エピファネイア産駒の特徴と血統|GⅠ馬7頭・11勝の距離と重馬場の成績

この記事の要点
- エピファネイア産駒はJRAのGⅠを7頭が計11勝(2026年10月25日の菊花賞まで)。11勝すべてが芝で、ダートと障害のGⅠは勝っていない
- 距離は芝1600mから芝2500mまで。芝1600mの4勝が最も多く、芝2000mが3勝、芝2400mが2勝で続く
- 最多はデアリングタクトとエフフォーリアの3勝で、デアリングタクトは2020年に牝馬三冠を勝った。産駒全体の11勝のうち、6勝が牝馬限定のGⅠ、8勝が3歳のときの勝利
- エピファネイアは父シンボリクリスエス、母シーザリオの血統で、2013年の菊花賞と2014年のジャパンCを勝った。2026年のJRAの種牡馬リーディングでは4位(10月19日現在)
目次
エピファネイアの産駒でJRAのGⅠを勝ったのは7頭で、勝利数は合わせて11勝になる(2026年10月25日の菊花賞まで)。11勝はすべて芝のレースで、距離は芝1600mから芝2500mまで。最も多いのは芝1600mの4勝で、デアリングタクトの牝馬三冠を含む6勝が牝馬限定のGⅠだ。本記事では、エピファネイア自身の血統と競走成績、JRAのGⅠを勝った産駒の一覧、11勝の距離・牡牝・年齢の内訳、重馬場での成績、2026年の種牡馬リーディングでの位置を、JRAの成績でまとめる。
エピファネイアの血統
エピファネイアの父・母は次のとおり。
| 続柄 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | シンボリクリスエス |
| 母 | シーザリオ |
父のシンボリクリスエスは、2008年以降のJRAのGⅠで、エピファネイアのほかにサクセスブロッケン(2009年 フェブラリーS)、アルフレード(2011年 朝日杯FS)、ストロングリターン(2012年 安田記念)、ルヴァンスレーヴ(2018年 チャンピオンズC)の産駒がGⅠを勝っている。エピファネイアの2勝を合わせると、5頭で6勝だ。
エピファネイアの競走成績
エピファネイアは2010年生まれの牡馬で、毛色は鹿毛。生産はノーザンファーム(北海道勇払郡安平町)、馬主はキャロットファーム、管理したのは角居勝彦調教師だ。
重賞は、2歳の2012年にラジオNIKKEI杯2歳S(GⅢ)、3歳の2013年に神戸新聞杯(GⅡ)を勝った。2013年の皐月賞はロゴタイプに、日本ダービーはキズナに、どちらも1/2馬身差の2着だった。
主な勝ち鞍のGⅠは次の2つだ。
| レース | 日付 | 馬場 | 騎手・人気 | 勝ちタイム | 2着馬との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 菊花賞(京都・芝3000m) | 2013年10月20日 | 不良 | 福永祐一・1番人気 | 3分05秒2 | 5馬身(サトノノブレス) |
| ジャパンC(東京・芝2400m) | 2014年11月30日 | 良 | C.スミヨン・4番人気 | 2分23秒1 | 4馬身(ジャスタウェイ) |
菊花賞は不良馬場で、2着のサトノノブレスに5馬身差をつけた。戦績は、菊花賞を終えた時点で8戦5勝。翌2014年のジャパンCは4番人気で、ジャスタウェイに4馬身差をつけて勝った。3着はスピルバーグ、4着はジェンティルドンナだった。ジャパンCを終えた時点の戦績は12戦6勝(国内11戦6勝、海外1戦0勝)。
エピファネイア産駒のJRAのGⅠ勝ち一覧
2008年から2026年10月25日の菊花賞までのJRAのGⅠ(障害のJ・GⅠを含む)の勝ち馬のうち、父がエピファネイアの馬は次の7頭だ。最初にGⅠを勝った順に並べている。
| 馬 | 勝利数 | 勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|---|
