馬券の買い方・入門

出馬表の見方|枠・馬番・斤量から記号、前走欄(馬柱)の読み方まで

出馬表の見方|枠・馬番・斤量から記号、前走欄(馬柱)の読み方まで

この記事の要点

  • 出馬表は、レースの条件(発走時刻・年齢・クラス・記号・斤量の決め方・距離)、各馬の情報(枠・馬番・馬名・戦績・性齢・負担重量・騎手)、前走欄(馬柱)の3つに分けて読む
  • 馬名の前の(外)[地]などは馬の記号、レースに付く(牝)(混)などはレースの記号。騎手名の▲△☆★◇は見習騎手・女性騎手の減量の記号
  • JRAの出馬表の前走欄には過去4走が並び、日付・レース名・着順、頭数・馬番・人気、騎手・斤量、距離・馬場、タイム・馬体重、通過順位・上がり3F、1着馬と着差が載る
  • 読む順番は、条件 → 頭数と枠 → 斤量 → 前走の距離・馬場・着順・通過順位 → 当日の馬体重
目次
  1. 出馬表とは?いつ・どこで見られる
  2. 出馬表の項目の見方
  3. 馬名・騎手の横の記号の意味
  4. 前走の成績欄(馬柱)の読み方
  5. 出馬表から予想を組み立てる順番
  6. まとめ

出馬表の見方は、上に書かれたレースの条件、左側の各馬の情報(枠・馬番・馬名・斤量・騎手)、右側の前走欄(馬柱)の3か所に分けて読むと早い。馬名や騎手名の横の小さな記号は、馬の生まれ・所属と、騎手の減量を表している。本記事では、JRAの出馬表を例に、どこで見られるか、各項目の意味、記号の意味、前走欄の読み方、予想を組み立てるときに読む順番を解説する。項目の名前と決まりは2026年10月時点のJRAのものだ。

出馬表とは?いつ・どこで見られる

出馬表は、レースに出る馬と騎手、枠・馬番、負担重量などを1レースずつ並べた表だ。JRAのサイトでは、競馬メニューの「出馬表」から開催日(例: 4回東京11日)を選び、レース番号を選ぶと開く。

JRAの出馬表は、ふだんの週は次の順に出る。

掲載の目安 出る出馬表
木曜16時頃 土曜・日曜のレースの、馬番の付いていない出馬表
金曜10時頃 土曜のレースの、馬番の付いた出馬表
土曜10時頃 日曜のレースの、馬番の付いた出馬表

※2026年10月時点。月曜の開催(代替・続行競馬を除く)は日曜10時頃に馬番の付いた出馬表が出る。開催日程によって変わることがある

GⅠや一部の重賞、前日発売のあるレースなどは発表の時刻が違う。たとえば2026年の天皇賞(秋)(11月1日・日曜)は、10月29日(木)に枠順が確定した。

JRAの出馬表のページには、表のほかに次のリンクと切り替えがある。

  • 馬柱の見方: JRAによる各項目の説明
  • スマートフォン用 詳細出馬表・印刷用ページ: 同じ出馬表を別の形で出す
  • 着順で色分け/同一レースで色分け: 前走欄を着順ごとに色分けしたり、同じレースに出ていた馬どうしを色でそろえたりする(同じレースは10組まで)

出馬表の項目の見方

レースの条件(表の上)

表の上には、そのレースの条件がまとまっている。2026年の天皇賞(秋)の出馬表では、次のように書かれている。

項目 天皇賞(秋)の表記 何が分かるか
開催 2026年11月1日(日曜) 4回東京11日 開催日と、何回目の何日目の開催か
発走時刻 15時40分 レースのスタートの時刻
出られる年齢 3歳以上 出走できる馬の年齢
クラス オープン レースの格。1勝・2勝・3勝クラスなどがある
記号 (国際)(指定) 出られる馬・騎手の範囲
斤量の決め方 定量 馬齢・定量・別定・ハンデのどれで斤量を決めるか
コース 2,000メートル(芝・左) 距離、芝かダートか、右回りか左回りか
本賞金 1着30,000万円、2着12,000万円、3着7,500万円、4着4,500万円、5着3,000万円 5着までの賞金
付加賞 1着357万円、2着102万円、3着51万円 本賞金に加わる賞金

記号の欄の「(指定)」は、次の章の記号の表のマル指(JRAの記号の説明では「マル指定」と呼ぶ)にあたる。クラスの並びと上がり方は競馬のクラス分け一覧で整理している。

