16日に京都競馬場で行われた都大路ステークスは、1番人気のエイシンヒカリが5カ月の休み明けながら、逃げ切り勝ちを収めた。新たなパートナーとなった武豊とともに、今後へ期待が膨らむ勝利となった。

エイシンヒカリの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

エイシンヒカリは父ディープインパクト、母キャタリナ、その父ストームキャットという血統。父ディープインパクト、母父ストームキャットといえば、13年の桜花賞馬アユサン、同年ダービー馬のキズナや、昨年のエリザベス女王杯を制したラキシスなど数々の活躍馬を送り出している配合だ。デビューが3歳の4月と遅れたこともあり、まだキャリアは7戦のみ。血統背景を考慮しても、まだまだ伸びしろを感じさせる。

エイシンヒカリにとって、渋った馬場を経験するのは今回が初めてだった。(都大路Sは稍重開催。)6月以降の重賞は雨の影響を受けるケースも多いが、ディープ×ストームキャットのオープン馬は道悪を苦にしない場合が多い。

象徴的だったのは今年の産経大阪杯で、ラキシスとキズナが不良馬場の中ワンツーを決めた。力が抜けていたという見方もあるが、キズナはフランスでの2戦、ラキシスは13年に2着したエリザベス女王杯が道悪だった。重賞ではないものの、高速馬場では強い勝ち方をしてきたエイシンヒカリが道悪でも強い走りが出来るとなれば頼もしい。

エイシンヒカリに合うGIは?

距離適性はどうだろう。エイシンヒカリの母母父はカロで、13年の青葉賞を制したヒラボクディープと父、母父、母母父が同じ。つまり8分の7同血である。そのヒラボクディープは2400mのGIIを勝っていて、他のディープ×ストームキャットの出世馬も中距離重賞で活躍している。

ただし、この馬自身は気性面を考慮すると現状のベストはやはりマイルから2000mだと考えられる。ベスト条件は天皇賞秋か、あるいはマイルチャンピオンシップか。いずれにせよ、GⅠの舞台に立つためにはサマーシリーズでの活躍が不可欠だ。

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