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重賞に強い騎手は?騎手別の重賞勝利数・勝率|1番人気の信頼度

重賞に強い騎手は?騎手別の重賞勝利数・勝率|1番人気の信頼度

この記事の要点

  • 2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞364レースで、勝ち数の最多はC.ルメール騎手の33勝、2位は川田将雅騎手の28勝
  • 騎乗50回以上の騎手で勝率・複勝率が高いのもこの2人。ルメール騎手は勝率19.8%・複勝率47.3%で、全騎乗の平均(6.7%・20.1%)の2倍を超える
  • GⅠ63レースの最多勝はルメール騎手の10勝。松山弘平騎手と武豊騎手が6勝で続く
  • 1番人気に乗ったときの勝率は、ルメール騎手26.8%、川田騎手26.0%で、重賞の1番人気全体(28.0%)とほぼ同じだった
目次
  1. 重賞の勝利数ランキング(2024〜2026年)
  2. 勝率・複勝率で見る重賞に強い騎手(騎乗50回以上)
  3. GⅠの騎手別成績
  4. 1番人気に乗ったときの騎手の信頼度
  5. 道悪の重賞での騎手別成績
  6. 馬券での見方
  7. まとめ

2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞364レースで、最も多く勝った騎手はC.ルメール騎手の33勝だ。2位は川田将雅騎手の28勝、3位は松山弘平騎手の23勝で、勝率・複勝率でもルメール騎手と川田騎手が抜けている。本記事では、騎手別の重賞の勝ち数、勝率・複勝率、GⅠの成績、1番人気に乗ったときの成績、道悪での成績を、JRAのレース結果から編集部が数えた数字で見ていく。

数字は重賞だけのもので、全レースの騎手リーディング(年間の勝利数の順位)とは違う。範囲は2024年1月6日の中山金杯から2026年10月25日の菊花賞までのJRA平地重賞364レース(GⅠ 63・GⅡ 108・GⅢ 193)で、障害の重賞は入れていない。出走取消・競走除外は騎乗に数えず、競走中止は騎乗に数えた。1着同着だった2025年の小倉牝馬Sは、2人とも1勝と数えている。

重賞の勝利数ランキング(2024〜2026年)

364レースで重賞に乗った騎手は167人、1勝以上したのは68人だった。勝ち数の上位15人は次のとおりだ。

順位 騎手 騎乗 1着 勝率 複勝率 GⅠ GⅡ GⅢ
1 C.ルメール 167 33 19.8% 47.3% 10 11 12
2 川田将雅 159 28 17.6% 45.3% 4 10 14
3 松山弘平 177 23 13.0% 27.1% 6 6 11
4 戸崎圭太 172 20 11.6% 32.0% 4 7 9
5 岩田望来 159 18 11.3% 29.6% 2 2 14
6 武豊 162 16 9.9% 30.9% 6 6 4
6 北村友一 143 16 11.2% 23.8% 4 3 9
8 坂井瑠星 150 15 10.0% 32.0% 3 4 8
9 津村明秀 127 12 9.4% 21.3% 1 3 8
10 西村淳也 144 9 6.3% 21.5% 1 3 5
10 横山和生 120 9 7.5% 23.3% 2 1 6
10 J.モレイラ 29 9 31.0% 58.6% 4 2 3
13 横山武史 155 8 5.2% 24.5% 0 5 3
14 岩田康誠 125 7 5.6% 18.4% 0 2 5
14 田辺裕信 91 7 7.7% 16.5% 0 1 6

※2024年1月6日〜2026年10月25日のJRA平地重賞364レース。全レースのリーディングではない。複勝率は3着以内の率

ルメール騎手と川田騎手の2人で61勝、364レースの約17%を勝っている。上位8人(15勝以上)を合わせると169勝で、重賞のほぼ半分(46%)になる。6勝で16位に並ぶのは、横山典弘、鮫島克駿、佐々木大輔、幸英明、浜中俊、D.レーン、R.キングの7人だ。

