ローズキングダム産駒の特徴|JRAのGⅠ馬は出ておらず、父の成績と血統を整理
この記事の要点
- 2008年から2026年10月18日の秋華賞までのJRAのGⅠで、勝ち馬の父がローズキングダムだったレースはない。GⅠの勝ちがないため、距離や馬場から産駒の傾向は数えられない
- ローズキングダム自身はJRAで25戦6勝。2009年の朝日杯FS(当時JpnⅠ)と2010年のジャパンCを勝ち、ほかに東京スポーツ杯2歳S、神戸新聞杯、京都大賞典を勝った
- 2010年のジャパンCは2位での入線で、1位のブエナビスタが降着になって1着が決まった。日本ダービーと菊花賞は2着だった
- 父はキングカメハメハ、母はGⅠで2着が3回のローズバド、祖母は秋華賞3着のロゼカラー。3代とも栗東の橋口弘次郎調教師が管理した

ローズキングダムの産駒からは、JRAのGⅠ馬がまだ出ていない(2026年10月18日の秋華賞まで)。勝ったGⅠがひとつもないので、ほかの種牡馬の記事のように、GⅠの距離や馬場を数えて産駒の傾向を出すことはできない。本記事では、ローズキングダム自身のJRAでの成績と、母ローズバド・祖母ロゼカラーにさかのぼる血統を、JRAの記録で確かめられる範囲で整理する。
ローズキングダム産駒にJRAのGⅠ馬はいない
数えた範囲は、キングカメハメハやダイワメジャーの記事と同じだ。対象は2008年から2026年10月18日の秋華賞までで、今もGⅠとして続いているJRAのレース(障害のJ・GⅠも入れる)。その勝ち馬すべての父を、一頭ずつ見ていった。2018年に京都で開かれたJBCの3競走(JpnⅠ)も見たが、勝ち馬の父はアドマイヤマックス、ディープインパクト、ゴールドアリュールだった。
この範囲に、ローズキングダムを父に持つ勝ち馬はいない。種牡馬としての順位も、2026年のJRAの種牡馬リーディング(全馬・賞金順、10月19日現在)では上位100頭の外にある。この記事で数えたのはGⅠだけで、GⅡ・GⅢの重賞は数えていない。
GⅠの勝ちから傾向を数えられない以上、「芝向き」「中距離向き」といった産駒の特徴を言い切ることもできない。ここから先は、父ローズキングダムがどんな馬だったかを、JRAの成績で見ていく。
ローズキングダムの競走成績
ローズキングダムは2007年5月10日生まれの黒鹿毛の牡馬だ。父キングカメハメハ、母ローズバド、母の父サンデーサイレンス。安平町のノーザンファームで生まれ、(有)サンデーレーシングの所有で、栗東の橋口弘次郎調教師に預けられた。
ローズキングダムを含め、キングカメハメハを父に持つJRAのGⅠ馬15頭の一覧はキングカメハメハ産駒の特徴にある。
JRAでは2009年10月から2013年5月まで25戦し、6勝、2着2回、3着3回。25戦はすべて芝で、ダートのレースには出ていない。総賞金は6億9466万8000円(付加賞を含む)。
勝った6レースのうち、重賞は次の5つだ。
| レース | 日付 | 人気 | 騎手 | 勝ちタイム | 2着馬 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m) | 2009年11月21日 | 1番人気 | 小牧太 | 1分48秒2 | トーセンファントム |
| 朝日杯FS(中山・芝1600m) | 2009年12月20日 | 1番人気 | 小牧太 | 1分34秒0 | エイシンアポロン |
| 神戸新聞杯(阪神・芝2400m) | 2010年9月26日 | 2番人気 | 武豊 | 2分25秒9 | エイシンフラッシュ |
| ジャパンC(東京・芝2400m) | 2010年11月28日 | 4番人気 | 武豊 | 2分25秒2 | ブエナビスタ(1位入線から降着) |
| 京都大賞典(京都・芝2400m) | 2011年10月9日 | 1番人気 | 後藤浩輝 | 2分24秒1 | ビートブラック |
※朝日杯FSの格付けは、2009年の時点ではJpnⅠだった
2歳は3戦3勝で朝日杯FS
デビューは2009年10月25日、京都の芝1800mの新馬戦で、2着はのちに皐月賞と有馬記念を勝つヴィクトワールピサだった。続く東京スポーツ杯2歳Sも勝ち、朝日杯FSは1番人気。2着のエイシンアポロンに1馬身1/4の差をつけ、3戦全勝で2歳のGⅠを手にした。エイシンアポロンは、2011年のマイルCSを勝っている。
3歳のクラシックは4着・2着・2着
3歳の2010年は、スプリングSが3着、皐月賞が4着。日本ダービーは5番人気で、勝ったエイシンフラッシュとはクビ差の2着だった。秋は神戸新聞杯でそのエイシンフラッシュを2着に退け、菊花賞では1番人気に推されたが、7番人気のビッグウィークに1馬身1/4届かず2着。三冠のレースは、いずれも勝てなかった。
ジャパンCは2位入線からの1着
2010年のジャパンCでは、1番人気のブエナビスタが2分24秒9で真っ先にゴールし、ローズキングダムは2分25秒2の2位で入線した。審議のあと、ブエナビスタは2着に降着となり、着順が入れ替わってローズキングダムの1着が確定した。3着のヴィクトワールピサとはハナ差だった。武豊騎手が乗り、4番人気での勝利。このあと出走を予定していた有馬記念は、取り消している。
4歳の京都大賞典が最後の勝ち
