GⅠ・重賞

JRA賞年度代表馬の歴代一覧|最多受賞は?牝馬・3歳での受賞も

JRA賞年度代表馬の歴代一覧|最多受賞は?牝馬・3歳での受賞も

この記事の要点

  • 年度代表馬は、その年度の中央競馬を代表する馬。1954年度から2025年度までに、のべ73回・62頭が選ばれている
  • 最多は2回で、シンザン、シンボリルドルフ、ディープインパクト、アーモンドアイ、イクイノックスなど11頭。3回選ばれた馬はいない
  • 3歳での受賞は28回、牝馬は7頭で10回。2歳での受賞はない。最年長は1970年度のスピードシンボリ(7歳)
  • 2025年度はフォーエバーヤングで、記者248人の投票のうち226票を集めた。年度代表馬は翌年1月のJRA賞授賞式で表彰される
目次
  1. 年度代表馬とは
  2. 年度代表馬の歴代一覧
  3. 2回選ばれた馬は11頭
  4. 3歳での受賞は28回、2歳はなし
  5. 牝馬は7頭で10回
  6. よく勝っているレースは有馬記念
  7. 親子で年度代表馬は5組
  8. 選び方と記者投票
  9. 2026年度の年度代表馬はいつ決まる?
  10. まとめ

JRA賞の年度代表馬は、1954年度から2025年度までに、のべ73回・62頭が選ばれている。最多は2回で、シンザンからイクイノックスまで11頭いる。本記事では、歴代の年度代表馬を年度・性齢・その年に勝った主なレースとあわせて一覧にし、2回選ばれた馬、3歳と牝馬での受賞、選び方、2026年度の年度代表馬が決まる時期を、JRAの発表と成績でまとめる。

年度代表馬とは

年度代表馬は、その年度の中央競馬を代表する競走馬だ。JRAの競馬用語辞典では、報道関係者の投票結果をもとに、新聞・放送・競馬専門紙の代表者でつくる「JRA賞受賞馬選考委員会」が審議し、競走馬部門の各賞(最優秀2歳牡馬、最優秀3歳牝馬、最優秀4歳以上牡馬、最優秀ダートホースなど)の中から選ぶとしている。表彰は翌年1月のJRA賞授賞式で行われる。

主催は時代で3つに分かれる。

年度 主催
1954年度〜1971年度 啓衆社
1972年度〜1986年度 JRA発行の月刊誌「優駿」
1987年度〜 JRA(JRA賞)

1963年度だけはメイズイとリユウフオーレルの2頭が選ばれたので、1954年度から2025年度までの72年度で73回になる。

年度代表馬の歴代一覧

表の性齢は、2025年度のJRAの発表と同じ数え方(受賞した年から生まれた年を引いた年齢)にそろえた。「その年に勝った主なレース」は、1984年度以降はその年に勝ったGⅠ(海外のGⅠを含む)、1983年度までは皐月賞・日本ダービー・菊花賞・桜花賞・オークス・天皇賞・有馬記念・宝塚記念・安田記念などの大きなレースを載せた。

1987年度〜2025年度(JRA賞)

