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2018年12月9日、中山競馬場でカペラステークス(GⅢ/ダート1200m)が行われる。ダート最強世代の呼び声高い3歳馬コパノキッキング、JBCスプリント3着と健闘した地方馬キタサンミカヅキ、地方交流重賞で結果を残すオウケンビリーヴなどが出走を予定する。先が読めないダート重賞だ。

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったことが1回もない。2着と3着も1回ずつ、着外は8回もある。今年で11回目だが、創設してから1回も1番人気が勝ったことがないという、穴党には歓喜のレースだ。ダート1200メートルのレースは中山では多いが、傾向がやや違うのも特徴だ。

危険な人気馬が相当いることは事実だが、常に総崩れではなく1番人気だけが如実に成績が悪いとも言える。身長にあぶり出しを行っていきたい。


データ① 前走重賞組はタイム差と距離でチェック!

今回はいないが、武蔵野ステークス組の相性がいい。しかも惨敗した馬ばかりだ。東京のマイルと中山1200では求められるものが違う。当然と言えば当然だ。JBCスプリント組もそれなりに走るが、JBCスプリントが1200メートルの開催はコンマ5秒負けまで、それ以上なら多少の猶予を与えてもいい。今年は京都開催でダート1200メートルで行われており、言い訳は出来ないと見ていいだろう。

JBCスプリントでコンマ9秒負けのウインムート、1秒負けのネロ、同じく1秒負けのノボバカラは消しでいい。ノボバカラは2年前の勝ち馬だが、状況が違う。ましてJBCスプリントで先着した馬がこれだけいればなかなか巻き返すのは大変だ。コンマ6秒負けのキングズガードは本来消しだが、今回斤量1キロ減。コンマ4秒負けだったキタサンミカヅキが斤量1キロ増となる。ここでキングズガードを消すのは勇気がいる。

データ② 今年は追い込みが決まりやすいと言える理由

カペラステークスはダート1200メートルで行われるが、とにかく前半の3ハロンが芝レベルに速い。良馬場でも33秒台、重馬場なら32秒台がある。2ハロン目が10秒0とダートとは思えない驚異的なラップが刻まれる。しかし、えげつない前半3ハロンのタイムでもそのまま逃げ切るケースがある。これは逃げた馬にそれだけの力量があった。ダノンレジェンドはこの距離の重賞で荒稼ぎしている。そういう馬でないと普通は追い込みで決まる。

今回逃げ予想の馬はどれも頼りない。ネロが一番可能性があるが、JBCスプリントで逃げられなかったのが引っかかる。ウインムートも逃げ候補だが、ダート1200での実績に乏しい。前に行く馬が心許ないと追い込みは決まりやすい。みんなで無理に前に行き、結果的に沈んでしまうのは息が入らないからだ。アイビスサマーダッシュでもどこかで息を入れないと勝てないと言われる。とんでもない末脚の馬を狙うのがいいだろう。

データ③ その他データあれこれ

牝馬は基本的に苦戦傾向だが、ケイアイノーテックの母であるケイアイガーベラのように中央での実績があればなんとかなる。またコーリンベリーのようにJBCスプリントで勝つ馬は対応できる。オウケンビリーヴは中央での実績がなく、クラスターカップ勝利の際、斤量は52キロで今回は55キロだ。そうなるとしんどい。ハットラブも同様の理由で消したいが、中山で4勝、横山典弘騎手への乗り替わりを見るとこちらは警戒すべきだ。

コパノキッキングの不安は柴田大知騎手だろう。藤岡康太騎手はビーチサンバで阪神ジュベナイルフィリーズに臨み有力視されている。柴田大知騎手はここ数年で相当な不振。障害との併用から平地に専念してからは一番成績が悪い。浦和記念勝ちこそあるが、中央のダート重賞で限ると何とこれまでに1回も3着以内すらない。いくら何でもこれは厳しい。軽視すべきだろう。

まとめ

この中で面白いのは先ほども紹介したハットラブだろう。前走はスタート直後落馬というアクシデントがあったが、それもあってか今回は横山典弘騎手に乗り替わる。ハットラブを管理する菊沢隆徳厩舎は息子の菊沢一樹騎手を乗せることが多いが、ここぞという時は横山典弘騎手を乗せる。両者は義理の兄弟であり、大事な場面では息子から義理の兄にスイッチする。その典型がミッキースワローだ。

上位人気が予想される陣営がどうにも信用できない。それならば血縁で勝負するのがいいだろう。あとは斤量減の馬を狙うのも面白い。

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