モーリス産駒の特徴と血統|GⅠ馬4頭・4勝の距離と内訳
この記事の要点
- モーリス産駒はJRAのGⅠを4頭が1勝ずつ計4勝(2026年11月1日の天皇賞(秋)まで)。すべて芝で、ダートのGⅠと障害のJ・GⅠは勝っていない
- 距離は芝1200mのスプリンターズS、芝1600mの朝日杯FS、芝2000mの大阪杯、芝2200mのエリザベス女王杯が1勝ずつ。4勝と数が少なく、距離の向き不向きは言えない
- 4頭のうち3頭は初年度の2018年生まれ。父が勝った安田記念・マイルCS・天皇賞(秋)は、産駒はまだ勝っていない
- モーリスは父スクリーンヒーロー、母メジロフランシスの血統で、日本と香港でGⅠを6勝した。JRAの種牡馬リーディングは2026年に8位(11月2日現在)

モーリスの産駒でJRAのGⅠを勝ったのは4頭で、勝利数は合わせて4勝になる(2026年11月1日の天皇賞(秋)まで)。障害のJ・GⅠも含めて数えたが、障害の勝ちはない。ピクシーナイトがスプリンターズS、ジェラルディーナがエリザベス女王杯、ジャックドールが大阪杯、アドマイヤズームが朝日杯FSを、それぞれ1勝ずつ挙げた。勝ち鞍は芝1200mから芝2200mまでの4つの距離に1勝ずつある。本記事では、モーリスの血統と競走成績、JRAのGⅠを勝った産駒の一覧、勝ったGⅠの距離・性別・競馬場・世代の内訳、種牡馬リーディングでの位置を、JRAの成績で整理する。
モーリスの血統は?
モーリスの父と母は次のとおり。
| 続柄 | 馬名 |
|---|---|
| 父 | スクリーンヒーロー |
| 母 | メジロフランシス |
| 母の父 | カーネギー |
| 母の母 | メジロモントレー |
モーリスは2011年3月2日生まれの鹿毛の牡馬。生産は北海道日高町(門別)の戸川牧場で、2013年の北海道トレーニングセールで1050万円で取引された。馬主は吉田和美氏だ。
父スクリーンヒーローは、2008年のジャパンCを勝ち、2008年度の最優秀4歳以上牡馬に選ばれた。父系をさかのぼると、スクリーンヒーロー → グラスワンダー → Silver Hawk → Roberto とつながる。スクリーンヒーローの母の父はサンデーサイレンスで、モーリスは父の母の父にサンデーサイレンスを持つ。母の父カーネギーの父はSadler's Wellsだ。
モーリスはどんな競走成績だった?
モーリスを管理したのは堀宣行調教師。通算成績は18戦11勝(JRAで15戦8勝、香港で3戦3勝)で、JRAで得た賞金は5億3624万6000円。2015年度に年度代表馬と最優秀短距離馬に選ばれ、2016年度には特別賞を受けた。
| 日付 | レース | コース | 人気 | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2013年10月6日 | 2歳新馬 | 京都・芝1400m | 1番人気 | 1着 |
| 2013年11月9日 | 京王杯2歳S | 東京・芝1400m | 1番人気 | 6着 |
| 2013年12月23日 | 万両賞 | 阪神・芝1400m | 1番人気 | 1着 |
| 2014年1月12日 | シンザン記念 | 京都・芝1600m | 3番人気 | 5着 |
| 2014年3月23日 | スプリングS | 中山・芝1800m | 5番人気 | 4着 |
| 2014年5月10日 | 京都新聞杯 | 京都・芝2200m | 7番人気 | 7着 |
| 2014年5月31日 | 白百合S | 京都・芝1800m | 4番人気 | 3着 |
| 2015年1月25日 | 若潮賞 | 中山・芝1600m | 1番人気 | 1着 |
| 2015年3月7日 | スピカS | 中山・芝1800m | 1番人気 | 1着 |
| 2015年4月5日 | ダービー卿CT | 中山・芝1600m | 1番人気 | 1着 |
| 2015年6月7日 | 安田記念 | 東京・芝1600m | 1番人気 | 1着 |
| 2015年11月22日 | マイルCS | 京都・芝1600m | 4番人気 | 1着 |
| 2015年12月13日 | 香港マイル | 香港(シャティン)・芝1600m | ― | 1着 |
| 2016年5月1日 | チャンピオンズマイル | 香港(シャティン)・芝1600m | ― | 1着 |
| 2016年6月5日 | 安田記念 | 東京・芝1600m | 1番人気 | 2着 |
| 2016年8月21日 | 札幌記念 | 札幌・芝2000m | 1番人気 | 2着 |
| 2016年10月30日 | 天皇賞(秋) | 東京・芝2000m | 1番人気 | 1着 |
| 2016年12月11日 | 香港カップ | 香港(シャティン)・芝2000m | ― | 1着 |
GⅠは6勝。JRAでは2015年に安田記念とマイルCS、2016年に天皇賞(秋)を勝ち、香港では2015年の香港マイル、2016年のチャンピオンズマイルと香港カップを勝った。2015年1月の若潮賞から2016年5月のチャンピオンズマイルまで7連勝している。GⅠ6勝の内訳は、芝1600mが4勝、芝2000mが2勝。芝2000mのGⅠに初めて出たのは5歳の2016年の天皇賞(秋)で、これを勝ち、続く香港カップも勝った。
モーリス産駒でJRAのGⅠを勝った馬は?
