ワイドとは?当たる条件と払戻率、ボックス・流しの点数と馬連との違い

この記事の要点
- ワイドは、選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば当たる馬券。着順は問わず、1レースで「1着-2着」「1着-3着」「2着-3着」の3組が当たりになる
- JRAの払戻率は77.5%(2026年10月時点)。18頭立ての組み合わせは153通りで、全馬が同じ力と仮定すると1点で当たる確率は51分の1(馬連の3倍)
- 払戻金は当たりの3組それぞれに決まり、同じレースで3つ出る。外れた馬券の金額は3組で同じ額ずつ分け、そこに組み合わせごとの投票額を足すため、額は組み合わせごとに違う
- ボックスはn頭でn×(n−1)÷2点(5頭で10点)、1頭軸の流しは相手の頭数と同じ点数。1点で当たるのは1組だが、ボックスなら最大3組が同時に当たる
目次
ワイドは、選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば当たる馬券だ。着順は問わず、1着・2着・3着の3頭からできる「1着-2着」「1着-3着」「2着-3着」の3組が当たりになり、払戻金も3つ出る。本記事では、ワイドが当たる条件と発売の決まり、組み合わせの数と当たる確率、払戻が3つ出るしくみ、ボックス・流しの点数と金額、馬連との違いを、2026年10月時点のJRAの決まりでまとめる。
ワイドとは:2頭がどちらも3着以内なら当たる馬券
ワイドは、出走馬に付く馬番号で2頭の組み合わせを買う。たとえば1着が3番、2着が7番、3着が11番なら、当たりは「3-7」「3-11」「7-11」の3組だ。どれか1組を持っていれば当たる。「3-7」と「7-3」は区別しないので、買うときも1点として数える。
2頭の組み合わせを買う点は馬連と同じで、違うのは何着までに入ればいいかだ。馬連は1着・2着の2頭でないと当たらないが、ワイドは3着までの3頭のうちの2頭なら当たる。1頭で3着以内を当てる複勝の、2頭版にあたる。単勝・複勝を含めた券種の全体は、馬券の種類と当たる条件のまとめで解説している。
ワイドが当たる条件と発売の決まり
ワイドは、発売開始のときに出走を予定している馬が4頭以上のレースで発売される(2026年10月時点)。発売のあとに出走する馬が減っても、発売開始のときの内容で発売・払戻をする。
当たるのは、選んだ2頭が確定した着順でどちらも3着以内に入ったときだ。払戻は、レースのあとに裁決委員が確定した着順で決まる。出走頭数が少ないレースでも、ワイドは3着までが当たりの対象になる(2着までになるのは複勝だけ)。
同着のときは、JRAの決まりで次のように扱われる。
- 1着が2頭同着:いずれかを1着、もう1頭を2着とみなす。当たりは3組のまま
- 2着が2頭同着:いずれかを2着、もう1頭を3着とみなす。当たりは3組のまま
- 3着が2頭同着:3着どうしの組み合わせは当たりにならない。当たりは「1着-2着」と、1着・2着の馬と3着のそれぞれの馬との組み合わせの5組になる
同着のときの払戻金は、JRAが発表した最終オッズとは違う率になる。
出走取消・競走除外になった馬がいるときは、その馬番を含む組み合わせの馬券は返還される。
ワイドの組み合わせは何通り?当たる確率は馬連の3倍
ワイドの組み合わせの数は、馬連と同じで、出走頭数をnとして n×(n−1)÷2 で出せる。18頭立てなら153通りだ。そのうち当たりが3組あるので、全馬が同じ力と仮定すると、1点で当たる確率は153分の3、つまり51分の1になる。当たりが1組しかない馬連(153分の1)の3倍だ。
| 出走頭数 | 組み合わせの数 | 1点で当たる確率(全馬が同じ力と仮定) | 馬連の1点で当たる確率 |
|---|---|---|---|
| 4頭 | 6通り | 2分の1 | 6分の1 |
| 8頭 | 28通り | 28分の3 | 28分の1 |
| 10頭 | 45通り | 15分の1 | 45分の1 |
| 12頭 | 66通り | 22分の1 | 66分の1 |
| 14頭 | 91通り | 91分の3 | 91分の1 |
| 16頭 | 120通り | 40分の1 | 120分の1 |
| 18頭 | 153通り | 51分の1 | 153分の1 |