枠番・馬番

左端の2列が枠番と馬番だ。枠番は1〜8で、枠ごとに色が決まっている。1枠白、2枠黒、3枠赤、4枠青、5枠黄、6枠緑、7枠橙、8枠桃で、騎手の帽子の色と同じだ。馬番は1頭ずつに付く番号で、ゼッケンの数字になる。

1つの枠に何頭入るかは頭数で変わる。17頭が出る2026年の天皇賞(秋)は、1〜7枠に2頭ずつ、8枠に3頭が入っている。枠連は枠番の組み合わせを当てる馬券なので、同じ枠の馬はどれが来ても同じ枠番として扱われる。

馬番の横に付く印は、ブリンカーを着けて出走する馬の印だ。

馬名と戦績・総賞金・馬体重

馬名の欄には、馬名の下に「戦績/総賞金/馬体重」が並ぶ。外国の馬など10文字を超える馬名は、短く縮めて表示されることがある。馬名の前に記号が付く馬もいて、意味は次の章で説明する。

項目 表示の例 意味
戦績 (3.1.0.5) 左から1着・2着・3着・着外の回数。この例は1着3回、2着1回、3着0回、着外5回
総賞金 〇〇万円 これまでの本賞金と付加賞の合計
馬体重 〇〇kg(前走差) レース当日に測った体重と、前走からの増減

戦績と総賞金は、JRAだけでなく、地方競馬と海外で出たすべてのレースを合わせた数字だ。馬体重はレース当日に装鞍所で測られ、発表されるまでは空いている。

馬主・生産者・調教師

戦績の下には、馬主、生産者(その馬が生まれた牧場など)、調教師の順に名前が並ぶ。調教師の名前のあとのかっこは所属で、JRAの調教師は(美浦)か(栗東)のどちらかになる。

血統

その下が血統で、「父:」「母:」の形で父と母の名前、母の名前のあとのかっこに「母の父」が載る。

単勝オッズ(人気)

馬名の欄には、単勝オッズと、そのオッズの低い順の人気も入る。JRAの出馬表では、ほぼリアルタイムで更新される。発売前は入っていない。

性齢・毛色・負担重量

騎手の欄の上には、性別と年齢、毛色、負担重量が並ぶ。「牡4/青鹿」なら、牡馬の4歳、毛色は青鹿毛だ。性別は牡馬なら「牡」、牝馬なら「牝」と書かれ、毛色は「鹿」「青鹿」のように「毛」を省いて書く。年齢は、生まれた年を0歳として毎年1月1日に1つ上がる数え方になる。

負担重量(斤量)は、騎手・鞍などを合わせた、馬が背負う重さだ。出馬表では「58.0kg」のように表示される。斤量の決め方は馬齢・定量・別定・ハンデの4つで、どれを使うかはレースの条件の欄に書かれる。

騎手

負担重量の下が騎手名だ。見習騎手・女性騎手が減量を受けて乗るときは、騎手名に▲△☆★◇の記号が付く。騎手の欄には、その馬の勝負服の絵も出る。

騎手名の下の「プレレーティング」の欄は、GⅠのときだけ表示される。

馬名・騎手の横の記号の意味

馬・レースに付く記号

JRAの「馬やレースに付く記号」の説明では、記号は「地」「外」「指」などの文字を丸か四角で囲んだ形で示され、丸のものを「マル地」、四角のものを「カク地」のように呼ぶ。本記事では、丸を( )、四角を[ ]で書く。

馬名の前に付くのは、馬の生まれと所属を表す記号だ。

呼び方 本記事の書き方 意味
マル地 (地) JRAの競走馬登録のときに、すでに地方競馬に出走したことがある馬([地]の馬を除く)
カク地 [地] 中央競馬の指定交流競走に出走する、地方競馬所属の馬
マル外 (外) 外国産馬([外]の馬を除く)
カク外 [外] 国際交流競走に出走する、外国の調教師が管理する馬

※2026年10月時点

レースの条件に付くのは、出られる馬と騎手の範囲を表す記号だ。

呼び方 本記事の書き方 意味
マル指 (指) [地]の馬が出走でき、地方競馬所属の騎手が騎乗できるレース((特指)のレースを除く)
マル特指 (特指) JRAが認定した地方競馬の競走で1着になった[地]の馬が出走でき、地方競馬所属の騎手が騎乗できるレース
カク指 [指] 地方競馬所属の騎手が騎乗できるレース
マル混 (混) 内国産馬に(外)の馬が混ざって出走できるレース
カク混 [混] 内国産馬に(外)と[外]の馬が混ざって出走できるレース
牝 (牝) 牝馬しか出走できないレース
若手騎手 (若手騎手) 騎手免許を取ってから7年未満の「若手騎手」が騎乗できるレース

