GⅠ・重賞

競走馬の獲得賞金ランキング|歴代の賞金王は?【2026年】

競走馬の獲得賞金ランキング|歴代の賞金王は?【2026年】

この記事の要点

  • 日本の競走馬の通算獲得賞金(国内の中央・地方の賞金の合計、海外の賞金は含まない)の歴代1位は、キタサンブラックの18億7,684万3,000円(2026年10月31日時点)
  • 2位はテイエムオペラオーの18億3,518万9,000円。2001年の引退から2017年にキタサンブラックに抜かれるまで、16年間1位だった
  • 3位イクイノックスと4位ドウデュースは、どちらも2019年生まれの17億5,000万円台で、差は307万7,000円
  • 10億円を超えた馬は27頭。牝馬の最高はアーモンドアイの15億1,956万3,000円、ダートの最高はヴァーミリアンの11億3,285万9,000円
目次
  1. 獲得賞金の数え方
  2. 歴代の獲得賞金ランキング(上位20頭)
  3. 上位20頭から分かること
  4. 牝馬の獲得賞金ランキング
  5. ダート馬の獲得賞金ランキング
  6. 2026年に現役の馬の位置
  7. 1着賞金が最も高いレース
  8. まとめ

日本の競走馬の通算獲得賞金の歴代1位は、キタサンブラックの18億7,684万3,000円だ(国内の中央・地方の賞金の合計、2026年10月31日時点)。2位はテイエムオペラオーの18億3,518万9,000円、3位はイクイノックスの17億5,655万6,000円で、10億円を超えた馬は27頭いる。本記事では、賞金の数え方をはっきりさせたうえで、歴代の上位20頭、牝馬・ダート・障害・地方所属の最高額、2026年に現役の馬の位置、1着賞金が最も高いレースを整理する。

獲得賞金の数え方

本記事の獲得賞金は、公益社団法人日本軽種馬協会のデータベース(JBIS)が馬ごとに出している「総賞金」で、国内の中央(JRA)と地方のレースで得た賞金の合計だ。数え方で押さえておくことは3つある。

  • 海外のレースの賞金は含まない。イクイノックスのドバイシーマクラシック(2023年)、アーモンドアイのドバイターフ(2019年)、ジェンティルドンナのドバイシーマクラシック(2014年)の賞金は、どの馬の金額にも入っていない
  • 地方の交流重賞(JpnⅠなど)の賞金は含む。ダート馬は地方で得た賞金の割合が大きい
  • 2026年10月31日に確認した数字(JBISの中央のデータは10月25日現在、地方は10月30日現在)で、11月1日の天皇賞(秋)以降のレースの賞金は入っていない

JRAの出馬表に載る総賞金(海外のレースも含む)とは別の数字だ。海外の賞金を円に換算して足した「国内+海外」の順位は、換算のしかたで金額が変わるため、本記事では扱わない。

歴代の獲得賞金ランキング(上位20頭)

順位 馬名 性 獲得賞金 主なGⅠの勝ち鞍 最後に走った年
1位 キタサンブラック 牡 18億7,684万3,000円 菊花賞、天皇賞(春)2回、ジャパンカップ、大阪杯、天皇賞(秋)、有馬記念 2017年
2位 テイエムオペラオー 牡 18億3,518万9,000円 皐月賞、天皇賞(春)2回、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念 2001年
3位 イクイノックス 牡 17億5,655万6,000円 天皇賞(秋)2回、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ 2023年
4位 ドウデュース 牡 17億5,347万9,000円 朝日杯FS、日本ダービー、有馬記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ 2024年
5位 アーモンドアイ 牝 15億1,956万3,000円 牝馬三冠、ジャパンカップ2回、天皇賞(秋)2回、ヴィクトリアマイル 2020年
6位 ディープインパクト 牡 14億5,455万1,000円 三冠、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念 2006年
7位 ゴールドシップ 牡 13億9,776万7,000円 皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2回、天皇賞(春) 2015年
8位 ブエナビスタ 牝 13億8,643万3,000円 阪神JF、桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、ジャパンカップ 2011年
9位 オルフェーヴル 牡 13億4,408万4,000円 三冠、有馬記念2回、宝塚記念 2013年
10位 クロワデュノール 牡 13億3,495万円 ホープフルS、日本ダービー、大阪杯、天皇賞(春) 現役(2026年)
11位 ジェンティルドンナ 牝 13億2,621万円 牝馬三冠、ジャパンカップ2回、有馬記念 2014年
12位 ウオッカ 牝 13億487万6,000円 阪神JF、日本ダービー、安田記念2回、天皇賞(秋)、ヴィクトリアマイル、ジャパンカップ 2010年
13位 コントレイル 牡 11億9,529万4,000円 ホープフルS、三冠、ジャパンカップ 2021年
14位 ヴァーミリアン 牡 11億3,285万9,000円 ジャパンカップダート、フェブラリーS、JBCクラシック3回など 2010年
15位 ゼンノロブロイ 牡 11億1,560万8,000円 天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念 2005年
16位 クロノジェネシス 牝 11億171万4,000円 秋華賞、宝塚記念2回、有馬記念 2021年
17位 スペシャルウィーク 牡 10億9,262万3,000円 日本ダービー、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、ジャパンカップ 1999年
18位 タップダンスシチー 牡 10億8,422万1,000円 ジャパンカップ、宝塚記念 2005年
19位 ホッコータルマエ 牡 10億7,870万6,000円 チャンピオンズC、東京大賞典2回、川崎記念3回など 2016年
20位 グランアレグリア 牝 10億7,381万3,000円 桜花賞、安田記念、スプリンターズS、マイルCS2回、ヴィクトリアマイル 2021年