| デアリングタクト | 3勝 | 2020年 桜花賞・オークス・秋華賞 |
| エフフォーリア | 3勝 | 2021年 皐月賞・天皇賞(秋)・有馬記念 |
| サークルオブライフ | 1勝 | 2021年 阪神JF |
| ステレンボッシュ | 1勝 | 2024年 桜花賞 |
| テンハッピーローズ | 1勝 | 2024年 ヴィクトリアマイル |
| ダノンデサイル | 1勝 | 2024年 日本ダービー |
| ブローザホーン | 1勝 | 2024年 宝塚記念 |
最初のGⅠ勝ちは2020年4月12日の桜花賞(デアリングタクト)、いちばん新しいのは2024年6月23日の宝塚記念(ブローザホーン)。年別では2020年が3勝、2021年が4勝、2024年が4勝で、2022年・2023年・2025年と、2026年の菊花賞まではJRAのGⅠを勝っていない。
デアリングタクトは2020年に牝馬三冠
デアリングタクトは2020年に桜花賞・オークス・秋華賞を勝った。3つとも松山弘平騎手が乗っている。牝馬三冠の歴代の勝ち馬は三冠馬の歴代一覧にまとめている。
エフフォーリアは3歳で天皇賞(秋)と有馬記念
エフフォーリアは2021年に皐月賞を勝ち、同じ年の秋に天皇賞(秋)と有馬記念を勝った。3勝とも横山武史騎手が乗っている。
2024年は4頭が1勝ずつ
ステレンボッシュの桜花賞、テンハッピーローズのヴィクトリアマイル、ダノンデサイルの日本ダービー、ブローザホーンの宝塚記念と、2024年4月7日から6月23日までの間に4頭がGⅠを勝った。日本ダービーは、エピファネイア自身が2013年にキズナの2着だったレースだ。
勝ったGⅠから見るエピファネイア産駒の傾向
ここからは、上の11勝を距離・牡牝・年齢で数え直す。
距離は芝1600m〜2500m
勝ったGⅠを距離で分けると、次のとおりだ。
| 距離 | 勝利数 | 勝ったGⅠ |
|---|---|---|
| 芝1600m | 4勝 | 桜花賞2、阪神JF1、ヴィクトリアマイル1 |
| 芝2000m | 3勝 | 秋華賞1、皐月賞1、天皇賞(秋)1 |
| 芝2200m | 1勝 | 宝塚記念1 |
| 芝2400m | 2勝 | オークス1、日本ダービー1 |
| 芝2500m | 1勝 | 有馬記念1 |
最も多いのは芝1600mの4勝で、4勝とも牝馬限定のGⅠだ。芝1200mのGⅠと、芝3000m以上の菊花賞・天皇賞(春)は、2026年10月25日の菊花賞までに勝っていない。父が勝った菊花賞も、産駒は勝っていない。ダートのGⅠと障害のJ・GⅠの勝ちもない。
競馬場別では、東京が4勝(オークス、天皇賞(秋)、ヴィクトリアマイル、日本ダービー)、阪神が3勝(桜花賞2、阪神JF)、京都と中山が2勝ずつだ。
牝馬限定のGⅠは4頭で6勝
牝馬限定のGⅠを勝ったのは、デアリングタクト(3勝)、サークルオブライフ、ステレンボッシュ、テンハッピーローズの4頭で6勝。牡馬と牝馬が一緒に走るGⅠは、エフフォーリア(3勝)、ダノンデサイル、ブローザホーンの3頭で5勝だ。2歳の牝馬が走る阪神JFは、2021年にサークルオブライフが勝っている。
3歳のときの勝ちが8勝
勝ったGⅠを出走できる年齢で分けると、2歳のGⅠが1勝(阪神JF)、3歳のGⅠが6勝、古馬も出られるGⅠが4勝だ。古馬も出られるGⅠの4勝のうち、天皇賞(秋)と有馬記念は、エフフォーリアが皐月賞と同じ2021年、3歳のときに勝った。これを合わせると、3歳のときの勝ちは8勝になる。残る2勝は、古馬も出られるGⅠ(ヴィクトリアマイル、宝塚記念)での勝ちだ。
3歳のクラシック5競走では、桜花賞2勝、オークス1勝、皐月賞1勝、日本ダービー1勝の計5勝。クラシックに入らない3歳牝馬の秋華賞も1勝している。
エピファネイア産駒は重馬場に強い?
