2歳GⅠの勝ち馬のその後は?阪神JF・朝日杯・ホープフルとクラシック
この記事の要点
- 2016〜2025年の2歳GⅠ(阪神JF・朝日杯FS・ホープフルS)の勝ち馬は29頭。翌年のクラシックを勝ったのは9頭、のちにJRAのGⅠを勝ったのは14頭だ(2026年11月8日時点)
- 翌年のクラシックの勝ち馬は、阪神JFが10頭のうち4頭、朝日杯FSが10頭のうち1頭、ホープフルSが9頭のうち4頭
- 朝日杯FSの勝ち馬のうち3頭は、翌年のクラシックに出走していない。3頭とも翌年はNHKマイルカップに出た
- 2017〜2026年のクラシック50レースのうち、前の年の2歳GⅠの勝ち馬が勝ったのは13レースだった

目次
2016〜2025年の2歳GⅠ(阪神ジュベナイルフィリーズ・朝日杯フューチュリティステークス・ホープフルステークス)の勝ち馬29頭のうち、翌年のクラシックを勝ったのは9頭、のちにJRAのGⅠを勝ったのは14頭だ(2026年11月8日時点)。翌年のクラシックに出走しなかった馬も3頭いる。本記事では、3つの2歳GⅠの勝ち馬について、翌年のクラシックの着順と、のちに勝ったJRAのGⅠを1頭ずつ並べる。
2歳GⅠの勝ち馬29頭のうち、翌年のクラシックを勝ったのは9頭
JRAの2歳のGⅠは、12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)、朝日杯フューチュリティステークス(朝日杯FS)、ホープフルステークスの3つ。ホープフルステークスは2017年にGⅠになったので、2016年の分は数えていない。数えたのは、阪神JFと朝日杯FSが2016〜2025年の10頭ずつ、ホープフルSが2017〜2025年の9頭で、あわせて29頭だ。
ここでいうクラシックは、3歳の桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞の5競走。牝馬三冠の最後の秋華賞はクラシックに入らないので、表では分けて書いた。成績はJRAのレース結果で、編集部が1頭ずつ数えた。海外のレースと地方競馬のJpnⅠは数えていない。
| 2歳GⅠ | 勝ち馬 | 翌年のクラシックを勝った | 出走して勝てなかった | 出走しなかった | のちにJRAのGⅠを勝った |
|---|---|---|---|---|---|
| 阪神JF(2016〜2025年) | 10頭 | 4頭 | 6頭 | 0頭 | 6頭 |
| 朝日杯FS(2016〜2025年) | 10頭 | 1頭 | 6頭 | 3頭 | 3頭 |
| ホープフルS(2017〜2025年) | 9頭 | 4頭 | 5頭 | 0頭 | 5頭 |
| 計 | 29頭 | 9頭 | 17頭 | 3頭 | 14頭 |
「のちにJRAのGⅠを勝った」には、翌年のクラシックも含む。2025年の勝ち馬3頭は、2026年の3歳のレースまでしか走っていない。数は2026年11月8日時点で、2026年の天皇賞(秋)までのGⅠの結果による。
クラシックの5競走の成り立ちと、三冠・牝馬三冠の違いは「競馬のクラシックとは」で説明している。
阪神JFの勝ち馬のその後|10頭のうち4頭がクラシックを勝った
阪神JFの勝ち馬10頭は、全頭が翌年の桜花賞に出走した。桜花賞を勝ったのは3頭で、2着も4頭いる。
| 阪神JFの年 | 勝ち馬 | 翌年の桜花賞 | 翌年のオークス | 翌年の秋華賞 | のちに勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | ソウルスターリング | 3着 | 1着 | 出走せず | 2017年オークス |
| 2017 | ラッキーライラック | 2着 | 3着 | 9着 | 2019年エリザベス女王杯、2020年大阪杯、2020年エリザベス女王杯 |
| 2018 | ダノンファンタジー | 4着 | 5着 | 8着 | なし |
| 2019 | レシステンシア | 2着 | 出走せず | 出走せず | なし |
| 2020 | ソダシ | 1着 | 8着 | 10着 | 2021年桜花賞、2022年ヴィクトリアマイル |
| 2021 | サークルオブライフ | 4着 | 12着 | 出走せず | なし |
| 2022 | リバティアイランド | 1着 | 1着 | 1着 | 2023年桜花賞・オークス・秋華賞 |
| 2023 | アスコリピチェーノ | 2着 | 出走せず | 出走せず | 2025年ヴィクトリアマイル |
| 2024 | アルマヴェローチェ | 2着 | 2着 | 出走せず | なし |
| 2025 | スターアニス | 1着 | 12着 | 出走せず | 2026年桜花賞 |
翌年のクラシックを勝ったのは、ソウルスターリング(オークス)、ソダシ(桜花賞)、リバティアイランド(桜花賞・オークス)、スターアニス(桜花賞)の4頭。リバティアイランドは秋華賞も勝ち、2023年に牝馬三冠になった。
