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重馬場に強い馬は?道悪の重賞の成績|不良馬場・道悪巧者

重馬場に強い馬は?道悪の重賞の成績|不良馬場・道悪巧者

この記事の要点

  • 2024年1月から2026年10月25日の菊花賞までのJRAの平地重賞364レースのうち、道悪(稍重・重・不良)は74レース。重・不良だけなら21レースだった
  • 道悪の重賞の成績がいちばんはっきりしているのはメイショウタバル。道悪の重賞は4戦4勝で、良の重賞は6戦0勝(3着以内1回)だった。重・不良の重賞で2回以上3着以内に入ったのもこの馬だけ
  • ダートではロードクロンヌが道悪の重賞5戦すべてで3着以内(1勝)。ただし良の重賞は2戦だけで、良より道悪が得意とまでは言えない
  • ピューロマジック、ソウルラッシュ、クイーンズウォークなどは道悪でも良でも走っており、「重馬場に強い」より「馬場を問わず走る」馬と見たほうがいい
目次
  1. 本記事の数え方|稍重・重・不良を「道悪」とする
  2. 道悪の重賞で結果を残した馬
  3. 重・不良で行われた重賞21レースの1〜3着
  4. 良馬場でもよく走る馬
  5. まとめ

道悪の重賞でいちばんはっきり結果を残している馬は、メイショウタバルだ。2024年1月から2026年10月25日の菊花賞までのJRAの平地重賞で、稍重・重・不良の重賞は4戦4勝、良の重賞は6戦0勝だった。本記事では、この期間の重賞364レースを馬場状態で分け、道悪の重賞で2回以上3着以内に入った19頭の道悪と良の成績、重・不良だった21レースの1〜3着を、JRAのレース結果で数えてまとめる。

本記事の数え方|稍重・重・不良を「道悪」とする

JRAの馬場状態は、乾いた順に良・稍重・重・不良の4段階で、芝とダートで別々に発表される。本記事では、稍重・重・不良の3つをまとめて「道悪」と呼ぶ。4段階の違いや決まり方は、馬場状態とは?良・稍重・重・不良の違いと決まり方、クッション値・含水率の見方にまとめている。

数えたのは、2024年1月6日の中山金杯・京都金杯から2026年10月25日の菊花賞までに行われたJRAの平地の重賞364レース(GⅠ 63、GⅡ 108、GⅢ 193)だ。障害の重賞は入れていない。馬場の内訳は次のとおり。

馬場 芝 ダート 計
良 264 26 290
稍重 42 11 53
重 14 2 16
不良 3 2 5
計 323 41 364

道悪は74レースで、重・不良だけだと21レースしかない。重・不良だけで数えると、2回以上3着以内に入った馬はメイショウタバル1頭になり、ほかの馬と比べられない。そのため本記事では稍重を含めて数えている。

成績は、この期間のJRAの平地重賞だけのものだ。重賞以外のレース、地方競馬、海外のレースは入っていないので、馬の全成績ではない。出走取消・競走除外は出走に数えていない。

道悪の重賞で結果を残した馬

期間中に道悪の重賞に出走した馬は763頭。そのうち2回以上3着以内に入ったのは19頭だった。道悪の重賞と、同じ期間の良の重賞の成績を並べると次のとおり。成績は「出走数・1着の数・3着以内の数」で、道悪の3着以内の数が多い順、同じなら道悪の勝ち数が多い順、それも同じなら道悪の出走が少ない順に並べた。

