馬券のネット購入の方法|即PAT・A-PAT・JRAダイレクトを比較

この記事の要点
- JRAのネット購入は、即PAT・A-PAT・JRAダイレクトの3つの会員と、UMACAの残高で買うUMACAスマートの4通り
- 即PATは指定の銀行口座かPayPayで当日から買える。A-PATは専用口座を作るので、使い始めるまで約2〜4か月かかる
- JRAダイレクトはクレジットカードで入出金の手間がないが、1回100円のシステム利用料と月10万円の上限がある
- 馬券は20歳から。地方競馬は即PAT・A-PATでも買えるが、地方競馬の投票サイトも別にある
JRAの馬券をネットで買う方法は、即PAT・A-PAT・JRAダイレクトの3つの会員のどれかに入るか、UMACAの残高でスマートフォンから買うUMACAスマートを使うかの4通りだ。はじめてなら、JRAが指定する銀行の口座があれば申し込んだ当日から買える即PATがいちばん早い。本記事では、4つの違いを比較表にまとめ、それぞれの始め方、入金と精算のしくみ、年齢の条件、地方競馬のネット投票との違いを解説する。
ネットで馬券を買う方法は何がある?4つの比較表
JRAのネット購入の会員は、即PAT(ソクパット)、A-PAT(エーパット)、JRAダイレクトの3つ。これとは別に、競馬場・ウインズで作るUMACAのカードの残高で買うUMACAスマートがある。違いは次のとおり(2026年10月時点)。
| 項目 | 即PAT | A-PAT | JRAダイレクト | UMACAスマート |
|---|---|---|---|---|
| お金の出し入れ | JRA指定の銀行口座かPayPay | JRA指定銀行のA-PAT専用口座 | クレジットカード | UMACAの残高(競馬場・ウインズの入出金機で入出金) |
| 使い始めるまで | 登録した当日から | 約2〜4か月 | 指定のカードがあれば登録した当日から | UMACAの登録後すぐ |
| 申し込み | ネット(スマートフォン・パソコン) | ネットか電話(JRAから書類が届く) | ネット(スマートフォン・パソコン) | 競馬場・ウインズのUMACA登録ブース |
| 買える方法 | ネット | ネット・プッシュホン | ネット | スマートフォン |
| 発売締切 | 発走の1分前 | 発走の1分前(プッシュホンは5分前) | 発走の2分前 | 締切ベルと同時 |
| システム利用料 | なし | なし | 1回100円(税込) | — |
| 1回の最低購入額 | 100円 | 100円 | 1,000円 | — |
| 1か月の上限 | なし | なし | 10万円(利用料込み) | — |
| 地方競馬 | 地方競馬ネット投票の全発売日 | JRA開催日・特定の祝休日・JBC開催日 | 買えない | — |
| 海外競馬 | JRAが発売する全レース | JRAが発売するレース(原則、平日は除く) | 買えない | 買える |
UMACAスマートの「—」は、JRAの会員種別の比較に含まれていない項目。即PAT・A-PATでは、単勝・複勝・枠連・馬連・ワイド・馬単・3連複・3連単・WIN5を1点100円単位で買える(JRAダイレクトは1回の購入が1,000円から)。券種ごとの当たりの条件は「馬券の種類と買い方」でまとめている。
それぞれの始め方と必要なもの
即PAT|指定の銀行口座かPayPayがあれば当日から
必要なものは、スマートフォンかパソコンと、JRAが指定する銀行の口座か本人確認済みのPayPayのアカウント。入会金と年会費はかからない。指定の金融機関は、PayPay銀行、楽天銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ドコモSMTBネット銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、auじぶん銀行と、PayPay(2026年10月時点)。
申し込みの流れは3段階だ。
- JRAの即PATの新規登録ページで、登録する金融機関を選ぶ
- 銀行のサイトで口座振替の契約をして(PayPayはアカウントの連携)、必要事項を入れる
