ブリーダーズカップとは|日本馬の成績と勝った馬、競走の一覧
この記事の要点
- ブリーダーズカップ(BC)は、1984年に始まった北米の秋の国際GⅠの祭典。北米の競馬場の持ち回りで、金曜・土曜の2日間に行われる。2026年はキーンランド競馬場で14競走が行われた
- 日本馬(JRA所属馬)のBCは、1996〜2026年にのべ61走して4勝(編集部が数えた)。2021年のラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌ、2025年のフォーエバーヤング、2026年のテーオーエルビスが勝った
- 日本時間では、土曜のレースが日曜の未明から朝にあたる。BCクラシックは2023〜2026年、日本時間の日曜6時41分〜7時40分の発走予定だった
- JRAは対象のレースをその都度決めて、ネット投票などで馬券を発売する。2026年は14競走のうち5競走を売った。2027年は10月29日・30日(現地)にベルモントパーク競馬場で行われる

目次
ブリーダーズカップとは、北米の競馬場の持ち回りで毎年秋に2日間行われる、GⅠの祭典だ。1984年に7競走で始まり、2026年はキーンランド競馬場で14競走が行われた。日本馬(JRA所属馬)は2026年までにのべ61走して4勝している。本記事では、BCの仕組みと14競走の距離・条件・賞金、日本時間の発走の目安、日本馬の全成績と勝った馬、日本での馬券の発売をまとめる。
ブリーダーズカップとは?1984年に始まった秋のGⅠの祭典
ブリーダーズカップ(Breeders' Cup、BC)は、アメリカの生産者が中心になって1984年に始めたレースの開催だ。創設時は、種牡馬の所有者が払う種牡馬の登録料と、産駒の所有者が払う産駒の登録料を賞金のもとにした。生産者が中心になってできたことが、「ブリーダーズ(生産者)」の名前に表れている。
開催の場所は毎年変わる。北米の主な競馬場の持ち回りで、2021〜2026年はデルマー(2021・2024・2025年)、キーンランド(2022・2026年)、サンタアニタパーク(2023年)で行われた。2026年は43回目で、2027年の44回目はニューヨーク州のベルモントパーク競馬場が舞台になる。
レースは金曜・土曜の2日間に組まれる。金曜は2歳馬の5競走、土曜は3歳以上の9競走で、14競走ともGⅠだ(2026年)。土曜の最後に行われるBCクラシックが、BCのメインのレースにあたる。
ブリーダーズカップの14競走|距離・条件・賞金(2026年)
2026年の14競走を、発走の順に並べた。距離はハロン(F)やマイルの表記を、1F=約200mとしてJRAの表記にそろえた。
金曜(2歳の5競走)
| 競走 | 馬場・距離 | 年齢 | 賞金総額 | 発走予定(日本時間) |
|---|---|---|---|---|
| BCジュベナイルターフスプリント | 芝1,100m(5.5F) | 2歳 | 100万米ドル | 10月31日(土)3時55分 |
| BCジュベナイルフィリーズ | ダート1,700m(1 1/16マイル) | 2歳 | 200万米ドル | 10月31日(土)4時35分 |
| BCジュベナイルフィリーズターフ | 芝1,600m(1マイル) | 2歳 | 100万米ドル | 10月31日(土)5時15分 |
| BCジュベナイル | ダート1,700m(1 1/16マイル) | 2歳 | 200万米ドル | 10月31日(土)5時55分 |
| BCジュベナイルターフ | 芝1,600m(1マイル) | 2歳 | 100万米ドル | 10月31日(土)6時35分 |
土曜(3歳以上の9競走)
| 競走 | 馬場・距離 | 年齢 | 賞金総額 | 発走予定(日本時間) |
|---|---|---|---|---|
| BCフィリー&メアスプリント | ダート1,400m(7F) | 3歳以上 | 100万米ドル | 11月1日(日)2時10分 |
| BCターフスプリント | 芝1,100m(5.5F) | 3歳以上 | 100万米ドル | 11月1日(日)2時48分 |
| BCダートマイル | ダート1,600m(1マイル) | 3歳以上 | 100万米ドル | 11月1日(日)3時26分 |
