日本馬の海外遠征の成績|国別の勝率は?ドバイ・香港・サウジ

この記事の要点
- 日本馬(JRA所属馬)の海外での出走は、1走ずつの記録でのべ1,018走・121勝。勝率11.9%、3着内率30.8%で、2020年代は7年目で476走と2010年代の309走をすでに上回った(2026年11月1日時点。2026年は10月5日までの出走と10月31日のブリーダーズカップ)
- 出走が最も多い国は香港の253走で、UAEの249走が続く。50走以上の国で勝率が最も高いのはサウジアラビアの17.2%
- 最も多く走ったレースは香港マイルの53走。ドバイワールドカップは52走で2勝、凱旋門賞は39走(1走ずつの記録で)、勝ちはない
- 海外で最も多く走った馬はディアドラの14走、騎手は武豊騎手の123回、調教師は森秀行調教師の98走
目次
日本馬(JRA所属馬)は、1走ずつの記録では、海外でのべ1,018走して121勝している。勝率は11.9%、3着内率は30.8%で、出走が最も多い国は香港の253走だ(2026年11月1日時点)。
本記事では、JRA所属馬の海外での出走をすべて数え、年代別・国別の出走数と勝率、出走の多いレース、格別の成績、海外で最も多く走った馬・騎手・調教師をまとめる。ドバイ・サウジアラビア・香港・アメリカ・フランス・イギリス・オーストラリアは、国ごとの要点も整理する。
日本馬の海外での成績はのべ1,018走・121勝
| 出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,018 | 121 | 109 | 84 | 11.9% | 30.8% |
2026年11月1日時点で、海外で走ったJRA所属馬は527頭、走った国は14か国になる。乗った騎手は154人、送り出した調教師は155人だ。
1走ずつの記録で最も古いのは、1962年にアメリカのワシントンDC国際に出たタカマガハラ(10着)。最初の勝ちは、1995年に香港国際カップを勝ったフジヤマケンザンだ。
長期滞在の5頭は通算の成績だけ
海外に長く滞在して走った次の5頭は、1走ずつではなく、通算の成績だけが記録されている。
| 年 | 馬名 | 走った国 | 通算の成績 |
|---|---|---|---|
| 1958〜1959 | ハクチカラ | アメリカ | 17戦1勝 |
| 1960 | オンワードゼア | アメリカ | 3戦0勝 |
| 1966〜1967 | フジノオー | イギリス・フランス(障害) | 16戦2勝 |
| 1985〜1987 | シリウスシンボリ | イギリス・西ドイツ・フランス・イタリア | 14戦0勝 |
| 2000〜2002 | マルターズスパーブ | アメリカ | 13戦2勝 |
※フジノオーはイギリスで3戦0勝、フランスで13戦2勝
5頭で計63戦5勝。レースごとの着順が分からないので、本記事の表の数(1,018走・121勝)には入れていない。記録に残る最も古い勝ちは、ハクチカラが1959年に勝ったワシントンバースデーハンデだ。
数え方
本記事の数は、次の決まりで数えた。
- JRAの遠征記録にあるJRA所属馬の海外での出走を、1走ずつ数えた。地方所属馬は入れていない
- 2026年は、10月5日までの出走に、10月31日(現地)のブリーダーズカップに出た日本馬8頭の8走を足した。10月6日〜30日の出走は入っていない。この間に海外で走った日本馬がいれば、2026年・国別・馬別などの数は増える
- 出走取消と競走除外(計17回)は、出走に入れていない。競走中止(4回)、失格(1回)、着外(1回)は出走に入れ、着順はないものとした
- 勝率は1着の数を、3着内率は1〜3着の数を、出走の数で割った
- 格(GⅠ・GⅡ・GⅢ)は、JRAの記録に書かれた、その年の格で分けた。リステッドと、記録に格の表記がないレースは「その他」にした
- 長期滞在の5頭(通算63戦5勝)は数に入れていない
- レース名はJRAの書き方にそろえた。記録の上で名前が違うレースは別々に数え、前の名前で行われた年は、別のレースとして数えた(ドバイデューティフリーとドバイターフ、1993〜1998年の香港国際カップと香港カップなど)
年代別の出走数|2020年代は7年目で476走
