競走馬のピークは何歳?重賞の年齢別成績|古馬・牝馬と牡馬の勝率

この記事の要点
- 2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞のうち、古馬と戦う3歳以上・4歳以上の231レースを年齢別に数えた
- 4歳以上の馬では、4歳の勝率8.6%が最も高く、5歳6.8%、6歳5.4%、7歳3.7%、8歳以上1.3%と年齢が上がるほど下がる
- 232勝のうち4歳が80勝、5歳が79勝で、2つの年齢で約7割(68.5%)を占める
- 性別では牡馬の勝率6.7%、牝馬6.5%でほぼ同じ。せん馬は4.7%だった
目次
古馬と戦うJRAの重賞では、4歳以上の馬のうち4歳の勝率8.6%が最も高く、年齢が上がるほど下がって、8歳以上は1.3%だった。勝ち数は4歳と5歳で約7割を占める。本記事では、2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞のうち、3歳以上・4歳以上の231レースを年齢別に数え、3歳以上と4歳以上の違い、GⅠ、芝とダート、牡馬・牝馬・せん馬の成績をまとめる。
数えた範囲:古馬と戦う重賞231レース
数えたのは、2024年1月6日〜2026年10月25日に行われたJRAの平地重賞364レースのうち、出走条件が「3歳以上」「4歳以上」の231レース(3歳以上124、4歳以上107)だ。障害の重賞は入っていない。全レースではなく、重賞だけの数字になる。
2歳限定(34レース)と3歳限定(99レース)の重賞は外した。同じ年齢の馬しか出ないので、年齢で比べられないからだ。
年齢はレース当日の馬齢(JRAの表記)で、出走取消・競走除外は数えず、競走中止は出走に数えた。「勝率」は1着の数÷出走数、「複勝率」は3着以内の数÷出走数、「勝ち数の割合」はその年齢の1着が全体の1着に占める割合だ。1着同着が1回あったので、231レースで1着は232頭になる。
3歳以上・4歳以上という出走条件や、重賞の格付けの仕組みは、競馬のクラス分け一覧で解説している。
重賞の年齢別成績:4歳以上では4歳が最も高く、年齢とともに下がる
231レースの年齢別の成績は次のとおり。
| 年齢 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 | 勝ち数の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 145 | 16 | 11.0% | 25.5% | 6.9% |
| 4歳 | 928 | 80 | 8.6% | 25.4% | 34.5% |
| 5歳 | 1,159 | 79 | 6.8% | 19.2% | 34.1% |
| 6歳 | 739 | 40 | 5.4% | 16.1% | 17.2% |
| 7歳 | 375 | 14 | 3.7% | 15.7% | 6.0% |
| 8歳以上 | 229 | 3 | 1.3% | 8.3% | 1.3% |
4歳以上の馬で見ると、勝率は4歳8.6%、5歳6.8%、6歳5.4%、7歳3.7%、8歳以上1.3%と、1つ上がるごとに下がる。複勝率も4歳25.4%から8歳以上8.3%まで同じ向きだ。
出走が最も多いのは5歳の1,159で、4歳の928より多い。勝ち数は4歳80、5歳79とほぼ並び、2つの年齢で232勝のうち159勝(68.5%)になる。率で見れば4歳、数で見れば4歳と5歳が重賞の中心だ。
7歳(375走)と8歳以上(229走)は出走が少ない区分で、率は数勝の違いで大きく動く。8歳以上の内訳は8歳162走、9歳60走、10歳7走で、3勝はすべて8歳だった。この範囲の重賞では、10歳の馬も7回出走している。
3歳は出走145で、古馬に挑む馬だけ
3歳の勝率11.0%は表の中で最も高いが、出走は145と少ない。3歳の馬が古馬と一緒に走れるのは3歳以上の重賞だけで、出てくるのは3歳の中でも重賞で古馬に挑む馬に限られる。3歳全体が古馬より強いという数字ではない。
3歳以上の重賞と4歳以上の重賞を分けて見る
3歳以上の重賞(124レース)
3歳と古馬が一緒に走るレースだ。
| 年齢 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 | 勝ち数の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 145 | 16 | 11.0% | 25.5% | 12.9% |
| 4歳 | 543 | 44 | 8.1% | 24.5% | 35.5% |
| 5歳 | 631 | 36 | 5.7% | 17.0% | 29.0% |
| 6歳 | 358 | 18 | 5.0% | 15.6% | 14.5% |
