競馬が中止になるのはどんなとき?雪・台風の基準と代替競馬、馬券の返金
この記事の要点
- JRAの規定では、天災地変その他やむを得ない事由でレースを行えないとき、レースを取りやめたり延期したりできる。積雪の量など、中止を決める数字の基準は公表されていない
- 中止はJRAが判断し、JRAのホームページで発表する。2025年2月8日と2026年2月8日の雪の中止は、どちらも開催当日に発表され、発表には朝の時点(6時・9時40分)の発売状況が載っていた
- 1日の全レースを取りやめたときは、別の日に代替競馬を行うことができる。半分以上なら続行競馬、半分に満たなければ再編競馬になる
- 取りやめたレースの馬券は全て返還になり、代替競馬には持ち越せない

競馬は、雪や台風など天災地変その他やむを得ない事由でレースを行えないとき、JRAの判断で開催の中止やレースの取りやめになる。中止を決める積雪の量などの数字の基準は公表されておらず、中止はJRAのホームページで発表される。1日の全レースを取りやめたときは、別の日に代替競馬を行うことができ、取りやめたレースの馬券は全て返還になる。本記事では、中止になるとき、発表のされ方、代替競馬・続行競馬・再編競馬の違い、馬券の扱い、2025年と2026年の雪の例を順にまとめる。内容はいずれも2026年11月時点のものだ。
競馬が中止になるのはどんなとき?
JRAの規定では、天災地変その他やむを得ない事由によってレースを行えなかった場合は、そのレースを取りやめたり延期したりすることがある。延期して行うレースは、馬場や距離などを変えることがある。
JRAは、台風や降雪などを天災地変の例に挙げている。2026年2月7日の東京競馬の取りやめでは、積雪の影響で安全な競馬の実施が困難と判断した、と発表している。
数字の基準は公表されていない
積雪が何センチ、風速が何メートルになったら中止、といった数字の基準は、編集部が確かめた範囲では、JRAの公表は見当たらない。中止にするかどうかはJRAが判断し、発表では「積雪のため」「雪のため」のように理由が示される。
頭数が少なくてレースが取りやめになることもある
天候とは別に、出走する馬が少ないときもレースは取りやめになる。JRAの規定では、出馬投票の締め切りの結果、出走を申し込んだ馬が4頭以下(3歳の未勝利戦は5頭以下)のレースは、原則として取りやめる。ただし、GⅠ・GⅡ(障害はJ・GⅠ・J・GⅡ)や3歳のトライアルなどは、この決まりの対象にならない。
中止はいつ・どこで発表される?
開催の中止やレースの取りやめは、JRAのホームページのニュースで発表される。JRAは、開催情報をホームページで知らせるとし、電話の「JRAテレホンサービス」(050-3116-7700)でも案内している。
最近の雪の中止は、いずれも開催当日に発表された。2025年2月8日の京都競馬の中止の発表には6時時点の発売状況が、2026年2月8日の東京・京都の中止の発表には9時40分時点の発売状況が載っている。2026年2月7日の東京競馬は、開催の途中で第8レース以降の取りやめが発表された。
中止を何時までに決めて発表するかの決まった時刻も、編集部が確かめた範囲では、JRAの公表は見当たらない。雪や台風の予報が出ている週は、当日の朝もJRAのホームページで確かめたい。
代替競馬・続行競馬・再編競馬の違いは?
取りやめたレースをどう行うかは、その日に取りやめたレースの数で3つに分かれる。
| 呼び方 | 取りやめたレース | 行い方 |
|---|---|---|
| 代替競馬 | 予定の全レース | 開催日を変えて行う |
| 続行競馬 | 予定の半分以上 | 開催日を追加し、出馬投票をやり直して行う |
| 再編競馬 | 予定の半分に満たない | その年度に取りやめたレースの数に応じて、日程など競馬番組を組み直す |
JRAはいずれも「行うことができる」としており、必ず行われるわけではない。2026年2月7日の東京競馬では、第8レース以降を取りやめたうえで、代替競馬も続行競馬も行わないと発表した。
代替競馬はそのままの出馬表で行うこともある
代替競馬は、原則として出馬投票をやり直す。ただし、JRAは次のような条件を満たし、馬の体調面で問題がない場合は、出馬投票をやり直さずに行うことがあるとしている。
- 取りやめた開催で、すでに現金(UMACAを含む)で発売したレースがない
- 代替競馬の日が近く、輸送の影響がない
出馬表を変えずに行うときは、出走馬も馬番も同じになるので、中止の日のスポーツ新聞や競馬新聞をそのまま使える。
中止になった馬券は返金される?
