秋華賞2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年10月17日、阪神競馬場で秋華賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるソダシ、アカイトリノムスメ、ファインルージュ、アンドヴァラナウト、ユーバーレーベンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

今年は阪神開催のため、大阪杯などのデータを参考にしていく。


目次

秋華賞の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は1回、3着も1回。1倍台前半で3勝なので、それ以外だと少し信頼度が落ちるということか。

穴馬が結構飛び込んでくるのが秋華賞。今年は阪神開催だが、それがどのような影響を与えるのか。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 大阪杯からわかること

京都の改修工事の影響で今年は阪神開催に。マーメイドステークスや鳴尾記念、チャレンジカップと色々な重賞が行われているが、この中でも格が高い大阪杯の傾向をまとめてみたい。

2分台の決着になるなど、スピード勝負になりにくいのが大阪杯の傾向。鳴尾記念はそれなりに速い時計での決着もあるが、1分58秒後半から2分台で収まりやすく、秋華賞もそんな感じになりそう。ペースが平均よりやや遅れる分、上がり勝負になりやすく、切れ味をチェックするべきだろう。

ソダシは先行から粘りを図れるかがポイントになりそう。穴ならホウオウイクセルの切れ味が魅力に感じる。このコースに限っては決め手に欠けるメンバーが揃ったか。それならば一芸に秀でた馬から買うのは面白い。

予想参考データ② 関東馬の取捨選択

西高東低は気圧配置だけでなく競馬界も長らく言われ続けている。美浦でも色々な改革が行われ関東馬だから消しとは言えなくなってきたものの、やはり関東馬の取捨選択は必要だろう。

それもそのはず、過去10年で71頭が参戦しながら5頭しか3着以内に入っていない。しかもその中にはアーモンドアイやヌーヴォレコルト、ホエールキャプチャなど1番人気馬が多数含まれる。傾向を探ると、カレンブーケドール以外は関西への遠征経験があり、重賞で連対以上を経験している。

この条件に当てはまる関東馬を探すと、1頭もいなかった。ただユーバーレーベンは阪神JFで3着、アカイトリノムスメは桜花賞4着だが、ユーバーレーベンにはオークス勝ち、アカイトリノムスメにはオークス2着の実績。カレンブーケドールがオークス2着だったので例外的に。問題は桜花賞3着のファインルージュだが、関東馬の不振を考慮するとオークス連対馬2頭までか。

予想参考データ③ それぞれの馬の前走レベル

ソダシの前走は札幌記念。トーラスジェミニが平均ペースで先行したが、途中からブラストワンピースが動き、ソダシは仕方なく先頭に。ソダシにとっては厳しい展開だったが、直線で意外と粘る。斤量差もあったが、先輩たちの追撃をかわし続けて勝っている。おそらく距離は問題なく内枠なのですんなり先行できる。ただ隣にエイシンヒテンがいて、前走逃げてトライアル2着だったことを考えると負荷のかかる先行になる場合も。盤石とは言い難い。

アカイトリノムスメとユーバーレーベンの前走はオークス。クールキャットが平均ペースで流れ、どちらかといえばきつい流れ。挙句、4コーナーで仕掛けた馬が多く、先行馬は総崩れ。ユーバーレーベンはうまく仕掛けがハマった。アカイトリノムスメは我慢を重ねての2着。厳しいのはユーバーレーベンで、道中動かないと届かない可能性も。アカイトリノムスメは左回りでの実績が目立つ。短い直線でどんな立ち回りができるか、一発で答えを出せるのか。

ファインルージュの前走は紫苑ステークス。アビックチアが平均ペースで流れたが、意外と息が入らなかったか、先行馬はあまり芳しくない結果に。ややその後ろにいたファインルージュが直線で抜け出して勝っている。さほど強いという印象を受けず、地味。まして岩戸厩舎に一時的に転厩の状態で関西遠征といい条件とは言い難い。

アンドヴァラナウトの前走はローズステークス。エイシンヒテンがやや遅めに逃げたが、2番手とはそれなりの差。中京2000メートルならではの逃げ残りモードに入る。エイシンヒテンが想像以上に粘った中、鋭い脚で差し切ったのがアンドヴァラナウトだった。位置取りも末脚も申し分なく、パーフェクトに近い走りだったと言える。色々順調とはいかず、春のクラシックは不参加。ゆえにローズステークスでしっかりと勝ち切ったのは大きい。枠も申し分なく、これならば勝負になりそう。

2021年の危険な人気馬は?

ファインルージュは人気になる見込みだが、事情が合って転厩し、前の厩舎スタッフが継続して面倒を見ていても、リズムを落としがち。重賞まではどうにかなるが、GⅠではどうにもならないのがここ最近の傾向。秋華賞の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ユーバーレーベンは3つ目の消しデータに合致している。オークス馬ではあるが、休養明けが疑問。

反対にアンドヴァラナウトは危険なデータに一つも当てはまらない。狙うなら上がり馬で、アンドヴァラナウトはきっちりトライアルで結果を出した。母グルヴェイグはマーメイドステークスで勝っており、血統的には一切問題はない。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、アンドヴァラナウトと言えそうだ。

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