| 年代 | 出走 | 1着 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 1960年代 | 9 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 1970年代 | 4 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 1980年代 | 4 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 1990年代 | 45 | 7 | 15.6% | 33.3% |
| 2000年代 | 171 | 18 | 10.5% | 29.2% |
| 2010年代 | 309 | 41 | 13.3% | 29.1% |
| 2020年代 | 476 | 55 | 11.6% | 33.4% |
※2020年代は2026年10月5日までの出走とブリーダーズカップの8走。1950年代はハクチカラの長期滞在だけなので、表にない
1980年代までの1走ずつの記録は、合わせて17走で、勝ちはない。出走が増えたのは1990年代からで、2000年代は171走、2010年代は309走になった。2020年代は7年目で476走と、すでに2010年代を167走上回る。1,018走のうち、ほぼ半分(47%)が2020年代の出走だ。
2020年代の年別
| 年 | 出走 | 1着 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 2020 | 21 | 3 | 14.3% | 42.9% |
| 2021 | 49 | 8 | 16.3% | 40.8% |
| 2022 | 66 | 10 | 15.2% | 34.8% |
| 2023 | 82 | 9 | 11.0% | 28.0% |
| 2024 | 99 | 5 | 5.1% | 33.3% |
| 2025 | 96 | 12 | 12.5% | 33.3% |
| 2026 | 63 | 8 | 12.7% | 30.2% |
※2026年は10月5日までの出走とブリーダーズカップの8走
1年で最も多く走ったのは2024年の99走で、2025年の96走が続く。2010年代で最も多かったのは2019年の50走だ。2023年から2025年は、3年続けて80走を超えた。2024年は2着が17回あったが、勝ちは5勝で、勝率は2020年代で最も低い5.1%だった。
国別の出走数と勝率|最多は香港の253走
| 国 | 出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 3着内率 | GⅠの勝ち |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 香港 | 253 | 28 | 28 | 23 | 11.1% | 31.2% | 26 |
| UAE | 249 | 26 | 28 | 23 | 10.4% | 30.9% | 14 |
| アメリカ | 118 | 11 | 8 | 9 | 9.3% | 23.7% | 7 |
| フランス | 117 | 17 | 13 | 7 | 14.5% | 31.6% | 5 |
| サウジアラビア | 99 | 17 | 9 | 8 | 17.2% | 34.3% | 3 |
| オーストラリア | 88 | 7 | 9 | 3 | 8.0% | 21.6% | 6 |
| イギリス | 39 | 2 | 4 | 3 | 5.1% | 23.1% | 2 |
| 韓国 | 28 | 11 | 9 | 4 | 39.3% | 85.7% | 0 |
| カタール | 9 | 1 | 1 | 2 | 11.1% | 44.4% | 0 |
| シンガポール | 8 | 1 | 0 | 1 | 12.5% | 25.0% | 1 |
| アイルランド | 4 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 25.0% | 0 |
| バーレーン | 3 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0 |
| カナダ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0 |
| ブラジル | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0 |
※長期滞在の5頭は入れていない。GⅠの勝ちはJRA所属馬の勝ち
