キタサンブラック産駒の特徴と血統|GⅠ馬4頭・13勝の距離と内訳

この記事の要点
- キタサンブラック産駒はJRAのGⅠを4頭が計13勝(2026年10月18日の秋華賞まで)。平地が3頭で10勝、障害のJ・GⅠが1頭で3勝
- 平地の10勝はすべて芝2000m以上。芝2000mの5勝が最も多く、芝1600m以下とダートのGⅠは2026年10月18日の秋華賞まで勝っていない
- 最多はイクイノックスの5勝で、クロワデュノールが4勝、エコロデュエルが障害で3勝、ソールオリエンスが1勝
- キタサンブラックは父ブラックタイド、母シュガーハートの血統で、JRAのGⅠを7勝した。2026年のJRAの種牡馬リーディングでは3位(10月19日現在)
キタサンブラックの産駒でJRAのGⅠを勝ったのは4頭で、勝利数は合わせて13勝になる(2026年10月18日の秋華賞まで、障害のJ・GⅠを含む)。平地はイクイノックスの5勝、クロワデュノールの4勝、ソールオリエンスの1勝で計10勝、障害はエコロデュエルが3勝した。平地の10勝はすべて芝2000m以上のレースで、芝1600m以下とダートのGⅠは勝っていない。本記事では、キタサンブラックの血統と競走成績、JRAのGⅠを勝った産駒の一覧、勝ったGⅠの距離と競馬場の内訳、2026年の種牡馬リーディングでの位置を、JRAの成績で整理する。
キタサンブラックの血統
キタサンブラックの父と母は次のとおり。
| 続柄 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | ブラックタイド |
| 母 | シュガーハート |
キタサンブラックは2012年生まれの鹿毛の牡馬。生産は北海道沙流郡日高町のヤナガワ牧場、馬主は有限会社大野商事だ。父のブラックタイドは、2026年のJRAの種牡馬リーディング(賞金順、10月19日現在)で53位にいる。
キタサンブラックの競走成績
キタサンブラックを管理したのは清水久詞調教師。JRAのGⅠは7勝し、菊花賞は北村宏司騎手、残る6勝は武豊騎手が乗った。
| レース | 日付 | 勝ちタイム | 2着馬との差 | 人気 |
|---|---|---|---|---|
| 菊花賞(京都・芝3000m) | 2015年10月25日 | 3分03秒9 | クビ(リアルスティール) | 5番人気 |
| 天皇賞(春)(京都・芝3200m) | 2016年5月1日 | 3分15秒3 | ハナ(カレンミロティック) | 2番人気 |
| ジャパンC(東京・芝2400m) | 2016年11月27日 | 2分25秒8 | 2馬身1/2(サウンズオブアース) | 1番人気 |
| 大阪杯(阪神・芝2000m) | 2017年4月2日 | 1分58秒9 | 3/4馬身(ステファノス) | 1番人気 |
| 天皇賞(春)(京都・芝3200m) | 2017年4月30日 | 3分12秒5(レコード) | 1馬身1/4(シュヴァルグラン) | 1番人気 |
| 天皇賞(秋)(東京・芝2000m) | 2017年10月29日 | 2分08秒3 | クビ(サトノクラウン) | 1番人気 |
| 有馬記念(中山・芝2500m) | 2017年12月24日 | 2分33秒6 | 1馬身1/2(クイーンズリング) | 1番人気 |
GⅠの初勝利は3歳の2015年、5番人気で勝った菊花賞だった。4歳の2016年は天皇賞(春)をハナ差で勝ち、ジャパンCは逃げて2馬身1/2差をつけた。この年のJRA賞年度代表馬に選ばれている。
5歳の2017年は、この年からGⅠになった大阪杯を勝ち、GⅠとして最初の勝ち馬になった。続く天皇賞(春)の3分12秒5は、2006年にディープインパクトが出した3分13秒4を0.9秒縮めるJRAレコードだった。秋は不良馬場の天皇賞(秋)をクビ差で勝ち、同じ年に天皇賞の春と秋を勝った史上5頭目の馬になった。道悪で行われたGⅠの勝ち馬とその父は、「重馬場に強い血統は?道悪のGⅠを勝った種牡馬一覧」で数えている。
最後のレースは2017年の有馬記念で、逃げて1馬身1/2差で勝った。JRAのGⅠ7勝は当時の史上最多タイで、獲得賞金はテイエムオペラオーを上回って当時の歴代1位になった。通算成績は20戦12勝、獲得賞金は18億7684万3000円。重賞はGⅠの7勝のほか、スプリングS、セントライト記念、京都大賞典のGⅡ3勝を合わせて10勝している。
キタサンブラック産駒のJRAのGⅠ勝ち一覧
2008年から2026年10月18日の秋華賞までに行われたJRAのGⅠ(障害のJ・GⅠを含む)のうち、父がキタサンブラックの馬が勝ったのは4頭・13勝。最初にGⅠを勝った順に並べると次のとおりだ。