馬 芝/ダート 道悪の重賞 良の重賞
ロードクロンヌ ダート 5戦1勝・3着以内5 2戦1勝・3着以内1
メイショウタバル 芝 4戦4勝・3着以内4 6戦0勝・3着以内1
ピューロマジック 芝 4戦3勝・3着以内3 9戦3勝・3着以内4
セキトバイースト 芝 3戦1勝・3着以内3 10戦1勝・3着以内1
クイーンズウォーク 芝 2戦2勝・3着以内2 10戦1勝・3着以内4
ブローザホーン 芝 2戦1勝・3着以内2 7戦1勝・3着以内3
ソウルラッシュ 芝 2戦1勝・3着以内2 6戦1勝・3着以内5
チャックネイト 芝 3戦1勝・3着以内2 8戦0勝・3着以内0
アウトレンジ ダート 3戦1勝・3着以内2 1戦0勝・3着以内0
ペリエール ダート 3戦1勝・3着以内2 3戦0勝・3着以内1
マイネルエンペラー 芝 3戦1勝・3着以内2 5戦0勝・3着以内1
マテンロウスカイ 芝・ダート 5戦1勝・3着以内2 8戦0勝・3着以内0
ベラジオオペラ 芝 2戦0勝・3着以内2 5戦2勝・3着以内3
アルマヴェローチェ 芝 2戦0勝・3着以内2 2戦1勝・3着以内2
マイネルチケット 芝 2戦0勝・3着以内2 5戦0勝・3着以内1
リンクスティップ 芝 2戦0勝・3着以内2 3戦0勝・3着以内0
ヨシノイースター 芝 3戦0勝・3着以内2 9戦0勝・3着以内2
ボンドガール 芝 3戦0勝・3着以内2 13戦0勝・3着以内5
ファーヴェント 芝 4戦0勝・3着以内2 6戦0勝・3着以内1

メイショウタバルは道悪の重賞4戦4勝

いちばん差がはっきりしているのがメイショウタバルだ。道悪の重賞は4戦すべて勝っている。

日付 レース 馬場 着順(人気)
2024年3月23日 毎日杯(GⅢ・芝1,800m) 重 1着(5番人気)
2024年9月22日 神戸新聞杯(GⅡ・芝2,200m) 稍重 1着(2番人気)
2025年6月15日 宝塚記念(GⅠ・芝2,200m) 稍重 1着(7番人気)
2026年6月14日 宝塚記念(GⅠ・芝2,200m) 重 1着(2番人気)

一方、良の重賞は6戦して勝ちがなく、3着以内は2026年の大阪杯の2着だけだ。2024年の皐月賞は17着、菊花賞は16着、2025年の有馬記念は13着だった。2025年の宝塚記念は7番人気で勝っており、道悪のときに人気以上に走っている。重・不良の重賞で2回以上3着以内に入ったのも、期間中ではこの馬だけだ。ただし良の6戦のうち5戦はGⅠ(皐月賞・菊花賞・天皇賞(秋)・有馬記念・大阪杯)で、相手の格の違いも混ざっている。数えた範囲で、道悪と良の差がいちばんはっきりしているのはメイショウタバルだ。

ダートはロードクロンヌが道悪の重賞5戦すべて3着以内

ダートでは、ロードクロンヌが道悪の重賞5戦すべてで3着以内に入った。2025年のマーチステークス(稍重)3着、平安ステークス(稍重)2着、エルムステークス(稍重)2着、みやこステークス(不良)3着、2026年の平安ステークス(稍重)1着で、1番人気が3回あった。良のダート重賞は、2026年のプロキオンステークス1着、フェブラリーステークス11着の2戦だけだ。道悪で崩れていないのは確かだが、良の重賞の数が少なく、良より道悪が得意とまで言える数ではない。

ダートではほかに、アウトレンジ(2024年みやこステークス〈重〉2着、2025年平安ステークス〈稍重〉1着)と、ペリエール(エルムステークス〈稍重〉を2025年1着・2026年2着)が2回ずつ3着以内に入っている。

良では振るわず、道悪で好走した馬

メイショウタバルのほかにも、良の重賞より道悪の重賞で結果が出ている馬がいる。ただし、どれも道悪で3着以内が2〜3回で、強いと言い切るには数が足りない。

  • チャックネイトは、2024年のアメリカジョッキークラブカップ(不良)を3番人気で勝ち、2025年の日経賞(稍重)で2着。良の重賞は8戦して3着以内がない
  • セキトバイーストは、道悪の重賞3戦すべてで3着以内。2024年のチューリップ賞(稍重)は9番人気で2着、ローズステークス(稍重)は11番人気で3着、2026年の府中牝馬ステークス(稍重)は1着だった。良の重賞は10戦して3着以内1回(2025年の府中牝馬ステークス1着)
  • マテンロウスカイは、2024年の中山記念(芝・稍重)を7番人気で勝ち、2025年のマーチステークス(ダート・稍重)で9番人気2着。2回とも稍重で、うち1回はダートだ。良の重賞は8戦すべて芝で、3着以内がない。重・不良では3着以内がない

