地方競馬

全日本2歳優駿とは|歴代優勝馬・賞金と2026年の日程

この記事の要点

  • 全日本2歳優駿は、川崎競馬場のダート1600m(左回り)で行われる2歳のJpnⅠ。2歳のダートのGⅠ・JpnⅠはこのレースだけで、2026年は12月16日(水)に第77回が行われる
  • 1着賞金は2026年が6,000万円で、2025年の4,200万円から上がった。負担重量は定量の56kg(牝馬は1kg減)
  • ダートグレード競走になった1997〜2025年の29回では、JRA所属の馬が22勝、地方所属の馬が7勝。2021〜2025年はJRA所属の馬が5年続けて勝っている
  • 1950年に「全日本三才優駿」として始まり、1988年に全日本3歳優駿、2001年に今の名前になった。1997年にGⅡ、2002年にGⅠに格付けされ、2007年からはJpnⅠと表記する
全日本2歳優駿とは|歴代優勝馬・賞金と2026年の日程
目次
  1. 全日本2歳優駿とは?川崎・ダート1600mの2歳のJpnⅠ
  2. 全日本2歳優駿のレースの条件(2026年)
  3. 2026年の全日本2歳優駿はいつ?
  4. 全日本2歳優駿の歴代優勝馬(1997〜2025年)
  5. 表から数えられること(JRA所属と地方所属の勝ち数、人気、牝馬)
  6. 全日本2歳優駿の歴史(全日本三才優駿から)
  7. 全日本2歳優駿の馬券の買い方
  8. 全日本2歳優駿のまとめ

全日本2歳優駿は、川崎競馬場のダート1600mで行われる2歳のJpnⅠで、2026年は12月16日(水)に第77回が行われ、1着賞金は6,000万円だ。JRA所属の馬と地方所属の馬が一緒に走り、2歳馬のダートのGⅠ・JpnⅠはこのレースしかない。本記事では、レースの条件と賞金、2026年の日程、ダートグレード競走になった1997〜2025年の歴代優勝馬、表から数えたJRA所属と地方所属の勝ち数、1950年からの歴史をまとめる。

全日本2歳優駿とは?川崎・ダート1600mの2歳のJpnⅠ

全日本2歳優駿は、地方競馬の川崎競馬場で毎年12月に行われる2歳のダートの重賞で、格付けはJpnⅠだ。2026年の日本の2歳のGⅠ・JpnⅠのうち、JRAの朝日杯フューチュリティステークス・阪神ジュベナイルフィリーズ・ホープフルステークスはどれも芝で、ダートで行われるのは全日本2歳優駿だけになる。

2018年からは国際競走として行われている。2026年は、アメリカのケンタッキーダービーへの出走馬を選ぶポイントのシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象レースにもなっている。

JpnⅠとGⅠの表記の違いと、中央と地方の馬が一緒に走る仕組みは「ダートグレード競走とは」で整理している。

全日本2歳優駿のレースの条件(2026年)

2026年の条件は次のとおり。

項目 内容
格 JpnⅠ
競馬場 川崎競馬場
コース ダート1600m(左回り)
出走できる馬 サラブレッド系2歳
負担重量 定量(56kg、牝馬は1kg減)
1着賞金 6,000万円(2026年)

1着の本賞金は、1997〜2001年が3,200万円、2002〜2019年が3,500万円、2020〜2025年が4,200万円で、2026年に6,000万円になった。

川崎の1600mは、4コーナーの奥のポケットからスタートし、1周1,200mのコースを1周して、さらに400m走る。最初のコーナーまでは約500mある。

2026年の全日本2歳優駿はいつ?

2026年の全日本2歳優駿は、12月16日(水)に川崎競馬場で行われる。

項目 内容
日付 2026年12月16日(水)
競馬場 川崎競馬場(神奈川県川崎市川崎区)
コース ダート1600m(左回り)
回 第77回
1着賞金 6,000万円

地方競馬全国協会の2026年のレース体系の図では、10〜11月に行われる鎌倉記念(川崎)、JBC2歳優駿(門別)、平和賞(船橋)、ハイセイコー記念(大井)、兵庫ジュニアグランプリ(園田)から、全日本2歳優駿へ矢印がつながっている。

川崎競馬場への行き方とコースの数字は「川崎競馬場ガイド」にまとめた。

全日本2歳優駿の歴代優勝馬(1997〜2025年)

ダートグレード競走になった1997年から2025年までの29回の優勝馬は次のとおり。所属は勝ったときの馬の所属(JRAか、地方競馬の所属の地区)。格は各年の競走成績の表記による。

