(C)MAZIMICKEY

2018年12月16日、阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ/芝1600m)が行われる。

最大の注目を集めているのが、牝馬のグランアレグリア。前走のサウジアラビアロイヤルCは2着に3馬身半差を付ける圧勝劇で、単勝1.3倍という圧倒的な支持に応えた。さらに、デビュー戦で2馬身差を付けて下したダノンファンタジーが先週の阪神ジュベナイルフィリーズを制したことも、この馬の価値を高めている。

今回も牡馬を差し置いて1番人気に支持されることが濃厚だが、果たして死角はないのか。3つのポイントに焦点を当てて探っていく。


ポイント① 牝馬は好走例なし

朝日杯FSの条件が牡馬・牝馬となった2004年以降、牝馬は6頭が出走して3着もない。そもそもサンプルが少ないものの、2016年にミスエルテが1番人気で4着、2013年にベルカントが3番人気で10着と、上位人気に推されて敗れた例もある。

ただ、牡馬に混じってマイル以上の重賞を勝った牝馬は臨むのが初めてで、これまでのデータは参考にならないかも知れない。とはいえ、デビュー戦は終始楽な競馬で、前走は8頭立ての少頭数。世代のトップクラスを相手に揉まれる競馬を強いられた時に、今までと同じようなパフォーマンスを発揮できるかどうか。

ポイント② ペースの変化に対応できるか

ともに芝1600mで、デビュー戦が1.33.6、前走が1.34.0。持ち時計は、今回のメンバーの中でも抜けている。ただ、2戦とも直線での瞬発力比べで、決め手がモノを言うレースだった。スローペースしか経験していない点は気になるところだ。

調教では力んで行きたがるような面を見せるなど、まだ精神的に幼い面がある。スタミナが求められる流れや緩急の激しい展開になったときに、戸惑わずに対応できるかは未知数だと言わざるを得ない。

また、前走で出遅れており、スタートの不安がある可能性もある。当時は少頭数で挽回が難しくなかったが、今回は15頭の多頭数となり、位置取りが悪くなった時に前走と同じような競馬をするのはさすがに厳しいだろう。

ポイント③ 初の長距離輸送

今回は初めての関西圏でのレースで、長距離輸送が伴う。非常に繊細な2歳牝馬だけに、大きなポイントになる。先週の阪神JFでは、同じ藤沢和雄厩舎のシェーングランツが初めての関西圏での競馬でマイナス8kgと馬体重を減らし、パドックでも馬体がやや寂しく映った。

グランアレグリアの場合、前走でプラス18kgと大きく馬体重を増やしていたのはいい傾向だと言えるが、輸送による大きな馬体減がないか、テンションが上がり過ぎていないかなどは、当日にしっかりとチェックしておいた方がいいだろう。

まとめ

38年ぶりの牝馬Vを目指すグランアレグリア。今回も圧倒的な支持に応え、牡馬も含めた世代最強を証明することができるか。

おすすめの記事