中山大障害とは|歴代優勝馬・賞金・コースと2026年の日程
この記事の要点
- 中山大障害は、中山競馬場の芝4,100mで行われる3歳以上の障害のJ・GⅠ。負担重量は定量で、2026年は12月26日(土)に第149回が行われる
- 1着本賞金は2026年度が7,000万円で、2着2,800万円、3着1,800万円。春の中山グランドジャンプと同じ額だ
- J・GⅠになった1999年以降の27回で、最多勝の馬はオジュウチョウサンの3勝、騎手は石神深一騎手の5勝。1番人気は8勝している
- 1934年の創設で、1998年までは春と秋の年2回行われた。1999年に春のレースが中山グランドジャンプになり、暮れの1回になった

目次
中山大障害は、中山競馬場の芝4,100mで行われる3歳以上の障害のJ・GⅠだ。2026年は12月26日(土)に第149回が行われ、1着本賞金は7,000万円。本記事では、レースの条件、2026年の日程、着順別の賞金、J・GⅠになった1999年からの歴代優勝馬と最多勝、コースの障害、中山グランドジャンプとの違いをまとめる。日付・賞金は2026年11月時点のもの。
中山大障害とは?中山・芝4,100mの障害のJ・GⅠ
中山大障害は、暮れの中山で行われる障害の最高格のレースだ。1934年に創設され、2025年に第148回を数えた。当時の中山競馬倶楽部の理事長・肥田金一郎氏が、東京競馬場の東京優駿(日本ダービー)に並ぶ中山の名物レースにしようと設けた。
距離は何度か変わり、1972年秋に創設のときと同じ4,100mに戻った。1998年までは春と秋の年2回行われていたが、1999年に障害の最高格のJ・GⅠに格付けされ、春のレースは中山グランドジャンプとして独立した。負担重量も、この1999年に別定から定量に変わっている。
障害の重賞の格は、頭に「J・」を付けて書く。2026年度のJRAでJ・GⅠにあたるのは、中山大障害と4月の中山グランドジャンプの2レースしかない。障害の重賞10レースの一覧と、障害レースのしくみは「障害レースとは」で説明している。
中山大障害のレースの条件
2026年度の条件は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 格 | J・GⅠ |
| 競馬場 | 中山競馬場 |
| コース | 芝4,100m(障害) |
| 出走できる馬 | 3歳以上(未出走馬・未勝利馬は除く、国際) |
| 負担重量 | 定量(3歳61キロ、4歳以上63キロ、牝馬は2キロ減) |
| 出走できる頭数 | 16頭 |
| 1着本賞金 | 7,000万円 |
1999〜2025年の27回の優勝馬は、2005年のテイエムドラゴン(3歳、61キロ)と、62キロだった1999年を除いて、すべて63キロで勝っている。平地を含めたGⅠ全体の日程と賞金は「JRAのGⅠ一覧」で並べた。
2026年の中山大障害はいつ?12月26日(土)
2026年の中山大障害は、12月26日(土)に中山競馬場で行われる(2026年11月時点)。5回中山の7日目で、回数は第149回になる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年12月26日(土) |
| 回 | 第149回 |
| 競馬場 | 中山競馬場(5回中山7日) |
| コース | 芝4,100m |
| 特別登録(中央馬) | 第1回 12月20日(日)、第2回 12月24日(木) |
| 特別登録(外国馬) | 12月24日(木) |
| 1着本賞金 | 7,000万円 |
2026年は「顕彰馬選定記念 オジュウチョウサンメモリアル」の名も添えて行われる。オジュウチョウサンは、下の歴代優勝馬の表で最も多い3勝を挙げた馬だ。
同じ12月26日の中山では、2歳のGⅠの「ホープフルステークス」も行われる。
翌日の12月27日(日)は同じ中山で有馬記念があり、条件と歴代優勝馬は「有馬記念のレースガイド」にまとめた。
日付は年によって変わる。1999年以降の暮れの開催では、早い年が12月18日(1999年)、遅い年が12月27日(2008・2025年)だった。曜日は27回のうち26回が土曜で、2016年だけが祝日の金曜(12月23日)。2004年は1月10日と12月25日に2回行われ、2003年の暮れには行われていない。
中山大障害の賞金は?1着7,000万円と着順別の本賞金