出走が最も多いのは香港の253走で、UAEの249走が4走差で続く。2か国で502走と、全体のほぼ半分を占める。アメリカ、フランス、サウジアラビア、オーストラリアまでの6か国で924走になり、全体の9割を超える。
50走以上の6か国で勝率が最も高いのは、サウジアラビアの17.2%だ。2020年から走り始めて7年で99走、17勝している。次がフランスの14.5%で、最も低いのはオーストラリアの8.0%。イギリスは39走で2勝(5.1%)と、勝ちが少ない。
出走は28走と少ないが、韓国は11勝、3着以内が24回(85.7%)ある。走ったのはコリアカップ(13走5勝)とコリアスプリント(14走5勝)がほとんどだ。
レース別|最も多く走ったのは香港マイルの53走
のべ20走以上のレースは、次の13レースある。
| レース | 国 | 出走 | 1着 | 3着以内 | 最高着順 |
|---|---|---|---|---|---|
| 香港マイル | 香港 | 53 | 4 | 13 | 1着 |
| ドバイワールドカップ | UAE | 52 | 2 | 9 | 1着 |
| 香港カップ | 香港 | 45 | 6 | 19 | 1着 |
| 香港スプリント | 香港 | 45 | 3 | 6 | 1着 |
| ドバイシーマクラシック | UAE | 41 | 6 | 19 | 1着 |
| クイーンエリザベスⅡ世カップ | 香港 | 39 | 7 | 19 | 1着 |
| UAEダービー | UAE | 39 | 6 | 14 | 1着 |
| 凱旋門賞 | フランス | 39 | 0 | 4 | 2着 |
| 香港ヴァーズ | 香港 | 32 | 5 | 14 | 1着 |
| ドバイゴールデンシャヒーン | UAE | 28 | 0 | 4 | 2着 |
| ドバイターフ | UAE | 26 | 5 | 14 | 1着 |
| サウジカップ | サウジアラビア | 22 | 3 | 6 | 1着 |
| リヤドダートスプリント | サウジアラビア | 21 | 3 | 7 | 1着 |
※その年の格を問わず、同じ名前のレースをまとめて数えた。前の名前で行われた年は、別のレースとして数えた。凱旋門賞は、長期滞在のシリウスシンボリの1回(1986年)を足すと40回
最も多く走ったのは香港マイルの53走で、勝ちは4勝。2位のドバイワールドカップは52走で、勝ったのは2011年のヴィクトワールピサと2023年のウシュバテソーロの2頭だけだ(勝率3.8%)。
13レースのうち勝ちがないのは、凱旋門賞(39走、最高は2着の4回)とドバイゴールデンシャヒーン(28走、最高は2着の4回)の2つ。勝ちが最も多いのは香港のクイーンエリザベスⅡ世カップの7勝で、3着以内も19回(48.7%)ある。
20走に届かないレースでは、フランスのフォワ賞が16走で5勝(勝率31.3%)している。
格別の成績|GⅠは677走で64勝
| 格 | 出走 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GⅠ | 677 | 64 | 72 | 53 | 9.5% | 27.9% |
| GⅡ | 156 | 26 | 14 | 13 | 16.7% | 34.0% |
| GⅢ | 94 | 17 | 11 | 15 | 18.1% | 45.7% |
| その他 | 91 | 14 | 12 | 3 | 15.4% | 31.9% |
※その他は、リステッドの2走と、記録に格の表記がないレースの89走
1,018走のうち677走、およそ3分の2がGⅠだ。GⅠの勝率は9.5%で、GⅡの16.7%、GⅢの18.1%より低い。GⅠでは、2着の72回が勝ちの64勝より多い。
JRA所属馬の海外GⅠの64勝に、地方所属馬(コスモバルク)の1勝を足した65勝は、「海外GⅠを勝った日本馬一覧」で年の順に並べている。
海外で最も多く走った馬・騎手・調教師
馬|最多はディアドラの14走
海外で7走以上した日本馬は10頭いる。
| 馬名 | 出走 | 1着 | 3着以内 | 走った年 | 走った国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ディアドラ | 14 | 1 | 5 | 2018〜2020 | 香港・UAE・イギリス・アイルランド・フランス・サウジアラビア・バーレーン |
| フォーエバーヤング | 11 | 6 | 10 | 2024〜2026 | サウジアラビア・UAE・アメリカ |
| リメイク | 9 | 3 | 4 | 2023〜2025 | サウジアラビア・UAE・韓国・アメリカ |
