馬券の買い方・入門

芝とダートの違い|競馬のレース数の割合は?GⅠ・重賞の数と賞金

芝とダートの違い|競馬のレース数の割合は?GⅠ・重賞の数と賞金

この記事の要点

  • 2025年の競馬番組(予定)を数えると、JRAの平地は芝1,689・ダート1,647レースで、芝が50.6%とほぼ半々。障害を含む全3,456レースでは芝48.9%・ダート47.7%・障害3.5%
  • 2025年の競馬番組(予定)で、平地のうち芝の割合が最も高いのは小倉の63.3%、最も低いのは中山の43.5%。札幌・函館・福島・新潟・小倉は芝が多く、東京・中山・中京・京都・阪神はダートが多い
  • 2026年度の平地の重賞130のうち、ダートは15だけ。GⅠは芝22・ダート2で、2歳の重賞は全部芝
  • 新馬・未勝利〜3勝クラスの本賞金は、年齢・クラス・一般競走か特別競走かが同じなら芝もダートも同じ。距離別出走奨励賞と特別出走手当の上乗せ(3歳以上・4歳以上6万円、3歳3万円)は、芝の1,800m以上の平地競走にだけ付く。1着本賞金の最高は芝が5億円、ダートが1億5,000万円
目次
  1. 芝とダートの違い早見表
  2. レース数は芝とダートでほぼ半々(2025年)
  3. 競馬場ごとの芝・ダートの割合
  4. GⅠ・重賞の数は芝が多い
  5. 賞金とルールの違い
  6. コースの作りの違い
  7. 馬場状態とタイムの関係

JRAの平地競走は、芝とダートがほぼ半々だ。2025年の競馬番組に組まれたレースを数えると、芝1,689・ダート1,647になる。一方でGⅠは2026年度で芝22・ダート2と、重賞になると芝に大きく偏る。本記事では、芝とダートのレース数と割合、競馬場ごとの割合、GⅠ・重賞の数、賞金と手当の違いを比べたうえで、コースの作りと、馬場状態とタイムの関係を短くまとめる。レース数は2025年の競馬番組(予定)の数を編集部で数えたもので、実際に行われたレースの数ではない。

芝とダートの違い早見表

項目 芝 ダート
平地のレース数(2025年の競馬番組) 1,689(50.6%) 1,647(49.4%)
GⅠ(2026年度) 22 2
平地の重賞(2026年度) 115 15
重賞の1着本賞金の最高(2026年度) 5億円 1億5,000万円
距離別出走奨励賞 1,800m以上の3歳以上・4歳以上の平地競走で交付(重賞を除く。クラスの条件あり) なし
表層 芝(札幌・函館は洋芝、ほかの8場は野芝がベース) クッション砂(厚さ約9cm)
平地のコースレコードの馬場 132のうち良が129 69のうち重・不良が50

レース数は芝とダートでほぼ半々(2025年)

2025年のJRAの競馬番組は288日の開催で、1日12レース、計3,456レースが組まれている。これを芝・ダート・障害に分けて数えると、次のとおりだ。

区分 レース数 割合
平地・芝 1,689 平地の50.6%(全体の48.9%)
平地・ダート 1,647 平地の49.4%(全体の47.7%)
障害 120 全体の3.5%
計 3,456 288日×12レース

※2025年の競馬番組(予定)に載ったレースを数えたもの。中止になったレースや、芝からダートに変わったレースは引いていない

平地3,336レースのうち、芝はダートより42多いだけで、ほぼ同じ数が組まれている。障害は全体の3.5%で、年間120レースだ。

競馬場ごとの芝・ダートの割合

同じ2025年の競馬番組を、競馬場ごとに数えた。「芝の割合」は、平地のレースのうち芝が占める割合だ。

競馬場 芝 ダート 障害 計 開催日数 芝の割合
札幌 99 69 0 168 14 58.9%
函館 85 59 0 144 12 59.0%
福島 133 96 11 240 20 58.1%
新潟 152 118 18 288 24 56.3%
東京 263 267 10 540 45 49.6%
中山 209 272 23 504 42 43.5%
中京 177 210 9 396 33 45.7%
京都 219 236 13 468 39 48.1%
阪神 214 240 14 468 39 47.1%
小倉 138 80 22 240 20 63.3%
計 1,689 1,647 120 3,456 288 50.6%

