単勝とは・複勝とは?違いと当たる条件、複勝は何着までか、応援馬券

この記事の要点
- 単勝は1着になる1頭を当てる馬券、複勝は選んだ1頭が3着以内に入れば当たる馬券。複勝は、発売開始時の出走予定が5〜7頭なら2着まで、8頭以上なら3着までが当たりになる
- 払戻率はどちらも80%(2026年10月時点)。18頭立てで全馬が同じ力と仮定すると、1点で当たる確率は単勝が18分の1、複勝が6分の1
- 単勝の当たりは1頭で、払戻金は最終オッズでほぼ決まる。複勝は当たりが3頭あり、外れた馬券の金額を3頭で分けるため、同じ馬でも一緒に3着以内に入った馬によって払戻金が変わる
- 応援馬券は、1頭の単勝と複勝を同じ金額で1枚にまとめた馬券。100円ずつなら購入金額は200円で、1着なら両方、2・3着なら複勝だけが当たる
目次
単勝は1着になる馬を1頭当てる馬券、複勝は選んだ1頭が3着以内に入れば当たる馬券だ。複勝は、発売開始のときの出走予定が5〜7頭のレースでは2着以内が当たりになる。本記事では、単勝と複勝が当たる条件、複勝が何着まで当たるか、払戻率と払戻金の決まり方の違い、単勝と複勝を1枚で買う応援馬券、使い分けを、2026年10月時点のJRAの決まりでまとめる。
単勝とは:1着になる1頭を当てる馬券
単勝は、出走馬に付く馬番号で1頭を選び、その馬が1着になれば当たる馬券だ。2着や3着では外れる。18頭立てなら組み合わせは18通りで、当たりはそのうち1通りになる。
単勝は、発売開始のときに出走を予定している馬が2頭以上のレースで発売される(2026年10月時点)。JRAの券種のなかで、最も少ない頭数から発売される券種だ。
複勝とは:3着以内に入る1頭を当てる馬券
複勝は、馬番号で1頭を選び、その馬が3着以内に入れば当たる馬券だ。1着でも2着でも3着でも、払戻の対象になる。18頭立てなら18通りのうち、当たりは3通りある。
当たりの頭数が単勝の3倍あるので、JRAの券種のなかで最も当たりやすい。単勝・複勝を含む10種類の券種の当たる条件は、馬券の種類と当たる条件のまとめで一覧にしている。
複勝は何着まで?出走頭数で2着までと3着までに分かれる
複勝が何着まで当たるかは、発売開始のときの出走予定の頭数で決まる。JRAの決まりは次のとおりだ(2026年10月時点)。
| 発売開始時の出走予定頭数 | 単勝 | 複勝 |
|---|---|---|
| 2〜4頭 | 発売 | 発売なし |
| 5〜7頭 | 発売 | 発売(2着まで払戻) |
| 8頭以上 | 発売 | 発売(3着まで払戻) |
頭数は、競馬場・ウインズ・電話・インターネット投票のどこかで、そのレースの発売が始まった時点で決まる。発売が始まったあとに出走取消で頭数が減っても、発売開始のときの内容で発売・払戻をする。8頭立てで発売が始まり、1頭が取り消して7頭で走っても、複勝は3着までが当たりになる。
出走頭数ごとの、1点で当たる確率は次のとおりだ。
| 出走頭数 | 単勝の当たる確率 | 複勝の当たる確率 |
|---|---|---|
| 5頭 | 5分の1 | 5分の2(2着まで) |
| 6頭 | 6分の1 | 3分の1(2着まで) |
| 7頭 | 7分の1 | 7分の2(2着まで) |
| 8頭 | 8分の1 | 8分の3 |
| 10頭 | 10分の1 | 10分の3 |
| 12頭 | 12分の1 | 4分の1 |
| 14頭 | 14分の1 | 14分の3 |
| 16頭 | 16分の1 | 16分の3 |
| 18頭 | 18分の1 | 6分の1 |
※全馬が同じ力と仮定した計算。発売開始時と同じ頭数で走った場合
7頭立ての複勝(7分の2)より8頭立ての複勝(8分の3)のほうが当たる確率が高いのは、当たりの頭数が2頭から3頭に増えるからだ。実際のレースでは馬ごとに力の差があり、人気のある馬を選べば確率は上がる。
単勝と複勝の違い
単勝と複勝の違いを表にまとめる(2026年10月時点のJRAの決まり)。
