サンデーサイレンスとは|産駒・成績とサンデー系の主な種牡馬
この記事の要点
- サンデーサイレンスは1986年生まれの米国産馬。父Halo、母Wishing Well。米国で14戦9勝・2着5回で、1989年にケンタッキーダービー、プリークネスS、BCクラシックなどを勝った
- 1991〜2002年に日本の社台スタリオンステーションで種牡馬として供用され、2002年8月19日に死んだ。中央・地方を合わせたサイアーランキングでは1995年から2007年まで13年続けて1位
- 産駒はJRAのGⅠを42頭が計71勝。最多はディープインパクトの7勝で、ダイワメジャーの5勝、スペシャルウィークの4勝が続く。レース別では皐月賞の7勝が最も多い
- 2026年のJRAの種牡馬リーディング(11月2日現在)は、1位キズナ、3位キタサンブラックなど、上位10頭のうち4頭が父系をサンデーサイレンスにさかのぼるサンデー系

目次
サンデーサイレンスとは、1989年にアメリカでケンタッキーダービーやBCクラシックを勝ち、1991年から日本で種牡馬になった馬だ。中央・地方を合わせたサイアーランキングで1995年から2007年まで13年続けて1位になり、産駒はJRAのGⅠを42頭で計71勝した。
本記事では、サンデーサイレンスのアメリカでの競走成績と種牡馬入り、種牡馬としての成績、JRAのGⅠを勝った産駒の一覧、今のサンデー系の主な種牡馬、母の父としての成績をまとめる。
サンデーサイレンスとは?アメリカの競走成績と種牡馬入り
サンデーサイレンスはアメリカで生まれ、アメリカで走った。日本のレースには出ていない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日・毛色 | 1986年3月25日・青鹿毛 |
| 父 | Halo(父の父はHail to Reason) |
| 母 | Wishing Well |
| 母の父 | Understanding |
| 生産 | Oak Cliff Thoroughbreds, Ltd.(米国) |
| 通算成績 | 14戦9勝・2着5回(2歳〜4歳、すべて米国) |
| 収得賞金 | 4,968,554ドル |
| 種牡馬の期間 | 1991〜2002年(社台スタリオンステーション) |
| 死亡 | 2002年8月19日 |
14戦で3着以下は一度もない。2歳の1988年にハリウッドパークの未勝利戦(ダート6ハロン)を勝ち、3歳の1989年に主要なレースを勝って、この年のエクリプス賞で年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選ばれている。
| 年 | 勝った重賞(グレード) | 競馬場・距離 |
|---|---|---|
| 1989年 | サンフェリペH(GⅡ) | サンタアニタ・ダート8.5ハロン |
| 1989年 | サンタアニタダービー(GⅠ) | サンタアニタ・ダート9ハロン |
| 1989年 | ケンタッキーダービー(GⅠ) | チャーチルダウンズ・ダート10ハロン |
| 1989年 | プリークネスS(GⅠ) | ピムリコ・ダート9.5ハロン |
| 1989年 | スーパーダービー(GⅠ) | ルイジアナダウンズ・ダート10ハロン |
| 1989年 | BCクラシック(GⅠ) | ガルフストリームパーク・ダート10ハロン |
| 1990年 | カリフォルニアンS(GⅠ) | ハリウッドパーク・ダート9ハロン |
アメリカの3歳三冠では、ケンタッキーダービーとプリークネスSを勝ち、3つ目のベルモントS(ダート12ハロン)は2着だった。重賞の2着は、ほかに1989年のスワップスS(GⅡ)と1990年のハリウッドゴールドC(GⅠ)がある。
種付けは1991年から2002年までの12年で、最後の産駒は2003年生まれだ。
種牡馬としての成績|13年連続でリーディング1位
中央・地方を合わせたサイアーランキングでも、中央だけのランキングでも、1995年から2007年まで13年続けて1位だった。初年度の産駒が2歳で走った1994年は中央で31位、1位を外れた2008年は中央で7位。2歳の産駒だけのリーディングでも、1994〜1995年と1997〜2005年に1位になっている。
JRAの種牡馬リーディング(賞金順)をJRAのページで見られるのは2001年からで、サンデーサイレンスは2001〜2007年の7年すべてで1位。勝利回数が最も多かったのは2004年の328勝、賞金が最も多かったのは2005年の9,220,044,000円だった。2008年以降の1位と年ごとの順位は「歴代の種牡馬リーディング」に並べている。