| 7歳 | 180 | 8 | 4.4% | 15.6% | 6.5% |
| 8歳以上 | 76 | 2 | 2.6% | 14.5% | 1.6% |
古馬の中では4歳の8.1%が最も高く、5歳5.7%、6歳5.0%と下がる。3歳は124レースのうち16勝で、勝ち数の12.9%を占める。
4歳以上の重賞(107レース)
3歳が出られないレースだ。
| 年齢 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 | 勝ち数の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4歳 | 385 | 36 | 9.4% | 26.8% | 33.3% |
| 5歳 | 528 | 43 | 8.1% | 22.0% | 39.8% |
| 6歳 | 381 | 22 | 5.8% | 16.5% | 20.4% |
| 7歳 | 195 | 6 | 3.1% | 15.9% | 5.6% |
| 8歳以上 | 153 | 1 | 0.7% | 5.2% | 0.9% |
勝率は4歳9.4%、5歳8.1%で、3歳以上の重賞より4歳と5歳の差が小さい。勝ち数は5歳の43が最も多く、4歳と5歳で108勝のうち79勝(73.1%)になる。8歳以上は153走1勝、複勝率5.2%だった。
GⅠの年齢別成績(36レース)
231レースのうちGⅠは36レース。数が少ないので、率は数勝で大きく動く。
| 年齢 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 | 勝ち数の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 23 | 3 | 13.0% | 34.8% | 8.3% |
| 4歳 | 171 | 13 | 7.6% | 21.6% | 36.1% |
| 5歳 | 208 | 10 | 4.8% | 15.4% | 27.8% |
| 6歳 | 92 | 8 | 8.7% | 23.9% | 22.2% |
| 7歳 | 55 | 1 | 1.8% | 12.7% | 2.8% |
| 8歳以上 | 36 | 1 | 2.8% | 5.6% | 2.8% |
勝ち数は4歳13、5歳10で、36勝のうち23勝(63.9%)を4歳と5歳が占める。6歳の勝率8.7%は5歳の4.8%より高いが、92走8勝の数字で、重賞全体(6歳5.4%、5歳6.8%)の並びとは合わない。36レースの範囲で出た差として読み、6歳がGⅠに強いとは言えない。3歳は23走3勝で、さらに数が少ない。
芝とダートの年齢別成績
芝(196レース)
| 年齢 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 | 勝ち数の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 127 | 12 | 9.4% | 24.4% | 6.1% |
| 4歳 | 810 | 71 | 8.8% | 24.7% | 36.0% |
| 5歳 | 999 | 67 | 6.7% | 18.9% | 34.0% |
| 6歳 | 596 | 32 | 5.4% | 16.4% | 16.2% |
| 7歳 | 313 | 12 | 3.8% | 16.3% | 6.1% |
| 8歳以上 | 196 | 3 | 1.5% | 9.7% | 1.5% |
231レースのうち196レースが芝なので、並びは全体とほぼ同じだ。4歳8.8%から8歳以上1.5%まで、年齢とともに下がる。
ダート(35レース)
| 年齢 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 | 勝ち数の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 18 | 4 | 22.2% | 33.3% | 11.4% |
| 4歳 | 118 | 9 | 7.6% | 30.5% | 25.7% |
| 5歳 | 160 | 12 | 7.5% | 21.2% | 34.3% |
| 6歳 | 143 | 8 | 5.6% | 14.7% | 22.9% |
| 7歳 | 62 | 2 | 3.2% | 12.9% | 5.7% |
| 8歳以上 | 33 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ダートの重賞は35レースで、芝の5分の1もない。4歳7.6%と5歳7.5%の勝率はほぼ同じで、勝ち数は5歳の12が最も多い。3歳の22.2%は18走4勝の数字だ。8歳以上は33走で3着以内がなかった。
牡馬・牝馬・せん馬の成績
