競馬の賞金はいくら?クラス別の1着賞金と騎手・調教師の取り分

この記事の要点
- 2026年度のJRAの平地競走の1着本賞金は、未勝利の580万円・590万円から、3歳以上・4歳以上のGⅠの最大5億円(ジャパンカップ・有馬記念)まで
- 新馬戦の1着本賞金は2歳が780万円、3歳が650万円。1勝クラスは一般競走が820万円、特別競走が1,140万円
- 本賞金が出るのは5着まで。2着は1着のおよそ40%、3着は25%、4着は15%、5着は10%。6〜9着(重賞・平地オープンは10着まで)には1着本賞金の8〜4%(10着は2%)の出走奨励金が出る
- 賞金を受け取るのは馬主。そのうち本賞金などの15%が調教師に、平地5%・障害7%が騎手に、JRAから直接振り込まれる
2026年度のJRAの平地競走の1着本賞金は、未勝利の580万円・590万円から、3歳以上・4歳以上のGⅠの最大5億円までだ。賞金を受け取るのは馬主で、そのうち騎手には本賞金などの5%(障害は7%)、調教師には15%が渡る。本記事では、クラス別の1着本賞金を表で示したうえで、2着以下と6〜10着の額、本賞金以外の手当、騎手・調教師の取り分、賞金を受け取る人の順に整理する。
クラス別の1着本賞金(2026年度)
新馬・未勝利・1〜3勝クラス
レースで着順に応じて出る賞金を「本賞金」という。新馬・未勝利と1〜3勝クラスの1着本賞金は、2026年度のJRAの競馬番組では次のとおりだ。1〜3勝クラスは、特別競走(レース名の付いたレース)のほうが一般競走より高い。
| クラス | 年齢 | 1着本賞金 |
|---|---|---|
| 新馬 | 2歳 | 780万円 |
| 新馬 | 3歳 | 650万円 |
| 未勝利 | 2歳 | 590万円 |
| 未勝利 | 3歳 | 580万円・590万円 |
| 1勝クラス(一般競走) | 3歳・3歳以上・4歳以上 | 820万円 |
| 1勝クラス(特別競走) | 2歳・3歳・3歳以上 | 1,140万円 |
| 2勝クラス(一般競走) | 3歳以上・4歳以上 | 1,190万円 |
| 2勝クラス(特別競走) | 3歳以上・4歳以上 | 1,580万円 |
| 3勝クラス(特別競走) | 3歳以上・4歳以上 | 1,870万円 |
※2026年度の第1回中山・第2回新潟・第5回東京の競馬番組の額。3歳未勝利は1回中山で590万円、2回新潟で580万円
新馬戦は2歳の780万円のほうが、3歳の650万円より高い。3歳未勝利は、1月の中山の番組では590万円、夏の新潟の番組では580万円だった。1勝クラスの特別競走は、2歳・3歳も3歳以上と同じ1,140万円になる。
ここでいう本賞金は、クラス分けに使う「収得賞金」とは別のものだ。収得賞金の決まりと、勝ったときに足される額は「競馬のクラス分け一覧」にまとめている。
オープン特別・リステッド・重賞
オープン特別の1着本賞金は、2歳が1,700万円、3歳以上・4歳以上が2,200万〜2,400万円だ。リステッドと重賞は、年齢と格で次のように分かれる。
| 格 | 2歳 | 3歳 | 3歳以上・4歳以上 |
|---|---|---|---|
| リステッド | 1,800万円 | 2,000万〜2,100万円 | 2,400万〜2,800万円 |
| GⅢ | 3,200万〜3,600万円 | 3,700万〜4,100万円 | 3,800万〜4,300万円 |
| GⅡ | 4,000万円 | 5,200万〜5,400万円 | 5,500万〜7,000万円 |
| GⅠ | 7,500万〜8,000万円 | 1億1,000万〜3億円 | 1億5,000万〜5億円 |
※2026年度の額。障害競走は含まない
3歳のGⅠで最も高いのは日本ダービーの3億円、3歳以上・4歳以上のGⅠではジャパンカップと有馬記念の5億円が最も高い。3歳以上・4歳以上のGⅡの最高は札幌記念の7,000万円だ。GⅠの1レースずつの1着賞金は「JRAのGⅠ一覧」で見られる。
障害競走は、障害未勝利が840万円、障害オープンが1,430万〜1,750万円、J・GⅢが3,000万円、J・GⅡが4,500万円、J・GⅠが7,000万円だ。
2着以下の本賞金はいくら?