12世代・1,386頭が出走
日本で生まれた産駒は12世代。世代ごとの集計(平地競走)では、次のとおりになる。
| 項目 | 頭数・回数 |
|---|---|
| 種付頭数(1991〜2002年) | 1,837頭 |
| 生産頭数(1992〜2003年生まれ) | 1,526頭 |
| 出走頭数 | 1,386頭 |
| 勝馬頭数 | 1,067頭 |
| 2歳で勝った頭数 | 337頭 |
| 重賞を勝った頭数 | 148頭 |
| 勝利の延べ回数 | 3,721勝(うち重賞331勝) |
| 収得賞金 | 80,320,970,900円 |
※平地競走の集計。障害競走は含まない
出走した1,386頭のうち1,067頭が勝っており、およそ4頭に3頭が1勝以上したことになる。産駒が走ったのは1994年から2018年まで。1年で最も多くの産駒が走ったのは2004年の546頭、重賞を最も多く勝ったのは2005年の29頭・38勝だった。
主な産駒の一覧|JRAのGⅠ馬は42頭・71勝
1994年から2007年までに、父がサンデーサイレンスの馬が勝ったJRAのGⅠは、42頭で計71勝。表の並びは、最初にJRAのGⅠを勝った順だ。レース名は勝った当時のもので、朝日杯3歳Sは今の朝日杯FS、阪神3歳牝馬Sは今の阪神JFにあたる。
| 馬 | 性 | 勝利数 | 勝ったJRAのGⅠ |
|---|---|---|---|
| フジキセキ | 牡 | 1勝 | 1994年 朝日杯3歳S |
| ジェニュイン | 牡 | 2勝 | 1995年 皐月賞、1996年 マイルCS |
| ダンスパートナー | 牝 | 2勝 | 1995年 オークス、1996年 エリザベス女王杯 |
| タヤスツヨシ | 牡 | 1勝 | 1995年 日本ダービー |
| バブルガムフェロー | 牡 | 2勝 | 1995年 朝日杯3歳S、1996年 天皇賞(秋) |
| イシノサンデー | 牡 | 1勝 | 1996年 皐月賞 |
| ダンスインザダーク | 牡 | 1勝 | 1996年 菊花賞 |
| マーベラスサンデー | 牡 | 1勝 | 1997年 宝塚記念 |
| スペシャルウィーク | 牡 | 4勝 | 1998年 日本ダービー、1999年 天皇賞(春)・天皇賞(秋)・ジャパンC |
| サイレンススズカ | 牡 | 1勝 | 1998年 宝塚記念 |
| スティンガー | 牝 | 1勝 | 1998年 阪神3歳牝馬S |
| アドマイヤベガ | 牡 | 1勝 | 1999年 日本ダービー |
| チアズグレイス | 牝 | 1勝 | 2000年 桜花賞 |
| エアシャカール | 牡 | 2勝 | 2000年 皐月賞・菊花賞 |
| アグネスフライト | 牡 | 1勝 | 2000年 日本ダービー |
| メジロベイリー | 牡 | 1勝 | 2000年 朝日杯3歳S |
| アグネスタキオン | 牡 | 1勝 | 2001年 皐月賞 |
| マンハッタンカフェ | 牡 | 3勝 | 2001年 菊花賞・有馬記念、2002年 天皇賞(春) |
| トゥザヴィクトリー | 牝 | 1勝 | 2001年 エリザベス女王杯 |
| ビリーヴ | 牝 | 2勝 | 2002年 スプリンターズS、2003年 高松宮記念 |
| ピースオブワールド | 牝 | 1勝 | 2002年 阪神JF |
| ゴールドアリュール | 牡 | 1勝 | 2003年 フェブラリーS |
| スティルインラブ | 牝 | 3勝 | 2003年 桜花賞・オークス・秋華賞 |
| ネオユニヴァース | 牡 | 2勝 | 2003年 皐月賞・日本ダービー |
| デュランダル | 牡 | 3勝 | 2003年 スプリンターズS・マイルCS、2004年 マイルCS |
| アドマイヤグルーヴ | 牝 | 2勝 | 2003年・2004年 エリザベス女王杯 |
| ダンスインザムード | 牝 | 2勝 | 2004年 桜花賞、2006年 ヴィクトリアマイル |
| ダイワメジャー | 牡 | 5勝 | 2004年 皐月賞、2006年 天皇賞(秋)・マイルCS、2007年 安田記念・マイルCS |
| ダイワエルシエーロ | 牝 | 1勝 | 2004年 オークス |
| ゼンノロブロイ | 牡 | 3勝 | 2004年 天皇賞(秋)・ジャパンC・有馬記念 |
| ショウナンパントル | 牝 | 1勝 | 2004年 阪神JF |