年度 馬名 性齢 その年に勝った主なレース
2025年度 フォーエバーヤング 牡4 サウジカップ(サウジアラビア)、ブリーダーズカップクラシック(アメリカ)
2024年度 ドウデュース 牡5 天皇賞(秋)、ジャパンカップ
2023年度 イクイノックス 牡4 ドバイシーマクラシック(UAE)、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ
2022年度 イクイノックス 牡3 天皇賞(秋)、有馬記念
2021年度 エフフォーリア 牡3 皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念
2020年度 アーモンドアイ 牝5 ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、ジャパンカップ
2019年度 リスグラシュー 牝5 宝塚記念、コックスプレート(オーストラリア)、有馬記念
2018年度 アーモンドアイ 牝3 桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ
2017年度 キタサンブラック 牡5 大阪杯、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、有馬記念
2016年度 キタサンブラック 牡4 天皇賞(春)、ジャパンカップ
2015年度 モーリス 牡4 安田記念、マイルチャンピオンシップ、香港マイル(香港)
2014年度 ジェンティルドンナ 牝5 ドバイシーマクラシック(UAE)、有馬記念
2013年度 ロードカナロア 牡5 高松宮記念、安田記念、スプリンターズステークス、香港スプリント(香港)
2012年度 ジェンティルドンナ 牝3 桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ
2011年度 オルフェーヴル 牡3 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念
2010年度 ブエナビスタ 牝4 ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)
2009年度 ウオッカ 牝5 ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンカップ
2008年度 ウオッカ 牝4 安田記念、天皇賞(秋)
2007年度 アドマイヤムーン 牡4 ドバイデューティフリー(UAE)、宝塚記念、ジャパンカップ
2006年度 ディープインパクト 牡4 天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念
2005年度 ディープインパクト 牡3 皐月賞、日本ダービー、菊花賞
2004年度 ゼンノロブロイ 牡4 天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念
2003年度 シンボリクリスエス 牡4 天皇賞(秋)、有馬記念
2002年度 シンボリクリスエス 牡3 天皇賞(秋)、有馬記念
2001年度 ジャングルポケット 牡3 日本ダービー、ジャパンカップ
2000年度 テイエムオペラオー 牡4 天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念
1999年度 エルコンドルパサー 牡4 サンクルー大賞(フランス)
1998年度 タイキシャトル 牡4 安田記念、ジャックルマロワ賞(フランス)、マイルチャンピオンシップ
1997年度 エアグルーヴ 牝4 天皇賞(秋)
1996年度 サクラローレル 牡5 天皇賞(春)、有馬記念
1995年度 マヤノトップガン 牡3 菊花賞、有馬記念
1994年度 ナリタブライアン 牡3 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念
1993年度 ビワハヤヒデ 牡3 菊花賞
1992年度 ミホノブルボン 牡3 皐月賞、日本ダービー
1991年度 トウカイテイオー 牡3 皐月賞、日本ダービー
1990年度 オグリキャップ 牡5 安田記念、有馬記念
1989年度 イナリワン 牡5 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念
1988年度 タマモクロス 牡4 天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)
1987年度 サクラスターオー 牡3 皐月賞、菊花賞

1999年度のエルコンドルパサーと2025年度のフォーエバーヤングは、その年に国内のJRAのレースに一度も出ずに選ばれた。エルコンドルパサーは1999年にフランスで4戦し、サンクルー大賞とフォワ賞を勝って、凱旋門賞で2着だった。フォーエバーヤングの2025年は4戦3勝で、海外3戦と地方1戦(日本テレビ盃)だった。

1972年度〜1986年度(「優駿」の主催)

年度 馬名 性齢 その年に勝った主なレース
1986年度 ダイナガリバー 牡3 日本ダービー、有馬記念
1985年度 シンボリルドルフ 牡4 天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念
1984年度 シンボリルドルフ 牡3 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念
1983年度 ミスターシービー 牡3 皐月賞、日本ダービー、菊花賞
1982年度 ヒカリデユール 牡5 有馬記念
1981年度 ホウヨウボーイ 牡6 天皇賞(秋)
1980年度 ホウヨウボーイ 牡5 有馬記念
1979年度 グリーングラス 牡6 有馬記念
1978年度 カネミノブ 牡4 有馬記念
1977年度 テンポイント 牡4 天皇賞(春)、有馬記念
1976年度 トウショウボーイ 牡3 皐月賞、有馬記念
1975年度 カブラヤオー 牡3 皐月賞、日本ダービー
1974年度 キタノカチドキ 牡3 皐月賞、菊花賞
1973年度 タケホープ 牡3 日本ダービー、菊花賞
1972年度 イシノヒカル 牡3 菊花賞、有馬記念

1954年度〜1971年度(啓衆社の主催)