※国内(中央・地方)の賞金の合計。2026年10月31日に確認(JBISの中央のデータは10月25日現在、地方は10月30日現在)。ヴァーミリアンとホッコータルマエの勝ち鞍には地方の交流重賞(JpnⅠ)を含む

21位以下で10億円を超えているのは、タイトルホルダー(10億6,875万1,000円)、メイショウサムソン、ナリタブライアン、エスポワールシチー、メジロマックイーン、ダイワメジャー、シュヴァルグラン(10億69万7,000円)の7頭で、10億円を超えた馬は合わせて27頭になる。

上位20頭から分かること

1位と2位の差は4,165万円、3位と4位の差は308万円

キタサンブラックとテイエムオペラオーの差は4,165万4,000円で、GⅢの1着本賞金1つ分ほどしかない。テイエムオペラオーは2001年に引退してから、2017年にキタサンブラックに抜かれるまで16年間1位だった。この間に引退した馬で18億円に届いた馬はいない。

3位のイクイノックスと4位のドウデュースは、どちらも2019年生まれで、2022年の日本ダービーで1着ドウデュース・2着イクイノックスと走った同世代だ。差は307万7,000円で、上位20頭のなかで最も小さい。

16頭がジャパンカップか有馬記念を勝っている

上位20頭のうち16頭が、ジャパンカップか有馬記念の少なくとも一方を勝っている。勝っていないのはクロワデュノール、ヴァーミリアン、ホッコータルマエ、グランアレグリアの4頭で、ダート馬2頭と、マイル以下を主戦場にしたグランアレグリア、まだ現役のクロワデュノールだ。

JRAで1着本賞金が最も高いのはジャパンカップと有馬記念の5億円(2026年)で、この2つを勝つかどうかが、上位に入れるかを大きく左右する。キタサンブラック、テイエムオペラオー、イクイノックス、ドウデュース、ディープインパクト、ジェンティルドンナ、ゼンノロブロイの7頭は、両方を勝っている。

牝馬は6頭、ダート馬は2頭

上位20頭のうち牝馬は6頭(アーモンドアイ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ウオッカ、クロノジェネシス、グランアレグリア)で、ダート馬は2頭(ヴァーミリアン、ホッコータルマエ)。20頭すべてが中央(JRA)所属の馬で、地方所属の馬は入っていない。

三冠馬は、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの3頭と、牝馬三冠のアーモンドアイ、ジェンティルドンナの2頭が入っている。

牝馬の獲得賞金ランキング

順位 馬名 獲得賞金 全体の順位 最後に走った年
1位 アーモンドアイ 15億1,956万3,000円 5位 2020年
2位 ブエナビスタ 13億8,643万3,000円 8位 2011年
3位 ジェンティルドンナ 13億2,621万円 11位 2014年
4位 ウオッカ 13億487万6,000円 12位 2010年
5位 クロノジェネシス 11億171万4,000円 16位 2021年
6位 グランアレグリア 10億7,381万3,000円 20位 2021年

アーモンドアイは国内14戦10勝で、牝馬三冠、ジャパンカップ2回、天皇賞(秋)2回、ヴィクトリアマイルのGⅠ8勝(国内)を挙げた。ジャパンカップの2勝が、2位以下との差を作っている。牝馬で10億円を超えているのはこの6頭で、現役ではレガレイラが9億2,063万7,000円(2026年10月31日時点)で続いている。

ダート馬の獲得賞金ランキング

ダート馬は、地方の交流重賞(JpnⅠ)で得た賞金の割合が大きい。上位5頭の内訳は次のとおり。

順位 馬名 獲得賞金 うち中央 うち地方 最後に走った年
1位 ヴァーミリアン 11億3,285万9,000円 3億8,685万9,000円 7億4,600万円 2010年
2位 ホッコータルマエ 10億7,870万6,000円 3億5,105万6,000円 7億2,765万円 2016年
3位 エスポワールシチー 10億2,319万7,000円 5億3,334万7,000円 4億8,985万円 2013年
4位 コパノリッキー 9億9,514万4,000円 3億824万4,000円 6億8,690万円 2017年
5位 スマートファルコン 9億9,073万6,000円 6,048万6,000円 9億3,025万円 2012年