| 馬 | 勝利数 | 勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|---|
| イクイノックス | 5勝 | 2022年 天皇賞(秋)・有馬記念、2023年 宝塚記念・天皇賞(秋)・ジャパンC |
| ソールオリエンス | 1勝 | 2023年 皐月賞 |
| クロワデュノール | 4勝 | 2024年 ホープフルS、2025年 日本ダービー、2026年 大阪杯・天皇賞(春) |
| エコロデュエル | 3勝 | 2025年 中山グランドジャンプ・中山大障害、2026年 中山グランドジャンプ |
13勝を日付の順に並べた。
| 日付 | レース | コース | 勝ち馬 | 騎手 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年10月30日 | 天皇賞(秋) | 東京・芝2000m | イクイノックス | C.ルメール |
| 2022年12月25日 | 有馬記念 | 中山・芝2500m | イクイノックス | C.ルメール |
| 2023年4月16日 | 皐月賞 | 中山・芝2000m | ソールオリエンス | 横山武史 |
| 2023年6月25日 | 宝塚記念 | 阪神・芝2200m | イクイノックス | C.ルメール |
| 2023年10月29日 | 天皇賞(秋) | 東京・芝2000m | イクイノックス | C.ルメール |
| 2023年11月26日 | ジャパンC | 東京・芝2400m | イクイノックス | C.ルメール |
| 2024年12月28日 | ホープフルS | 中山・芝2000m | クロワデュノール | 北村友一 |
| 2025年4月19日 | 中山グランドジャンプ | 中山・障害4260m | エコロデュエル | 草野太郎 |
| 2025年6月1日 | 日本ダービー | 東京・芝2400m | クロワデュノール | 北村友一 |
| 2025年12月27日 | 中山大障害 | 中山・障害4100m | エコロデュエル | 草野太郎 |
| 2026年4月5日 | 大阪杯 | 阪神・芝2000m | クロワデュノール | 北村友一 |
| 2026年4月18日 | 中山グランドジャンプ | 中山・障害4260m | エコロデュエル | 草野太郎 |
| 2026年5月3日 | 天皇賞(春) | 京都・芝3200m | クロワデュノール | 北村友一 |
産駒の初めてのJRAのGⅠ勝ちは、2022年10月30日の天皇賞(秋)(イクイノックス)。年ごとでは2023年の4勝が最も多く、2026年も10月18日までに3勝している。どの馬も、GⅠはすべて同じ騎手で勝った。各レースの時期と距離は「JRAのGⅠ一覧」にまとめている。
イクイノックスは天皇賞(秋)を連覇
イクイノックスは2022年の天皇賞(秋)と有馬記念を勝ち、2023年は宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンCを勝った。5勝はすべてC.ルメール騎手で、天皇賞(秋)は2022年と2023年の連覇。父キタサンブラックの2017年と合わせて、天皇賞(秋)は父子で3勝している。歴代の勝ち馬は「天皇賞(秋)とは」で確かめられる。
クロワデュノールは芝2000mから3200mで4勝
クロワデュノールは2歳の2024年にホープフルSを勝ち、2025年に日本ダービー、2026年に大阪杯と天皇賞(春)を勝った。4勝はすべて北村友一騎手。2歳から4歳までの3年続けてGⅠを勝ち、距離は芝2000mから芝3200mまでにわたる。
エコロデュエルは3回続けて行われたJ・GⅠをすべて勝った
エコロデュエルは2025年の中山グランドジャンプ、同じ年の中山大障害、2026年の中山グランドジャンプと、3回続けて行われたJ・GⅠをすべて勝った。3勝とも草野太郎騎手が乗っている。
勝ったGⅠから見るキタサンブラック産駒の傾向
上の13勝を、平地と障害に分けて数え直した。4頭・13勝と数が少ないため、1頭の勝ち鞍で割合が大きく動く点には注意がいる。
平地の10勝はすべて芝2000m以上
勝ったGⅠを距離ごとに分けた。
| 距離 | 勝利数 | 勝ったGⅠ |
|---|---|---|
| 芝2000m | 5勝 | 天皇賞(秋)2、皐月賞1、ホープフルS1、大阪杯1 |
| 芝2200m | 1勝 | 宝塚記念1 |
| 芝2400m | 2勝 | ジャパンC1、日本ダービー1 |
| 芝2500m | 1勝 | 有馬記念1 |
| 芝3200m | 1勝 | 天皇賞(春)1 |
| 障害4100m | 1勝 | 中山大障害1 |
| 障害4260m | 2勝 | 中山グランドジャンプ2 |