取りやめたレースの馬券は全て返還になる。JRAは、予定のレースの全部または一部を取りやめて別の日に行うことになった場合、すでに買った馬券は返還になるとしている。
| 気をつけること | 扱い |
|---|---|
| 代替競馬への持ち越し | できない。代替競馬の馬券は発売が始まってから買い直す |
| WIN5 | 中止になった日のWIN5も返還(2026年2月8日の例) |
| 紙の馬券の返還 | 払戻期間は60日 |
| 指定席・入場券のネット予約 | 中止の日の分は取り消され、返金(2025・2026年の例) |
代替競馬の日は、WIN5を発売しないことがある。2026年2月の代替競馬では、JRAはWIN5を発売しないとし、前の週に出たキャリーオーバーを次の日曜日のWIN5に持ち越すと発表した。
出走取消・競走除外や、レースが不成立になったときの馬券の扱いは「出走取消と競走除外の違い」でまとめている。
過去に中止になった例は?
JRAが発表した、2025年と2026年の雪による中止・取りやめは次のとおりだ。
| 日付 | 競馬場 | 中止・取りやめ | その後 |
|---|---|---|---|
| 2025年2月8日(土) | 京都 | 積雪で開催中止 | 2月10日(月)に、出馬表を変えずに代替競馬を行うと発表 |
| 2026年2月7日(土) | 東京 | 積雪で第8レース以降を取りやめ | 代替競馬・続行競馬は行わない |
| 2026年2月8日(日) | 東京・京都 | 雪で開催中止(小倉は第4レースを取りやめて開催) | 京都は2月9日(月)、東京は2月10日(火)に、出馬表を変えずに代替競馬を行うと発表。東京は2月10日に開催(東京新聞杯を実施) |
| 2026年2月9日(月) | 京都(代替競馬) | 積雪で開催中止 | 2月10日(火)に、出馬投票をやり直さずに開催(きさらぎ賞を実施) |
2026年2月の京都は、2月8日の中止に続いて、その代替競馬の2月9日も中止になり、2月10日に開催した。JRAの成績では、この日に京都のきさらぎ賞と東京の東京新聞杯が行われている。JRAは、代替競馬の日を京都・東京ともフリーパスの日(入場料無料の日)とした。
まとめ
競馬は、雪や台風など天災地変その他やむを得ない事由でレースを行えないとき、JRAの判断で開催の中止やレースの取りやめになる。数字の基準は公表されておらず、中止はJRAのホームページで発表される。全レースを取りやめたときは代替競馬、半分以上なら続行競馬、半分に満たなければ再編競馬を行うことができ、代替競馬はそのままの出馬表で行うこともある。取りやめたレースの馬券は全て返還になり、代替競馬には持ち越せない。
返還になった馬券をいつまで払い戻せるかは「馬券の払戻期限」で確かめられる。
開催日の予定は「競馬の2027年の日程」でまとめている。
よくある質問
- 競馬が中止になる基準は?
- JRAの規定では、天災地変その他やむを得ない事由でレースを行えないとき、レースを取りやめたり延期したりできる。雪の量や風の強さなど、中止を決める数字の基準は公表されていない。
- 雪で競馬が中止になったら、いつ発表される?
- JRAのホームページで発表される。2025年2月8日と2026年2月8日の雪の中止は、どちらも開催当日に発表された。発表に載った発売状況は、それぞれ6時時点と9時40分時点のものだった。
- 代替競馬とは?
- 台風や降雪などで1日の全レースを取りやめたとき、開催日を変えて行う競馬だ。原則は出馬投票をやり直すが、そのままの出馬表で行うこともある。
- 競馬が中止になったら馬券は返金される?
- 取りやめたレースの馬券は全て返還になる。代替競馬へは持ち越せないので、代替競馬の馬券は発売が始まってから買い直す。
- 台風で競馬は中止になる?
- JRAは、台風を天災地変の例に挙げている。レースを行えないとJRAが判断すれば中止・取りやめになるが、編集部が確かめた範囲では、台風の強さで中止を決める基準のJRAの公表は見当たらない。






