春のグランプリ、宝塚記念の予想合戦が加熱しています。
「ゴールドシップの3連覇は確実!」
「いやいや、ラキシスが来る!」
「ダービー馬ワンアンドオンリーが復活する!」
特に人気に支持されることが確実な馬たちの周囲はかなりざわついています。
そんな中、ひときわ“不安説”がささやかれているのがトーホウジャッカルです。昨年、菊花賞を制したクラシックホースですが中間に一頓挫あったため、今回が半年以上の休み明けとなります。
久々のレースがGI、しかもGI馬が集う宝塚記念ということで、嫌われることも頷けます。では、本当に休み明けの馬は来ないのでしょうか? 調べてみました。
休み明けの結果は……
2005年から今年の安田記念まで、半年以上の休み明けだった馬の成績を集計すると……
(1−3−2−40)
勝率2%
複勝率13%
単勝回収値3
複勝回収値66
確かにかなりの低水準であることが分かります。では、休み明けにもかかわらず好走した馬たちをピックアップしてみましょう。
ゼンノロブロイ(宝塚記念3着/2005年)
デュランダル(スプリンターズS2着/2005年)
ダイワスカーレット(天皇賞秋2着/2005年)
トランセンド(南部杯1着/2011年)
ペルーサ(天皇賞秋3着/2011年)
グランプリボス(安田記念2着/2014年)
好走した6頭のうち、ペルーサを除く5頭はGIで2勝以上を挙げている歴史に残る名馬でした。
トーホウジャッカルはGI馬ですから好走する可能性がないとは言い切れませんが、歴史に残る名馬クラスの力を持っていなければ馬券に絡むのは難しいと言わざるをえないでしょう。
ただし、反対にいうと、もしこのシチュエーションで馬券に絡んだ場合、歴史に残る名馬になるポテンシャルを秘めた馬、ということができます。
果たしてトーホウジャッカルは休み明けというマイナスファクターを跳ね除けて好走できるのか? 注目ですね。
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