年度 馬名 性齢 その年に勝った主なレース
1971年度 トウメイ 牝5 天皇賞(秋)、有馬記念
1970年度 スピードシンボリ 牡7 宝塚記念、有馬記念
1969年度 タケシバオー 牡4 天皇賞(春)
1968年度 アサカオー 牡3 菊花賞
1967年度 スピードシンボリ 牡4 天皇賞(春)
1966年度 コレヒデ 牡4 天皇賞(秋)、有馬記念
1965年度 シンザン 牡4 宝塚記念、天皇賞(秋)、有馬記念
1964年度 シンザン 牡3 皐月賞、日本ダービー、菊花賞
1963年度 メイズイ 牡3 皐月賞、日本ダービー
1963年度 リユウフオーレル 牡4 宝塚記念、天皇賞(秋)、有馬記念
1962年度 オンスロート 牡5 天皇賞(春)、有馬記念
1961年度 ホマレボシ 牡4 安田記念、有馬記念
1960年度 コダマ 牡3 皐月賞、日本ダービー
1959年度 ウイルデイール 牡3 皐月賞
1958年度 オンワードゼア 牡4 天皇賞(春)、有馬記念
1957年度 ハクチカラ 牡4 天皇賞(秋)、有馬記念
1956年度 メイヂヒカリ 牡4 天皇賞(春)、中山グランプリ(現・有馬記念)
1955年度 オートキツ 牡3 日本ダービー
1954年度 ハクリヨウ 牡4 天皇賞(春)

2回選ばれた馬は11頭

年度代表馬に2回選ばれた馬は11頭いる。3回選ばれた馬は、2025年度までいない。

馬名 受賞した年度 受賞したときの性齢
シンザン 1964年度、1965年度 牡3、牡4
スピードシンボリ 1967年度、1970年度 牡4、牡7
ホウヨウボーイ 1980年度、1981年度 牡5、牡6
シンボリルドルフ 1984年度、1985年度 牡3、牡4
シンボリクリスエス 2002年度、2003年度 牡3、牡4
ディープインパクト 2005年度、2006年度 牡3、牡4
ウオッカ 2008年度、2009年度 牝4、牝5
ジェンティルドンナ 2012年度、2014年度 牝3、牝5
キタサンブラック 2016年度、2017年度 牡4、牡5
アーモンドアイ 2018年度、2020年度 牝3、牝5
イクイノックス 2022年度、2023年度 牡3、牡4

11頭のうち8頭は2年続けての受賞だ。間をあけて2回選ばれたのは、スピードシンボリ(1967年度と1970年度)、ジェンティルドンナ(2012年度と2014年度)、アーモンドアイ(2018年度と2020年度)の3頭。スピードシンボリは、4歳で選ばれてから3年後、7歳で2回目の受賞になった。

3歳と4歳で続けて選ばれたのは、シンザン、シンボリルドルフ、シンボリクリスエス、ディープインパクト、イクイノックスの5頭だ。シンボリクリスエスは、2002年と2003年に天皇賞(秋)と有馬記念を2年続けて勝っている。

3歳での受賞は28回、2歳はなし

73回を受賞したときの年齢で分けると次のとおり。

年齢 回数
3歳 28回
4歳 28回
5歳 14回
6歳 2回
7歳 1回

3歳と4歳がそれぞれ28回で、合わせて4分の3を超える。2歳で選ばれた馬はいない。最年長は1970年度のスピードシンボリの7歳で、6歳はグリーングラス(1979年度)とホウヨウボーイ(1981年度)の2回だ。

3歳での受賞は、クラシックを勝った馬が多い。三冠馬では、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルの6頭が三冠の年に選ばれている(1941年のセントライトは、年度代表馬ができる前の三冠馬)。2020年のコントレイルは、三冠の年に年度代表馬になっていない(2020年度はアーモンドアイ)。三冠馬の一覧は三冠馬の歴代一覧にまとめている。

3歳の牝馬で選ばれたのは、2012年度のジェンティルドンナと2018年度のアーモンドアイの2頭。どちらも牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)を勝ち、同じ年のジャパンカップも勝っている。

牝馬は7頭で10回

牝馬の年度代表馬は7頭で、のべ10回だ。

年度 馬名 性齢
1971年度 トウメイ 牝5
1997年度 エアグルーヴ 牝4
2008年度 ウオッカ 牝4
2009年度 ウオッカ 牝5
2010年度 ブエナビスタ 牝4
2012年度 ジェンティルドンナ 牝3
2014年度 ジェンティルドンナ 牝5
2018年度 アーモンドアイ 牝3
2019年度 リスグラシュー 牝5
2020年度 アーモンドアイ 牝5

最初は1971年度のトウメイで、その年の天皇賞(秋)と有馬記念を勝った。2回目は26年後、1997年度のエアグルーヴだ。2008年度から2010年度は、ウオッカ、ウオッカ、ブエナビスタと3年続けて牝馬が選ばれた。2018年度から2020年度も、アーモンドアイ、リスグラシュー、アーモンドアイと3年続いている。