重・不良で行われた重賞21レースの1〜3着

期間中に重か不良で行われたJRAの平地重賞21レースの1〜3着は次のとおり。カッコ内は単勝の人気。

日付 レース 格 芝/ダ・距離 馬場 1着 2着 3着
2024年1月21日 アメリカジョッキークラブカップ GⅡ 芝2,200m 不良 チャックネイト(3) ボッケリーニ(2) クロミナンス(5)
2024年1月21日 東海ステークス GⅡ ダート1,800m 重 ウィリアムバローズ(2) オメガギネス(1) ヴィクティファルス(4)
2024年2月25日 阪急杯 GⅢ 芝1,400m 重 ウインマーベル(1) アサカラキング(3) サンライズロナウド(9)
2024年3月23日 毎日杯 GⅢ 芝1,800m 重 メイショウタバル(5) ノーブルロジャー(1) ベラジオボンド(4)
2024年3月24日 高松宮記念 GⅠ 芝1,200m 重 マッドクール(6) ナムラクレア(2) ビクターザウィナー(5)
2024年6月23日 宝塚記念 GⅠ 芝2,200m 重 ブローザホーン(3) ソールオリエンス(7) ベラジオオペラ(5)
2024年8月31日 札幌2歳ステークス GⅢ 芝1,800m 重 マジックサンズ(3) アルマヴェローチェ(6) ファイアンクランツ(1)
2024年9月1日 小倉2歳ステークス GⅢ 芝1,200m 重 エイシンワンド(1) クラスペディア(8) アーリントンロウ(2)
2024年11月2日 ファンタジーステークス GⅢ 芝1,400m 不良 ダンツエラン(4) モズナナスター(10) ベルビースタローン(15)
2024年11月3日 みやこステークス GⅢ ダート1,800m 重 サンライズジパング(3) アウトレンジ(11) ロードアヴニール(9)
2025年3月16日 スプリングステークス GⅡ 芝1,800m 重 ピコチャンブラック(2) フクノブルーレイク(7) キングスコール(1)
2025年3月16日 金鯱賞 GⅡ 芝2,000m 重 クイーンズウォーク(4) ホウオウビスケッツ(1) キングズパレス(6)
2025年8月10日 レパードステークス GⅢ ダート1,800m 不良 ドンインザムード(5) ルヴァンユニベール(12) ヒルノハンブルク(11)
2025年11月9日 みやこステークス GⅢ ダート1,800m 不良 ダブルハートボンド(2) サイモンザナドゥ(7) ロードクロンヌ(3)
2025年12月21日 朝日杯フューチュリティステークス GⅠ 芝1,600m 重 カヴァレリッツォ(2) ダイヤモンドノット(5) アドマイヤクワッズ(1)
2026年6月14日 宝塚記念 GⅠ 芝2,200m 重 メイショウタバル(2) クロワデュノール(1) ダノンデサイル(3)
2026年7月5日 北九州記念 GⅢ 芝1,200m 重 フリッカージャブ(1) ジェニファー(9) ヨシノイースター(4)
2026年7月19日 函館2歳ステークス GⅢ 芝1,200m 重 フェリチタ(9) イモージェン(2) ダイシンドラゴン(8)
2026年7月26日 関屋記念 GⅢ 芝1,600m 不良 アンパドゥ(1) クランフォード(8) ファーヴェント(6)
2026年9月6日 紫苑ステークス GⅡ 芝2,000m 重 マスターソアラ(6) サムシングスイート(4) ドリームコア(1)
2026年9月20日 オールカマー GⅡ 芝2,200m 重 メイショウゲキリン(9) キャントウェイト(6) ヴーレヴー(3)

21レースの勝ち馬の人気は、1番人気が4回、2番人気が5回、3番人気が4回で、9番人気の勝ちも2回(2026年の函館2歳ステークスのフェリチタ、オールカマーのメイショウゲキリン)あった。2着・3着には、10番人気以下が5頭入っている。ダートの4レースはすべて1,800mだった。

21レースで2回以上3着以内に入ったのはメイショウタバル(2024年毎日杯、2026年宝塚記念)だけで、ほかの馬は1回ずつだ。

良馬場でもよく走る馬

道悪の重賞で好走した馬の中には、良の重賞でも同じくらい走っている馬がいる。本記事では、19頭のうち良の重賞に5戦以上出て、3着以内の率が4割以上だった馬を「馬場を問わず走る」馬とした。当てはまるのは次の5頭だ。良の重賞が2戦だけのロードクロンヌ(3着以内1回)とアルマヴェローチェ(3着以内2回)は、数が少ないので入れていない。

