ダコールの血統・今後の展望は?新潟大賞典の覇者を徹底分析

10日に新潟競馬場で行われた新潟大賞典(GIII/芝2000m)は、5番人気のダコールが残り200m過ぎで馬群から抜け出し快勝した。15度目の重賞挑戦にして、念願の初タイトルとなった。

ダコールの血統背景はどんなものなのだろうか? 今後の展望を含めて徹底分析を行っていこう。


目次

血統背景

ダコールは父ディープインパクト、母アジアンミーティア、その父アンブライドルドという血統。ディープインパクト産駒による新潟大賞典制覇は、13年パッションダンス以来で2頭目だ。

母のアジアンミーティアは、米国で種牡馬として成功を収めたアンブライドルズソングの全妹という良血である。日本では父として11年エンプレス杯勝ちや同年ジャパンカップダート4着のラヴェリータや、02年NHKマイルカップ2着のアグネスソニックなどを輩出している。日本では母父として優秀で、昨年の菊花賞馬トーホウジャッカル、朝日杯フューチュリティステークス馬ダノンプラチナが同母父である。

また、父ディープインパクト、母父アンブライドという配合からはダノンバラードが出ており、今後も父ディープインパクト、母父アンブライドルド系という配合には注目したいところだ。

一皮むけた?本格化の気配も

ダコール自身は、道悪が苦手と言われながら出走数に雨が降ることの多かった不運な馬だが、このところは重馬場の小倉大賞典3着など、力の要る馬場でも我慢して走れるようになってきた。今回は待望の良馬場で、2年前に3着した新潟大賞典出走。鞍上の好騎乗もあり重賞タイトルを手にすることができた。

今後は、ハンデ戦の重賞だと斤量を背負うことになるが、57.5キロを背負って準オープンを圧勝していることから、いきなり斤量する負けすることはなさそう。また、先述したように重い馬場でも力を発揮できるようになってきているので、道悪でも軽視はできない。ここまで勝ちきれなった馬が、今回強い勝ち方を見せただけに馬が一皮むけた可能性もある。今後のレース振りには注目していきたいところだ。

【文】=競馬TIMES編集部血統分析班

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