2026年度の重賞競走一覧で決まっている1〜5着の本賞金は次のとおりだ。
| 着順 | 本賞金 |
|---|---|
| 1着 | 7,000万円 |
| 2着 | 2,800万円 |
| 3着 | 1,800万円 |
| 4着 | 1,100万円 |
| 5着 | 700万円 |
1〜5着の額は、2026年4月の中山グランドジャンプと同じだ。平地のGⅠで1着本賞金が最も低い阪神ジュベナイルフィリーズ(7,500万円)よりは500万円少ない。
1着本賞金の移り変わり
各年の成績に載っている1着本賞金は、次のように動いてきた。
| 年 | 1着本賞金 |
|---|---|
| 1999〜2009年 | 8,000万円 |
| 2010年 | 7,500万円 |
| 2011年 | 7,000万円 |
| 2012〜2015年 | 6,500万円 |
| 2016〜2024年 | 6,600万円 |
| 2025〜2026年 | 7,000万円 |
最も高かったのは2009年までの8,000万円で、2010年から3年続けて下がった。2025年に7,000万円へ上がり、2026年も同じ額になっている。
中山大障害の歴代優勝馬(1999〜2025年・27回)
J・GⅠになった1999年の第122回から、2025年の第148回までの27回の優勝馬は次のとおり。コースはすべて芝4,100m。人気は単勝の人気だ。
2016〜2025年(第139〜148回)
| 年 | 回 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | タイム | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第148回 | エコロデュエル | 牡6 | 草野太郎 | 岩戸孝樹 | 4:46.8 | 1 |
| 2024 | 第147回 | ニシノデイジー | 牡8 | 五十嵐雄祐 | 高木登 | 4:40.4 | 4 |
| 2023 | 第146回 | マイネルグロン | 牡5 | 石神深一 | 青木孝文 | 4:37.9 | 1 |
| 2022 | 第145回 | ニシノデイジー | 牡6 | 五十嵐雄祐 | 高木登 | 4:45.9 | 5 |
| 2021 | 第144回 | オジュウチョウサン | 牡10 | 石神深一 | 和田正一郎 | 4:46.6 | 2 |
| 2020 | 第143回 | メイショウダッサイ | 牡7 | 森一馬 | 飯田祐史 | 4:40.7 | 1 |
| 2019 | 第142回 | シングンマイケル | せん5 | 金子光希 | 高市圭二 | 4:38.9 | 2 |
| 2018 | 第141回 | ニホンピロバロン | 牡8 | 石神深一 | 田所秀孝 | 4:40.8 | 3 |
| 2017 | 第140回 | オジュウチョウサン | 牡6 | 石神深一 | 和田正一郎 | 4:36.1 | 1 |
| 2016 | 第139回 | オジュウチョウサン | 牡5 | 石神深一 | 和田正一郎 | 4:45.6 | 1 |
この10年で石神深一騎手が5勝している。エコロデュエルは2023年に3着、2024年に2着で、3回目の出走で勝った。
2006〜2015年(第129〜138回)
| 年 | 回 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | タイム | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2015 | 第138回 | アップトゥデイト | 牡5 | 林満明 | 佐々木晶三 | 4:37.9 | 2 |
| 2014 | 第137回 | レッドキングダム | 牡5 | 北沢伸也 | 松永幹夫 | 4:41.0 | 4 |
| 2013 | 第136回 | アポロマーベリック | 牡4 | 五十嵐雄祐 | 堀井雅広 | 4:45.8 | 5 |
| 2012 | 第135回 | マーベラスカイザー | 牡4 | 熊沢重文 | 柴田政見 | 4:48.8 | 3 |
| 2011 | 第134回 | マジェスティバイオ | 牡4 | 山本康志 | 田中剛 | 4:44.2 | 1 |
| 2010 | 第133回 | バシケーン | 牡5 | 蓑島靖典 | 高橋義博 | 4:46.1 | 10 |