同じ231レースを性別で分けると次のようになる。
| 性 | 出走 | 1着 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 牡 | 2,347 | 157 | 6.7% | 20.4% |
| 牝 | 970 | 63 | 6.5% | 19.1% |
| せん | 258 | 12 | 4.7% | 11.2% |
牡馬と牝馬の勝率の差は0.2ポイントで、複勝率も1.3ポイントの差しかない。せん馬は勝率4.7%、複勝率11.2%と、どちらも低い。せん馬は出走258のうち192が6歳以上だ。
231レースには、エリザベス女王杯やヴィクトリアマイルなど、牝馬だけが出る重賞が31レース入っている。これを除いた200レースでも、牝馬は487走31勝(勝率6.4%、複勝率18.9%)で、牡馬とほぼ同じだった。
牡馬・牝馬の年齢別
| 年齢 | 牡 出走 | 牡 勝率 | 牡 複勝率 | 牝 出走 | 牝 勝率 | 牝 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4歳 | 569 | 8.3% | 27.1% | 341 | 9.4% | 23.8% |
| 5歳 | 715 | 8.1% | 21.5% | 396 | 4.5% | 15.9% |
| 6歳 | 520 | 6.0% | 15.6% | 141 | 4.3% | 19.1% |
| 7歳 | 276 | 3.3% | 17.0% | 35 | 2.9% | 11.4% |
牡馬は4歳8.3%、5歳8.1%とほぼ同じで、全体の数では6歳から下がる。牝馬は4歳9.4%、5歳4.5%だが、年ごとに見ると、4歳・5歳の勝率は2024年が8.6%・2.7%、2025年が12.1%・4.6%、2026年が6.9%・6.9%で、4歳と5歳の勝率の差は年によって大きく変わる。5歳以降の傾向とまでは言えない。牝馬の出走は6歳141、7歳35と、5歳の396から大きく減る。
3歳は3歳以上の重賞にしか出られず、4歳以上と同じ条件で比べられないので、表から外した(牡89走、牝56走)。8歳以上も、牝馬は1走だけで比べられないので、牡馬(178走2勝)とともに外した。
まとめ
2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞で、古馬と戦う3歳以上・4歳以上の231レースを数えると、4歳以上の馬の勝率は4歳8.6%が最も高く、8歳以上の1.3%まで年齢とともに下がった。勝ち数は4歳80、5歳79とほぼ並ぶ(5歳は出走が1,159で最も多い)。2つの年齢で勝ち数の約7割を占める。
3歳以上の重賞でも4歳以上の重賞でも、芝でも、古馬の中では4歳が最も高い。GⅠは36レースと少なく、6歳の勝率が5歳を上回ったが、重賞全体の並びとは合わない。ダートは35レースで、4歳と5歳の勝率がほぼ同じだった。
性別では牡馬6.7%、牝馬6.5%でほぼ差がなく、牝馬だけのレースを除いても変わらない。7歳・8歳以上と3歳は出走が少ない区分なので、率は出走数と一緒に読む必要がある。
同じ時期の重賞を別の切り口で数えた記事: 1番人気の勝率は?、内枠と外枠どっちが有利?
よくある質問
- 競走馬のピークは何歳?
- 2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞のうち、古馬と戦う3歳以上・4歳以上の231レースでは、4歳以上の馬で勝率が最も高いのは4歳の8.6%(928走80勝)。勝ち数は4歳80、5歳79とほぼ並び(5歳は出走1,159で最も多い)、2つの年齢で約7割を占める。
- 古馬は何歳が強い?
- 同じ231レースで、勝率は4歳8.6%、5歳6.8%、6歳5.4%、7歳3.7%、8歳以上1.3%。複勝率(3着以内の率)も4歳25.4%、5歳19.2%、6歳16.1%と、年齢が上がるほど下がる。
- 8歳以上の馬は重賞で勝てる?
- 同じ231レースで、8歳以上の馬は229走して3勝(勝率1.3%)、3着以内は19回(複勝率8.3%)。3勝はすべて8歳の馬で、9歳・10歳の勝ちはなかった。
- 3歳馬は古馬相手の重賞で勝てる?
- 3歳以上の重賞124レースで、3歳馬は145走16勝(勝率11.0%)と、年齢別で最も高い。ただし出走は145と少なく、出てくるのは3歳の中でも重賞で古馬に挑む馬だけなので、3歳全体の強さとは言えない。
- 牝馬と牡馬、重賞の成績はどちらがいい?
- 同じ231レースで、牡馬は2,347走157勝(勝率6.7%・複勝率20.4%)、牝馬は970走63勝(勝率6.5%・複勝率19.1%)でほぼ同じ。牝馬だけの31レースを除いた200レースでも、牝馬は487走31勝(勝率6.4%)だった。