年 回 格 優勝馬 性齢 所属 騎手 人気 タイム 馬場
2025 第76回 JpnⅠ パイロマンサー 牡2 JRA 岩田望来 2番人気 1:44.2 稍重
2024 第75回 JpnⅠ ミリアッドラヴ 牝2 JRA 西村淳也 2番人気 1:42.4 良
2023 第74回 JpnⅠ フォーエバーヤング 牡2 JRA 坂井瑠星 1番人気 1:43.5 稍重
2022 第73回 JpnⅠ デルマソトガケ 牡2 JRA 松若風馬 3番人気 1:43.3 稍重
2021 第72回 JpnⅠ ドライスタウト 牡2 JRA 戸崎圭太 1番人気 1:39.2 稍重
2020 第71回 JpnⅠ アランバローズ 牡2 船橋 左海誠二 2番人気 1:40.7 良
2019 第70回 JpnⅠ ヴァケーション 牡2 川崎 吉原寛人 5番人気 1:41.9 稍重
2018 第69回 JpnⅠ ノーヴァレンダ 牡2 JRA 北村友一 5番人気 1:42.8 重
2017 第68回 JpnⅠ ルヴァンスレーヴ 牡2 JRA M.デムーロ 1番人気 1:41.6 良
2016 第67回 JpnⅠ リエノテソーロ 牝2 JRA 吉田隼人 1番人気 1:42.8 不良
2015 第66回 JpnⅠ サウンドスカイ 牡2 JRA 戸崎圭太 1番人気 1:43.1 稍重
2014 第65回 JpnⅠ ディアドムス 牡2 JRA 三浦皇成 3番人気 1:45.3 稍重
2013 第64回 JpnⅠ ハッピースプリント 牡2 北海道 宮崎光行 1番人気 1:40.4 稍重
2012 第63回 JpnⅠ サマリーズ 牝2 JRA 藤岡佑介 3番人気 1:41.9 良
2011 第62回 JpnⅠ オーブルチェフ 牡2 JRA 中舘英二 1番人気 1:41.6 重
2010 第61回 JpnⅠ ビッグロマンス 牡2 JRA 田中勝春 3番人気 1:41.2 不良
2009 第60回 JpnⅠ ラブミーチャン 牝2 笠松 濱口楠彦 2番人気 1:40.0 重
2008 第59回 JpnⅠ スーニ 牡2 JRA 内田博幸 1番人気 1:40.5 不良
2007 第58回 JpnⅠ イイデケンシン 牡2 JRA 藤田伸二 5番人気 1:41.8 良
2006 第57回 GⅠ フリオーソ 牡2 船橋 内田博幸 5番人気 1:41.8 稍重
2005 第56回 GⅠ グレイスティアラ 牝2 JRA 田中勝春 4番人気 1:42.3 良
2004 第55回 GⅠ プライドキム 牡2 JRA 池添謙一 3番人気 1:40.6 良
2003 第54回 GⅠ アドマイヤホープ 牡2 JRA 武豊 1番人気 1:42.8 稍重
2002 第53回 GⅠ ユートピア 牡2 JRA 河内洋 1番人気 1:42.4 重
2001 第52回 GⅡ プリンシパルリバー 牡2 北海道 五十嵐冬樹 4番人気 1:42.5 良
2000 第51回 GⅡ トーシンブリザード 牡2 船橋 石崎隆之 7番人気 1:42.6 良
1999 第50回 GⅡ アグネスデジタル 牡2 JRA 的場均 1番人気 1:41.1 良
1998 第49回 GⅡ アドマイヤマンボ 牡2 JRA 田中勝春 2番人気 1:43.3 良
1997 第48回 GⅡ アグネスワールド 牡2 JRA 武豊 1番人気 1:41.7 良

1997〜2000年は「全日本3歳優駿」の名前で行われた。当時の年齢の数え方では「3歳」だが、表の性齢は今の数え方(2歳)に直している。格の表記は、1997〜2001年がGⅡ、2002〜2006年がGⅠ、2007年からがJpnⅠだ。

29回の勝ちタイムで最も速いのは、2021年のドライスタウトの1分39秒2(稍重)。1分40秒を切ったのはこの1回だけだ。

表から数えられること(JRA所属と地方所属の勝ち数、人気、牝馬)

ここからの数字は、上の表(ダートグレード競走になってからの1997〜2025年の29回)から編集部が数えたものだ。

JRA所属と地方所属の勝ち数

所属 勝ち数 勝った年と馬
JRA 22勝 ―
船橋 3勝 2000年 トーシンブリザード、2006年 フリオーソ、2020年 アランバローズ
北海道 2勝 2001年 プリンシパルリバー、2013年 ハッピースプリント
笠松 1勝 2009年 ラブミーチャン
川崎 1勝 2019年 ヴァケーション
地方所属の合計 7勝 ―

地方所属の馬は29回で7勝し、勝った地区は4つにわたる。地元の川崎所属の馬が勝ったのは、この29回では2019年のヴァケーションだけだ。2019・2020年は地方所属の馬が2年続けて勝ったが、2021〜2025年はJRA所属の馬が5年続けて勝っている。

優勝馬の人気

人気 勝ち数
1番人気 12勝
2番人気 5勝
3番人気 5勝
4番人気 2勝
5番人気 4勝
7番人気 1勝

1〜3番人気の馬が29回のうち22勝。最も人気のなかった優勝馬は、2000年のトーシンブリザード(船橋)の7番人気だ。6番人気以下で勝ったのはこの1回だけになる。