| サトノレーヴ | 8 | 0 | 6 | 2024〜2026 | 香港・イギリス |
| クラウンプライド | 7 | 3 | 3 | 2022〜2024 | UAE・アメリカ・サウジアラビア・韓国 |
| バスラットレオン | 7 | 2 | 3 | 2022〜2024 | UAE・イギリス・サウジアラビア・フランス・韓国 |
| ウシュバテソーロ | 7 | 1 | 4 | 2023〜2025 | UAE・アメリカ・サウジアラビア |
| デルマソトガケ | 7 | 1 | 3 | 2023〜2024 | UAE・アメリカ・サウジアラビア |
| アメリカンステージ | 7 | 0 | 2 | 2025〜2026 | UAE・アメリカ・サウジアラビア・韓国 |
| マテラスカイ | 7 | 0 | 3 | 2018〜2021 | UAE・アメリカ・サウジアラビア |
最多はディアドラ(橋田満厩舎)の14走で、2018年から2020年の3年で走った。走った国も7か国で、日本馬で最も多い。勝ちは2019年のナッソーステークス(イギリス)の1勝だ。
フォーエバーヤング(矢作芳人厩舎)は11走で6勝、3着以内が10回。6勝は日本馬の海外での最多で、3着を外したのは2026年のブリーダーズカップクラシック(5着)の1回だけだ。
10頭のうち8頭は、海外での出走がすべて2022年以降だ。サトノレーヴを除く9頭は、サウジアラビアとUAEの両方で走った。
騎手|最多は武豊騎手の123回
| 騎手 | 騎乗回数 | 1着 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 武豊 | 123 | 14 | 11.4% | 28.5% |
| C.ルメール | 72 | 13 | 18.1% | 37.5% |
| 坂井瑠星 | 63 | 11 | 17.5% | 39.7% |
| J.モレイラ | 59 | 7 | 11.9% | 45.8% |
| 川田将雅 | 53 | 7 | 13.2% | 30.2% |
| C.デムーロ | 44 | 5 | 11.4% | 43.2% |
| O.マーフィー | 33 | 4 | 12.1% | 27.3% |
| D.レーン | 30 | 6 | 20.0% | 33.3% |
| 福永祐一 | 27 | 5 | 18.5% | 25.9% |
| R.ムーア | 24 | 5 | 20.8% | 41.7% |
※JRA所属馬に乗った回数
最多は武豊騎手の123回で、2位のC.ルメール騎手の72回を51回上回る。勝ちも14勝で最も多い。123回のうち39回がUAE、35回がフランスでの騎乗だ。
3位の坂井瑠星騎手は、63回のうち39回が2024年以降だ。2026年は14回乗り、この年の騎手で最も多い。
調教師|最多は森秀行調教師の98走
| 調教師 | 出走 | 1着 | 勝率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|
| 森秀行 | 98 | 6 | 6.1% | 19.4% |
| 矢作芳人 | 86 | 19 | 22.1% | 43.0% |
| 池江泰寿 | 45 | 5 | 11.1% | 35.6% |
| 堀宣行 | 41 | 7 | 17.1% | 63.4% |
| 藤原英昭 | 30 | 2 | 6.7% | 40.0% |
| 角居勝彦 | 29 | 5 | 17.2% | 34.5% |
| 藤沢和雄 | 28 | 4 | 14.3% | 39.3% |
| 橋田満 | 27 | 1 | 3.7% | 18.5% |
| 松永幹夫 | 24 | 3 | 12.5% | 29.2% |
| 友道康夫 | 23 | 3 | 13.0% | 43.5% |
最多は森秀行調教師の98走で、1994年から2026年まで、10か国に馬を送り出した。勝ちが最も多いのは矢作芳人調教師で、86走で19勝(勝率22.1%)。堀宣行調教師は41走で3着以内が26回(63.4%)ある。
主な国ごとの要点
UAE(ドバイ)|249走のうち232走がドバイワールドカップデー
UAEでの出走は249走で26勝。このうち232走(93%)と24勝が、例年3月下旬〜4月上旬(2025年は4月5日)のドバイワールドカップデーの競走だ。
| レース | 出走 | 1着 | 3着以内 | 最高着順 |
|---|---|---|---|---|
