サクラゴスペルの血統・今後の展望は?京王杯スプリングカップの覇者を徹底分析

16日に東京競馬場で行われた京王杯スプリングカップは、5番人気のサクラゴスペルが先に抜け出し勝利。13年、15年のオーシャンSに続く3つ目の重賞タイトルを獲得した。

サクラゴスペルの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

サクラゴスペルは、父サクラプレジデント、母サクラブルース、その父キュアザブルースという血統。父産駒によるGII勝利は今回が初となる。

京王杯SCは、近年だけでも父フサイチコンコルドや母父カーリアンが穴をあけたようにニジンスキーの血を持つ馬に相性のいいレースだ。また、ダンスインザダーク産駒(昨年2着クラレントや、10年2着マルカフェニックス)、スペシャルウィーク産駒(13年2着トライアンフマーチ)など、ニジンスキーの血を持つサンデー系種牡馬も好走馬を輩出している。

サクラプレジデントも母父がマルゼンスキーであり、スペシャルウィークと同配合の種牡馬であることから、当レース向きの血統だったと言えるのではないだろうか。

母父キュアザブルースはヘイローもロベルトもハビタットも経由していないヘイルトゥーリーズン系種牡馬で、現役時代には1700mの米国GⅠを勝っている。

パワーに長けた血統で、サクラゴスペルも時計の掛る時期の急坂の中山芝で施行されるオーシャンSを2勝し、同じく急坂のある中京の高松宮記念で4着に健闘した実績がある。その分、よりスピードが求められる綺麗な馬場のスプリント戦に比べると、1400mはむしろベスト距離の可能性も。

もともと東京1400mは4勝を挙げている相性のいいコースだ。馬柱には昨年秋のオーロカップ8着があったため盲点となったかもしれないが、これは掲示板の内3頭を4角12番手以下の馬が占めた追い込み決着を逃げ粘ったもので、むしろ評価できる内容であった。

次走は安田記念へ

次走は安田記念への出走が予想される。2年前には5着しており、距離延長でも絶対王者不在のマイル路線だけに圏内突入の可能性も十分だ。自在な脚質も強みで、大波乱となったヴィクトリアマイルのように、スプリント路線を歩んできた馬のマイルGⅠ制覇に期待がかかる。

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