マイルCS南部杯とは|歴代優勝馬・賞金・条件と日程
この記事の要点
- マイルチャンピオンシップ南部杯は、岩手県の盛岡競馬場(OROパーク)のダート1600m(左回り)で行われる3歳以上のJpnⅠ。負担重量は定量で、1着賞金は2026年が8,000万円
- 1999〜2026年はいずれも10月の第2月曜日に行われ、2026年は10月12日(月・祝)に第39回が行われた。盛岡で行うようになった1996年以降では、2011年だけ東京競馬場で行われた
- GⅠに格付けされた1997〜2026年の30回では、JRA所属の馬が28勝、地方所属の馬が2勝(どちらも岩手)。地方所属の最後の勝ちは2002年のトーホウエンペラー
- 最多勝は3勝のブルーコンコルド(2006〜2008年の3連覇)とエスポワールシチー。連覇した馬は7頭いる

目次
マイルチャンピオンシップ南部杯(マイルCS南部杯)とは、盛岡競馬場のダート1600mで毎年10月に行われる3歳以上のJpnⅠで、秋の3歳以上のダートのマイルの大一番だ。2026年は10月12日(月・祝)に第39回が行われ、1着賞金は8,000万円だった。本記事では、レースの条件と賞金、日程、GⅠに格付けされた1997〜2026年の歴代優勝馬、表から数えたJRA所属と地方所属の勝ち数、1988年からの歴史をまとめる。
マイルチャンピオンシップ南部杯とは?盛岡・ダート1600mの秋のJpnⅠ
南部杯は、岩手競馬の盛岡競馬場(OROパーク)で行われるダートの重賞で、格付けはJpnⅠだ。地方競馬のレースだが、JRA所属の馬も地方所属の馬も同じレースに出られる。2026年の岩手競馬のダートグレード競走で、JpnⅠは南部杯だけだ。
JBCの前哨戦「Road to JBC」の1つで、1着の馬にはJBCスプリントかJBCクラシックへの優先出走権が与えられる。
回数は1988年の第1回から通して数えていて、2026年が第39回だ。
JpnⅠとGⅠの表記の違いと、中央と地方の馬が一緒に走る仕組みは「ダートグレード競走とは」で整理している。
南部杯のレースの条件と賞金(2026年)
2026年の条件は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 格 | JpnⅠ |
| 競馬場 | 盛岡競馬場 |
| コース | ダート1600m(左回り) |
| 出走できる馬 | サラブレッド系3歳以上 |
| 負担重量 | 定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬は2kg減) |
| 1着賞金 | 8,000万円(2026年) |
盛岡の1600mは2コーナー奥のポケットからスタートするワンターンのコースで、3コーナーまでほぼ直線が約900m続く。
1着賞金の移り変わり
1着の本賞金は、年によって次のように変わってきた。
| 年 | 1着の本賞金 |
|---|---|
| 1997〜2007年 | 6,000万円 |
| 2008・2009年 | 5,000万円 |
| 2010〜2019年 | 4,500万円 |
| 2020年 | 5,000万円 |
| 2021・2022年 | 6,000万円 |
| 2023年 | 7,000万円 |
| 2024年 | 7,500万円 |
| 2025・2026年 | 8,000万円 |
2010〜2019年の4,500万円から、2020年以降は毎年のように上がり、2025・2026年の8,000万円が1997年からの30回で最も高い。
南部杯の日程(2026年の結果と2027年)
2026年の南部杯は、10月12日(月・祝)に盛岡競馬場で行われた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年10月12日(月・祝) |
| 競馬場 | 盛岡競馬場(岩手県盛岡市) |
| コース | ダート1600m(左回り) |
| 回 | 第39回 |
| 頭数 | 11頭 |
| 1着 | メイショウハチロー(JRA、吉原寛人騎手、3番人気) |
| 勝ちタイム | 1分34秒7(良) |
2着はストレングス(JRA)、3着は2025年の優勝馬ウィルソンテソーロ(JRA)だった。勝ったメイショウハチローに乗った吉原寛人騎手は金沢所属で、2019年のサンライズノヴァ(JRA)に続く南部杯2勝目になった。
2027年の南部杯の日程は、2026年11月8日時点ではまだ発表されていない。1999〜2026年は、毎年10月の第2月曜日に行われてきた。