4歳の2011年は日経新春杯と日経賞で3着が続き、天皇賞(春)は2番人気で11着。秋の京都大賞典を59kgを背負って勝ったのが、最後の勝ち星になった。その後は天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念などに出て11戦続けて勝てず、2013年5月5日の新潟大賞典(11着)がJRAでの最後のレースになった。
距離別に見た25戦
JRAの成績を距離で分けると、次のとおりだ。
| 距離 | 成績(1着-2着-3着-4着以下) | 主なレース |
|---|---|---|
| 芝1600m〜1800m | 3-0-1-1 | 新馬戦・東京スポーツ杯2歳S・朝日杯FS 1着 |
| 芝2000m | 0-0-0-5 | 皐月賞・産経大阪杯 4着 |
| 芝2200m〜2500m | 3-1-2-6 | 神戸新聞杯・ジャパンC・京都大賞典 1着 |
| 芝3000m〜3200m | 0-1-0-2 | 菊花賞 2着 |
勝った距離は1600m〜2400mで、2000mは5戦して4着が最高だった。馬場は、良馬場で22戦6勝、稍重で3戦して4着・11着・4着。重・不良のレースには出ていない。JRAのGⅠには14回出て、2勝、2着2回。1番人気に推された6戦は、すべて3着以内だった。
ローズキングダムの血統
母と祖母の成績も、JRAの記録で確かめられる。
| 馬 | 生年 | 父 | JRAの成績 | 主な成績 |
|---|---|---|---|---|
| ロゼカラー(祖母) | 1993年 | Shirley Heights | 8戦2勝 | 1995年 デイリー杯3歳S 1着、1996年 秋華賞3着・オークス4着 |
| ローズバド(母) | 1998年 | サンデーサイレンス | 26戦3勝 | 2001年 フィリーズレビュー 1着、オークス・秋華賞・エリザベス女王杯 2着、2003年 マーメイドS 1着 |
| ローズキングダム | 2007年 | キングカメハメハ | 25戦6勝 | 2009年 朝日杯FS 1着、2010年 ジャパンC 1着 |
祖母のロゼカラーは、母がローザネイ。JRAのGⅠでは1996年の秋華賞の3着が最高だった。母のローズバドは3歳の2001年に、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯と、同じ年のGⅠで3回続けて2着に入っている。この3代でJRAのGⅠを勝ったのは、ローズキングダムだけだ。3頭とも、管理したのは栗東の橋口弘次郎調教師だった。
父キングカメハメハは2004年のNHKマイルC・日本ダービーの勝ち馬で、ローズキングダムがジャパンCを勝った2010年と、翌2011年のJRAの種牡馬リーディング(サラ系全馬・賞金順)では首位に立った。ローズキングダムは、その父の産駒のなかで、2009年12月13日の阪神JFを勝ったアパパネに続く2頭目のJRAのGⅠ馬(当時JpnⅠ)だった。父のほかの産駒では、同じ2007年生まれのルーラーシップも種牡馬になり、キセキなど4頭のJRAのGⅠ馬を出している(2026年10月18日の秋華賞まで)。
まとめ
2026年10月18日の秋華賞までに、ローズキングダムの産駒はJRAのGⅠを勝っていない。勝ったGⅠがないので、産駒の距離や馬場の傾向は数えられず、この記事では言い切らない。父ローズキングダムはJRAで25戦6勝、すべて芝で、2009年の朝日杯FSと2010年のジャパンCを含む重賞5勝を挙げた。勝った距離は1600m〜2400m、日本ダービーと菊花賞は2着だった。血統は、父キングカメハメハ、母ローズバド、祖母ロゼカラー。母と祖母はJRAのGⅠで2着・3着までだった。
父のGⅠ馬の一覧は「キングカメハメハ産駒の特徴」、同じ父を持つ種牡馬の産駒は「ルーラーシップ産駒の特徴」で見られる。
よくある質問
- ローズキングダム産駒でJRAのGⅠを勝った馬は?
- いない。2008年から2026年10月18日の秋華賞までの、今もGⅠとして行われているJRAのレース(障害のJ・GⅠを含む)で、勝ち馬の父がローズキングダムだったものはない。2026年のJRAの種牡馬リーディング(全馬・賞金順、10月19日現在)でも、上位100頭に入っていない。
- ローズキングダム産駒の特徴は?
- JRAのGⅠを勝った産駒がいないので、勝ったGⅠの距離・芝ダート・馬場から傾向を言うことはできない。代わりに確かめられるのは父自身の成績で、ローズキングダムはJRAの25戦すべてを芝で走り、勝った6レースは芝1600m〜2400m。芝2000mのレースには5回出て、勝てなかった。
- ローズキングダム自身はどんな成績だった?
- JRAで25戦6勝(2着2回、3着3回)。GⅠは2歳の2009年に朝日杯FS(当時JpnⅠ)、3歳の2010年にジャパンCを勝った。2010年は日本ダービーでエイシンフラッシュのクビ差2着、菊花賞でビッグウィークの2着だった。
- 2010年のジャパンCでローズキングダムが1着になったのはなぜ?
- 先にゴールしたブエナビスタが、審議で2着に降着となったため。ローズキングダムは2位で入線しており、そのまま繰り上がって1着になった。3着はハナ差でヴィクトワールピサだった。
- ローズキングダムの血統は?
- 父キングカメハメハ、母ローズバド(母の父サンデーサイレンス)。母のローズバドは2001年のオークス・秋華賞・エリザベス女王杯で2着、祖母のロゼカラーは1996年の秋華賞で3着。祖母、母、ローズキングダムの3代を、栗東の橋口弘次郎調教師が管理した。