本賞金が出るのは5着までだ。2着以下の額は、1着本賞金に対して、2着がおよそ40%、3着が25%、4着が15%、5着が10%になる。2〜4着は額の端数が丸めてあるので、割合はおおよそだ。
| レース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2歳新馬 | 780万円 | 310万円 | 200万円 | 120万円 | 78万円 |
| 1勝クラス(一般競走) | 820万円 | 330万円 | 210万円 | 120万円 | 82万円 |
| アルゼンチン共和国杯(GⅡ) | 5,700万円 | 2,300万円 | 1,400万円 | 860万円 | 570万円 |
| ジャパンカップ(GⅠ) | 5億円 | 2億円 | 1億3,000万円 | 7,500万円 | 5,000万円 |
ジャパンカップでは、3着の1億3,000万円は1着の26%にあたる。5着の額は、表の4レースとも1着のちょうど10%だ。出馬表の「本賞金」の欄の読み方は「出馬表の見方」で扱っている。
6〜10着には出走奨励金が出る
6着から10着の馬には、本賞金の代わりに「出走奨励金」が出る。額は1着本賞金に次の割合を掛けたもので、1万円未満は四捨五入する。
| レース | 6着 | 7着 | 8着 | 9着 | 10着 |
|---|---|---|---|---|---|
| 重賞・重賞以外の平地オープン競走 | 8% | 7% | 6% | 4% | 2% |
| そのほかのレース | 8% | 7% | 6% | 4% | なし |
ジャパンカップ(1着5億円)に表の割合を当てはめると、6着は4,000万円、10着は1,000万円になる。1勝クラスの一般競走(1着820万円)なら、6着は66万円、9着は33万円で、10着には出ない。
ただし、1着の馬から決まった時間より遅れてゴールした馬には出ない(2歳新馬以外の平地の芝1,400m以下なら3秒など)。平地のオープン競走は、原則としてこの決まりの対象外だ。
本賞金以外にもらえる手当
本賞金と出走奨励金のほかにも、レースに出ると交付される賞や手当がある。主なものは次のとおりだ。
| 名前 | 受け取る人 | 中身(2026年度) |
|---|---|---|
| 付加賞 | 1〜3着の馬主 | 特別登録料の総額を7:2:1で分ける |
| 距離別出走奨励賞 | 1〜10着の馬主 | 芝1,800m以上の3(4)歳以上の平地競走が対象。重賞以外のオープン・3勝クラス・2勝クラスは1着140万〜380万円、1勝クラスの特別競走は1着80万〜200万円で、距離が長いほど高い。2歳・3歳の競走、重賞、1勝クラスの一般競走には付かない |
| 内国産馬奨励賞 | 1〜8着の馬主(内国産馬) | 1着はGⅠで160万円、GⅠ以外の重賞で150万円、2歳の新馬・未勝利で200万円など |
| 特別出走手当 | 出走した馬の馬主 | 1回55万円。芝1,800m以上の平地競走などは上乗せがあり、条件によって減額・半額・不交付になる |
| 生産牧場賞 | 1〜5着の馬の生産牧場 | 1着はGⅠで100万円、GⅠ以外の重賞で65万円、新馬・未勝利で34万円など(外国産馬は除く) |
| 騎乗手当 | 騎手 | 騎乗1回ごと。平地はGⅠが6万6,000円、GⅠ以外の重賞が4万6,000円、そのほかが2万9,000円 |
| 厩舎運営奨励金 | 調教師 | 出走1回ごとに14万円 |
本賞金が出ない6着以下の馬でも、馬主には特別出走手当が出る。騎手の騎乗手当と調教師の厩舎運営奨励金は、着順に関係なく、レースに出るごとに交付される。
騎手・調教師の取り分
騎手は5%(障害7%)、調教師は15%