| 比べるところ | 単勝 | 複勝 |
|---|---|---|
| 当たる条件 | 選んだ馬が1着 | 選んだ馬が3着以内(5〜7頭立ては2着以内) |
| 1レースの当たりの頭数 | 1頭 | 3頭(5〜7頭立ては2頭) |
| 1点で当たる確率(18頭立て・全馬が同じ力と仮定) | 18分の1 | 6分の1 |
| 払戻率 | 80.0% | 80.0% |
| 払戻金の決まり方 | 1着の馬への投票額で決まる | 当たりの3頭への投票額の組み合わせで決まる |
| 発売される出走頭数 | 2頭以上 | 5頭以上 |
| 当たりがいないときの特払い | 100円につき80円 | 100円につき80円 |
払戻率は、単勝・複勝の80.0%がJRAの券種のなかで最も高い。枠連・馬連・ワイドは77.5%、馬単・3連複は75.0%、3連単は72.5%、WIN5は70.0%だ(2014年6月7日以降の設定払戻率)。
払戻金の決まり方の違い:複勝は一緒に入った馬でも変わる
JRAの払戻金の式は「払戻対象総額 =(W + D ÷ P)× R」だ。Wは当たりの馬に投票された金額、Dは外れた馬に投票された金額、Pは当たりの馬の数、Rは払戻率を表す。単勝と複勝は、この P が違う。
単勝:当たりは1頭なので最終オッズで決まる
単勝は当たりが1頭なので、P は1になる。外れた馬への投票はすべて、1着の馬の馬券を持つ人に分けられる。
計算のための例で見てみる。単勝の売上が1億円で、1着の馬に2,000万円が投票されていたとする。
- 払戻対象総額 =(2,000万円+8,000万円÷1)×80% = 8,000万円
- 100円あたりの払戻金 = 8,000万円÷2,000万円×100円 = 400円(4.0倍)
単勝は、発売締切後の最終オッズがそのまま払戻金の目安になる。ただし1着が同着になると P が2になり、最終オッズとは違う額になる。
複勝:外れた馬券の金額を3頭で分ける
複勝は当たりが3頭なので、P は3になる。外れた馬への投票額 D を3頭で同じ額ずつ分け、そこにそれぞれの馬への投票額 W を足して払戻率を掛ける。
複勝の売上が9,500万円で、1着の馬Aに2,000万円、2着の馬Bに1,000万円、3着の馬Cに500万円、ほかの馬に6,000万円が投票されていた場合で計算する。
| 当たりの馬 | 投票された金額(W) | 払戻対象総額(W+6,000万円÷3)×80% | 100円あたりの払戻金 |
|---|---|---|---|
| A(1着) | 2,000万円 | 3,200万円 | 160円 |
| B(2着) | 1,000万円 | 2,400万円 | 240円 |
| C(3着) | 500万円 | 2,000万円 | 400円 |
3頭の払戻対象総額を足すと7,600万円で、売上9,500万円×80%と一致する。
同じレースで、3着がCではなく、2,000万円が投票されていた馬Eだったとする。外れた馬への投票は4,500万円に減り、1頭あたりに加わるのは1,500万円になる。すると馬Aの複勝は(2,000万円+1,500万円)×80%÷2,000万円×100円で140円、馬Bは200円に下がる。複勝は、自分の選んだ馬だけでなく、一緒に3着以内に入った馬への投票額でも払戻金が変わる。だから、着順が確定するまで払戻金は決まらない。
JRAの同着の決まりでは、3着が2頭同着になったときはどちらも3着とみなされるので、複勝の当たりは4頭になる。オッズと払戻金の関係、同着のときの計算は、払戻金の計算方法で詳しく解説している。
応援馬券とは:単勝と複勝を1枚で買う
応援馬券は、1頭の単勝と複勝を、同じ金額で1枚にまとめて買う馬券だ。馬番と馬名の上に「がんばれ!」と印字される。単勝と複勝を別々に買ったときと、オッズ・払戻金は同じになる。馬券は、1つの馬番号ごとに1枚出る。
マークカードに書いた金額で単勝と複勝を1つずつ買うので、購入金額は書いた金額の2倍になる。100円と書けば、単勝100円・複勝100円で200円だ。