盛岡駅からの行き方と、芝とダートのコースの数字は「盛岡競馬場ガイド」にまとめた。
南部杯の歴代優勝馬(1997〜2026年)
GⅠに格付けされた1997年から2026年までの30回の優勝馬は次のとおり。所属は勝ったときの馬の所属(JRAか、地方競馬の所属の地区)。格は各年の競走成績の表記による。
| 年 | 回 | 格 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 騎手 | 人気 | タイム | 馬場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | 第39回 | JpnⅠ | メイショウハチロー | 牡4 | JRA | 吉原寛人 | 3番人気 | 1:34.7 | 良 |
| 2025 | 第38回 | JpnⅠ | ウィルソンテソーロ | 牡6 | JRA | 川田将雅 | 4番人気 | 1:34.3 | 良 |
| 2024 | 第37回 | JpnⅠ | レモンポップ | 牡6 | JRA | 坂井瑠星 | 1番人気 | 1:35.9 | 良 |
| 2023 | 第36回 | JpnⅠ | レモンポップ | 牡5 | JRA | 坂井瑠星 | 1番人気 | 1:33.8 | 稍重 |
| 2022 | 第35回 | JpnⅠ | カフェファラオ | 牡5 | JRA | 福永祐一 | 1番人気 | 1:34.6 | 不良 |
| 2021 | 第34回 | JpnⅠ | アルクトス | 牡6 | JRA | 田邊裕信 | 1番人気 | 1:35.3 | 不良 |
| 2020 | 第33回 | JpnⅠ | アルクトス | 牡5 | JRA | 田邊裕信 | 6番人気 | 1:32.7 | 稍重 |
| 2019 | 第32回 | JpnⅠ | サンライズノヴァ | 牡5 | JRA | 吉原寛人 | 4番人気 | 1:34.2 | 良 |
| 2018 | 第31回 | JpnⅠ | ルヴァンスレーヴ | 牡3 | JRA | M.デムーロ | 2番人気 | 1:35.3 | 良 |
| 2017 | 第30回 | JpnⅠ | コパノリッキー | 牡7 | JRA | 田邊裕信 | 1番人気 | 1:34.9 | 稍重 |
| 2016 | 第29回 | JpnⅠ | コパノリッキー | 牡6 | JRA | 田邊裕信 | 1番人気 | 1:33.5 | 稍重 |
| 2015 | 第28回 | JpnⅠ | ベストウォーリア | 牡5 | JRA | 福永祐一 | 1番人気 | 1:36.8 | 稍重 |
| 2014 | 第27回 | JpnⅠ | ベストウォーリア | 牡4 | JRA | 戸崎圭太 | 1番人気 | 1:35.9 | 良 |
| 2013 | 第26回 | JpnⅠ | エスポワールシチー | 牡8 | JRA | 後藤浩輝 | 2番人気 | 1:35.1 | 良 |
| 2012 | 第25回 | JpnⅠ | エスポワールシチー | 牡7 | JRA | 佐藤哲三 | 1番人気 | 1:35.9 | 良 |
| 2011※ | 第24回 | JpnⅠ | トランセンド | 牡5 | JRA | 藤田伸二 | 1番人気 | 1:34.8 | 良 |
| 2010 | 第23回 | JpnⅠ | オーロマイスター | 牡5 | JRA | 吉田豊 | 4番人気 | 1:34.8 | 稍重 |
| 2009 | 第22回 | JpnⅠ | エスポワールシチー | 牡4 | JRA | 佐藤哲三 | 2番人気 | 1:35.4 | 良 |
| 2008 | 第21回 | JpnⅠ | ブルーコンコルド | 牡8 | JRA | 幸英明 | 2番人気 | 1:37.3 | 良 |
| 2007 | 第20回 | JpnⅠ | ブルーコンコルド | 牡7 | JRA | 幸英明 | 2番人気 | 1:36.8 | 重 |
| 2006 | 第19回 | GⅠ | ブルーコンコルド | 牡6 | JRA | 幸英明 | 2番人気 | 1:36.6 | 良 |
| 2005 | 第18回 | GⅠ | ユートピア | 牡5 | JRA | 安藤勝己 | 3番人気 | 1:36.7 | 良 |
| 2004 | 第17回 | GⅠ | ユートピア | 牡4 | JRA | 横山典弘 | 2番人気 | 1:35.9 | 稍重 |
| 2003 | 第16回 | GⅠ | アドマイヤドン | 牡4 | JRA | 安藤勝己 | 1番人気 | 1:35.4 | 不良 |