| BCフィリー&メアターフ | 芝1,900m(1 3/16マイル) | 3歳以上 | 200万米ドル | 11月1日(日)4時04分 |
| BCスプリント | ダート1,200m(6F) | 3歳以上 | 200万米ドル | 11月1日(日)4時42分 |
| BCマイル | 芝1,600m(1マイル) | 3歳以上 | 200万米ドル | 11月1日(日)5時20分 |
| BCディスタフ | ダート1,800m(1 1/8マイル) | 3歳以上 | 200万米ドル | 11月1日(日)5時58分 |
| BCターフ | 芝2,400m(1 1/2マイル) | 3歳以上 | 500万米ドル | 11月1日(日)6時36分 |
| BCクラシック | ダート2,000m(1 1/4マイル) | 3歳以上 | 700万米ドル | 11月1日(日)7時16分 |
※2026年はキーンランド競馬場で、現地10月30日(金)・31日(土)に行われた。競走名に「フィリーズ」「フィリー&メア」が付く4競走は牝馬の競走。ほかの競走の性別の条件は表に入れていない
14競走は芝が7、ダートが7。賞金総額を足すと3,000万米ドルになり、BCクラシックの700万米ドルが最も高く、1着賞金は364万米ドルだった(2026年)。BCターフの500万米ドルが続き、200万米ドルが6競走、100万米ドルが6競走になる。
距離は開催する競馬場のコースによって変わる。たとえばBCフィリー&メアターフは、2021年のデルマーでは芝2,200m(11F)で行われた。
ブリーダーズカップはいつ?日本時間で何時?
開催は10月下旬〜11月上旬の金曜・土曜
BCは、毎年10月下旬〜11月上旬の金曜・土曜に行われる。2021年以降の日程は次のとおりだ。
| 年 | 日程(現地) | 競馬場 |
|---|---|---|
| 2021 | 11月5日(金)・6日(土) | デルマー |
| 2022 | 11月4日(金)・5日(土) | キーンランド |
| 2023 | 11月3日(金)・4日(土) | サンタアニタパーク |
| 2024 | 11月1日(金)・2日(土) | デルマー |
| 2025 | 10月31日(金)・11月1日(土) | デルマー |
| 2026 | 10月30日(金)・31日(土) | キーンランド |
| 2027 | 10月29日(金)・30日(土)の予定 | ベルモントパーク |
日本時間では土曜・日曜の朝
日本はアメリカの東部より13〜14時間、西部より16〜17時間進んでいる。現地の金曜・土曜の午後から夕方のレースは、日本時間では土曜・日曜の未明から朝にあたる。
メインのBCクラシックの発走予定は、2023〜2026年の4年で次のとおりだった。
| 年 | 競馬場 | 現地の発走予定 | 日本時間の発走予定 |
|---|---|---|---|
| 2023 | サンタアニタパーク | 11月4日(土)15時40分 | 11月5日(日)7時40分 |
| 2024 | デルマー | 11月2日(土)14時41分 | 11月3日(日)6時41分 |
| 2025 | デルマー | 11月1日(土)15時25分 | 11月2日(日)7時25分 |
| 2026 | キーンランド | 10月31日(土)18時16分 | 11月1日(日)7時16分 |
4年とも、日本時間の日曜の朝6時台後半〜7時台に発走する予定だった。西部のデルマー・サンタアニタパークでも、東部のキーンランドでも、日本時間はほぼ同じ時間帯になっている。
日本馬(JRA所属馬)のブリーダーズカップの成績|61走4勝
全体と競走別の成績
日本馬(JRA所属馬)のBCは、1996〜2026年にのべ61走、51頭が走って4勝、3着以内は9回だ(編集部が数えた。出走取消の3回は入れていない)。最初の出走は1996年のBCクラシックのタイキブリザード(13着)で、この年はカナダで行われた。
| 競走 | 出走 | 1着 | 2着 | 3着以内 | 最高着順 |
|---|---|---|---|---|---|
| BCクラシック | 13 | 1 | 1 | 3 | 1着 |
| BCスプリント | 10 | 1 | 0 | 1 | 1着 |