ヴァーミリアンは、ジャパンカップダート(2007年)とフェブラリーステークス(2008年)のほか、JBCクラシック3連覇(2007〜2009年)、川崎記念2回、東京大賞典、帝王賞を勝った。賞金の3分の2が地方のレースで得たものだ。スマートファルコンは国内33戦23勝のうち、中央の賞金は6,048万6,000円で、9割以上を地方で得ている。交流重賞のしくみはダートグレード競走とはで扱っている。

地方所属の馬で最も多いのは、船橋のフリオーソの8億4,544万6,000円(うち地方8億645万円)だ。全日本2歳優駿、ジャパンダートダービー、帝王賞2回、川崎記念、かしわ記念を勝っている。

障害馬では、オジュウチョウサンが9億4,137万7,000円で最も多い。中山グランドジャンプ6回、中山大障害3回のJGⅠ9勝を挙げた。

2026年に現役の馬の位置

2026年10月31日時点で現役の馬のうち、獲得賞金が最も多いのはクロワデュノールの13億3,495万円で、全体の10位にいる。2024年のホープフルステークス、2025年の日本ダービー、2026年の大阪杯と天皇賞(春)を勝ち、2026年は3戦で7億2,746万4,000円を加えた。

馬名 獲得賞金 全体の順位 主なGⅠの勝ち鞍
クロワデュノール 13億3,495万円 10位 ホープフルS、日本ダービー、大阪杯、天皇賞(春)
ダノンデサイル 9億8,781万4,000円 32位 日本ダービー
ミュージアムマイル 9億6,179万9,000円 36位 皐月賞、有馬記念
レガレイラ 9億2,063万7,000円 41位 ホープフルS、有馬記念、エリザベス女王杯
メイショウタバル 8億4,278万5,000円 53位 宝塚記念2回

※2026年10月31日時点で、11月1日の天皇賞(秋)の結果は反映前。ダノンデサイルの海外のGⅠ1勝(2025年)の賞金は含まない

11月1日の天皇賞(秋)は、ダノンデサイルが勝ち、クロワデュノールは5着だった。本記事の金額と順位はこの結果を反映する前のもので、1着本賞金3億円のダノンデサイルをはじめ、反映すると順位や10億円超の頭数は変わる。

1着賞金が最も高いレース

2026年のJRAで1着本賞金が最も高いのは、ジャパンカップと有馬記念の5億円だ。日本ダービー、大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)の5レースが3億円で続く。1着本賞金が5億円のレースを2つとも勝つと、それだけで10億円になり、10億円を超えた27頭に並ぶ水準になる。

上位20頭のうち、ジャパンカップと有馬記念のどちらも勝っていないのは4頭だけで、この2レースを勝った回数が順位を大きく動かしている。アーモンドアイとジェンティルドンナはジャパンカップを2回、オルフェーヴルは有馬記念を2回勝った。GⅠ全24レースの1着賞金はJRAのGⅠ一覧にまとめた。

まとめ

日本の競走馬の通算獲得賞金(国内の中央・地方の合計)の歴代1位は、キタサンブラックの18億7,684万3,000円で、2位テイエムオペラオーとの差は4,165万4,000円(2026年10月31日時点)。3位イクイノックスと4位ドウデュースは17億5,000万円台で並び、10億円を超えた馬は27頭いる。上位20頭のうち16頭がジャパンカップか有馬記念を勝っていて、1着本賞金5億円のこの2レースが順位を大きく動かしている。牝馬の最高はアーモンドアイ、ダートの最高はヴァーミリアンで、現役ではクロワデュノールが10位につけている(11月1日の天皇賞(秋)の結果は反映前)。

よくある質問

競走馬の獲得賞金の歴代1位は?
国内(中央・地方)のレースで得た賞金の合計では、キタサンブラックの18億7,684万3,000円が歴代1位(2026年10月31日時点)。2位はテイエムオペラオーの18億3,518万9,000円で、差は4,165万4,000円。3位はイクイノックスの17億5,655万6,000円。
獲得賞金に海外のレースの賞金は入る?
本記事のランキングには入れていない。イクイノックスのドバイシーマクラシック、アーモンドアイのドバイターフ、ジェンティルドンナのドバイシーマクラシックの賞金は、どの馬の金額にも含まれていない。海外の賞金を円に換算して足すと、順位は変わりうる。
牝馬で獲得賞金が最も多いのは?
アーモンドアイの15億1,956万3,000円で、全体でも5位にあたる(2026年10月31日時点)。牝馬の2位はブエナビスタの13億8,643万3,000円、3位はジェンティルドンナの13億2,621万円、4位はウオッカの13億487万6,000円。
ダート馬で獲得賞金が最も多いのは?
ヴァーミリアンの11億3,285万9,000円で、全体では14位(2026年10月31日時点)。中央で3億8,685万9,000円、地方の交流重賞で7億4,600万円を得た。2位はホッコータルマエの10億7,870万6,000円、3位はエスポワールシチーの10億2,319万7,000円。
1着賞金が最も高いレースは?
2026年のJRAでは、ジャパンカップと有馬記念の1着本賞金5億円が最も高い。3億円は日本ダービー・大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念・天皇賞(秋)の5レース。1着本賞金が5億円のレースを2つとも勝つと、それだけで10億円になる。
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