※2026年10月時点

騎手の減量記号|男性騎手と女性騎手で表が違う

騎手名に記号が付いていたら、その騎手が乗ることで馬の負担重量が軽くなっている。対象は見習騎手(免許を取って5年未満で、勝ち星が一定の数以下の騎手)と女性騎手で、特別競走とハンデキャップ競走では減量がない。見習騎手にあたる条件と勝ち星の数え方は競馬の斤量とはで解説している。記号と減る重さは、男性騎手と女性騎手で表が分かれている。

男性騎手の減量記号は次のとおり。表の勝利度数は、その騎手の勝ち星の数を指す。

区分 平地競走の勝利度数 障害競走の勝利度数 減る重さ 記号
見習騎手 30回以下 10回以下 3キロ ▲
見習騎手 31回以上50回以下 11回以上15回以下 2キロ △
見習騎手 51回以上100回以下 16回以上20回以下 1キロ ☆
障害競走新規騎乗騎手 ― 10回以下 3キロ ▲
障害競走新規騎乗騎手 ― 11回以上15回以下 2キロ △
障害競走新規騎乗騎手 ― 16回以上20回以下 1キロ ☆

女性騎手の減量記号は次のとおりだ。

区分 平地競走の勝利度数 障害競走の勝利度数 減る重さ 記号
見習騎手 50回以下 15回以下 4キロ ★
見習騎手 51回以上100回以下 16回以上20回以下 3キロ ▲
障害競走新規騎乗騎手 ― 15回以下 4キロ ★
障害競走新規騎乗騎手 ― 16回以上20回以下 3キロ ▲
見習騎手・障害競走新規騎乗騎手にあたらない女性騎手 ― ― 2キロ ◇

※2026年10月時点

出馬表で▲を見たら、男性騎手か女性騎手かで3キロ減の条件が違う点に気をつける。◇は女性騎手だけに付く記号だ。

前走の成績欄(馬柱)の読み方

出馬表の右側には、各馬の過去のレースの成績が「前走」「前々走」「3走前」「4走前」の4列で並ぶ。この部分が馬柱だ。JRAの出馬表では、2000年以降のレースが載る。1つのレースの欄には、次の項目がまとまっている。

日付・開催場・レース名・グレード・競走条件

欄の一番上は、そのレースの日付と開催場(東京・阪神など)、その下がレース名だ。重賞ならグレード(GⅠ・GⅡ・GⅢ)、重賞以外の特別競走なら競走条件が略して書かれる。日付を今回のレースの日と比べると、前走からの間隔が分かる。

競走条件の略し方は次のとおりだ。

略称 意味
1勝ク・2勝ク・3勝ク 1勝クラス・2勝クラス・3勝クラス
牝1勝・牝2勝・牝3勝 牝馬限定の1勝クラス・2勝クラス・3勝クラス
OP オープン
牝OP 牝馬限定のオープン
500下・1000下・1600下 500万円以下・1,000万円以下・1,600万円以下
牝500・牝1000・牝1600 牝馬限定の500万円以下・1,000万円以下・1,600万円以下

※500下・1000下・1600下は、2019年夏季競馬からクラスの呼び方が変わる前の名前で、いまの1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスにあたる

着順と頭数・馬番・人気

レース名の下が着順で、その横に「18頭5番1番人気」のように、そのレースの頭数、その馬の馬番、単勝の人気が並ぶ。同じ5着でも、頭数と人気を合わせて見ると、人気より上だったか下だったかが分かる。

着順の代わりに文字が入ることもある。「取消」は出走取消、「中止」は競走中止、「除外」は競走除外、「失格」は失格だ。

騎手・負担重量

その下に、そのレースで乗った騎手と負担重量が載る。今回の出馬表の騎手・負担重量と比べると、騎手が替わったか、斤量が増えたか減ったかが分かる。

距離・馬場と馬場状態、タイム・馬体重

次の段は「2200芝」のように距離と芝・ダートが書かれ、その下に馬場状態(良・稍重・重・不良)が入る。同じ段にそのレースの走破タイムと、そのときの馬体重が載る。オープンのレースでは、そのレースのレーティングも表示される。馬場状態の4段階の違いは馬場状態とはで解説している。

通過順位・上がり3ハロン

その下の段が、通過順位と上がり3ハロンだ。通過順位は、そのレースで通ったコーナーを何番手で回ったかを、通った順に並べたものだ。4つのコーナーを回るレースで「5・5・4・3」なら、最初の2つのコーナーを5番手、3つ目を4番手、最後のコーナーを3番手で回ったことになる。コーナーが少ないレースでは、通ったコーナーの数だけ数字が並ぶ。