| 2009 | 第132回 | キングジョイ | 牡7 | 西谷誠 | 増本豊 | 4:41.7 | 1 |
| 2008 | 第131回 | キングジョイ | 牡6 | 高田潤 | 増本豊 | 4:45.0 | 2 |
| 2007 | 第130回 | メルシーエイタイム | 牡5 | 横山義行 | 武宏平 | 4:39.7 | 3 |
| 2006 | 第129回 | マルカラスカル | 牡4 | 西谷誠 | 瀬戸口勉 | 4:41.0 | 2 |
メルシーエイタイムは2005・2006年に2着が続き、2007年に勝った。キングジョイは2007年の2着のあと、2008・2009年に連覇している。
1999〜2005年(第122〜128回)
| 年 | 回 | 優勝馬 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | タイム | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2005 | 第128回 | テイエムドラゴン | 牡3 | 白浜雄造 | 小島貞博 | 4:39.9 | 2 |
| 2004(12月) | 第127回 | メルシータカオー | せん5 | 出津孝一 | 武宏平 | 4:37.6 | 5 |
| 2004(1月) | 第126回 | ブランディス | せん7 | 大江原隆 | 藤原辰雄 | 4:40.9 | 3 |
| 2002 | 第125回 | ギルデッドエージ | 牡5 | R.ロケット | 松元茂樹 | 4:51.6 | 1 |
| 2001 | 第124回 | ユウフヨウホウ | 牡4 | 今村康成 | 松元茂樹 | 4:44.1 | 10 |
| 2000 | 第123回 | ランドパワー | 牡5 | 金折知則 | 福島勝 | 4:40.7 | 5 |
| 1999 | 第122回 | ゴッドスピード | 牡5 | 西谷誠 | 瀬戸口勉 | 4:42.6 | 4 |
※第126回は2004年1月10日に4歳以上のレースとして行われた。第127回は同じ年の12月25日。2000年までの性齢は今の数え方に直した
中山大障害の最多勝は?馬・騎手・調教師(1999年以降)
2勝以上した馬
1999〜2025年の27回で2回以上勝ったのは3頭。3勝はオジュウチョウサンだけだ。
| 馬 | 勝ち数 | 勝った年 | 騎手 |
|---|---|---|---|
| オジュウチョウサン | 3勝 | 2016・2017・2021年 | 石神深一(3回とも) |
| キングジョイ | 2勝 | 2008・2009年 | 高田潤 → 西谷誠 |
| ニシノデイジー | 2勝 | 2022・2024年 | 五十嵐雄祐(2回とも) |
オジュウチョウサンは、2021年に10歳で勝った。27回の優勝馬で最も年上になる。
騎手と調教師の最多勝
騎手の最多は石神深一騎手の5勝(2016・2017・2018・2021・2023年)で、2023年の勝ちが5勝目になる。3勝は五十嵐雄祐騎手(2013・2022・2024年)と西谷誠騎手(1999・2006・2009年)の2人。出津孝一騎手と横山義行騎手は、1999年以降は1勝ずつだが、どちらも1998年以前にも勝っていて、中山大障害の通算は2勝になる。
調教師の最多は、オジュウチョウサンを手がけた和田正一郎調教師の3勝。2勝は、瀬戸口勉調教師(1999・2006年)、松元茂樹調教師(2001・2002年)、武宏平調教師(2004年12月・2007年)、増本豊調教師(2008・2009年)、高木登調教師(2022・2024年)の5人だ。
人気と年齢
1番人気は27回で8勝(2002・2009・2011・2016・2017・2020・2023・2025年)。2桁人気で勝ったのは、2001年のユウフヨウホウと2010年のバシケーンの2回で、どちらも10番人気だった。
年齢別では5歳が11勝で最も多い。
| 年齢 | 勝ち数 |
|---|---|
| 3歳 | 1 |
| 4歳 | 5 |
| 5歳 | 11 |
| 6歳 | 4 |
| 7歳 | 3 |
| 8歳 | 2 |
| 10歳 | 1 |
3歳の勝ちは2005年のテイエムドラゴンだけ。3歳馬の優勝は、1968年のタジマオーザ以来だった。
勝ちタイム
