三冠馬の歴代一覧|何頭いる?8頭の騎手・父と無敗の三冠馬、牝馬三冠

この記事の要点
- 三冠馬は、同じ年に皐月賞・日本ダービー・菊花賞を勝った馬。2026年の菊花賞までに8頭いる
- 1941年セントライトから2020年コントレイルまで。8頭とも、3つのレースを同じ騎手で勝っている
- 無敗の三冠馬はシンボリルドルフ、ディープインパクト、コントレイルの3頭。牝馬三冠は2023年のリバティアイランドまでの7頭
- 2026年は皐月賞・日本ダービーの二冠馬ロブチェンが菊花賞で三冠に挑み、14着だった
三冠馬(クラシック三冠馬)は、同じ年に皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3つを勝った馬で、2026年の菊花賞までに8頭いる。最初は1941年のセントライト、最後は2020年のコントレイルだ。本記事では、歴代の三冠馬を騎手・調教師・父とあわせて一覧にし、無敗の三冠馬、二冠を取って菊花賞で敗れた馬、牝馬三冠の歴代も、JRAの成績でまとめる。
三冠(クラシック三冠)とは
三冠は、3歳馬の皐月賞・日本ダービー(東京優駿)・菊花賞の3つのGⅠを指す。JRAは、この3レースで「3歳クラシック3冠競走」を構成するとしている。どれも3歳馬だけのレースなので、1頭が挑めるのは一生で1回だけだ。
2026年の3レースは次のとおり。
| レース | 2026年の開催日 | 競馬場・距離 | 第1回 |
|---|---|---|---|
| 皐月賞 | 4月19日 | 中山 芝2000m | 1939年 |
| 日本ダービー(東京優駿) | 5月31日 | 東京 芝2400m | 1932年 |
| 菊花賞 | 10月25日 | 京都 芝3000m | 1938年 |
距離は2000m、2400m、3000mと、1冠ごとに長くなる。3つがそろったのは1939年で、1941年のセントライトが最初の三冠馬になった。当時の皐月賞は「横濱農林省賞典4歳呼馬」、菊花賞は「京都農林省賞典4歳呼馬」という名前で、セントライトの皐月賞は横浜競馬場の芝1850mで行われている。
歴代の三冠馬一覧(8頭)
1941年から2026年の菊花賞までに三冠を勝った8頭は次のとおりだ。騎手は菊花賞の騎手、調教師は日本ダービーの成績のもの。
| 年 | 馬名 | 騎手 | 調教師 | 父 |
|---|---|---|---|---|
| 1941年 | セントライト | 小西喜蔵 | — | ダイオライト |
| 1964年 | シンザン | 栗田勝 | 武田文吾 | ヒンドスタン |
| 1983年 | ミスターシービー | 吉永正人 | 松山康久 | トウショウボーイ |
| 1984年 | シンボリルドルフ | 岡部幸雄 | 野平祐二 | パーソロン |
| 1994年 | ナリタブライアン | 南井克巳 | 大久保正陽 | ブライアンズタイム |
| 2005年 | ディープインパクト | 武豊 | 池江泰郎 | サンデーサイレンス |
| 2011年 | オルフェーヴル | 池添謙一 | 池江泰寿 | ステイゴールド |
| 2020年 | コントレイル | 福永祐一 | 矢作芳人 | ディープインパクト |
1941年のセントライトの調教師は、JRAの成績に載っていないため「—」にした。
8頭とも、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3つを同じ騎手で勝っている。間隔はばらばらで、セントライトからシンザンまでは23年、シンザンからミスターシービーまでは19年あいた。反対に、1983年のミスターシービーと1984年のシンボリルドルフは2年続けての三冠だった。1994年のナリタブライアンのあとは、2005年、2011年、2020年と出ている。
