ勝ちの年はレースの年
25頭のうち、3着以内に入ったのは7頭。勝ったキタサンブラックとリスグラシューのほか、クイーンズリングとシャフリヤールが2着、フィエールマン・クロノジェネシス・タイトルホルダーが3着だった。1番人気で走ったのはキタサンブラックだけで、残りの24頭は2番人気から15番人気だ。
前の年までに有馬記念を勝っていた馬も2頭いる。2016年の勝ち馬サトノダイヤモンドは2018年に6着、2020年の勝ち馬クロノジェネシスは2021年に3着で、どちらもそこで最後のレースになった。
1984〜2015年に有馬記念を勝って最後のレースにした馬
1984〜2015年の有馬記念の勝ち馬のうち、そのレースが最後の出走になった馬を、JBISの全競走成績で確かめられたものだけ挙げる。ここにない年の勝ち馬にも、そのあと出走がない馬がいるかもしれない。
| 年 | 馬名 | 人気 | 通算成績 | GⅠ勝ち |
|---|---|---|---|---|
| 1990年 | オグリキャップ | 4番人気 | 32戦22勝 | 4勝 |
| 1993年 | トウカイテイオー | 4番人気 | 12戦9勝 | 4勝 |
| 2003年 | シンボリクリスエス | 1番人気 | 15戦8勝 | 4勝 |
| 2006年 | ディープインパクト | 1番人気 | 14戦12勝 | 7勝 |
| 2008年 | ダイワスカーレット | 1番人気 | 12戦8勝 | 4勝 |
| 2013年 | オルフェーヴル | 1番人気 | 21戦12勝 | 6勝 |
| 2014年 | ジェンティルドンナ | 4番人気 | 19戦10勝 | 7勝 |
※通算成績とGⅠ勝ちはJBISの全競走成績(地方・海外のレースを含む)。GⅠ(2007〜09年のJpnⅠを含む)は、グレード制ができた1984年以降のレースだけを数えた
このうちオグリキャップ・シンボリクリスエス・オルフェーヴルの3頭は、有馬記念を2回勝ち、2回目の勝利が最後のレースだった。トウカイテイオーは、前の年の有馬記念(11着)から1年ぶりのレースで勝ち、そのあと出走がない。
まとめ
2016〜2025年の有馬記念10回では、出走159頭のうち34頭が、そのあと出走していない。1年に1〜7頭で、着順は1着から16着まで散らばり、3着以内は8頭だった。勝って終えたのはキタサンブラックとリスグラシューの2頭で、GⅠ馬の25頭のうち残りの馬は2着から15着だった。
34頭のうち17頭は牝馬で、有馬記念に出た牝馬の半分近くがそこで最後になっている。2025年の3頭は、そのあとの期間がまだ短く、これからJRAや海外で走る馬が出てくるかもしれない。
有馬記念のレースの条件と1956年からの歴代優勝馬は、有馬記念とはにまとめている。
競走馬が何歳で引退するかと、引退したあとの行き先は、競走馬の一生にある。
2017年の有馬記念を勝って終えたキタサンブラックの産駒の成績は、キタサンブラック産駒の特徴と血統にまとめている。
よくある質問
- 有馬記念が最後のレースになって、勝った馬は?
- 2016〜2025年の10回では、2017年のキタサンブラックと2019年のリスグラシューの2頭。どちらもJBISの成績で、有馬記念のあと国内外で出走がない。1984〜2015年に確かめられた勝ち馬では、オグリキャップ、トウカイテイオー、シンボリクリスエス、ディープインパクト、ダイワスカーレット、オルフェーヴル、ジェンティルドンナが、有馬記念を勝ったあと出走がない。
- 有馬記念がラストランになる馬は毎年何頭いる?
- 2016〜2025年の10回で、有馬記念のあと出走していない馬は1年に1〜7頭、合わせて34頭だった(JRAは2026年10月25日まで)。出走159頭の2割ほどにあたる。
- 有馬記念がラストランになった馬の着順は?
- 2016〜2025年の34頭のうち、1着2頭、2着3頭、3着3頭で、3着以内は8頭。残りの26頭は4着以下だった。
- 有馬記念が最後のレースになる馬は牝馬が多い?
- 2016〜2025年の34頭のうち牝馬は17頭。10回に出走した牝馬38頭のうち17頭(44.7%)がそこで最後になり、牡馬(118頭のうち17頭、14.4%)より割合が高かった。