| 2002 | 第15回 | GⅠ | トーホウエンペラー | 牡6 | 岩手 | 菅原勲 | 2番人気 | 1:38.7 | 良 |
| 2001 | 第14回 | GⅠ | アグネスデジタル | 牡4 | JRA | 四位洋文 | 1番人気 | 1:37.7 | 良 |
| 2000 | 第13回 | GⅠ | ゴールドティアラ | 牝4 | JRA | 後藤浩輝 | 2番人気 | 1:38.3 | 良 |
| 1999 | 第12回 | GⅠ | ニホンピロジュピタ | 牡4 | JRA | 武豊 | 1番人気 | 1:38.4 | 良 |
| 1998 | 第11回 | GⅠ | メイセイオペラ | 牡4 | 岩手 | 菅原勲 | 3番人気 | 1:35.1 | 不良 |
| 1997 | 第10回 | GⅠ | タイキシャーロック | 牡5 | JRA | 横山典弘 | 2番人気 | 1:36.2 | 良 |
※2011年は、震災復興のため、盛岡ではなく東京競馬場のダート1600mで行われた
格の表記は、1997〜2006年がGⅠ、2007年からがJpnⅠだ。1997〜2000年の性齢は当時の数え年で記録されているが、表では今の数え方に直している。
30回の勝ちタイムで最も速いのは、2020年のアルクトスの1分32秒7(稍重)で、ダート1600mの日本レコードになっている。1分34秒を切ったのは、この年と2016年のコパノリッキー(1分33秒5)、2023年のレモンポップ(1分33秒8)の3回で、最も遅いのは2002年のトーホウエンペラーの1分38秒7(良)だ。
表から数えられること(JRA所属と地方所属の勝ち数、連覇、騎手、人気、年齢)
ここからの数字は、上の表(GⅠに格付けされてからの1997〜2026年の30回)から編集部が数えたものだ。
JRA所属と地方所属の勝ち数
| 所属 | 勝ち数 | 勝った年と馬 |
|---|---|---|
| JRA | 28勝 | ― |
| 岩手 | 2勝 | 1998年 メイセイオペラ、2002年 トーホウエンペラー |
| 地方所属の合計 | 2勝 | ― |
地方所属の馬の2勝は、どちらも地元の岩手所属の馬で、騎手はどちらも菅原勲騎手だった。2003年からは、24年続けてJRA所属の馬が勝っている。地方所属の馬の2着は、2001年のトーホウエンペラー(岩手)、2002年のバンケーティング(岩手)、2003年のコアレスハンター(大井)、2023年のイグナイター(兵庫)の4回だ。
3勝した馬と連覇
30回で3勝した馬は2頭、2勝した馬は5頭いる。
| 優勝馬 | 勝った年 | 所属 |
|---|---|---|
| ブルーコンコルド | 2006・2007・2008年(3連覇) | JRA |
| エスポワールシチー | 2009・2012・2013年(2012・2013年は連覇) | JRA |
| ユートピア | 2004・2005年(連覇) | JRA |
| ベストウォーリア | 2014・2015年(連覇) | JRA |
| コパノリッキー | 2016・2017年(連覇) | JRA |
| アルクトス | 2020・2021年(連覇) | JRA |
| レモンポップ | 2023・2024年(連覇) | JRA |
続けて勝った馬は7頭で、2勝以上した7頭はすべて連覇を含む。3連覇はブルーコンコルドだけだ。
2勝以上した騎手と調教師
騎手で最も多く勝ったのは、田邊裕信騎手の4勝(2016・2017・2020・2021年)。コパノリッキーとアルクトスで、2回の連覇のどちらにも乗った。次いで幸英明騎手が3勝(2006〜2008年)だ。2勝は、横山典弘騎手(1997・2004年)、菅原勲騎手(1998・2002年)、後藤浩輝騎手(2000・2013年)、安藤勝己騎手(2003・2005年)、佐藤哲三騎手(2009・2012年)、福永祐一騎手(2015・2022年)、吉原寛人騎手(2019・2026年)、坂井瑠星騎手(2023・2024年)の8人になる。2015・2022年に騎手として勝った福永祐一は、2026年に調教師としてメイショウハチローで勝っている。
調教師では、服部利之調教師(2006〜2008年)と安達昭夫調教師(2009・2012・2013年)の3勝が最も多い。2勝は、橋口弘次郎調教師(2004・2005年)、石坂正調教師(2014・2015年)、村山明調教師(2016・2017年)、栗田徹調教師(2020・2021年)、田中博康調教師(2023・2024年)だ。
優勝馬の人気
| 人気 | 勝ち数 |
|---|---|