レシステンシアとアスコリピチェーノは、桜花賞のあとはオークスではなくNHKマイルカップに出て、どちらも2着だった。ラッキーライラックとアスコリピチェーノは、3歳ではGⅠを勝てず、4歳以上でJRAのGⅠを勝った。
朝日杯FSの勝ち馬のその後|翌年の皐月賞を勝った馬はいない
朝日杯FSの勝ち馬10頭のうち、翌年のクラシックを勝ったのは2022年の日本ダービーのドウデュースだけ。皐月賞を勝った馬はいない。
| 朝日杯FSの年 | 勝ち馬 | 翌年の皐月賞 | 翌年の日本ダービー | 翌年の菊花賞 | のちに勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | サトノアレス | 11着 | 出走せず | 出走せず | なし |
| 2017 | ダノンプレミアム | 出走せず | 6着 | 出走せず | なし |
| 2018 | アドマイヤマーズ | 4着 | 出走せず | 出走せず | 2019年NHKマイルカップ |
| 2019 | サリオス | 2着 | 2着 | 出走せず | なし |
| 2020 | グレナディアガーズ | 出走せず | 出走せず | 出走せず | なし |
| 2021 | ドウデュース | 3着 | 1着 | 出走せず | 2022年日本ダービー、2023年有馬記念、2024年天皇賞(秋)、2024年ジャパンカップ |
| 2022 | ドルチェモア | 出走せず | 出走せず | 出走せず | なし |
| 2023 | ジャンタルマンタル | 3着 | 出走せず | 出走せず | 2024年NHKマイルカップ、2025年安田記念、2025年マイルチャンピオンシップ |
| 2024 | アドマイヤズーム | 出走せず | 出走せず | 出走せず | なし |
| 2025 | カヴァレリッツォ | 13着 | 出走せず | 出走せず | なし |
翌年のクラシックに1レースも出なかったのは、グレナディアガーズ(2021年)、ドルチェモア(2023年)、アドマイヤズーム(2025年)の3頭。3頭とも、その年のNHKマイルカップに出走した(3着・12着・14着)。
朝日杯FSは阪神の芝1600mで行われ、のちに勝った GⅠ にはマイルのレースもある。のちにJRAのGⅠを勝った3頭のうち、アドマイヤマーズとジャンタルマンタルは、勝ったJRAのGⅠがすべて芝1600mだった。
ホープフルSの勝ち馬のその後|9頭のうち4頭がクラシックを勝った
GⅠになった2017〜2025年のホープフルSの勝ち馬9頭のうち、4頭が翌年のクラシックを勝った。3つの2歳GⅠで、牡馬の三冠を勝ったのはこのレースの勝ち馬だけだ。
| ホープフルSの年 | 勝ち馬 | 翌年の皐月賞 | 翌年の日本ダービー | 翌年の菊花賞 | のちに勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | タイムフライヤー | 10着 | 11着 | 6着 | なし |
| 2018 | サートゥルナーリア | 1着 | 4着 | 出走せず | 2019年皐月賞 |
| 2019 | コントレイル | 1着 | 1着 | 1着 | 2020年皐月賞・日本ダービー・菊花賞、2021年ジャパンカップ |
| 2020 | ダノンザキッド | 15着 | 出走せず | 出走せず | なし |
| 2021 | キラーアビリティ | 13着 | 6着 | 出走せず | なし |
| 2022 | ドゥラエレーデ | 出走せず | 競走中止 | 出走せず | なし |
| 2023 | レガレイラ | 6着 | 5着 | 出走せず | 2024年有馬記念、2025年エリザベス女王杯 |
| 2024 | クロワデュノール | 2着 | 1着 | 出走せず | 2025年日本ダービー、2026年大阪杯、2026年天皇賞(春) |
| 2025 | ロブチェン | 1着 | 1着 | 14着 | 2026年皐月賞・日本ダービー |
翌年の皐月賞を勝ったのは、サートゥルナーリア、コントレイル、ロブチェンの3頭。ホープフルSと皐月賞は同じ中山の芝2000mで行われる。翌年の日本ダービーを勝ったのは、コントレイル、クロワデュノール、ロブチェンの3頭だ。
コントレイルは2020年に無敗で牡馬三冠を勝ち、ロブチェンは2026年に皐月賞と日本ダービーの二冠を勝った。牝馬のレガレイラは、翌年は皐月賞・日本ダービーに出て6着・5着で、その年の暮れの有馬記念を3歳で勝った。
ホープフルSの勝ち馬の一覧と、2014年のGⅡから始まる格の移り変わりは「ホープフルステークスとは」にまとめている。
逆から見る|クラシック50レースのうち13レースを2歳GⅠの勝ち馬が勝った
2017〜2026年の10年のクラシック5競走、計50レースの勝ち馬のうち、前の年の2歳GⅠの勝ち馬だったのは次のとおり。
| レース | 2017〜2026年の10回 | 前の年の2歳GⅠの勝ち馬が勝った回 |
|---|---|---|