平地の10勝は、芝2000mから芝3200mまでのレースだけだ。芝1200mと芝1600mのGⅠ、芝3000mの菊花賞、ダートのGⅠは、2026年10月18日の秋華賞までに産駒が勝っていない。キタサンブラック自身が勝ったGⅠも芝2000mから芝3200mで、産駒の勝ち鞍の距離は父と同じ範囲に収まっている。
父が勝った6つのGⅠのうち5つを産駒も勝った
キタサンブラックが勝ったGⅠは、菊花賞、天皇賞(春)、ジャパンC、大阪杯、天皇賞(秋)、有馬記念の6レース(天皇賞(春)は2勝)。このうち産駒が勝っていないのは菊花賞だけで、残る5レースは産駒も勝っている。父子で勝った回数は、天皇賞(秋)が3勝、天皇賞(春)が3勝、ジャパンCと有馬記念、大阪杯が2勝ずつ。ジャパンCの歴代の勝ち馬は「ジャパンカップとは」にまとめている。
競馬場は東京と中山が中心
平地の10勝を競馬場ごとに分けると、東京が4勝(天皇賞(秋)2、ジャパンC、日本ダービー)、中山が3勝(有馬記念、皐月賞、ホープフルS)、阪神が2勝(宝塚記念、大阪杯)、京都が1勝(天皇賞(春))。障害の3勝も中山で、13勝のうち6勝が中山のレースだ。
2026年の種牡馬リーディングでのキタサンブラック
キタサンブラックは、2026年のJRAの種牡馬リーディング(賞金順、10月19日現在)で3位にいる。上位4頭の数字は次のとおり。
| 順位 | 種牡馬 | 出走頭数 | 勝馬頭数 | 出走回数 | 勝利回数 | 賞金 | 1出走あたりの賞金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | キズナ | 289頭 | 99頭 | 1037回 | 128勝 | 33億5409万2000円 | 323万4419円 |
| 2位 | ロードカナロア | 246頭 | 73頭 | 918回 | 82勝 | 28億7754万9000円 | 313万4585円 |
| 3位 | キタサンブラック | 231頭 | 66頭 | 717回 | 84勝 | 27億3482万5000円 | 381万4261円 |
| 4位 | エピファネイア | 258頭 | 84頭 | 936回 | 99勝 | 23億339万8000円 | 246万895円 |
キタサンブラック産駒の賞金27億3482万5000円を、出走回数717回で割ると1出走あたり381万4261円になる。この額は、上位20頭の中で最も多い。2026年は、クロワデュノールが大阪杯と天皇賞(春)、エコロデュエルが中山グランドジャンプを勝ち、10月18日までにJRAのGⅠを3勝している。
まとめ
キタサンブラックは、父ブラックタイド、母シュガーハートの血統で、2015年の菊花賞から2017年の有馬記念までにJRAのGⅠを7勝した。産駒はJRAのGⅠを4頭で13勝し、平地はイクイノックス、クロワデュノール、ソールオリエンスの3頭で10勝、障害はエコロデュエルが3勝した。平地の10勝はすべて芝2000m以上で、芝2000mの5勝が最も多く、芝1600m以下とダートのGⅠは勝っていない。父が勝ったGⅠのうち、菊花賞を除く5レースを産駒も勝っている。2026年の種牡馬リーディングでは3位(10月19日現在)につけている。
2026年のリーディングで上位のほかの種牡馬は「エピファネイア産駒の特徴」「レイデオロ産駒の特徴」に、GⅠ勝ちが最も多い種牡馬は「ディープインパクト産駒の特徴」にまとめている。
よくある質問
- キタサンブラック産駒でJRAのGⅠを勝った馬は?
- 4頭で、勝ったGⅠは合わせて13勝(2026年10月18日の秋華賞まで、障害のJ・GⅠを含む)。イクイノックスが5勝、クロワデュノールが4勝、エコロデュエルが3勝、ソールオリエンスが1勝。
- キタサンブラック産駒の距離適性は?
- JRAの平地のGⅠで勝った10勝は、すべて芝2000m以上のレースだ。内訳は芝2000mが5勝、芝2400mが2勝、芝2200m・2500m・3200mが1勝ずつで、芝1600m以下のGⅠは2026年10月18日まで勝っていない。
- キタサンブラック産駒はダートのGⅠを勝っている?
- JRAのダートのGⅠ(フェブラリーS、チャンピオンズC)は、2026年10月18日の秋華賞までに勝っていない。13勝の内訳は芝が10勝、障害が3勝。
- キタサンブラックの血統は?
- 父ブラックタイド、母シュガーハート。2012年生まれで、生産は北海道日高町のヤナガワ牧場。キタサンブラック自身は2015年の菊花賞から2017年の有馬記念までに、JRAのGⅠを7勝した。
- キタサンブラックは2026年の種牡馬リーディングで何位?
- JRAの種牡馬リーディング(賞金順)で3位(2026年10月19日現在)。1位はキズナ、2位はロードカナロア。