| アドマイヤマックス | 牡 | 1勝 | 2005年 高松宮記念 |
| ディープインパクト | 牡 | 7勝 | 2005年 皐月賞・日本ダービー・菊花賞、2006年 天皇賞(春)・宝塚記念・ジャパンC・有馬記念 |
| スズカマンボ | 牡 | 1勝 | 2005年 天皇賞(春) |
| エアメサイア | 牝 | 1勝 | 2005年 秋華賞 |
| ヘヴンリーロマンス | 牝 | 1勝 | 2005年 天皇賞(秋) |
| ハットトリック | 牡 | 1勝 | 2005年 マイルCS |
| ハーツクライ | 牡 | 1勝 | 2005年 有馬記念 |
| オレハマッテルゼ | 牡 | 1勝 | 2006年 高松宮記念 |
| フサイチパンドラ | 牝 | 1勝 | 2006年 エリザベス女王杯 |
| スズカフェニックス | 牡 | 1勝 | 2007年 高松宮記念 |
| マツリダゴッホ | 牡 | 1勝 | 2007年 有馬記念 |
1年で最も多く勝ったのは2003年の10勝で、2004〜2006年も9勝ずつしている。
皐月賞は7勝、日本ダービーは6勝
71勝をレースごとに数えると、皐月賞の7勝が最も多い。マイルCSと日本ダービーが6勝、天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、有馬記念が5勝で続く。
| 勝利数 | レース |
|---|---|
| 7勝 | 皐月賞 |
| 6勝 | マイルCS、日本ダービー |
| 5勝 | 天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、有馬記念 |
| 4勝 | 天皇賞(春)、菊花賞、高松宮記念 |
| 3勝 | 宝塚記念、ジャパンC、オークス、桜花賞、朝日杯3歳S |
| 2勝 | 秋華賞、阪神JF、スプリンターズS |
| 1勝 | 安田記念、ヴィクトリアマイル、フェブラリーS、阪神3歳牝馬S |
勝った距離は、芝1200mの高松宮記念・スプリンターズSから芝3200mの天皇賞(春)まで広がる。牡馬は28頭で51勝、牝馬は14頭で20勝だった。
海外と地方のGⅠも勝った
JRAの外のGⅠでは、ステイゴールドが2001年の香港ヴァーズ、ハットトリックが2005年の香港マイル、ハーツクライが2006年のドバイシーマクラシックを勝った。ダートでは、ゴールドアリュールが2002年にジャパンダートダービー、ダービーグランプリ、東京大賞典を勝っている。オーストラリアで走ったSunday Joyも、2003年のATCオーストラリアンオークスを勝った。
サンデー系とは?今の主な種牡馬
サンデー系とは、父の父、その父と父系をさかのぼるとサンデーサイレンスにたどり着く馬のことだ。キズナは父ディープインパクト、その父サンデーサイレンスなので、サンデー系になる。サンデーサイレンス自身の父系は、Halo、Hail to Reasonとさかのぼる。
2026年のJRAの種牡馬リーディング(11月2日現在)では、上位10頭のうち4頭がサンデー系だ。1位キズナ、3位キタサンブラック、9位シルバーステート、10位コントレイルで、キタサンブラック以外の3頭は父がディープインパクト。11〜20位にも、ゴールドシップ(12位)、リアルスティール(14位)、サトノダイヤモンド(18位)が入っている。
サイトに記事のあるサンデー系の種牡馬は、次のとおり。順位は2026年のJRAの種牡馬リーディングで、11月2日現在の数字だ。
| 種牡馬 | 父 | 2026年の順位 | 産駒の記事 |
|---|---|---|---|
| キズナ | ディープインパクト | 1位 | キズナ産駒の特徴と血統 |
| キタサンブラック | ブラックタイド | 3位 | キタサンブラック産駒の特徴と血統 |
| ゴールドシップ | ステイゴールド | 12位 | ゴールドシップ産駒の特徴と血統 |
| オルフェーヴル | ステイゴールド | 21位 | オルフェーヴル産駒の特徴と成績 |
| アドマイヤマーズ | ダイワメジャー | 23位 | アドマイヤマーズ産駒の特徴と血統 |
| スワーヴリチャード | ハーツクライ | 28位 | スワーヴリチャード産駒の特徴と血統 |
| ジャスタウェイ | ハーツクライ | 47位 | ジャスタウェイ産駒の特徴と成績 |
| ハーツクライ | サンデーサイレンス | 52位 | ハーツクライ産駒の特徴 |
| ダイワメジャー | サンデーサイレンス | 66位 | ダイワメジャー産駒の特徴 |