| 桜花賞 | 10回 | 3回(2021年ソダシ、2023年リバティアイランド、2026年スターアニス) |
| 皐月賞 | 10回 | 3回(2019年サートゥルナーリア、2020年コントレイル、2026年ロブチェン) |
| オークス | 10回 | 2回(2017年ソウルスターリング、2023年リバティアイランド) |
| 日本ダービー | 10回 | 4回(2020年コントレイル、2022年ドウデュース、2025年クロワデュノール、2026年ロブチェン) |
| 菊花賞 | 10回 | 1回(2020年コントレイル) |
| 計 | 50回 | 13回 |
秋華賞では、10回のうち2023年のリバティアイランドの1回だった。2017年のクラシックは、前の年のホープフルSがGⅡだったので、2歳GⅠは2つしかない。2016年のホープフルS(GⅡ)を勝ったレイデオロは、2017年の日本ダービーを勝っている。
2026年は、桜花賞のスターアニス(阪神JF)、皐月賞と日本ダービーのロブチェン(ホープフルS)と、クラシック5競走のうち3つを前の年の2歳GⅠの勝ち馬が勝った。2017〜2026年で、1年に3つを前の年の2歳GⅠの勝ち馬が勝ったのは、2020年(コントレイルの三冠)と2026年の2回だけだ。
2歳GⅠを勝ったあと、古馬になってGⅠを勝った馬
2016〜2024年の勝ち馬26頭のうち、4歳以上になってJRAのGⅠを勝ったのは8頭いる(2025年の勝ち馬3頭は、まだ3歳)。
| 勝ち馬(2歳GⅠ) | 4歳以上で勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|
| ラッキーライラック(2017年阪神JF) | 2019年エリザベス女王杯、2020年大阪杯、2020年エリザベス女王杯 |
| コントレイル(2019年ホープフルS) | 2021年ジャパンカップ |
| ソダシ(2020年阪神JF) | 2022年ヴィクトリアマイル |
| ドウデュース(2021年朝日杯FS) | 2023年有馬記念、2024年天皇賞(秋)、2024年ジャパンカップ |
| アスコリピチェーノ(2023年阪神JF) | 2025年ヴィクトリアマイル |
| ジャンタルマンタル(2023年朝日杯FS) | 2025年安田記念、2025年マイルチャンピオンシップ |
| レガレイラ(2023年ホープフルS) | 2025年エリザベス女王杯 |
| クロワデュノール(2024年ホープフルS) | 2026年大阪杯、2026年天皇賞(春) |
2016〜2024年の勝ち馬で、JRAのGⅠの勝ちが3歳のときだけなのは、ソウルスターリング(オークス)、アドマイヤマーズ(NHKマイルカップ)、サートゥルナーリア(皐月賞)、リバティアイランド(牝馬三冠)の4頭だ。
29頭のうち15頭は、2歳GⅠのあとにJRAのGⅠを勝っていない。このうち、サリオス(2020年の皐月賞・日本ダービーで2着)、アルマヴェローチェ(2025年の桜花賞・オークスで2着)、レシステンシア(2020年の桜花賞・NHKマイルカップ、2021年の高松宮記念・スプリンターズステークスで2着)のように、GⅠで2着が続いた馬もいる。
数えたのは10年分の29頭で、レースごとには9〜10頭しかいない。勝ち馬の割合をそのままレースの性格と読むには数が少ない。
よくある質問
- 2歳GⅠの勝ち馬は、翌年のクラシックを勝っている?
- 2016〜2025年の阪神JF・朝日杯FS・ホープフルSの勝ち馬29頭のうち、翌年のクラシック(桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞)を勝ったのは9頭だ。17頭は出走して勝てず、3頭は出走しなかった。
- 阪神JFの勝ち馬で、翌年の桜花賞も勝った馬は?
- 2016〜2025年の勝ち馬10頭では、ソダシ(2021年の桜花賞)、リバティアイランド(2023年の桜花賞)、スターアニス(2026年の桜花賞)の3頭だ。桜花賞で2着だった勝ち馬も4頭いる。
- 朝日杯FSの勝ち馬で、翌年の皐月賞や日本ダービーを勝った馬は?
- 2016〜2025年の勝ち馬10頭のうち、翌年の皐月賞を勝った馬はいない。翌年の日本ダービーを勝ったのは、2022年のドウデュースだけだ。
- ホープフルSの勝ち馬で、翌年の皐月賞を勝った馬は?
- GⅠになった2017〜2025年の勝ち馬9頭のうち、サートゥルナーリア(2019年の皐月賞)、コントレイル(2020年の皐月賞)、ロブチェン(2026年の皐月賞)の3頭だ。ホープフルSと皐月賞は、どちらも中山競馬場の芝2000mで行われる。
- 2歳GⅠの勝ち馬で、古馬になってからGⅠを勝った馬は?
- 2016〜2024年の勝ち馬26頭のうち、4歳以上でJRAのGⅠを勝ったのは、ラッキーライラック、ソダシ、ドウデュース、アスコリピチェーノ、ジャンタルマンタル、レガレイラ、コントレイル、クロワデュノールの8頭だ(2026年11月8日時点)。