芝が多いのは札幌・函館・福島・新潟・小倉の5場で、平地の56〜63%が芝だ。芝の割合が最も高いのは小倉の63.3%。ダートが多いのは東京・中山・中京・京都・阪神の5場で、最も芝の割合が低い中山は、ダート272に対して芝209だった。東京は芝263・ダート267で、ほぼ同じ数になっている。

開催日数の多い5場でダートがやや多く、芝が多い5場は開催日数が少ない。合わせると、JRA全体では芝とダートがほぼ半々になる。

各競馬場の芝・ダートの直線の長さや高低差は「JRA競馬場の比較」にまとめている。

GⅠ・重賞の数は芝が多い

格ごとの芝・ダートの数(2026年度)

レース数はほぼ半々でも、重賞になると芝が大半を占める。2026年度のJRAの重賞一覧で、平地の重賞を芝とダートに分けた。

格 芝 ダート 計 ダートの割合
GⅠ 22 2 24 8.3%
GⅡ 37 1 38 2.6%
GⅢ 56 12 68 17.6%
計 115 15 130 11.5%

※障害の重賞(J・GⅠ2、J・GⅡ3、J・GⅢ5)は含めていない

平地の重賞130のうち、ダートは15しかない。GⅡでダートは京都のプロキオンステークスの1つだけだ。2歳の重賞(GⅠ3・GⅡ3・GⅢ8)は全部芝で、JRAに2歳のダートの重賞はない。

GⅠ全24レースの時期・距離・1着賞金は「JRAのGⅠ一覧」に載せている。

ダートの重賞15レース

格 レース 競馬場 距離 1着本賞金
GⅠ フェブラリーステークス 東京 ダート1600m 1億5,000万円
GⅠ チャンピオンズカップ 中京 ダート1800m 1億5,000万円
GⅡ プロキオンステークス 京都 ダート1800m 5,500万円
GⅢ ユニコーンステークス(3歳) 京都 ダート1900m 3,700万円
GⅢ レパードステークス(3歳) 新潟 ダート1800m 3,700万円
GⅢ 根岸ステークス 東京 ダート1400m 4,000万円
GⅢ 平安ステークス 京都 ダート1900m 4,000万円
GⅢ みやこステークス 京都 ダート1800m 4,000万円
GⅢ 武蔵野ステークス 東京 ダート1600m 4,000万円
GⅢ マーチステークス 中山 ダート1800m 3,800万円
GⅢ アンタレスステークス 阪神 ダート1800m 3,800万円
GⅢ 東海ステークス 中京 ダート1400m 3,800万円
GⅢ エルムステークス 札幌 ダート1700m 3,800万円
GⅢ シリウスステークス 阪神 ダート2000m 3,800万円
GⅢ カペラステークス 中山 ダート1200m 3,800万円

※1着本賞金は2026年度の額。(3歳)と書いたもの以外は、3歳以上・4歳以上の競走

競馬場別では京都の4つが最も多く、東京が3つで続く。2026年度は、函館・福島・小倉にダートの重賞は組まれていない。3歳のダートの重賞は、ユニコーンステークスとレパードステークスの2つだ。

地方競馬との交流のダートの重賞(ダートグレード競走)は、「ダートグレード競走(交流重賞)とは」にまとめている。

賞金とルールの違い

本賞金は同じ条件なら芝もダートも同じ

JRAの競馬番組の表では、本賞金は年齢・競走条件(新馬・未勝利・1勝クラスなど)と、一般競走か特別競走かの区分ごとに1つ決まっていて、同じ区分の中に芝のレースとダートのレースが並んでいる。新馬・未勝利から3勝クラスまでのレースなら、同じ区分で芝を勝ってもダートを勝っても、本賞金は変わらない。