- 発行される「加入者番号」などを控える。投票サイトへのログインに使う
申し込めるのは、即PATの発売時間帯(地方・海外競馬の発売時間を含む)に限られる。PayPayでの申し込みはスマートフォンのみ。指定の口座を持っていなければ、先に口座を作ってから申し込む。
A-PAT|専用口座を作る。プッシュホンでも買える
A-PATは、JRA指定の銀行にA-PAT専用の口座を新しく作って使う。同じ銀行に口座を持っていても、その口座は使えない。郵送で口座を作れるのはみずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行で、口座開設の手数料はかからない。店頭で作る東邦銀行・第四北越銀行・広島銀行・福岡銀行・北洋銀行は、770〜1,100円(税込)の手数料がかかる。りそな銀行は、A-PATの新規の申し込みを2023年9月10日で終えている。
申し込みはネットか電話で受け付けている。申し込みは「回」ごとに区切られ、回ごとに手続き書類の発送日と利用開始日が決まっている。申し込むとJRAから「加入手続きのご案内」と口座開設の書類が届き、本人確認書類を付けて返送し、銀行の口座開設の手続きをする。書類のやり取りがあるため、申し込みから使い始めるまで時間がかかる。
ネットのほか、プッシュ信号の出る電話機のボタン操作でも買えるのがA-PATだけの特徴。ただしプッシュホンではオッズや馬体重は見られず、地方・海外競馬も買えない。
JRAダイレクト|クレジットカードで入出金の手間なし
必要なものは、スマートフォンかパソコンと、JRAダイレクトに対応したクレジットカード。カード会社のウェブサービスで本人確認をして登録し、発行される「利用者番号」を控える。申し込めるのはJRAダイレクトの発売時間帯で、JRAの開催日なら登録したその日から買える。
使えるカードは、JCB、UC、三井住友、MUFG、NICOS、楽天、セゾン、クラブ・オン/ミレニアムカード・セゾン、出光、ジャックス、ダイナースクラブ(2026年10月時点)。家族カードや法人カード、一部の提携カードは登録できない。カードの名義と、カードの代金を払う口座の名義が同じである必要もある。登録できるカードは1人1枚。
1回の購入ごとに100円(税込)のシステム利用料がかかり、1回の最低購入額は1,000円、1か月の上限は10万円(利用料込み)。少額で何度も買う人には向かない。
UMACAスマート|UMACAの残高をスマートフォンで使う
UMACAスマートは会員の登録ではなく、UMACAのカードの残高でスマートフォンから馬券を買うしくみ。先に競馬場・ウインズのUMACA登録ブースで無料のUMACA登録をし、入出金機で残高を入れておく。あとはUMACAスマートのログイン画面でカード番号などを入れれば使える。JRAのレースは8時30分から締切ベルが鳴るまで買える。入金と出金は競馬場・ウインズの入出金機でしかできない。
入金と精算のしくみ
即PAT|自分で入金し、節の終わりに自動で精算
即PATは、買う前に投票サイトの「入金指示」で、登録した口座から購入限度額へお金を移す。金額は100円単位で自由に決められる。入金の手数料は1日2回目まで無料で、3回目からは1回15円(2026年10月時点)。PayPayからの入金は1節あたり10万円まで。
当たった払戻金と、出走取消などで戻る返還金は、購入限度額に足される。残ったお金は「節」(続けて発売する日をひとまとめにしたもの)の終わりに、登録した口座へ自動で振り込まれる。振込の時間は金融機関で違い、PayPay銀行や楽天銀行などは節の最終日の24時まで、三井住友銀行は翌日の午前中、三菱UFJ銀行は翌銀行営業日の午前中、ゆうちょ銀行は翌日の9時30分まで。待たずに戻したいときは「出金指示」を出せば、その時点の残高の全額を手数料なしで戻せる。
GⅠの締切の前は入金指示が集中して間に合わないことがあると、JRAは注意を出している。入金は早めにしておく。
A-PAT|専用口座の残高がそのまま購入資金