| 1番人気 | 13勝 |
| 2番人気 | 10勝 |
| 3番人気 | 3勝 |
| 4番人気 | 3勝 |
| 6番人気 | 1勝 |
1〜2番人気の馬が30回のうち23勝。最も人気のなかった優勝馬は、2020年のアルクトスの6番人気で、7番人気以下の優勝はない。
年齢と牝馬、父
年齢(今の数え方)では、3歳が1勝、4歳が9勝、5歳が9勝、6歳が6勝、7歳が3勝、8歳が2勝。3歳で勝ったのは2018年のルヴァンスレーヴだけで、8歳の優勝は2008年のブルーコンコルドと2013年のエスポワールシチーだ。牝馬の優勝は、2000年のゴールドティアラの1頭だけになる。
優勝馬の父では、ゴールドアリュールが7勝(エスポワールシチーの3勝、コパノリッキーの2勝、2010年のオーロマイスター、2019年のサンライズノヴァ)で最も多い。
30回の馬場は、良が18回、稍重が7回、重が1回、不良が4回だった。
年末に大井で行われる3歳以上のダートのGⅠの歴代優勝馬は「東京大賞典とは」で並べている。
南部杯の歴史(1988年の第1回から)
南部杯は、北関東から北の地方競馬の交流のレースから始まり、全国の交流を経てGⅠ・JpnⅠになったレースだ。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1988年 | 北関東から北の地方競馬の交流のレース「北日本マイルチャンピオンシップ南部杯」として、水沢競馬場で第1回が行われる |
| 1995年 | 中央・地方の全国の交流のレースになる |
| 1996年 | 今の盛岡競馬場ができ、この年から盛岡で行われる |
| 1997年 | GⅠに格付けされる |
| 2007年 | 格の表記がJpnⅠになる |
| 2011年 | 震災復興のため、東京競馬場で行われる |
| 2020年 | アルクトスが1分32秒7のダート1600mの日本レコードで勝つ |
| 2025年 | 1着の本賞金が8,000万円になる |
| 2026年 | 10月12日(月・祝)に第39回が行われる |
南部杯の馬券の買い方
南部杯は盛岡競馬場の地方競馬のレースなので、馬券は地方競馬の投票サービスで買う。SPAT4・楽天競馬・オッズパークはどれも岩手競馬のレースを発売していて、JRAのネット投票(即PAT・A-PAT)はJRAが発表した発売レースに限られる(2026年10月時点)。
それぞれのサービスの違いと始め方は「地方競馬のネット投票の方法」で比べている。
マイルチャンピオンシップ南部杯のまとめ
マイルチャンピオンシップ南部杯は、盛岡競馬場のダート1600mで毎年10月に行われる3歳以上のJpnⅠだ。1988年に水沢で始まり、1995年に全国の交流、1996年から盛岡、1997年にGⅠになった。1997〜2026年の30回ではJRA所属の馬が28勝、地方所属の馬が岩手の2勝で、最多勝はブルーコンコルドとエスポワールシチーの3勝。2026年は10月12日に第39回が行われ、メイショウハチローが勝った。
南部杯の勝ち馬が次に向かう秋のダートの大きなレースは「JBCとは」と「チャンピオンズカップのレースガイド」でまとめている。
よくある質問
- マイルチャンピオンシップ南部杯とはどんなレース?
- 盛岡競馬場のダート1600mで毎年10月に行われる3歳以上のJpnⅠだ。JRA所属の馬と地方所属の馬が一緒に走る秋の3歳以上のダートのマイルの大一番で、2026年は10月12日(月・祝)に第39回が行われた。
- 南部杯の歴代優勝馬で最も多く勝った馬は?
- 1997〜2026年の30回では、ブルーコンコルド(2006〜2008年)とエスポワールシチー(2009・2012・2013年)の3勝が最も多い。ブルーコンコルドは3連覇している。
- 南部杯の1着賞金はいくら?
- 2026年は8,000万円。1着の本賞金は、2010〜2019年が4,500万円で、2020年に5,000万円、2021年に6,000万円、2023年に7,000万円、2024年に7,500万円と上がり、2025年から8,000万円になっている。
- 2027年の南部杯はいつ?
- 2026年11月8日時点で、2027年の日程はまだ発表されていない。1999〜2026年は、毎年10月の第2月曜日に行われてきた。
- 南部杯で地方競馬の馬は何勝している?
- GⅠに格付けされた1997〜2026年の30回で2勝。1998年のメイセイオペラと2002年のトーホウエンペラーで、どちらも地元の岩手所属の馬だ。2003年からはJRA所属の馬が24年続けて勝っている。