| ドバイワールドカップ | 52 | 2 | 9 | 1着 |
| ドバイシーマクラシック | 41 | 6 | 19 | 1着 |
| UAEダービー | 39 | 6 | 14 | 1着 |
| ドバイゴールデンシャヒーン | 28 | 0 | 4 | 2着 |
| ドバイターフ | 26 | 5 | 14 | 1着 |
| ゴドルフィンマイル | 19 | 2 | 4 | 1着 |
| ドバイデューティフリー | 12 | 2 | 3 | 1着 |
| アルクオーツスプリント | 9 | 0 | 2 | 2着 |
| ドバイゴールドカップ | 6 | 1 | 1 | 1着 |
| 計 | 232 | 24 | 70 |
※ドバイワールドカップと同じ日に行われる競走を、レース名で分けた
ドバイワールドカップは52走で2勝。2着も5回ある。勝ちが多いのはドバイシーマクラシックとUAEダービーの6勝ずつで、ドバイターフは26走で5勝、3着以内14回(53.8%)と、表の9競走で3着内率が最も高い。ドバイゴールデンシャヒーンは28走で勝ちがなく、2着が4回だ。
ドバイワールドカップデーで日本馬が最も多く勝ったのは2022年で、22走して5勝した。2026年のドバイワールドカップデーは6走で、2025年の24走から大きく減った。
サウジアラビア|2020年から99走、勝率17.2%
| レース | 出走 | 1着 | 3着以内 | 最高着順 |
|---|---|---|---|---|
| サウジカップ | 22 | 3 | 6 | 1着 |
| リヤドダートスプリント | 21 | 3 | 7 | 1着 |
| 1351ターフスプリント | 17 | 3 | 5 | 1着 |
| サウジダービー | 17 | 2 | 7 | 1着 |
| レッドシーターフハンデキャップ | 10 | 3 | 3 | 1着 |
| ネオムターフカップ | 9 | 2 | 3 | 1着 |
| 2020年のほかの3レース | 3 | 1 | 3 | 1着 |
※2020年のほかの3レースは、記録の上ではサンバサウジダービーカップ、サウジアカップ、モハメドユスフナギモーターズカップの名前
サウジアラビアでは、2020年からの7年で99走して17勝。勝率17.2%は、50走以上の国で最も高い。2021年以降の94走は、どの年もサウジカップと同じ日のレースだ。
サウジカップは22走で3勝し、2023年のパンサラッサ、2025年・2026年のフォーエバーヤングが勝った。年別では、2023年が20走、2024年が21走、2025年が17走で4勝。2026年は19走で、勝ちはサウジカップの1勝だった。
香港|253走で最多、香港国際競走が175走
香港は253走で、日本馬が最も多く走った国だ。そのうち7割ほどの175走が12月の香港国際競走の4競走(香港ヴァーズ・香港スプリント・香港マイル・香港カップ)で、18勝している。175走はGⅡだった年の4走を含む。4競走それぞれの成績は「香港国際競走とは」にまとめている。「香港国際競走とは」はGⅠだった年だけを数えているので、計171走になる。
香港国際競走のほかでは、クイーンエリザベスⅡ世カップが39走で7勝。チェアマンズスプリントプライズは11走で勝ちがなく(2着2回)、チャンピオンズマイルは9走で1勝だ。1993年から1998年の香港国際カップ・香港国際ボウル・香港国際ヴァーズには16走して、香港国際カップで2勝した(1995年フジヤマケンザン、1998年ミッドナイトベット)。2026年は10月5日までに8走し、勝ちはない。
アメリカ|118走で11勝、ブリーダーズカップは4勝
| レース | 出走 | 1着 | 3着以内 | 最高着順 |
|---|---|---|---|---|
| ブリーダーズカップクラシック | 12 | 1 | 3 | 1着 |
| ケンタッキーダービー | 11 | 0 | 1 | 3着 |
| ブリーダーズカップスプリント | 10 | 1 | 1 | 1着 |
| ワシントンDC国際 | 9 | 0 | 0 | 5着 |
| ブリーダーズカップマイル | 8 | 0 | 0 | 4着 |
| ブリーダーズカップターフ | 5 | 0 | 3 | 2着 |
※ブリーダーズカップクラシックは、1996年にカナダで行われた1走を除く
アメリカでは118走して11勝。2021年以降の6勝は、すべてGⅠだ。ブリーダーズカップの競走(BC)は、アメリカで60走して4勝(1996年にカナダで行われた1走を足すと61走)。
