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2018年4月15日、中山競馬場で皐月賞(GI/芝2000m)が施行される。ワグネリアン、ステルヴィオ、キタノコマンドール、オウケンムーン、ジャンダルムらクラシック候補生が出走を予定しているが、今年はどのようなドラマが待ち構えているのか?

今回は、共同通信杯(GIII/芝1800m)で単勝1番人気の支持を受けながらも7着に敗れたグレイル(栗東・野中賢二厩舎)に焦点を当てて、皐月賞について紐解いていくことにする。


ポイント① 前走における着順の重要性

距離適性、馬場状態、コース形態など、競馬の着順が大きく変わる要素の主な一覧となるが、クラシックで好走を果たすべき1つ目の条件に、同世代相手に底を見せていないことが挙げられる。実際、過去10年のうち、勝ち馬は全頭が前走4着以内で走っており、前走1着馬に関しては、8勝を挙げていることからも、前哨戦で不可解な敗北を喫したグレイルにとって厳しいデータに映るだろう。

しかし、唯一の例外は2009年セイウンワンダー、2011年ダノンバラードである。

セイウンワンダー(栗東・領家政蔵厩舎)
弥生賞(2番人気)8着
⇒皐月賞(4番人気)3着

ダノンバラード(栗東・池江泰寿厩舎)
共同通信杯(1番人気)9着
⇒皐月賞(8番人気3着)

上記が前哨戦で大きな敗北を喫しながらも、本番である皐月賞で巻き返しを図った馬達。両者の共通点は、ともに重賞勝ち馬であったことで、グレイル自身も前走の共同通信杯以前にラジオNIKKE杯京都2歳S(GIII/芝2000m)を制覇している。

ポイント② 中山コース未経験

“小回りコース”に“急坂”など主となる4大競馬場の中でも、特殊な条件が揃う中山競馬場は、競争馬にとって好き嫌いがはっきりと分かれる競馬場。その為、中山コースに出走していた経験値が非常に重要度を増すことになる。

先程、人気薄で好走した2009年セイウンワンダー、2011年ダノンバラードともに皐月賞出走以前に同じ舞台となるコースに出走を果たしていた。
(※2011年は東京競馬場で代替開催)

グレイルに関しては、デビューから今日まで中山競馬場への出走経験はなく、人気薄で好走した上記2頭とは、合致しない。

ただし、前走の共同通信杯で初の関東圏への輸送を経験したことは、グレイルにとって評価上昇ポイントとして挙げられるだろう。

ポイント③ 乗り替わり

人馬の呼吸が大事な若駒のレースとあって、デビュー当時から乗り替わりなく同一の騎手が騎乗していることが望ましいと考えている競馬ファンは多いだろう。

しかし、昨年の皐月賞で12番人気3着に入線したダンビュライト(栗東・音無秀考厩舎)は、C.ルメール騎手から武豊騎手への乗り替わり。また人気薄で好走したセイウンワンダーも岩田康誠騎手から内田博幸騎手への乗り替わりであった。大きな敗北を喫した馬にとっては、異なる騎手に乗り替わり今までとは違う一面を引き出すことが重要になるのだろう。

グレイルに関しても、デビュー当時から跨る武豊騎手から、皐月賞では岩田康誠騎手への乗り替わりが決定している。

未だキャリア3戦のグレイル。競争馬の経験不足を“百戦錬磨の仕事人”岩田康成騎手がどのように同馬を導くのか、非常に気になるポイントだ。

まとめ

グレイルにとっては、厳しい条件が並ぶことになってしまったが、陣営サイド、騎手サイドが不利な状況をどのように覆すのか?

毎年様々なドラマが映し出されるクラシック戦線において、今年はグレイルによる1ページが描かれるのか、今年もワクワクが止まらない皐月賞の発走が刻々と近づいている。

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