年ごとに見ても、ルメール騎手は2024年12勝、2025年11勝、2026年(10月25日まで)10勝と毎年10勝以上している。川田騎手は12勝、10勝、6勝。2026年は松山騎手が9勝で、ルメール騎手に次ぐ数を挙げている。

勝率・複勝率で見る重賞に強い騎手(騎乗50回以上)

率は騎乗数が少ないと大きく振れるため、ここでは364レースで50回以上乗った騎手に限って並べた。区切りを45〜60回のどこにしても、勝率の上位2人(C.ルメール・川田将雅)は変わらない。勝率の上位10人は次のとおりだ。

騎手 騎乗 1着 勝率 連対率 複勝率
C.ルメール 167 33 19.8% 35.9% 47.3%
川田将雅 159 28 17.6% 35.2% 45.3%
松山弘平 177 23 13.0% 22.0% 27.1%
戸崎圭太 172 20 11.6% 24.4% 32.0%
岩田望来 159 18 11.3% 18.9% 29.6%
北村友一 143 16 11.2% 18.2% 23.8%
坂井瑠星 150 15 10.0% 20.7% 32.0%
武豊 162 16 9.9% 21.0% 30.9%
津村明秀 127 12 9.4% 16.5% 21.3%
田辺裕信 91 7 7.7% 13.2% 16.5%

※2024年1月6日〜2026年10月25日のJRA平地重賞で、騎乗50回以上の騎手。全レースの成績ではない

364レースの全騎乗(5,439回)の平均は、勝率6.7%、複勝率20.1%だ。ルメール騎手と川田騎手は勝率・複勝率とも平均の2倍を超え、連対率も35%台で並ぶ。3位以下とは複勝率で13ポイント以上の差がある。

複勝率で並べると、3位以下は坂井騎手と戸崎騎手(32.0%)、武騎手(30.9%)、岩田望来騎手(29.6%)、松山騎手(27.1%)の順になる。松山騎手は勝率3位だが、複勝率では7位。横山武史騎手は勝率5.2%と平均を下回る一方、複勝率は24.5%と平均を上回っている。

ただ、騎手の成績には乗った馬の力が入っている。ルメール騎手は167騎乗のうち71回、川田騎手は159騎乗のうち50回が1番人気だった。率の高さを、そのまま騎手の腕の差とは読めない。

騎乗50回未満の外国人騎手

騎乗50回未満で4勝以上したのは、J.モレイラ、R.キング、D.レーン、古川吉洋、C.デムーロの5人で、そのうち4人が外国人騎手だ。4人とも騎乗数が少なく、率が振れやすい。

騎手 騎乗 1着 勝率 連対率 複勝率
J.モレイラ 29 9 31.0% 48.3% 58.6%
R.キング 31 6 19.4% 19.4% 22.6%
C.デムーロ 23 4 17.4% 34.8% 39.1%
D.レーン 36 6 16.7% 19.4% 22.2%

※2024年1月6日〜2026年10月25日のJRA平地重賞。騎乗数が少なく、参考の数字

J.モレイラ騎手は29騎乗で9勝、複勝率58.6%と、数字だけならルメール騎手を上回る。ただ29騎乗では、1勝で勝率が約3.4ポイント動く。ルメール騎手の167騎乗と同じ重さでは比べられない。

GⅠの騎手別成績

364レースのうちGⅠは63レース。1勝以上した騎手は25人で、3勝以上は次の9人だ。

騎手 GⅠ騎乗 1着 3着以内 勝率 複勝率
C.ルメール 53 10 21 18.9% 39.6%
松山弘平 55 6 9 10.9% 16.4%
武豊 52 6 16 11.5% 30.8%
川田将雅 49 4 16 8.2% 32.7%
戸崎圭太 44 4 15 9.1% 34.1%
北村友一 38 4 7 10.5% 18.4%
J.モレイラ 13 4 7 30.8% 53.8%
坂井瑠星 48 3 13 6.3% 27.1%
C.デムーロ 13 3 6 23.1% 46.2%