A-PATは、指定の日時(通常は金曜日)の専用口座の残高がJRAに知らされ、そのまま購入資金になる。そこから開催明けの銀行営業日(通常は月曜日)まで、口座はロックされて預け入れも引き出しもできない。払戻金は、銀行によって通常は月曜日の午前中か月曜日中に振り込まれる。月曜日が祝日だと火曜日もロックされる。
JRAダイレクト|カードで払い、払戻は口座に振込
JRAダイレクトは、買った分がカードの利用代金として、ほかの買い物と一緒に請求される。払戻金は土日の分をまとめて、カードの代金を払う口座に振り込まれる。振込は通常は月曜日で、ゆうちょ銀行は翌々営業日(通常は火曜日)。払戻金が手元の資金に入らないため、当たったお金で次のレースを買うことはできない。
即PATとA-PATでは、払戻金は各レースの確定後に購入資金に入るので、続けて次のレースに使える。払戻金がいくらになるかの計算は「払戻金の計算方法」で解説している。
年齢の条件|馬券は20歳から
馬券は20歳から買える。学生・生徒でも20歳以上なら買える。20歳未満は競馬法第28条で、馬券を買うことも譲り受けることもできない。A-PATの申し込みとJRAダイレクトの登録も、20歳未満はできない。A-PATの申し込みは日本国内に住む個人に限られる。
地方競馬のネット投票との違い
大井や船橋、園田などの地方競馬は、JRAとは主催者が違う。それでもJRAの即PATとA-PATの会員なら、JRAのネット投票の画面から地方競馬の馬券も買える(JRAダイレクトとプッシュホンでは買えない)。
| 項目 | 即PAT | A-PAT |
|---|---|---|
| 地方競馬を買える日 | 地方競馬ネット投票の全発売日 | JRA開催日(通常は土日)・特定の祝休日・JBC開催日 |
| 買えない券種 | 枠単と重勝式 | 枠単と重勝式 |
| 発売締切 | 発走の2分前 | 発走の2分前 |
即PATで注意したいのは、地方競馬だけを発売する平日(通常は火〜木曜日)の残高は、その発売の最終日に口座へ自動で振り込まれ、週末のJRAの発売には持ち越されないこと。JRAの開催日の残高も平日の地方競馬には持ち越されないので、そのつど入金指示が要る。A-PATでは、火〜木曜日の地方競馬は原則買えない。
地方競馬の側にも、SPAT4、楽天競馬、オッズパークといった投票サイトがある。JRAの会員とは別のサービスで、会員の登録も入出金もそれぞれ別になる。SPAT4と楽天競馬は地方競馬の全レース、オッズパークは南関東4場とホッカイドウ競馬を除く地方競馬を扱う。地方競馬のネット投票については「地方競馬のネット投票の始め方」で解説している。
まとめ
はじめてネットで馬券を買うなら、指定の銀行口座かPayPayで当日から使え、利用料も月の上限もない即PATが手早い。プッシュホンでも買いたいならA-PAT、入出金の手間を省きたく、月10万円までの利用で足りるならJRAダイレクト、すでにUMACAを持っているならUMACAスマートという選び方になる。
※馬券の購入は20歳になってから。無理のない範囲で楽しんでください
よくある質問
- 馬券をネットで買うのに一番早い方法は?
- 即PATで、JRAが指定する銀行の口座かPayPayのアカウントがあれば、申し込んだ当日から買える。入会金・年会費はかからない。
- ネットで馬券を買えるのは何歳から?
- 20歳からで、学生でも20歳以上なら買える。20歳未満は競馬法で馬券の購入も譲り受けも禁じられており、A-PATやJRAダイレクトの登録もできない。
- 即PATで当たった払戻金はいつ口座に戻る?
- 各レースの確定後に購入限度額へ入り、節の終わりに登録した金融機関へ自動で振り込まれる。土日の開催なら通常は月曜日の午前中までで、出金指示を出せば自分のタイミングで戻せる。
- JRAダイレクトで当たった払戻金で次のレースを買える?
- 買えない。JRAダイレクトの払戻金は土日の分をまとめて、クレジットカードの代金を払う口座に振り込まれるため。
- 地方競馬の馬券もネットで買える?
- 即PATなら地方競馬ネット投票の全発売日に、A-PATならJRAの開催日などに買える。JRAダイレクトでは買えない。地方競馬側のSPAT4・楽天競馬・オッズパークでも買える。