ケンタッキーダービーは11走で、最高は2024年のフォーエバーヤングの3着。1962年から1980年に走ったワシントンDC国際は9走で、最高は5着だった。1年の出走は2024年の21走が最も多い。
2026年は13走で3勝(チャーチルダウンズステークス、ジョッキークラブゴールドカップ、BCスプリント)。10月31日のBCは8頭が走り、BCスプリントのテーオーエルビスが勝った。5競走の着順と払戻金は「ブリーダーズカップ2026結果」にまとめている。
フランス|凱旋門賞は39走で勝ちなし
フランスでは117走して17勝(勝率14.5%)。最も多く走ったのは凱旋門賞で、1走ずつの記録で39走、長期滞在のシリウスシンボリの1回(1986年)を足すと40回になる。最高は2着の4回で、勝ちはまだない。凱旋門賞の日本馬の全出走は「凱旋門賞の日本馬の歴代成績」で一覧にしている。
凱旋門賞の前のレースでは、フォワ賞が16走で5勝、ニエル賞が5走で2勝(どちらも、その年の凱旋門賞に出なかった馬の出走も含む)。フランスのGⅠの勝ちは5勝で、うち4勝が1998年・1999年に集まる。2025年は10走して、フォワ賞、ギヨームドルナノ賞、プランスドランジュ賞の3勝をあげた。
イギリス|39走で2勝
イギリスでは39走して2勝(勝率5.1%)。勝ったのは2000年のジュライカップ(アグネスワールド)と2019年のナッソーステークス(ディアドラ)で、どちらもGⅠだ。
キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスは7走で、最高は2006年のハーツクライの3着。2026年は6走と、イギリスで1年に最も多く走った年になった。クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスでは、サトノレーヴが2025年・2026年と2年続けて2着に入っている。
オーストラリア|88走で7勝
オーストラリアでは88走して7勝。勝率8.0%、3着内率21.6%は、どちらも50走以上の6か国で最も低い。
コーフィールドカップとメルボルンカップは13走ずつで、コーフィールドカップは2勝(2014年アドマイヤラクティ、2019年メールドグラース)、メルボルンカップは1勝(2006年デルタブルース)。コックスプレートは4走で、2019年のリスグラシューが勝った。
10走以上した年は、2005年(12走)、2006年(11走)、2014年(11走)、2015年(12走)、2019年(10走)で、とびとびになっている。2026年は10月5日までの記録に出走がない。11月3日のメルボルンカップの発走時刻と出走予定のJRA所属馬(10月23日現在)は「メルボルンカップ2026」にまとめている。
まとめ
日本馬(JRA所属馬)の海外での成績は、のべ1,018走・121勝で、勝率11.9%、3着内率30.8%だ(2026年11月1日時点)。国別では香港の253走が最多で、UAEの249走が続き、50走以上の国の勝率ではサウジアラビアの17.2%が最も高い。レース別では香港マイルの53走が最多で、ドバイワールドカップは52走で2勝、凱旋門賞は39走(1走ずつの記録で)、勝ちはない。2020年代は7年目で476走と、ここ数年で出走が大きく増えた。馬ではディアドラの14走、騎手では武豊騎手の123回、調教師では森秀行調教師の98走が最多になる。11月のメルボルンカップと12月の香港国際競走の結果で更新する。
よくある質問
- 日本馬は海外で何勝している?
- JRA所属馬は、1走ずつの記録でのべ1,018走して121勝(2026年11月1日時点)。勝率は11.9%、3着内率は30.8%。
- 日本馬が海外で最も多く走っている国は?
- 香港の253走で、UAEの249走が続く。3位以下はアメリカ118走、フランス117走、サウジアラビア99走。
- ドバイでの日本馬の成績は?
- UAEでは249走して26勝し、うち232走・24勝がドバイワールドカップデーの競走。ドバイワールドカップは52走で2勝(2011年ヴィクトワールピサ、2023年ウシュバテソーロ)。
- 海外で最も多く走った日本馬は?
- ディアドラの14走で、2018〜2020年に7か国で走った。次はフォーエバーヤングの11走(6勝)。
- 日本馬の海外での勝率が高い国は?
- 50走以上の国では、サウジアラビアの17.2%(99走17勝)が最も高く、フランスの14.5%が続く。出走は少ないが、韓国は28走で11勝している。