| BCマイル | 8 | 0 | 0 | 0 | 4着 |
| BCターフ | 5 | 0 | 1 | 3 | 2着 |
| BCフィリー&メアターフ | 4 | 1 | 0 | 1 | 1着 |
| BCジュベナイル | 4 | 0 | 0 | 0 | 5着 |
| BCダートマイル | 4 | 0 | 0 | 0 | 6着 |
| BCディスタフ | 3 | 1 | 0 | 1 | 1着 |
| BCターフスプリント | 3 | 0 | 0 | 0 | 6着 |
| BCフィリー&メアスプリント | 2 | 0 | 0 | 0 | 9着 |
| BCジュベナイルフィリーズ | 2 | 0 | 0 | 0 | 7着 |
| BCジュベナイルターフスプリント | 1 | 0 | 0 | 0 | 8着 |
| BCジュベナイルターフ | 1 | 0 | 0 | 0 | 9着 |
| BCジュベナイルフィリーズターフ | 1 | 0 | 0 | 0 | 11着 |
※1996〜2026年。BCクラシックの13走は、1996年にカナダで行われた1走を含む。地方所属馬は入れていない
14競走すべてに日本馬が出走している。出走が最も多いのはBCクラシックの13走で、BCスプリントの10走が続く。3着以内に入ったのは、BCクラシック・BCターフ(各3回)、BCスプリント・BCフィリー&メアターフ・BCディスタフ(各1回)の5競走だけで、2歳の5競走は計9走で最高が5着だ。
出走は2020年までの25年で12走だったが、2021年以降の6年で49走に増えた。最も多かったのは2024年の18走で、金曜の2歳の競走に6頭が出た。
ブリーダーズカップを勝った日本馬(4勝)
| 年 | 日付(現地) | 競馬場 | 競走 | 馬名 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 11月6日 | デルマー | BCフィリー&メアターフ(芝2,200m) | ラヴズオンリーユー | 川田将雅 | 矢作芳人 |
| 2021 | 11月6日 | デルマー | BCディスタフ(ダート1,800m) | マルシュロレーヌ | O.マーフィー | 矢作芳人 |
| 2025 | 11月1日 | デルマー | BCクラシック(ダート2,000m) | フォーエバーヤング | 坂井瑠星 | 矢作芳人 |
| 2026 | 10月31日 | キーンランド | BCスプリント(ダート1,200m) | テーオーエルビス | 坂井瑠星 | 高柳大輔 |
日本馬の最初のBCの勝ちは、2021年11月6日のデルマーだ。ラヴズオンリーユーがBCフィリー&メアターフを、同じ日にマルシュロレーヌがBCディスタフを勝った。マルシュロレーヌの勝ちは、日本馬の海外のダートGⅠの初めての勝ちだった。
2025年には、フォーエバーヤングがBCクラシックを勝った。日本馬のBCクラシックは、1996年のタイキブリザードから29年で初めての勝ちだ。前年の2024年は3着で、2026年は5着だった。2026年はテーオーエルビスがBCスプリントを勝ち、2年続けて日本馬が勝った。
厩舎では矢作芳人厩舎が4勝のうち3勝をあげ、騎手では坂井瑠星騎手が2025・2026年に続けて勝った。芝の勝ちは2021年のラヴズオンリーユーだけで、残る3勝はダートだ。
2026年の日本馬8頭の着順と払戻金は、年の記事に分けてまとめている。
ブリーダーズカップ2026結果|日本馬の着順は?払戻金・BCクラシック
2着・3着に入った日本馬
勝ちのほかに3着以内に入ったのは5回で、BCクラシックとBCターフに集まる。
| 年 | 競走 | 馬名 | 騎手 | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | BCクラシック | デルマソトガケ | C.ルメール | 2着 |
| 2023 | BCターフ | シャフリヤール | C.デムーロ | 3着 |
| 2024 | BCターフ | ローシャムパーク | C.ルメール | 2着 |
| 2024 | BCターフ | シャフリヤール | C.デムーロ | 3着 |
| 2024 | BCクラシック | フォーエバーヤング | 坂井瑠星 | 3着 |