8頭のうち、父も三冠馬なのはコントレイル(父ディープインパクト)だけだ。ミスターシービーの父トウショウボーイは、1976年の皐月賞馬でもある。三冠馬のうち1964年のシンザンと2011年のオルフェーヴルは、皐月賞を中山ではなく東京競馬場で勝っている。
無敗の三冠馬は3頭
デビューから一度も負けずに三冠を勝った「無敗の三冠馬」は、シンボリルドルフ、ディープインパクト、コントレイルの3頭だ。
| 年 | 馬名 | 菊花賞までの成績 | 初めて負けたレース |
|---|---|---|---|
| 1984年 | シンボリルドルフ | 8戦8勝 | ジャパンカップ(3着) |
| 2005年 | ディープインパクト | 7戦7勝 | 有馬記念(2着) |
| 2020年 | コントレイル | 7戦7勝 | ジャパンカップ(2着) |
3頭とも、菊花賞の次のレースで初めて負けた。1984年のジャパンカップはカツラギエース、2005年の有馬記念はハーツクライ、2020年のジャパンカップはアーモンドアイが勝っている。
コントレイルは、父ディープインパクトに続く無敗の三冠で、親子2代での達成になった。同じ2020年には、デアリングタクトも無敗で牝馬三冠を勝っている。
二冠馬で菊花賞に負けた馬・出なかった馬
同じ年に皐月賞と日本ダービーを勝った二冠馬は、2026年のロブチェンまでで25頭いる。三冠馬の8頭を除く17頭のうち、JRAの成績で菊花賞の結果を確かめられる1954年以降の13頭は次のとおりだ。
| 年 | 二冠馬 | 菊花賞の着順 | 菊花賞の勝ち馬 |
|---|---|---|---|
| 1960年 | コダマ | 5着 | キタノオーザ |
| 1963年 | メイズイ | 6着 | グレートヨルカ |
| 1970年 | タニノムーティエ | 11着 | ダテテンリュウ |
| 1971年 | ヒカルイマイ | 出走なし | ニホンピロムーテー |
| 1975年 | カブラヤオー | 出走なし | コクサイプリンス |
| 1981年 | カツトップエース | 出走なし | ミナガワマンナ |
| 1991年 | トウカイテイオー | 出走なし | レオダーバン |
| 1992年 | ミホノブルボン | 2着 | ライスシャワー |
| 1997年 | サニーブライアン | 出走なし | マチカネフクキタル |
| 2003年 | ネオユニヴァース | 3着 | ザッツザプレンティ |
| 2006年 | メイショウサムソン | 4着 | ソングオブウインド |
| 2015年 | ドゥラメンテ | 出走なし | キタサンブラック |
| 2026年 | ロブチェン | 14着 | ゴーイントゥスカイ |
1954年以降、二冠馬が菊花賞に出たのは2026年のロブチェンを入れて14頭で、勝ったのは7頭。2026年より前に負けた6頭のうち、タニノムーティエ(5番人気)を除く5頭は1番人気だった。2026年より前に負けた中で着順が最も上だったのは1992年のミホノブルボンで、ライスシャワーに1馬身1/4差の2着だった。表の「出走なし」の6頭は、二冠を取った年の菊花賞の出走馬にいない。1950年のクモノハナから1953年のボストニアンまでの4頭は、JRAの成績に菊花賞の出走馬が載っていないため、表に入れていない。
ほかの組み合わせの二冠もある。皐月賞と菊花賞を勝った馬は7頭で、最近は2012年のゴールドシップ。日本ダービーと菊花賞を勝った馬は1943年のクリフジと1973年のタケホープの2頭だ。牝馬のクリフジは、1943年の日本ダービー・オークス・菊花賞を勝っている。
牝馬三冠の歴代(7頭)
牝馬三冠は、3歳牝馬の桜花賞(阪神 芝1600m)・オークス(優駿牝馬、東京 芝2400m)・秋華賞(京都 芝2000m)の3つだ(距離は2026年)。秋華賞は1996年に始まったレースで、1976年から1995年までは、当時3歳牝馬のレースだったエリザベス女王杯が三冠目にあたる。エリザベス女王杯は、1996年から古馬の牝馬も出られるようになった。
