2016年のクラシックを目指す馬たちの戦いが始まった。日本ダービーが終わり、6月から2歳戦がスタート。すでにクラシックで活躍できそうな良血馬がデビューしている。
『競馬TIMES』では“クラシック番付”という形で若駒たちの動向を追跡し、どの馬が台頭してくるのか予想していく。
なお、ダービー、皐月賞、菊花賞では求められる要素が違うため、それぞれで必要になる能力に応じたランキングを作成した。今後、定期的にランキングを発表していくのでお楽しみに。
日本ダービー編
日本ダービーは東京芝2400mで開催される。“競馬の祭典”で求められる能力はなんといってもスピードと瞬発力だ。
また「ダービー馬はダービー馬から」の格言があるように、ディープインパクトやキングカメハメハといった“クラシック血統”が強調できる。地味な血統の馬はどんなに良血でも、ここではマイナス評価となる。
横綱 ポルトフォイユ
大関 プロディガルサン
関脇 ロスカボス
大関 タニセンビクトリー ←NEW!!
関脇 レッドヴェルサス
小結 ―
前頭筆 ―
ニューエントリーはタニセンビクトリー。
福島の夏の新馬戦で芝1800mとしては史上最速のタイムを記録。パフォーマンス自体も秀逸で、能力が高いのは間違いなさそう。
血統的にもテイエムオペラオー、ステラウインドらの近親で、スケール感は悪くない。
直線が長い東京より小回りのほうが合いそうなタイプのためダービーでは伏兵までの評価だが、将来が楽しみな1頭と言えそうだ。
●詳細→タニセンビクトリーが達成した史上初の快挙とは?血統から素質馬の将来性を探る
ポルトフォイユは今年の日本ダービーに出走したポルトドートウィユの全弟。父ディープインパクト、母ポルトフィーノ、母母エアグルーヴ、母母母ダイナカールという超良血馬だ。
デビュー戦はレッドヴェルサスを寄せ付けずに5馬身差の快勝を収めた。成長力のある血統だけに、これから力をつけていけばダービーに十分に届くはずだ。
●詳細→ポルトフォイユの血統や将来性は?武豊騎手で新馬戦勝ちの素質馬に迫る
プロディガルサンは今年の皐月賞2着、ダービー4着のリアルスティールの全弟。デビュー戦の内容はまずまずだった。将来性は折り紙つきなだけに、成長が期待される。
マンハッタンカフェやダービーフィズ、クレスコグランドの近親のロスカボスも期待の1頭。デビュー戦は超スローペースを差しきり、素質を示した。重賞級のアストラエンブレムを抑えた点も評価が高い。
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