牝馬の優勝

29回で牝馬が勝ったのは5回。2005年のグレイスティアラ、2009年のラブミーチャン(笠松)、2012年のサマリーズ、2016年のリエノテソーロ、2024年のミリアッドラヴだ。2024年のミリアッドラヴは、2016年のリエノテソーロ以来8年ぶりの牝馬の優勝だった。

2勝以上した騎手と調教師

騎手で最も多く勝ったのは、田中勝春騎手の3勝(1998・2005・2010年)。2勝は、武豊騎手(1997・2003年)、内田博幸騎手(2006・2008年)、戸崎圭太騎手(2015・2021年)の3人だ。調教師では、橋田満調教師(1998・2003年)と萩原清調教師(2011・2017年)が2勝している。

2006年の優勝馬フリオーソは、のちに帝王賞や川崎記念も勝った。2023年の優勝馬フォーエバーヤングは、翌2024年に大井の東京大賞典を勝っている。

東京大賞典の条件と歴代優勝馬は「東京大賞典とは」で並べている。

全日本2歳優駿の歴史(全日本三才優駿から)

全日本2歳優駿は、名前が2回、距離が3回変わり、南関東の重賞からダートグレード競走のJpnⅠになったレースだ。

年 できごと
1950年 「全日本三才優駿」の名前で、1200mで第1回が行われる
1951年 距離が1400mになる
1956年 距離が1500mになる
1959年 距離が今の1600mになる
1988年 「全日本3歳優駿」に改称
1997年 ダートグレード競走になり、GⅡに格付けされる
2001年 馬の年齢の数え方が変わり、「全日本2歳優駿」に改称
2002年 GⅠに格上げ
2007年 格の表記がJpnⅠになる
2018年 国際競走になる
2020年 1着の本賞金が4,200万円になる
2026年 1着賞金が6,000万円になり、12月16日(水)に第77回が行われる

1997〜2002年は、6回のうち5回が12月23〜29日の年末に行われた。2003年からは、毎年12月の水曜日に行われている。

11月のダートの大きなレースのJBCでは、2歳の重賞としてJBC2歳優駿も行われる。開催場と歴代の勝ち馬は「JBCとは」でまとめている。

全日本2歳優駿の馬券の買い方

全日本2歳優駿は川崎競馬場の地方競馬のレースなので、馬券は地方競馬の投票サービスで買う。地方競馬の全レースを発売するSPAT4と楽天競馬なら買える一方、オッズパークは南関東4場を除くため川崎のレースは買えず、JRAのネット投票(即PAT・A-PAT)はJRAが発表した発売レースに限られる(2026年10月時点)。

それぞれのサービスの違いと始め方は「地方競馬のネット投票の方法」で比べている。

全日本2歳優駿のまとめ

全日本2歳優駿は、川崎競馬場のダート1600mで行われる2歳のJpnⅠで、2歳馬のダートのGⅠ・JpnⅠはこのレースだけだ。1950年に全日本三才優駿として始まり、1997年にダートグレード競走になった。1997〜2025年の29回ではJRA所属の馬が22勝、地方所属の馬が7勝で、1番人気は12勝している。2026年は12月16日(水)に第77回が行われ、1着賞金は6,000万円になる。

JRAの2歳のGⅠは「朝日杯フューチュリティステークスのレースガイド」と「ホープフルステークスのレースガイド」でまとめている。

同じ川崎競馬場で4月に行う古馬のJpnⅠは「川崎記念とは」で並べている。

よくある質問

全日本2歳優駿とはどんなレース?
川崎競馬場のダート1600mで毎年12月に行われる2歳のJpnⅠだ。JRA所属の馬と地方所属の馬が一緒に走り、2歳馬のダートのGⅠ・JpnⅠはこのレースだけになっている。
2026年の全日本2歳優駿はいつ?
2026年12月16日(水)に、川崎競馬場のダート1600m(左回り)で行われる。第77回にあたる。
全日本2歳優駿の1着賞金はいくら?
2026年は6,000万円。2025年は4,200万円で、1着の本賞金は1997〜2001年が3,200万円、2002〜2019年が3,500万円、2020〜2025年が4,200万円だった。
全日本2歳優駿で地方競馬の馬は何勝している?
ダートグレード競走になった1997〜2025年の29回で7勝。船橋所属が3勝、北海道所属が2勝、笠松所属と川崎所属が1勝ずつだ。最後に勝った地方所属の馬は、2020年のアランバローズ(船橋)になる。
全日本2歳優駿は昔から同じ名前だった?
1950年に「全日本三才優駿」の名前で始まり、1988年に「全日本3歳優駿」、2001年に馬の年齢の数え方が変わったのに合わせて「全日本2歳優駿」になった。距離は1959年から1600mだ。
次に読む地方競馬のしくみNARグランプリとは|地方競馬の年度代表馬と部門、歴代の受賞

地方競馬

地方競馬の記事をすべて見る(18本)→

新着記事