| 選んだ馬の着順 | 当たる馬券(100円の応援馬券=200円) |
|---|---|
| 1着 | 単勝と複勝の両方 |
| 2着・3着 | 複勝だけ |
| 4着以下 | どちらも外れ |
※複勝が2着までのレース(発売開始時の出走予定が5〜7頭)では、3着は外れになる
1着なら単勝と複勝の払戻金を両方受け取れる。2着・3着なら複勝の払戻金だけで、払戻金が200円を下回ると購入金額より少なくなる。
単勝と複勝の使い分け:当たる範囲と外れる場合
単勝と複勝は、どちらも1頭を選ぶ馬券で、払戻率も同じ80%だ。違うのは、何着までなら当たるかと、外れたときの範囲になる。
同じ1頭に100円ずつ買う場合で比べると、次のようになる(18頭立て)。
| 買い方 | 点数(金額) | 当たる着順 | 当たる確率(全馬が同じ力と仮定) | 外れる場合 |
|---|---|---|---|---|
| 単勝だけ | 1点(100円) | 1着 | 18分の1(5.6%) | 2着以下 |
| 複勝だけ | 1点(100円) | 3着以内 | 6分の1(16.7%) | 4着以下 |
| 単勝と複勝(応援馬券) | 2点(200円) | 1着で両方、2・3着で複勝 | 6分の1(16.7%)で1つ以上 | 4着以下 |
単勝は、1着でなければ2着でも外れる。複勝は3着まで当たる代わりに、当たりの3頭で外れた馬券の金額を分ける。単勝と複勝の両方を持つと、点数は2倍になるが、2着・3着のときにも複勝の分が戻る。
複数の馬を買う場合も、点数は選んだ頭数と同じになる。18頭立てで全馬が同じ力と仮定すると、1つ以上当たる確率は次のとおりだ。
| 選ぶ頭数 | 点数(1点100円) | 単勝で1つ以上当たる確率 | 複勝で1つ以上当たる確率 |
|---|---|---|---|
| 1頭 | 1点(100円) | 5.6% | 16.7% |
| 2頭 | 2点(200円) | 11.1% | 31.4% |
| 3頭 | 3点(300円) | 16.7% | 44.2% |
| 4頭 | 4点(400円) | 22.2% | 55.4% |
| 5頭 | 5点(500円) | 27.8% | 65.0% |
単勝は1レースで当たるのが1頭だけなので、何頭買っても当たりは最大1点だ。複勝は選んだ馬が2頭・3頭と3着以内に入れば、その分だけ当たりが増える。2頭以上を組み合わせる券種のボックス・流しの点数は、馬券の点数早見表にまとめている。
選んだ2頭がどちらも3着以内に入るかを1点で当てるのがワイドだ。当たる条件と払戻のしくみは、ワイドとはで解説している。
出走取消・競走除外になった馬の単勝・複勝の馬券は返還される。当たった馬券と返還券の払戻期間は60日間だ。
※馬券の購入は20歳になってから。無理のない範囲で楽しんでください
よくある質問
- 単勝と複勝の違いは?
- 単勝は選んだ馬が1着にならないと当たらないが、複勝は3着以内(発売開始のときの出走予定が5〜7頭なら2着まで)に入れば当たる。払戻率はどちらも80%で、当たりの頭数は単勝が1頭、複勝が3頭(5〜7頭立てなら2頭)になる。
- 複勝は何着まで当たる?
- 発売開始のときの出走予定が8頭以上なら3着まで、5〜7頭なら2着まで。4頭以下のレースでは複勝は発売されない。
- 複勝の払戻金はいつ決まる?
- レースの着順が確定してから決まる。外れた馬券の金額を当たりの3頭で分けるため、同じ馬が3着以内に入っても、一緒に入った馬によって払戻金が変わる。
- 応援馬券とは?
- 1頭の単勝と複勝を同じ金額で1枚にまとめた馬券。馬番と馬名の上に「がんばれ!」と印字され、オッズと払戻金は単勝・複勝と同じになる。
- 応援馬券を100円で買うといくらかかる?
- 200円かかる。単勝100円と複勝100円を1枚で買うので、マークカードに書いた金額の2倍が購入金額になる。