  • ピューロマジックは道悪の重賞4戦3勝で、2024年の北九州記念、2026年の函館スプリントステークスとスプリンターズステークスを勝った。道悪の3勝はすべて稍重で、重・不良の重賞には出走していない。良の重賞も9戦3勝(3着以内4回)だ
  • ソウルラッシュは道悪の重賞2戦で1勝・3着1回。良の重賞も6戦1勝・3着以内5回で、2024年のマイルチャンピオンシップを勝っている
  • クイーンズウォークは道悪の重賞2戦2勝(2024年ローズステークス〈稍重〉、2025年金鯱賞〈重〉)。良の重賞は10戦1勝で、3着以内4回
  • ブローザホーンは2024年の宝塚記念(重)を勝ったが、同じ年の日経新春杯(良)も勝っている。良の重賞は7戦1勝・3着以内3回
  • ベラジオオペラは宝塚記念で2024年(重)3着、2025年(稍重)2着。良の重賞では5戦2勝・3着以内3回だ

道悪で2回好走したかどうかだけでは、道悪が得意かは分からない。良のときの成績と並べて、道悪のときだけ着順や人気以上の走りが目立つかを見る必要がある。

まとめ

2024年1月から2026年10月25日の菊花賞までのJRAの平地重賞364レースのうち、道悪(稍重・重・不良)は74レース、重・不良は21レースだった。道悪の重賞で2回以上3着以内に入った19頭のうち、道悪と良の差がいちばんはっきりしているのはメイショウタバルで、道悪の重賞4戦4勝、良の重賞6戦0勝だった(良の5戦はGⅠ)。ダートではロードクロンヌが道悪の重賞5戦すべてで3着以内に入ったが、良の重賞が2戦だけで、良と比べられるほどの数はない。ピューロマジックやソウルラッシュのように良でも走る馬は、馬場を問わず走る馬と見たほうがいい。数えたのは重賞だけで、重賞以外のレースや地方・海外の成績は入っていない。

馬ではなく父(種牡馬)で道悪の傾向を見るなら、重馬場に強い血統は?道悪のGⅠを勝った種牡馬(父)一覧にまとめている。

同じ時期の重賞を別の切り口で数えた記事: 重賞に強い騎手は?、競走馬のピークは何歳?

よくある質問

重馬場に強い馬は?
2024年1月〜2026年10月25日のJRAの平地重賞では、メイショウタバルの差がいちばんはっきりしている。道悪(稍重・重・不良)の重賞は2024年の毎日杯(重)、神戸新聞杯(稍重)、2025年の宝塚記念(稍重)、2026年の宝塚記念(重)の4戦4勝で、良の重賞は6戦0勝(3着以内1回)だった。
ダートの道悪に強い馬は?
同じ期間のJRAのダート重賞では、ロードクロンヌが稍重・不良の重賞5戦すべてで3着以内に入った(2026年の平安ステークスで1勝)。良のダート重賞は2戦1勝で、数が少ないため良より道悪が得意かまでは言えない。
不良馬場の重賞で好走した馬は?
期間中に不良で行われたJRAの平地重賞は5レース。勝ち馬はアメリカジョッキークラブカップ(2024年)のチャックネイト、ファンタジーステークス(2024年)のダンツエラン、レパードステークス(2025年)のドンインザムード、みやこステークス(2025年)のダブルハートボンド、関屋記念(2026年)のアンパドゥ。不良の重賞で2回以上3着以内に入った馬はいない。
道悪巧者とはどんな馬?
稍重・重・不良の道悪で、良のときより成績を上げる馬のこと。道悪で好走していても良で同じくらい走る馬は、道悪が得意というより馬場を問わず走る馬と見たほうがいい。
この記事の成績は馬の全成績?
全成績ではない。数えたのは2024年1月〜2026年10月25日のJRAの平地重賞(GⅠ・GⅡ・GⅢ)だけで、重賞以外のレース、地方競馬、海外、障害の重賞は入っていない。
次に読む馬場と血統ダートの重馬場に強い血統は?重・不良のダート重賞を勝った馬の父一覧【2016〜2025年】

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