重賞の1着本賞金の最高は芝5億円・ダート1億5,000万円

重賞は、レースごとに本賞金が決まる。2026年度の1着本賞金の幅を格ごとに比べると、次のとおりだ。

格 芝 ダート
GⅠ 7,500万〜5億円 1億5,000万円
GⅡ 4,000万〜7,000万円 5,500万円
GⅢ 3,200万〜4,300万円 3,700万〜4,000万円

最も高いのは芝のジャパンカップと有馬記念の5億円で、ダートで最も高いフェブラリーステークスとチャンピオンズカップ(1億5,000万円)の約3.3倍だ。GⅢでは、ダートの額は芝の幅の中に収まっている。

芝の1,800m以上にだけ付く奨励賞と手当の上乗せ

2026年度の競馬番組一般事項には、芝のレースにだけ付くお金が2つある。どちらも条件は「芝コースにおいて行う距離1,800メートル以上の平地競走」で、ダートのレースには付かない。

1つ目は、馬主に交付される距離別出走奨励賞だ。額が決まっているのは、3歳以上・4歳以上の競走のうち重賞以外のオープン・3勝クラス・2勝クラスと、1勝クラスの特別競走だけで、2歳・3歳の競走や重賞、1勝クラスの一般競走には付かない。1着の額は次のとおり。

競走 1,800m 1,800m超〜2,000m以下 2,000m超
重賞以外のオープン・3勝クラス・2勝クラス 140万円 260万円 380万円
1勝クラス(特別競走に限る) 80万円 140万円 200万円

2着から10着にも、1着の額の40%・25%・15%・10%・8%・7%・6%・3%・2%が交付される。たとえば3勝クラスの芝2400mを勝つと、本賞金とは別に380万円が付く。出馬投票の締め切りのあとに芝からダートへ変更になった場合は、締め切りのときの馬場と距離で交付する決まりだ。

2つ目は、出走した馬の馬主に交付される特別出走手当(基本は55万円)の加算だ。芝の1,800m以上の平地競走では、3歳以上・4歳以上の競走で6万円、3歳の競走で3万円が上乗せされる。2歳の競走は、芝・ダートに関係なく5万円の加算になる。

タイムオーバーの基準はダートが1秒長い

2026年度の競馬番組一般事項では、1着馬から決められた秒数より遅れてゴールした馬は「タイムオーバー」となり、一定の期間、平地競走に出られなくなる(重賞などは対象外。ただし重賞に出た未出走馬・未勝利馬は対象)。この秒数は、1,400m以下なら芝3秒・ダート4秒、2,000m以上なら芝5秒・ダート6秒のように、どの距離でもダートが芝より1秒長い。2歳の新馬戦は、芝・ダートともさらに1秒長い。

コースの作りの違い

芝の下は山砂、ダートの表面はクッション砂

芝コースは芝の下に山砂などの路盤があり、ダートコースは厚さ約9cmのクッション砂の下に、山砂と砕石の路盤がある。JRAが示す標準的な構造の表と、芝の3つの種類(野芝にイタリアンライグラスを重ねるもの、野芝だけのもの、札幌・函館の洋芝)は、「馬場状態とは」で解説している。

ダートの砂の基準

JRAのクッション砂は、どれも次の基準を満たすものを使う。

  • 粒の大きさは最大2mmで、0.075mm以下の泥分(シルト・粘土)は1%以下
  • 粒の形が丸く、材質が硬い
  • 石や貝殻などが一切混じっていない

砂は馬が走るうちに潰れて細かくなるため、各競馬場で年に1回、洗浄プラントで細かい砂を取り除き、補充の砂を混ぜている。

競馬場ごとの砂の産地

どの競馬場も青森県産の砂がベースで、混ぜる補充の砂の産地が競馬場ごとに違う。

競馬場 青森県産 そのほかの産地
札幌 90% 新潟県10%
函館 85% 宮城県10%・福島県5%
福島 55% 福島県20%・オーストラリアのアルバニー15%・宮城県10%
新潟 75% 新潟県25%
東京 80% 愛知県10%・アルバニー10%
中山 80% アルバニー20%
中京 50% 愛知県45%・新潟県5%
京都 80% 愛知県10%・アルバニー10%
阪神 55% アルバニー40%・宮崎県5%
小倉 65% アルバニー30%・宮崎県5%