賞金は馬主に交付されるが、JRAの競馬番組では、そのうち一部を騎手と調教師に直接振り込むと定めている。割合は次のとおりだ。
| 受け取る人 | 割合 | 対象になる賞金 |
|---|---|---|
| 騎手 | 平地5%、障害7% | 本賞金・距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金・付加賞の合計 |
| 調教師 | 15% | 本賞金・距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金の合計 |
騎手の分には付加賞が入り、調教師の分には入らない、という違いがある。どちらも、馬主から受け取るのではなく、JRAから騎手・調教師の口座に振り込まれる。
ジャパンカップの5億円で計算すると
ジャパンカップの1着本賞金5億円で計算すると、本賞金だけで調教師の分は7,500万円、騎手の分は2,500万円になる。残りの4億円が馬主の分だ。実際には、本賞金以外の手当などが加わり(騎手の分には付加賞も入る)、所得税が差し引かれるので、振り込まれる額はこれと同じにはならない。
1勝クラスの一般競走(1着820万円)を勝った場合は、本賞金だけで調教師の分が123万円、騎手の分が41万円だ。
賞金を受け取るのは馬主
本賞金を受け取るのは、1〜5着の馬の馬主だ。共有馬(複数の馬主で持つ馬)は、共有代表馬主が受け取る。出走奨励金・付加賞・特別出走手当なども、馬主に交付される。
JRAは、賞金や手当から所得税を差し引いた残りを、銀行口座に振り込む。騎手と調教師の分は、このとき馬主の分から分けて振り込まれる。生産牧場賞のように、生産者に直接出る賞もある。
まとめ
2026年度のJRAの平地競走の1着本賞金は、新馬が2歳780万円・3歳650万円、未勝利が580万円・590万円、1勝クラスが820万〜1,140万円で、GⅠはジャパンカップと有馬記念の5億円が最高だ。本賞金は5着まで出て、6〜10着には出走奨励金がある。賞金は馬主に交付され、そのうち本賞金などの15%が調教師に、平地5%・障害7%が騎手に直接振り込まれる。馬が通算でどれだけ稼いだかは「競走馬の獲得賞金ランキング」で見られる。
よくある質問
- 新馬戦の賞金はいくら?
- 2026年度のJRAの競馬番組では、新馬戦の1着本賞金は2歳が780万円、3歳が650万円。2歳新馬の2着は310万円、3着は200万円、4着は120万円、5着は78万円になる。
- 未勝利戦の賞金はいくら?
- 2026年度は、2歳未勝利の1着本賞金が590万円。3歳未勝利は1月の中山の番組で590万円、夏の新潟の番組で580万円だった。
- 騎手の取り分は何%?
- 平地競走は本賞金などの合計の5%、障害競走は7%。馬主に交付される額のうち、この分がJRAから騎手に直接振り込まれる。ジャパンカップの1着本賞金5億円なら、騎手の分は本賞金だけで2,500万円になる。このほか、騎乗1回ごとの騎乗手当もある。
- 調教師の取り分は何%?
- 本賞金・距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金の合計の15%。騎手と違い、付加賞は対象に入らない。ジャパンカップの1着本賞金5億円なら、調教師の分は本賞金だけで7,500万円。
- 6着以下でも賞金はもらえる?
- 本賞金は5着までだが、6〜10着には出走奨励金が出る。額は1着本賞金の8%(6着)、7%(7着)、6%(8着)、4%(9着)、2%(10着)で、10着の分は重賞と平地のオープン競走だけ。着順にかかわらず、出走した馬の馬主には1回55万円の特別出走手当も出る(減額・不交付の条件あり)。