シャフリヤールは、2023年(サンタアニタパーク)と2024年(デルマー)のBCターフで2年続けて3着だった。BCターフの日本馬は5走で3着以内が3回あるが、勝ちはまだない。BCマイルは8走で、最高は2024年のテンハッピーローズの4着だ。
ブリーダーズカップの馬券は日本で買える?JRAの発売
対象のレースはその都度決まる
JRAは、BCを海外競馬の発売として扱い、対象のレースと発売時間を決まりしだい発表する。14競走すべてを売るとは限らない。2026年に対象になったのは、土曜のBCダートマイル・BCスプリント・BCマイル・BCターフ・BCクラシックの5競走だ。BCターフスプリントは、出馬投票の結果JRA所属馬の出走がなく、発売しなかった。
2025年もJRAはBCクラシックを発売し、勝ったフォーエバーヤングの単勝は270円だった。
買える方法と馬券の種類
海外競馬の馬券は、ネット投票の即PAT・A-PATで買える。UMACAの会員は、UMACAスマートや競馬場・ウインズのUMACA発売機で買える場合があるが、2026年のBCでは競馬場・ウインズなどの事業所での発売はなかった。JRAダイレクトでは発売しない。
発売するのは、単勝・複勝・馬連・ワイド・馬単・3連複・3連単の7種類で、枠連とWIN5はない。日本で売った分だけで集計する独立プール方式なので、オッズは日本国内だけのものになる。払戻率は中央競馬と同じで、JRAプラス10の対象だ。発売の締め切りは発走予定時刻の2分前で、5〜7頭立ての複勝は2着までの払戻になる。
即PAT・A-PAT・JRAダイレクトの違いと始め方は、別の記事の比較表にまとめた。
発売の始まりは前日の夜から
発売を始める時刻も、レースごとに決まる。2026年のネット投票は、10月31日(土)22時30分からの予定だった(準備ができしだい、21時30分〜22時30分のあいだで早まることがある)。日本時間の日曜の朝に発走するレースを、前日の土曜の夜から買える形だった。
まとめ
ブリーダーズカップは、1984年に始まった北米の秋のGⅠの祭典で、2026年は金曜・土曜の2日間に14競走が行われた。日本馬(JRA所属馬)は1996〜2026年にのべ61走して4勝し、2021年のラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌ、2025年のフォーエバーヤング、2026年のテーオーエルビスが勝った。日本時間では日曜の朝がメインのBCクラシックの時間帯で、JRAは対象のレースを決めてネット投票などで馬券を売る。2027年は現地10月29日・30日に、ベルモントパーク競馬場で行われる。
よくある質問
- ブリーダーズカップとは?
- アメリカの競馬場の持ち回り(1996年はカナダ)で、毎年10月下旬〜11月上旬の金曜・土曜に行われるGⅠの祭典だ。1984年に7競走で始まり、2026年は2日間で14競走が行われた。最も賞金が高いのはBCクラシックで、2026年の総額は700万米ドルだった。
- ブリーダーズカップを勝った日本馬は?
- JRA所属馬では4頭で4勝だ。2021年のラヴズオンリーユー(BCフィリー&メアターフ)とマルシュロレーヌ(BCディスタフ)、2025年のフォーエバーヤング(BCクラシック)、2026年のテーオーエルビス(BCスプリント)が勝った。
- ブリーダーズカップはいつ?2027年の日程は?
- 2027年は現地10月29日(金)・30日(土)に、ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われる予定だ。2021〜2026年も、10月下旬〜11月上旬の金曜・土曜に行われた。
- ブリーダーズカップは日本時間で何時?
- 2026年は、金曜の5競走が日本時間の土曜3時55分〜6時35分、土曜の9競走が日曜2時10分〜7時16分の発走予定だった。メインのBCクラシックは、2023〜2026年の4年とも日本時間の日曜6時41分〜7時40分の発走予定だった。
- ブリーダーズカップの馬券は日本で買える?
- JRAが海外競馬の発売として、対象のレースをその都度決めて売っている。2026年は14競走のうち5競走が対象で、ネット投票の即PAT・A-PATで発売した。JRAダイレクトでは発売せず、枠連とWIN5もない。