モーリスの種付けは2017年に始まり、初年度の産駒は2018年生まれで、2020年にデビューした。産駒がデビューした2020年から2026年11月1日の天皇賞(秋)までのJRAのGⅠ173レース(障害のJ・GⅠを含む)のうち、父がモーリスの馬が勝ったのは4頭・4勝。勝った順に並べると次のとおりだ。
| 日付 | レース | コース | 勝ち馬 | 性別 | 騎手 | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年10月3日 | スプリンターズS | 中山・芝1200m | ピクシーナイト | 牡 | 福永祐一 | 3番人気 |
| 2022年11月13日 | エリザベス女王杯 | 阪神・芝2200m | ジェラルディーナ | 牝 | C.デムーロ | 4番人気 |
| 2023年4月2日 | 大阪杯 | 阪神・芝2000m | ジャックドール | 牡 | 武豊 | 2番人気 |
| 2024年12月15日 | 朝日杯FS | 京都・芝1600m | アドマイヤズーム | 牡 | 川田将雅 | 5番人気 |
産駒の初めてのJRAのGⅠ勝ちは、初年度の産駒のピクシーナイトが勝った2021年10月3日のスプリンターズS。2021年から2024年まで毎年1勝ずつしたが、2025年と2026年は11月1日の天皇賞(秋)までJRAのGⅠを勝っていない。4勝とも1番人気ではなく、2〜5番人気での勝ちだった。
ピクシーナイトは3歳でスプリンターズSを勝った
ピクシーナイトは2021年のスプリンターズSを3歳で勝った。2着のレシステンシアに2馬身差をつけ、勝ちタイムは1分7秒1だった。
ジェラルディーナは母ジェンティルドンナ
ジェラルディーナは4歳の2022年にエリザベス女王杯を勝った。母はジェンティルドンナ。この年のエリザベス女王杯は、京都競馬場の改修で阪神で行われ、馬場は重だった。4コーナーを9番手で回り、1馬身3/4差で勝った。2着はウインマリリンとライラックの同着だった。
ジャックドールは逃げて大阪杯を勝った
ジャックドールは5歳の2023年に、すべてのコーナーを先頭で回って大阪杯を勝った。2着は1番人気のスターズオンアース(父ドゥラメンテ)で、差はハナ。勝ちタイムは1分57秒4、乗ったのは武豊騎手だった。
アドマイヤズームは2歳で朝日杯FSを勝った
アドマイヤズームは2024年の朝日杯FSを2歳で勝った。この年の朝日杯FSは京都で行われた。2着のミュージアムマイルには2馬身1/2差をつけた。
勝ったGⅠから見るモーリス産駒の傾向は?
上の4勝を、距離、性別、競馬場、世代、騎手で数え直した。
距離は何mのGⅠを勝っている?
勝ったGⅠを距離ごとに分けた。
| 距離 | 勝利数 | 勝ったGⅠ | 勝った馬 |
|---|---|---|---|
| 芝1200m | 1勝 | スプリンターズS | ピクシーナイト |
| 芝1600m | 1勝 | 朝日杯FS | アドマイヤズーム |
| 芝2000m | 1勝 | 大阪杯 | ジャックドール |
| 芝2200m | 1勝 | エリザベス女王杯 | ジェラルディーナ |
4つの距離に1勝ずつで、どの距離も1頭の勝ち鞍だ。芝2400m以上のGⅠ、ダートのGⅠ、障害のJ・GⅠは、2026年11月1日の天皇賞(秋)までに産駒が勝っていない。父のモーリスは芝1600mと芝2000mのGⅠを勝ったが、産駒の勝ちは芝1200mから芝2200mまで分かれている。勝ち鞍が4つしかなく、1つ増えれば割合が大きく変わるため、この節の数字から距離などの向き不向きは言えない。
父が勝ったGⅠを産駒も勝った?
父がJRAで勝った安田記念、マイルCS、天皇賞(秋)は、2026年11月1日までに産駒が勝っていない。父と同じ距離で見ると、芝1600mは朝日杯FS、芝2000mは大阪杯を勝っている。
性別で見ると牝馬と牡馬のどちらが多い?
4頭のうち牝馬はジェラルディーナ1頭で、牡馬が3頭。牝馬の1勝は牝馬限定のエリザベス女王杯だ。
競馬場はどこで多く勝っている?