27回で最も速いのは、2017年のオジュウチョウサンの4分36秒1。JRAの成績で「レコード」と表示された勝ちタイムは、27回でこれだけだ。最も遅いのは、雨で重馬場だった2002年のギルデッドエージの4分51秒6になる。
中山大障害のコースと障害は?大竹柵・大いけ垣
中山大障害は、中山の障害コースの4,100m(内)を使う。障害コースは1周1,456.4mで、2本ある襷(たすき)コースは447.5mと424.3mだ。襷コースは別名を大障害コースといい、レースで走るのは春の中山グランドジャンプと暮れの中山大障害の2回に限られる。
大障害コースに置かれる2つの大きな障害の数字は次のとおり。かっこ内は、障害そのものの竹柵・いけ垣の高さだ。
| 障害 | 飛び方 | 高さ | 幅 |
|---|---|---|---|
| 6号 大竹柵 | 片面飛越 | 1.6m(竹柵1.4m) | 2.05m |
| 7号 大いけ垣 | 片面飛越 | 1.6m(いけ垣1.4m) | 2.4m |
障害コースの途中には、下りと上りが続く坂路が3か所ある。数字は次の表のとおりだ。
| 坂路 | 長さ | 高さ | 勾配 |
|---|---|---|---|
| 1号 | 78m | 3.57m | 下り1/8・上り1/19 |
| 2号 | 113m | 5.30m | 下り1/12・上り1/11 |
| 3号 | 92m | 4.74m | 下り1/12・上り1/8 |
水ごう・いけ垣・ハードルを含めた中山の障害10か所の高さと幅は、「障害レースとは」の表で並べている。
平地の芝・ダートのコースの形と、ゴール前の坂の高低差は「中山競馬場ガイド」にまとめた。
中山グランドジャンプとの違いは?
中山グランドジャンプは、1998年まで春に行われていた中山大障害を引き継いで、1999年に始まったレースだ。2つのJ・GⅠの2026年度の条件を並べると次のようになる。
| 中山グランドジャンプ | 中山大障害 | |
|---|---|---|
| 2026年の日付 | 4月18日(土) | 12月26日(土) |
| 2026年の回 | 第28回 | 第149回 |
| 距離 | 4,260m(芝・外) | 4,100m(芝) |
| 出走できる馬 | 4歳以上 | 3歳以上 |
| 負担重量 | 定量 | 定量 |
| 1着本賞金 | 7,000万円 | 7,000万円 |
春の中山グランドジャンプと、その年の暮れの中山大障害を続けて勝ったのは、1999〜2025年で3頭・4回ある。2015年のアップトゥデイト、2016・2017年のオジュウチョウサン、2025年のエコロデュエルだ。
順番が逆の例もある。ブランディスは、2004年1月10日に行われた第126回の中山大障害を勝ち、同じ2004年の春に中山グランドジャンプも勝った。
まとめ
中山大障害は、1934年から続く中山の障害のJ・GⅠで、2026年は12月26日(土)に第149回が行われる。距離は芝4,100mで、負担重量は定量(4歳以上63キロ)、1着本賞金は7,000万円。J・GⅠになった1999年以降の27回では、オジュウチョウサンが3勝、石神深一騎手が5勝で最も多い。舞台の大障害コースには高さ1.6mの大竹柵と大いけ垣があり、この2つを跳ぶのは中山グランドジャンプとあわせて年に2回だけだ。
J・GⅠ・J・GⅡ・J・GⅢを含めた重賞の格の決まり方は「重賞とは」にある。
よくある質問
- 2026年の中山大障害はいつ?
- 2026年12月26日(土)に中山競馬場で行われる。第149回にあたり、翌日の12月27日(日)は同じ中山で有馬記念がある。
- 中山大障害の1着賞金はいくら?
- 2026年度の1着本賞金は7,000万円。2着は2,800万円、3着は1,800万円で、中山グランドジャンプと同じ額だ。
- 中山大障害を一番多く勝った馬は?
- J・GⅠになった1999年以降の27回では、オジュウチョウサンの3勝(2016・2017・2021年)が最多だ。騎手では石神深一騎手の5勝が最も多い。
- 中山大障害の距離は?
- 芝の障害コースで4,100m。距離は何度か変わったのち、1972年秋に創設のときと同じ4,100mに戻った。
- 中山大障害に3歳馬は出られる?
- 出られる。3歳の負担重量は61キロで、4歳以上より2キロ軽い。1999年以降に3歳で勝ったのは、2005年のテイエムドラゴンだけだ。






