ダービーでこそ! サトノクラウンが皐月賞惨敗から巻き返す3つの根拠

皐月賞で1番人気ながら6着という、よもやの敗戦を喫したサトノクラウン(牡3)。

ドゥラメンテやリアルスティールにやや水を開けられた感がありますが、東京優駿・日本ダービー(GⅠ/芝2400m)での巻き返しの余地は十分にあると考えます。

それではサトノクラウンがダービー馬になれる根拠を探っていきましょう。


目次

父系から見るクラウンの2400m力

父マルジューは日本では馴染みが薄い種牡馬ですが、現役時代はイギリスダービー(英GⅠ)で2着という実績を持っています。

種牡馬になっても、ヴェルメイユ賞(仏GⅠ/芝2400m)を勝ったマイエマ、香港ヴァーズ(香GⅠ/芝2400m)を勝ち、1999年のジャパンカップ(GI/芝2400m)で2着となったインディジェナスなど、クラシックディスタンスでの活躍馬を輩出しました。

母ジョコンダⅡは短距離のGⅠ馬を産んでいますが、クラウンが1800mの新馬戦を使われ出したことからも、父系の影響を大きく受けているのは明白です。府中の2400mこそ、サトノクラウンが真価を発揮できるステージと言えるでしょう。

稍重でもこのタイム!? 特筆すべき走破時計

皐月賞のステップレースに選んだ弥生賞は、あいにくの天候により稍重でのレースとなりました。

しかし2分1秒8という走破時計は、良馬場で行われた昨年の同レースのタイムと、コンマ4秒差という破格のもの。昨年、中山競馬場が路盤改修を行った影響で高速馬場化しているとはいえ、見逃せない実績と言えるでしょう。

その弥生賞を先行から鮮やかに抜けだして勝利したわけですから、改めて相当な能力を持っていることが分かります。一度の敗戦で見限ることはできません。

皐月賞を終えても、なお輝く重賞2勝の勲章

昨年の札幌2歳ステークスから京都新聞杯までに行われた芝1800m以上の重賞振り返ると、サトノクラウンだけが唯一の重賞2勝馬です。

過去10年で、重賞2勝以上の実績を持ってダービーに臨んで優勝した馬は、キズナ、オルフェーヴル、ロジユニヴァース、ディープスカイ、ウオッカ、ディープインパクトの5頭がいることから、世代トップの実績を持つサトノクラウンは侮れません。

まとめ

皐月賞では出遅れとコーナーでの不利が響いて6着という結果に終わりました。

しかし、血統やキャリアを振り返ると「ダービーでこそ」を思わせる背景があることは明白です。

皐月賞で掲示板を外しましたが、ロジユニヴァースは皐月賞14着から巻き返しています。6着のサトノクラウンが再び台風の目になれる可能性はまだまだ残されているのです。前走の負けで見限るのであれば、痛い目にあうかもしれませんよ!

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