よく勝っているレースは有馬記念

年度代表馬がその年に勝ったレースを数えると、最も多いのは有馬記念で、73回のうち35回だ(1956年度の中山グランプリ、いまの有馬記念を入れると36回)。次が天皇賞(秋)の20回、皐月賞の16回になる。

ジャパンカップは13回で、2000年度以降に限ると26回のうち12回。有馬記念は2000年度以降で11回だ。

親子で年度代表馬は5組

父と子がどちらも年度代表馬になったのは、2025年度までで5組ある。

父(受賞した年度) 子(受賞した年度)
トウショウボーイ(1976年度) ミスターシービー(1983年度)
シンボリルドルフ(1984・1985年度) トウカイテイオー(1991年度)
ディープインパクト(2005・2006年度) ジェンティルドンナ(2012・2014年度)
ロードカナロア(2013年度) アーモンドアイ(2018・2020年度)
キタサンブラック(2016・2017年度) イクイノックス(2022・2023年度)

JRAも、2024年の70周年の特設サイトで、中央競馬70年の歴史の中で親子で年度代表馬に選ばれたのは5組としている。2024年度のドウデュース(父ハーツクライ)と2025年度のフォーエバーヤング(父リアルスティール)は、父が年度代表馬ではない。

選び方と記者投票

年度代表馬は、記者の投票の結果をもとに、JRA賞受賞馬選考委員会で決まる。JRAは記者投票の集計結果も出している。直近2年の年度代表馬の票は次のとおり。

年度 年度代表馬 票数 投票した記者 2位
2025年度 フォーエバーヤング 226票 248人 ミュージアムマイル(18票)
2024年度 ドウデュース 236票 256人 フォーエバーヤング(19票)

2025年度のフォーエバーヤングは、年度代表馬のほかに最優秀4歳以上牡馬と最優秀ダートホースも受賞した。2024年度のドウデュースは、年度代表馬と最優秀4歳以上牡馬だった。

2026年度の年度代表馬はいつ決まる?

JRAの説明では、年度代表馬は翌年1月のJRA賞授賞式で表彰される。2026年度の年度代表馬なら、2027年1月の授賞式だ。

直近の2年は、次の日に受賞馬が発表された。

年度 受賞馬の発表 年度代表馬
2025年度 2026年1月6日 フォーエバーヤング
2024年度 2025年1月7日 ドウデュース

2025年度の授賞式は、発表から20日後の2026年1月26日に予定された。

まとめ

年度代表馬は、1954年度から2025年度まで、のべ73回・62頭が選ばれている。最多は2回で11頭、3回選ばれた馬はいない。3歳での受賞は28回、牝馬は7頭で10回、2歳での受賞はない。その年に有馬記念を勝っていた年度代表馬は35回で、レースの中で最も多い。2026年度の年度代表馬は、JRAの説明どおりなら2027年1月の授賞式で表彰される。

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よくある質問

年度代表馬に最も多く選ばれた馬は?
2回が最多で、11頭いる。シンザン、スピードシンボリ、ホウヨウボーイ、シンボリルドルフ、シンボリクリスエス、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラック、アーモンドアイ、イクイノックス。3回選ばれた馬はいない(2025年度まで)。
2025年度の年度代表馬は?
フォーエバーヤング(牡4歳、矢作芳人調教師)。2025年はサウジカップとブリーダーズカップクラシックを勝った。記者投票では248票のうち226票を集めた。
牝馬で年度代表馬になったのは?
7頭で、のべ10回。1971年度のトウメイ、1997年度のエアグルーヴ、2008・2009年度のウオッカ、2010年度のブエナビスタ、2012・2014年度のジェンティルドンナ、2018・2020年度のアーモンドアイ、2019年度のリスグラシュー。
年度代表馬はどうやって決まる?
報道関係者の投票の結果をもとに、新聞・放送・競馬専門紙の代表者でつくるJRA賞受賞馬選考委員会が審議して決める。最優秀3歳牡馬などの競走馬部門の各賞の中から選ばれる。
2026年度の年度代表馬はいつ決まる?
JRAの説明では、年度代表馬は翌年1月のJRA賞授賞式で表彰される。2025年度は2026年1月6日に受賞馬が発表され、授賞式は1月26日に予定された。
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