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2018年12月9日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)が行われる。アルテミスステークスを勝ったシェーングランツ、母ウオッカのタニノミッション、ファンタジーステークスを制したダノンファンタジーなどが揃った。アーモンドアイに続く牝馬がここから台頭するか。

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で4回、2着と3着はそれぞれ1回、着外は4回と勝率はまずまずだが、そこまで信頼できるとは言えない。ただ2番人気から5番人気までがそれなりにいいアベレージであることを考えると、馬券の組み立てがそのあたりになるのは否定できない。

とはいえ、今年の2歳路線は荒れる時は相当荒れる。しかも夏に結果を出した組が意外と秋も健闘するケースが目立つ。危険な人気馬をあぶり出したい。


データ① 新馬勝ちはここ数年パッタリ来ず

2歳路線はここ数年でかなり整備された。やたらオープン特別が多い印象だったが、近年は新設重賞や来年から始まるリミテッドレースなど整備が進んでいる。その際たる例がアルテミスステークス組の好走である。2014年からは4年連続で来ている。その一方、新馬や未勝利組がパッタリ来なくなった。過去にはブエナビスタが伝説の新馬戦を経て未勝利勝ちからいきなり勝ってみせたが、整備が進めば厳しくなるのは当然か。

今回は新馬未勝利合わせて4頭が出走予定だが、なにせ1勝馬で抽選は確実だ。この中にはタニノミッションも含まれる。新馬のメンバー的にあまりレベルは高いとは言えない。期待が集まるのは仕方ないが、ちょっと推す気にはなれない。これは全体的に言える話であり、新馬未勝利組は全消しでいいのではないか。抜けた素質は相手の強さで判断したいが、今回は厳しい。

データ② 距離は実績でまだカバーできる年頃

阪神のマイルコースは東京のマイルコースとの相性が良く、とてもリンクしやすい。だからこそアルテミスステークス組が好調なわけだが、それだけスピードもパワーもいる。阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞で勝てれば東京の2400メートルはこなせる。それはここ10年の結果を見れば明らかだ。1400メートルからの延長組は特別戦1着か重賞で掲示板、できれば3着以内がいい。この時期はまだごまかしがききやすい。

ダノンファンタジーやプールヴィル、ベルスール、ローゼンクリーガーはまだ可能性を残すが、平場の500万下勝利のメイショウケイメイやファンタジーステークス4着のラブミーファインは厳しい。ラブミーファインは4着なので可能性はないわけではない。しかし札幌2歳ステークス組が秋でも存在感を見せつける中で1秒6負けというのは無視できるものではなく、嫌いたい。

データ③ その他データあれこれ

レッツゴードンキの逃げ残りが桜花賞ではあったが、基本的にこのコースでは逃げ残りを望むのは酷だ。過去10年を見ると最高着順が6着、2ケタ着順が7回もある。強い馬であれば前目で押し切ることはできる。しかし、その可能性は低いと見ていいだろう。デイリー杯2着のメイショウショウブやレッドアモネスの逃げが予想されるが、よほど工夫しないとしんどい。上がり一発勝負になりやすく、後ろに脚を使わせるレースが求められる。

シェーングランツに不安があるならアルテミスステークスでの人気か。この時は6番人気だったが、前走6番人気から9番人気だった馬の成績は過去10年で31頭が出走して2着3着が1回ずつ、残りは着外だ。3着以内に入った馬はいずれも重賞ウィナーなので心配はいらないかもしれない。ただ、勝つまであるかは微妙とは言える。見事な差し切り勝ち、姉はソウルスターリング。嫌うのは大変だが、切って勝負する価値はある。

まとめ

多くの有力騎手が香港に行くせいで騎手のメンツ的に、失礼を承知で言えば1枚落ちることになる。なので、前回豪快に勝ったとしてもその騎手がいたから勝てたようなケース、テン乗りになるケースは注意が必要だ。外国人騎手の多くがいなくなる。ただそんな中でダノンファンタジーにクリスチャン・デムーロ騎手が乗る。川田将雅騎手が香港で騎乗をするためだ。

ダノンファンタジーの新馬戦はグランアレグリアとの対戦でコンマ3秒差の2着だった。グランアレグリアはサウジアラビアロイヤルカップを制し、牝馬ながら朝日杯へ向かう。ダノンファンタジーの結果次第では朝日杯のグランアレグリアを予想する上で大きな材料になる。

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