実際のレースでは馬ごとに力の差があり、人気のある2頭を選べば確率は上がる。表の数字は、券種どうしの当たりやすさを比べるための目安だ。
ワイドの払戻率と、払戻が3つ出るしくみ
JRAが券種ごとに定めた払戻率は次のとおりだ(2014年6月7日以降の設定払戻率。2026年10月時点)。
| 券種 | 設定払戻率 |
|---|---|
| 単勝・複勝 | 80.0% |
| 枠連・馬連・ワイド | 77.5% |
| 馬単・3連複 | 75.0% |
| 3連単 | 72.5% |
| WIN5 | 70.0% |
ワイドは馬連・枠連と同じ77.5%だ。レースごとのワイドの売上の77.5%が、当たった3組の馬券を持つ人に払い戻される。
当たりの3組それぞれに払戻金が決まる
JRAの払戻金の式は「払戻対象総額 =(W + D ÷ P)× R」だ。Wは当たりの組み合わせに投票された金額、Dは外れた組み合わせに投票された金額、Pは当たりの組み合わせの数、Rは払戻率を表す。ワイドは当たりが3組なので P は3になり、外れた馬券の金額 D を3組で同じ額ずつ分ける。そこに3組それぞれの投票額 W を足して払戻率を掛けるので、払戻金は組み合わせごとに違う額になる。
計算のための例で見てみる。ワイドの売上が7,360万円で、1着が1番、2着が2番、3着が3番だったとする。
| 当たりの組み合わせ | 投票された金額(W) | 払戻対象総額(W+5,400万円÷3)×77.5% | 100円あたりの払戻金 |
|---|---|---|---|
| 1-2 | 1,240万円 | 2,356万円 | 190円 |
| 1-3 | 600万円 | 1,860万円 | 310円 |
| 2-3 | 120万円 | 1,488万円 | 1,240円 |
外れた組み合わせへの投票は、7,360万円から3組の分を引いた5,400万円で、1組あたり1,800万円ずつ加わる。3組の払戻対象総額を足すと5,704万円で、売上7,360万円×77.5%と一致する。投票の少ない組み合わせほど、払戻金は高くなる。オッズが決まるしくみと同着のときの計算は、払戻金の計算方法で解説している。
当たりの馬券が1枚もなかったときは、ワイドを買った全員に100円につき70円が払い戻される。払戻率70%台の券種は、どれもこの扱いになる。
ワイドの買い方と点数・金額
ワイドは、1点ずつ買うほか、ボックス・流し・フォーメーションでまとめて買える。点数×1点の金額が購入金額になる。
ボックス:選んだ馬のすべての組み合わせ
ボックスは、選んだ馬どうしの組み合わせをすべて買う方法だ。点数は馬連と同じ n×(n−1)÷2 になる。選んだ馬のうち2頭が3着以内に入れば1組、3頭が入れば3組が当たる。
| 頭数 | 点数 | 1点100円の金額 | 1組以上当たる確率 | 3組とも当たる確率 |
|---|---|---|---|---|
| 2頭 | 1点 | 100円 | 2.0% | — |
| 3頭 | 3点 | 300円 | 5.6% | 0.1% |
| 4頭 | 6点 | 600円 | 10.8% | 0.5% |
| 5頭 | 10点 | 1,000円 | 17.2% | 1.2% |
| 6頭 | 15点 | 1,500円 | 24.5% | 2.5% |
| 7頭 | 21点 | 2,100円 | 32.6% | 4.3% |
| 8頭 | 28点 | 2,800円 | 41.2% | 6.9% |
※確率は18頭立てで全馬が同じ力と仮定した計算
1頭増やすと、増える点数は増やす前の頭数と同じになる。5頭から6頭にすると5点増えて15点だ。ほかの券種を含めたボックス・流しの点数は、馬券の点数早見表にまとめている。
流し:軸の馬から相手へ
流しは、軸にする馬を1頭決めて、相手に選んだ馬との組み合わせを買う方法だ。ワイドの軸は1頭までで、点数は相手の頭数と同じになる(2026年10月時点)。軸1頭・相手5頭なら5点(500円)だ。軸以外のすべての馬を相手にする総流しは、18頭立てなら17点(1,700円)になる。
軸の馬が3着以内に入り、残りの2頭のうちどちらかが相手にいれば当たる。2頭とも相手にいれば2組が当たる。軸の馬が4着以下なら、相手の組み合わせはすべて外れる。
| 相手の頭数 | 点数(1点100円) | 1組以上当たる確率 | 2組当たる確率 |