※2024年1月6日〜2026年10月25日のJRA平地GⅠ63レース

GⅠの全騎乗(1,057回)の平均は、勝率6.0%、複勝率17.9%。ルメール騎手は勝ち数・3着以内の数とも最多だ。勝ったのは、2024年がオークス・秋華賞・菊花賞、2025年がヴィクトリアマイル・秋華賞・菊花賞・天皇賞(秋)、2026年がフェブラリーS・高松宮記念・ヴィクトリアマイルの10レースになる。

松山騎手と武騎手は同じ6勝だが、中身は違う。松山騎手は2025年のNHKマイルC・阪神JF・ホープフルS、2026年の桜花賞・皐月賞・日本ダービーを勝ち、3着以内は9回。武騎手は2024年の天皇賞(秋)・ジャパンカップ、2025年の宝塚記念、2026年の安田記念・宝塚記念・菊花賞を勝ち、3着以内は16回ある。武騎手の通算の成績や年度別の勝利数は武豊騎手の成績にまとめている。

川田騎手はGⅠでは4勝(NHKマイルC、朝日杯FS、安田記念、マイルCS)で、重賞全体の28勝に比べると少ないが、3着以内は16回ある。J.モレイラ騎手とC.デムーロ騎手は13騎乗でそれぞれ4勝・3勝しているが、GⅠだけでは騎乗数がさらに少ない。

1番人気に乗ったときの騎手の信頼度

364レースの1番人気は、102勝(勝率28.0%)、3着以内215回(複勝率59.1%)だった。1番人気に10回以上乗った8人の成績は次のとおりだ。

騎手 1番人気の騎乗 1着 勝率 3着以内 複勝率
北村友一 12 7 58.3% 10 83.3%
松山弘平 18 9 50.0% 12 66.7%
坂井瑠星 18 6 33.3% 14 77.8%
戸崎圭太 26 8 30.8% 18 69.2%
C.ルメール 71 19 26.8% 42 59.2%
川田将雅 50 13 26.0% 29 58.0%
武豊 20 5 25.0% 12 60.0%
横山武史 10 1 10.0% 6 60.0%
(1番人気全体) 364 102 28.0% 215 59.1%

※2024年1月6日〜2026年10月25日のJRA平地重賞。1番人気に10回以上乗った騎手

1番人気に最も多く乗ったのはルメール騎手の71回、次が川田騎手の50回。2人の勝率(26.8%・26.0%)と複勝率(59.2%・58.0%)は、1番人気全体とほぼ同じだった。重賞で1番人気のルメール騎手・川田騎手は、ほかの1番人気より勝っているとは言えない。

北村騎手(12回7勝)と松山騎手(18回9勝)は勝率が50%を超える。ただ12回では1勝で約8.3ポイント、18回では約5.6ポイント率が動く。1番人気での強さとして言い切るには、回数が足りない。

道悪の重賞での騎手別成績

364レースのうち、稍重・重・不良で行われたのは74レース(芝59・ダート15)。内訳は稍重53、重16、不良5で、7割が稍重だ。勝ち数の上位8人について、道悪と良馬場を比べた。

騎手 道悪の騎乗 1着 複勝率 良の騎乗 1着 複勝率
C.ルメール 29 2 31.0% 138 31 50.7%
川田将雅 33 4 36.4% 126 24 47.6%
松山弘平 38 6 28.9% 139 17 26.6%
戸崎圭太 29 1 24.1% 143 19 33.6%
岩田望来 37 8 40.5% 122 10 26.2%
武豊 30 3 30.0% 132 13 31.1%
北村友一 30 1 16.7% 113 15 25.7%
坂井瑠星 27 5 29.6% 123 10 32.5%

※2024年1月6日〜2026年10月25日のJRA平地重賞。道悪は稍重・重・不良

ルメール騎手は道悪で29騎乗2勝、複勝率31.0%と、良馬場(50.7%)から大きく下がる。29騎乗のうち14回は1番人気だった。重賞の1番人気全体も、良馬場の290レースでは勝率30.7%・複勝率62.1%なのに対し、道悪の74レースでは勝率17.6%・複勝率47.3%に下がっている。ルメール騎手の数字の落ち込みには、道悪で人気馬が崩れやすかったことが重なっている。