| ディープインパクト | サンデーサイレンス | 72位 | ディープインパクト産駒の特徴と血統 |
| ステイゴールド | サンデーサイレンス | 100位以内にいない | ステイゴールド産駒の特徴 |
JRAの種牡馬リーディングでは、子のディープインパクトが2012〜2022年に11年続けて1位になり、孫のキズナが2024年と2025年に1位になった。2001〜2025年の25回の1位のうち、サンデーサイレンス自身でも、父系がサンデーサイレンスの馬でもないのは、キングカメハメハの2010・2011年とドゥラメンテの2023年の3回だけだ。
キタサンブラックの父ブラックタイドは、ディープインパクトと同じ父サンデーサイレンス・母ウインドインハーヘアの馬で、2026年は53位にいる。JRAのGⅠを勝ったディープインパクトの子では、ほかにミッキーアイル(22位)、ワールドプレミア(26位)、アルアイン(27位)、ダノンプレミアム(41位)、フィエールマン(50位)も50位以内にいる。
その年に種付けしている種牡馬と種付料は「種牡馬の種付料ランキング」にまとめている。
母の父としての成績
サンデーサイレンスは、母の父(ブルードメアサイアー)としても1位を続けた。母の父としてのランキングでは、中央・地方を合わせた総合で2007年から2019年まで13年続けて1位、中央だけでは2006年から2019年までの14年続けて1位だった。2020年は総合・中央とも2位で、2026年は総合44位・中央47位(中央は11月1日、地方は11月6日現在)になっている。
母の父がサンデーサイレンスの主なGⅠ馬は次のとおり。
| 馬 | 父 | 主な勝ち鞍 |
|---|---|---|
| アドマイヤムーン | エンドスウィープ | 2007年 ジャパンC |
| ヴァーミリアン | エルコンドルパサー | 2008年 フェブラリーS |
| グランプリボス | サクラバクシンオー | 2011年 NHKマイルC |
| ロゴタイプ | ローエングリン | 2013年 皐月賞 |
| Karakontie | Bernstein | 2014年 仏2000ギニー |
| ドゥラメンテ | キングカメハメハ | 2015年 皐月賞・日本ダービー |
| レッドファルクス | スウェプトオーヴァーボード | 2017年 スプリンターズS |
| アーモンドアイ | ロードカナロア | 2020年 ジャパンC |
ドゥラメンテの母アドマイヤグルーヴは、上の産駒の表にあるとおり、エリザベス女王杯を2003年と2004年に勝ったサンデーサイレンスの娘だ。
まとめ
サンデーサイレンスの産駒が日本で走ったのは1994年から2018年まで。JRAのGⅠは皐月賞の7勝を最多に21のレースで勝ち、子のディープインパクト、孫のキズナもJRAの種牡馬リーディングで1位になった。
2026年11月2日現在でも、JRAの種牡馬リーディングで1位のキズナ、3位のキタサンブラックはサンデー系で、母の父としてもアーモンドアイやドゥラメンテを出している。
よくある質問
- サンデーサイレンスとはどんな馬?
- 1986年3月25日生まれの米国産の青鹿毛の牡馬で、父Halo、母Wishing Well。米国で14戦9勝してケンタッキーダービーやBCクラシックなどGⅠを6勝し、1991年から2002年まで日本で種牡馬として供用された。
- サンデーサイレンスは何年リーディングサイアーになった?
- 中央・地方を合わせたサイアーランキングでは、1995年から2007年まで13年続けて1位だった。産駒が初めて走った1994年は中央で31位、1位を外れた2008年は中央で7位。
- サンデーサイレンス産駒でJRAのGⅠを勝った馬は?
- 42頭で、勝ったJRAのGⅠは合わせて71勝。ディープインパクトが7勝、ダイワメジャーが5勝、スペシャルウィークが4勝、マンハッタンカフェ、デュランダル、ゼンノロブロイ、スティルインラブが3勝ずつ。
- サンデー系とは?
- 父の父、その父と父系をさかのぼるとサンデーサイレンスにたどり着く馬のこと。2026年のJRAの種牡馬リーディング(11月2日現在)では、1位キズナ(父ディープインパクト)、3位キタサンブラック(父ブラックタイド)がサンデー系だ。
- サンデーサイレンスは母の父としても成績がいい?
- 母の父(ブルードメアサイアー)としてのランキングでも、中央・地方を合わせた総合で2007年から2019年まで13年続けて1位だった。母の父がサンデーサイレンスの馬には、アーモンドアイ、ドゥラメンテ、アドマイヤムーン、ロゴタイプなどがいる。