|---|---|---|---|
| 3頭 | 3点(300円) | 5.5% | 0.4% |
| 4頭 | 4点(400円) | 7.1% | 0.7% |
| 5頭 | 5点(500円) | 8.6% | 1.2% |
| 6頭 | 6点(600円) | 9.9% | 1.8% |
| 7頭 | 7点(700円) | 11.2% | 2.6% |
※確率は18頭立てで全馬が同じ力と仮定した計算
同じ5頭を使っても、5頭ボックス(10点)の1組以上当たる確率は17.2%、1頭を軸にして残り4頭へ流す形(4点)は7.1%になる。点数を減らすほど、当たる条件は狭くなる。
フォーメーション:1頭目と2頭目の欄ごとに馬を選ぶ
フォーメーションは、1頭目の欄と2頭目の欄にそれぞれ馬を選び、作れる組み合わせをすべて買う方法だ。ワイドは着順を問わないので、同じ組み合わせが2回出てきたら1点に数える。1頭目に1・2、2頭目に1・2・3・4・5を選んだ場合は、1-2、1-3、1-4、1-5、2-3、2-4、2-5の7点(700円)になる。
複数の組み合わせが当たったときの払戻
ボックスや流しで2組以上が当たったときは、それぞれの払戻金を足したものが受け取る額になる。上の払戻の例のレース(1着1番・2着2番・3着3番)で、1・2・3・4・5番の5頭ボックスを1点100円(計1,000円)買っていたとすると、1-2、1-3、2-3の3組が当たり、190円+310円+1,240円で1,740円が戻る。
5頭のうち2頭しか3着以内に入らなければ、当たりは1組だけだ。1点100円で10点買っているので、当たった組み合わせの払戻金が1,000円を下回ると、購入金額より少なくなる。
ワイドと馬連の違い
ワイドと馬連は、どちらも2頭の馬番号の組み合わせを着順を問わずに買う。組み合わせの数、点数の数え方、払戻率は同じで、違うのは当たる条件と当たりの数だ。
| 比べるところ | ワイド | 馬連 |
|---|---|---|
| 当たる条件 | 2頭がどちらも3着以内 | 2頭が1着・2着 |
| 1レースの当たりの組み合わせ | 3組(3着の同着なら5組) | 1組 |
| 18頭立ての組み合わせの数 | 153通り | 153通り |
| 1点で当たる確率(18頭立て・全馬が同じ力と仮定) | 51分の1 | 153分の1 |
| 払戻率(2026年10月時点) | 77.5% | 77.5% |
| 発売される出走頭数 | 4頭以上 | 3頭以上 |
| 5頭ボックスの点数 | 10点 | 10点 |
| 流しの軸 | 1頭 | 1頭 |
払戻率が同じでも、ワイドは売上の77.5%を3組で分け、馬連は1組で受け取る。ワイドは当たる範囲が広い代わりに、外れた馬券の金額を3組で分けるしくみになっている。
2頭が1着・2着に来ると思うなら馬連、2頭とも3着以内には入ると思うならワイド、という分け方になる。馬連の当たる条件と、ボックス・流し・フォーメーションの点数は、馬連とは?当たる条件と払戻率で詳しく解説している。
1頭だけで3着以内を当てる複勝や、1着を当てる単勝の決まりは、単勝とは・複勝とはにまとめた。
※馬券の購入は20歳になってから。無理のない範囲で楽しんでください
よくある質問
- ワイドとは?
- 選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば当たる馬券。着順は問わないので、2頭が1着・3着でも2着・3着でも当たる。
- ワイドは1レースでいくつ当たる?
- 当たりの組み合わせは3つ(1着-2着、1着-3着、2着-3着)で、払戻金も3つ出る。JRAの同着の決まりでは、3着が2頭同着のときは3着どうしの組み合わせを除いた5つが当たりになる。
- ワイドの5頭ボックスは何点?
- 10点(5×4÷2)。1点100円なら1,000円で、5頭のうち3頭が3着以内に入れば3つの組み合わせが同時に当たる。
- ワイドの払戻率は?
- 77.5%(2026年10月時点のJRAの設定払戻率)。馬連・枠連と同じ率になる。
- ワイドと馬連の違いは?
- 馬連は2頭が1着・2着に入らないと当たらないが、ワイドは2頭が3着以内なら当たる。組み合わせの数と払戻率は同じで、当たりの組み合わせはワイドが3つ、馬連が1つになる。