牝馬三冠を勝った7頭は次のとおり(2026年の秋華賞まで)。騎手は三冠目の騎手。
| 年 | 馬名 | 三冠目 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|
| 1986年 | メジロラモーヌ | エリザベス女王杯 | 河内洋 | 奥平真治 |
| 2003年 | スティルインラブ | 秋華賞 | 幸英明 | 松元省一 |
| 2010年 | アパパネ | 秋華賞 | 蛯名正義 | 国枝栄 |
| 2012年 | ジェンティルドンナ | 秋華賞 | 岩田康誠 | 石坂正 |
| 2018年 | アーモンドアイ | 秋華賞 | C.ルメール | 国枝栄 |
| 2020年 | デアリングタクト | 秋華賞 | 松山弘平 | 杉山晴紀 |
| 2023年 | リバティアイランド | 秋華賞 | 川田将雅 | 中内田充正 |
国枝栄調教師は、アパパネとアーモンドアイで2回勝っている。ジェンティルドンナのオークスは川田将雅騎手で、桜花賞と秋華賞は岩田康誠騎手だった。2020年のデアリングタクトは、デビューから5戦5勝で、無敗で牝馬三冠を勝った最初の馬だ。
2026年は、桜花賞をスターアニス、オークスをジュウリョクピエロ、秋華賞をモンローウォークが勝ち、牝馬三冠に挑む馬はいなかった。
2026年のロブチェンは菊花賞14着
ロブチェン(父ワールドプレミア、杉山晴紀調教師)は、2026年の皐月賞を1分56秒5のレコードで、日本ダービーを2着のパントルナイーフにアタマ差で勝ち、25頭目の二冠馬になった。デビューから全6戦で松山弘平騎手が乗り、負けたのは2月の共同通信杯の3着だけ。秋は神戸新聞杯を勝ち、6戦5勝で菊花賞に向かった。
松山弘平騎手と杉山晴紀調教師は、2020年にデアリングタクトで牝馬三冠を勝ったコンビでもある。菊花賞のレースはロブチェンは菊花賞14着で三冠ならずにまとめている。
菊花賞では三冠に挑み、14着だった。勝ったのはゴーイントゥスカイで、三冠馬は2020年のコントレイルまでの8頭のままだ。父ワールドプレミアが2019年に勝った菊花賞を、父子で勝つこともならなかった。
まとめ
三冠馬は、皐月賞・日本ダービー・菊花賞を同じ年に勝った馬で、2026年の菊花賞までに8頭。1941年のセントライトに始まり、最後は2020年のコントレイルだ。無敗の三冠馬はシンボリルドルフ、ディープインパクト、コントレイルの3頭で、牝馬三冠は2023年のリバティアイランドまでの7頭。2026年のロブチェンは二冠を取って菊花賞に挑んだが14着で、1954年以降で菊花賞に負けた二冠馬は7頭目になった。
よくある質問
- 三冠馬は何頭いる?
- 8頭(2026年の菊花賞まで)。1941年セントライト、1964年シンザン、1983年ミスターシービー、1984年シンボリルドルフ、1994年ナリタブライアン、2005年ディープインパクト、2011年オルフェーヴル、2020年コントレイル。
- 最後に三冠馬になったのは?
- 2020年のコントレイル(福永祐一騎手・矢作芳人調教師)。デビューから7戦7勝で三冠を勝ち、父ディープインパクトに続いて父子で三冠馬になった。
- 無敗の三冠馬は何頭?
- 3頭。1984年のシンボリルドルフ、2005年のディープインパクト、2020年のコントレイルで、3頭とも菊花賞の次のレースで初めて負けている。
- 牝馬三冠を勝った馬は何頭?
- 7頭(2026年の秋華賞まで)。メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクト、リバティアイランド。
- ロブチェンは三冠馬になった?
- なっていない。2026年の皐月賞と日本ダービーを勝った二冠馬で、10月25日の菊花賞で三冠に挑み、14着だった。