岩田望来騎手は道悪で37騎乗8勝、複勝率40.5%と、良馬場(26.2%)を上回った。ただ8勝のうち7勝は稍重で、良馬場との差が小さい馬場だ。37騎乗という数で、道悪に強いと言い切ることはできない。道悪で20回以上乗った騎手で並べても、複勝率の1位は岩田望来騎手(40.5%)だ。

馬券での見方

数字から言えるのは、重賞ではルメール騎手と川田騎手が勝ち数・勝率・複勝率とも抜けていることだ。ただ、2人は人気馬に乗る回数が多く、1番人気に乗ったときの成績は1番人気全体とほぼ変わらない。騎手の名前で人気馬の評価をさらに上げる根拠は、この集計からは出てこない。

騎手を見るなら、勝率と複勝率を分けて見たい。たとえば横山武史騎手は勝率5.2%と平均を下回るが、複勝率は24.5%と平均を上回っており、3着以内まで含む馬券では見え方が変わる。本記事はオッズ・払戻を集計していないので、回収率がいい騎手は出していない。

騎乗数の少ない外国人騎手や、1番人気・道悪のような細かい区分の数字は、1勝で率が大きく動く。目安として使い、それだけで買う・消すを決める材料にはしないほうがいい。

まとめ

2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞364レースでは、C.ルメール騎手が33勝、川田将雅騎手が28勝で、勝ち数の1位・2位だった。騎乗50回以上の騎手の勝率・複勝率でもこの2人が上位で、全騎乗の平均(勝率6.7%・複勝率20.1%)の2倍を超える。GⅠ63レースではルメール騎手が10勝、松山弘平騎手と武豊騎手が6勝。1番人気に乗ったときの勝率は、ルメール騎手・川田騎手とも1番人気全体の28.0%とほぼ同じだった。どれも重賞だけの数字で、全レースのリーディングとは別のものになる。

同じ時期の重賞を別の切り口で数えた記事: 1番人気の勝率は?、重馬場に強い馬は?

よくある質問

重賞に強い騎手は誰?
2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞364レースでは、勝ち数の最多がC.ルメール騎手の33勝(167騎乗、勝率19.8%)、2位が川田将雅騎手の28勝(159騎乗、勝率17.6%)だ。3位は松山弘平騎手の23勝。全レースのリーディングではなく、重賞だけの数字になる。
重賞の勝率が高い騎手は?
2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞で、騎乗50回以上の騎手に限ると、勝率の1位はC.ルメール騎手の19.8%(167騎乗33勝)、2位は川田将雅騎手の17.6%(159騎乗28勝)だ。全騎乗の平均は6.7%。騎乗50回未満では、J.モレイラ騎手が29騎乗9勝(31.0%)と高いが、騎乗数が少ないので率は振れやすい。
GⅠを一番勝っている騎手は?
2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地GⅠ63レースでは、C.ルメール騎手の10勝(53騎乗)が最多だ。松山弘平騎手(55騎乗)と武豊騎手(52騎乗)が6勝で並ぶ。
1番人気に乗ったときに信頼できる騎手は?
2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞で、1番人気に10回以上乗った8人のうち、勝率が高いのは北村友一騎手(12回7勝、58.3%)と松山弘平騎手(18回9勝、50.0%)だ。ただ回数が少なく、1勝で率が5〜8ポイント動く。最多の71回乗ったC.ルメール騎手は26.8%で、重賞の1番人気全体(364回102勝、28.0%)とほぼ同じだった。
道悪の重賞で成績がいい騎手は?
2024年1月〜2026年10月25日のJRA平地重賞のうち、稍重・重・不良の74レースで、20回以上乗った騎手の複勝率は岩田望来騎手の40.5%(37騎乗8勝)が最も高い。ただ8勝のうち7勝は稍重で、騎乗数も少ないため、道悪に強いとまでは言えない。
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