※2026年8月現在の大まかな割合

青森県産が最も少ないのは中京の50%で、愛知県産が45%を占める。阪神はアルバニー産が40%と多い。産地が違うので砂の色味は競馬場ごとに変わるが、JRAは「クッション性に違いはありません」としている。

洋芝と野芝の違い

札幌・函館の洋芝(ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスクの3種混合)は、地下に細い根が密集した「マット層」を作り、水も多く含む。本州以南の競馬場の野芝は、地表近くを這うように広がる「ほふく茎」が馬の脚を支え、洋芝のマット層より水を含む量が少ない。

このためJRAは、洋芝の競馬場はクッション値が低く(軟らかめに)、野芝の競馬場は高く出る傾向があるとしている。

馬場状態とタイムの関係

馬場状態は、芝もダートも良・稍重・重・不良の4段階だ。良と稍重を分ける目安は芝とダートで違い、芝は踏んだときの表面の変化、ダートは砂を握ったときに固まるかで見る。重と不良は、芝もダートも水が染み出るか、浮いているかで分ける(詳しくは「馬場状態とは」)。

JRAのコースレコード表で、平地のレコードがどの馬場状態で出たかを数えると、芝とダートで偏り方がはっきり分かれる。

良 稍重 重 不良 計
芝 129 3 0 0 132
ダート 11 8 27 23 69

※各競馬場の表の時点(2026年7月19日〜10月31日終了現在)の平地の記録。2歳と3歳以上を合わせた数

芝のレコードは132のうち129が良馬場で、重・不良で出たものは1つもない。ダートは69のうち50が重・不良の馬場で出ていて、良は11だけだ。芝の最速タイムは乾いた馬場で、ダートの最速タイムは水を含んだ馬場で多く出ている。

各競馬場・距離ごとのレコードタイムは、「JRAのコースレコード一覧」にまとめている。

よくある質問

JRAの芝とダートのレース数の割合は?
2025年の競馬番組(予定)を編集部で数えると、平地は芝1,689・ダート1,647レースで、芝50.6%・ダート49.4%とほぼ半々だ。障害120を含む全3,456レースでは芝48.9%・ダート47.7%・障害3.5%で、どちらも番組に組まれた数なので、中止や芝からダートへの変更は引いていない。
ダートのGⅠはいくつある?
2026年度のJRAの平地のGⅠ24レースのうち、ダートはフェブラリーステークス(東京ダート1600m)とチャンピオンズカップ(中京ダート1800m)の2つ。GⅡ・GⅢを合わせた平地の重賞130でも、ダートは15レースだ。
芝とダートで賞金は違う?
新馬・未勝利から3勝クラスまでは、年齢・クラス・一般競走か特別競走かが同じなら、芝でもダートでも本賞金は同じだ。違うのは、芝の1,800m以上の平地競走にだけ付く距離別出走奨励賞と特別出走手当の上乗せ、それに重賞の1着本賞金の最高(2026年度は芝5億円、ダート1億5,000万円)だ。
芝のレースが多い競馬場、ダートが多い競馬場は?
2025年の競馬番組では、平地のうち芝の割合が最も高いのは小倉の63.3%、最も低いのは中山の43.5%。札幌・函館・福島・新潟・小倉の5場は芝が多く、東京・中山・中京・京都・阪神の5場はダートが多い。
ダートは重馬場のほうがタイムが速い?
JRAのコースレコード表(2026年7月19日〜10月31日終了現在の各時点)では、ダートの平地のレコード69のうち50が重・不良の馬場で出ていて、良は11だけだ。芝は132のうち129が良馬場で、重・不良で出たものはない。
次に読む用語とルール競馬人口の推移|2025年は何人?JRAネット会員数・入場者数

馬券の買い方・入門

馬券の買い方・入門の記事をすべて見る(33本)→

新着記事