「3F」のあとの数字は上がり3ハロン、つまりゴールまでの最後の600mのタイムだ。障害レースでは、上がり3ハロンの代わりに平均1ハロンタイムが入る。通過順位と上がり3ハロンを並べて読むと、道中の位置とゴール前の速さが分かる。数走並べた見分け方は脚質とはで、実際のレースを例に解説している。

1着馬(着差)

一番下は、そのレースの1着馬の名前と、かっこ内の着差だ。馬柱の着差は1着馬とのタイムの差(秒)で、「(0.1)」なら1着馬から0.1秒遅れてゴールしたことになる。その馬が1着だったときは、2着馬の名前と、2着馬とのタイムの差が入る。レース結果や中継で使う「ハナ」「クビ」「1馬身」などの着差は、馬の体(鼻・首・体の長さ)を目安にした別の表し方だ。

出馬表から予想を組み立てる順番

出馬表は情報が多いので、読む順番を決めておくと迷わない。どの条件が有利かはレースごとに違うので、ここでは、それぞれの段階で何が分かるかを並べる。

順番 見るところ 分かること
① 条件 年齢・クラス・記号・斤量の決め方・距離・芝ダート・回り どんな馬が集まるレースか。定量・馬齢重量なら斤量は年齢と性で決まり、ハンデなら馬ごとに違う
② 頭数と枠 何頭立てか、各馬の枠番・馬番 どの馬が内に入り、どの馬が外に入ったか
③ 斤量 負担重量と減量記号、前走の負担重量 今回、前走より重いか軽いか。減量騎手が乗るか
④ 前走欄 距離・芝ダート・馬場状態、着順と頭数・人気、通過順位・上がり3F、着差 今回と同じ条件で走ったことがあるか、どんな位置でレースを進めてきたか、勝ち馬からどれだけ離されたか
⑤ 馬体重 当日の馬体重と前走差 前走からどれだけ増えたか減ったか

①は木曜に出る馬番なしの出馬表で読める。②の枠番・馬番は、ふだんの週はレースの前日の10時頃に馬番付きの出馬表が出るまで分からない。⑤の馬体重はレース当日に入るので、最後に確かめる。出馬表で分からない言葉が出てきたら、競馬用語一覧の「出馬表・成績の言葉」で引ける。

まとめ

出馬表は、上のレースの条件、左の各馬の情報、右の前走欄(馬柱)の3か所に分かれる。各馬の欄では、枠番・馬番、馬名と戦績・総賞金・馬体重、馬主・生産者・調教師、血統、単勝オッズ、性齢・毛色・負担重量、騎手を読む。馬名の前の(外)[地]などは馬の生まれと所属、騎手名の▲△☆★◇は減量の記号だ。前走欄には過去4走の着順、頭数・馬番・人気、距離・馬場、タイム、通過順位・上がり3ハロン、1着馬との着差が並ぶ。馬券を買うまでの流れは競馬の始め方にまとめている。

よくある質問

出馬表はどこで見られる?
JRAのサイトの「出馬表」で、開催日とレースを選ぶと見られる。ふだんの週は、木曜16時頃に土日の馬番なしの出馬表、金曜10時頃に土曜、土曜10時頃に日曜の馬番付きの出馬表が出る(2026年10月時点)。
馬名の前に付く(外)や[地]は何の記号?
馬の生まれや所属を表す記号。(外)は外国産馬、[外]は国際交流競走に出る外国調教師の管理馬、(地)はJRAに登録したときにすでに地方競馬を走っていた馬、[地]は指定交流競走に出る地方競馬所属の馬を表す(2026年10月時点)。
騎手名の横の▲や★は何?
見習騎手・女性騎手の減量の記号で、そのぶん馬の負担重量が軽くなる。男性の見習騎手は▲が3キロ減、△が2キロ減、☆が1キロ減、女性騎手は★が4キロ減、▲が3キロ減、◇が2キロ減だ(2026年10月時点)。
前走欄の「通過順位」と「3F」は何を表す?
通過順位は各コーナーを何番手で通ったか、3Fは最後の600m(上がり3ハロン)のタイムだ。障害レースでは3Fの代わりに平均1ハロンタイムが載る。
出馬表の馬体重はいつ分かる?
馬体重はレース当日に装鞍所で測られ、前走との差と一緒に出馬表に入る。それまでは空いている。
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