4勝を競馬場ごとに分けると、阪神が2勝(エリザベス女王杯、大阪杯)、中山と京都が1勝ずつ。阪神の2勝のうち、2022年のエリザベス女王杯は、京都競馬場の改修で阪神で行われたレースだ。東京競馬場のGⅠは、2026年11月1日までに勝っていない。
どの世代がGⅠを勝っている?
勝ち馬を生まれ年で分けると、ピクシーナイト、ジェラルディーナ、ジャックドールの3頭が初年度の2018年生まれ、アドマイヤズームが2022年生まれ。2019〜2021年生まれと2023年生まれの世代からは、JRAのGⅠ馬が出ていない(2026年11月1日まで)。2024年生まれは2026年に2歳で、11月1日までに2歳のGⅠはまだ行われていない。
騎手は4勝とも別の騎手
騎手は、福永祐一、C.デムーロ、武豊、川田将雅の各騎手が1勝ずつで、同じ騎手が2勝した例はない。
モーリスは種牡馬リーディングで何位?
モーリスは、2026年のJRAの種牡馬リーディング(賞金順、11月2日現在)で8位にいる。産駒がデビューした2020年は上位20頭に入らなかった。2021年からの順位と数字は次のとおり。
| 年 | 順位 | 出走頭数 | 勝利回数 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 12位 | 231頭 | 90勝 | 14億6030万4000円 |
| 2022年 | 8位 | 285頭 | 111勝 | 21億7529万8000円 |
| 2023年 | 7位 | 271頭 | 109勝 | 25億5005万1000円 |
| 2024年 | 6位 | 269頭 | 96勝 | 21億4897万6000円 |
| 2025年 | 9位 | 257頭 | 72勝 | 16億4742万8000円 |
| 2026年 | 8位 | 214頭 | 67勝 | 15億428万8000円 |
※2021〜2025年は各年12月28日現在、2026年は11月2日現在の途中経過
2022〜2025年は4年続けて10位以内で、2026年も11月2日現在で8位にいる。最も高い順位は2024年の6位。1位になった年はない。2026年の1出走あたりの賞金は193万6021円。モーリスは社台スタリオンステーション(北海道安平町)で供用されていて、2026年の種付け料は受胎確認後600万円(フリーリターン特約付き)だ。
まとめ
モーリスは、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシスの血統で、日本と香港でGⅠを6勝した。産駒はJRAのGⅠを4頭で1勝ずつ4勝し、距離は芝1200m、1600m、2000m、2200mに1勝ずつ。勝ち鞍が4つしかなく、距離の向き不向きは言えない。4頭のうち3頭は初年度の産駒で、2025年以降はJRAのGⅠを勝っていない。父が勝った安田記念・マイルCS・天皇賞(秋)もまだ勝っていない。JRAの種牡馬リーディングでは2022〜2025年に10位以内が続き、2026年は11月2日現在で8位にいる。
よくある質問
- モーリス産駒の特徴は?
- JRAのGⅠの勝ちで見ると、4頭が1勝ずつ計4勝し、芝1200m、1600m、2000m、2200mで1勝ずつしている。1頭で何勝もした馬はいない。4頭のうち3頭は初年度の産駒で、2025年以降はJRAのGⅠを勝っていない(2026年11月1日まで)。
- モーリス産駒でJRAのGⅠを勝った馬は?
- 4頭で、勝ったGⅠは合わせて4勝(2026年11月1日の天皇賞(秋)まで)。ピクシーナイトが2021年のスプリンターズS、ジェラルディーナが2022年のエリザベス女王杯、ジャックドールが2023年の大阪杯、アドマイヤズームが2024年の朝日杯FSを勝った。
- モーリス産駒の距離適性は?
- JRAのGⅠの勝ちは芝1200m、1600m、2000m、2200mに1勝ずつある。勝ち鞍は4つだけで、どの距離も1頭の1勝のため、GⅠの勝ち鞍から距離の向き不向きは言えない。芝2400m以上のGⅠは2026年11月1日までに勝っていない。
- モーリス産駒はダートのGⅠを勝っている?
- 勝っていない。JRAのダートのGⅠ(フェブラリーSとチャンピオンズC)は、2026年11月1日までに産駒が勝っていない。4勝はすべて芝のGⅠだ。
- モーリスの血統は?
- 父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス(母の父カーネギー)で、2011年3月2日に北海道日高町(門別)の戸川牧場で生まれた。父スクリーンヒーローは2008年のジャパンCの勝ち馬で、父系はグラスワンダー、Silver Hawkを経てRobertoにつながる。
- モーリスは2026年の種牡馬リーディングで何位?
- JRAの種牡馬リーディング(賞金順)で8位(2026年11月2日現在の途中経過)。2022〜2025年は8位、7位、6位、9位で、最も高かったのは2024年の6位。