2008年から2026年10月25日の菊花賞までに、重か不良で行われたJRAの芝のGⅠは24回(重16回、不良8回)。そのうちエピファネイア産駒の勝ちは次の2勝だ。
| 年 | レース | 馬場 | 勝ち馬 | 人気 | 勝ちタイム |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020 | 桜花賞(阪神) | 重 | デアリングタクト | 2番人気 | 1分36秒1 |
| 2024 | 宝塚記念(京都) | 重 | ブローザホーン | 3番人気 | 2分12秒0 |
重・不良の24回を勝ち馬の父で数えると、2勝のハーツクライ、エピファネイア、ロードカナロアが最多で、残る18勝は18頭の父が1勝ずつ。エピファネイア産駒の芝のGⅠ11勝のうち、重が2勝で、不良での勝ちはない。最多でも2勝という数では、道悪が得意とまでは言えない。稍重まで含めると、エピファネイア産駒の勝ちは4勝(稍重2勝、重2勝)だ。
父ごとの勝ち数とレースの一覧は、重馬場に強い血統は?道悪のGⅠを勝った種牡馬一覧にまとめている。
エピファネイアの2026年の種牡馬リーディング
2026年のJRAの種牡馬リーディング(全馬・賞金順、10月19日現在)で、エピファネイアは4位にいる。上位5頭は次のとおり。
| 順位 | 種牡馬 | 出走頭数 | 勝ち馬の頭数 | 勝利数 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | キズナ | 289頭 | 99頭 | 128勝 | 33億5409万2000円 |
| 2位 | ロードカナロア | 246頭 | 73頭 | 82勝 | 28億7754万9000円 |
| 3位 | キタサンブラック | 231頭 | 66頭 | 84勝 | 27億3482万5000円 |
| 4位 | エピファネイア | 258頭 | 84頭 | 99勝 | 23億339万8000円 |
| 5位 | サートゥルナーリア | 222頭 | 64頭 | 79勝 | 16億7889万1000円 |
賞金では4位だが、出走頭数、勝ち馬の頭数、勝利数は、賞金順の上位20頭の中でキズナに次ぐ2番目だ。1位のキズナは、2013年の日本ダービーでエピファネイアに1/2馬身差で勝った馬で、どちらも2010年生まれ。
GⅠを3勝したエフフォーリアは種牡馬になっており、2026年の種牡馬リーディングで67位(10月19日現在)。
まとめ
エピファネイアは父シンボリクリスエス、母シーザリオの血統で、2013年に不良の菊花賞を5馬身差で、2014年にジャパンCを4馬身差で勝った。産駒はJRAのGⅠを7頭で11勝し、すべてが芝。距離は芝1600mの4勝が最も多く、芝2500mの有馬記念までを勝っている一方、芝3000m以上と芝1200mのGⅠは勝っていない。11勝のうち6勝が牝馬限定のGⅠ、8勝が3歳のときの勝利で、デアリングタクトが2020年に牝馬三冠を勝った。重・不良のGⅠは2勝で、父ごとの最多タイ。2026年のJRAの種牡馬リーディングでは、10月19日現在で4位にいる。
2026年のリーディングで上位のほかの種牡馬は「キタサンブラック産駒の特徴」「レイデオロ産駒の特徴」に、GⅠ勝ちが最も多い種牡馬は「ディープインパクト産駒の特徴」にまとめている。
よくある質問
- エピファネイア産駒でJRAのGⅠを勝った馬は何頭?
- 7頭で、勝ったGⅠは合わせて11勝(2026年10月25日の菊花賞まで、障害のJ・GⅠを含めて数えた)。デアリングタクトとエフフォーリアが3勝ずつ、サークルオブライフ、ステレンボッシュ、テンハッピーローズ、ダノンデサイル、ブローザホーンが1勝ずつ。
- エピファネイア産駒の距離適性は?
- JRAのGⅠの11勝は、芝1600mが4勝、芝2000mが3勝、芝2400mが2勝、芝2200mと芝2500mが1勝ずつ。芝1200mのGⅠと、芝3000m以上の菊花賞・天皇賞(春)は、2026年10月25日の菊花賞までに勝っていない。
- エピファネイア産駒は重馬場のGⅠを勝っている?
- 2008年から2026年10月25日の菊花賞までに重・不良で行われた芝のGⅠ24回のうち、2勝している。2020年の桜花賞(重)のデアリングタクトと、2024年の宝塚記念(重)のブローザホーンで、不良での勝ちはない。2勝は父ごとの勝ち数で最多タイだが、最多でも2勝のため、道悪に強いとまでは言えない。
- エピファネイアの血統は?
- 父シンボリクリスエス、母シーザリオ。エピファネイア自身は2010年生まれの牡馬で、2013年に菊花賞、2014年にジャパンCを勝った。
- エピファネイアは2026年の種牡馬リーディングで何位?
- JRAの種牡馬リーディング(全馬・賞金順)で4位(2026年10月19日現在)。産駒の賞金は23億339万8000円で、勝ち馬は84頭、勝利数は99勝。





