羽田盃とは|歴代優勝馬・賞金と2027年の日程
この記事の要点
- 羽田盃は、大井競馬場のダート1800m(外回り・右)で行われる3歳のJpnⅠ。2024年からJRAの馬も出られるダート三冠の一冠目になり、2026年は4月29日(水・祝)に第71回が行われた
- 1着賞金は2026年が6,000万円。2024・2025年は5,000万円、2011〜2023年は3,500万円だった
- JpnⅠになった2024〜2026年の3回は、すべてJRA所属の馬が勝った。2023年までは南関東の3歳の重賞で、1997〜2023年の27回は大井所属が12勝、船橋所属が11勝
- 1997〜2026年の30回で、羽田盃と東京ダービーを両方勝った馬は9頭。2025年のナチュラルライズと2026年のフィンガーは、JRA所属の馬として2冠を取った

目次
羽田盃とは、大井競馬場のダート1800mで毎年4月末に行われる3歳のJpnⅠで、3歳のダート三冠の一冠目だ。2023年までは南関東の3歳の重賞で、2024年からJRAの馬も出られるJpnⅠになった。本記事では、レースの条件と賞金、2026年の結果と2027年の日程、1997〜2026年の歴代優勝馬、表から数えた所属ごとの勝ち数と東京ダービーとの2冠の馬、1956年からの歴史をまとめる。
羽田盃とは?大井・ダート1800mの3歳JpnⅠ
羽田盃は、地方競馬の大井競馬場で毎年行われる3歳馬のダートの重賞で、格付けはJpnⅠだ。長く南関東(大井・船橋・川崎・浦和)の3歳三冠の一冠目として行われ、2023年の格付けは南関東のSⅠだった。ダート競走の体系の整備で2024年にJpnⅠになり、JRAの馬も出られるダート三冠の一冠目になった。
三冠は、4月の羽田盃(大井1800m)、6月の東京ダービー(大井2000m)、10月のジャパンダートクラシック(大井2000m)の3競走だ。回数は1956年の第1回から通して数えていて、2026年が第71回になる。
三冠の前哨戦と、JpnⅠとGⅠの表記の違いは「ダートグレード競走とは」で整理している。
羽田盃のレースの条件(2026年)
2026年の条件は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 格 | JpnⅠ |
| 競馬場 | 大井競馬場 |
| コース | ダート1800m(外回り・右回り) |
| 出走できる馬 | サラブレッド系3歳の牡馬・牝馬 |
| 負担重量 | 定量(57kg、牝馬は2kg減) |
| 1着賞金 | 6,000万円(2026年) |
2026年は、地方所属の馬はブルーバードカップ(JpnⅢ)の1着馬、雲取賞(JpnⅢ)の上位2頭、スターバーストカップの1着馬、京浜盃(JpnⅡ)の上位2頭に、JRA所属の馬は雲取賞と京浜盃でそれぞれ3着以内の上位2頭に優先出走権が与えられた。
大井の1800mはホームストレッチからスタートし、1周1600mの外回りを1周して200m走る。最初の1コーナーまでは約300mで、フルゲートは16頭だ。
最寄り駅からの行き方とほかの距離のコースは「大井競馬場ガイド」にまとめた。
1着賞金の移り変わり
1997〜2026年の1着賞金は、次のように変わってきた。
| 年 | 1着賞金 |
|---|---|
| 1997・1998年 | 4,100万円 |
| 1999〜2010年 | 4,000万円 |
| 2011〜2023年 | 3,500万円 |
| 2024・2025年 | 5,000万円 |
| 2026年 | 6,000万円 |
JpnⅠになった2024年に5,000万円へ上がり、2026年にさらに1,000万円上がった。
羽田盃の日程(2026年の結果と2027年)
2026年の羽田盃は、4月29日(水・祝)に大井競馬場で行われた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年4月29日(水・祝) |
| 競馬場 | 大井競馬場(東京都品川区) |
| コース | ダート1800m(外回り・右回り) |
| 回 | 第71回 |
| 頭数 | 13頭(1頭が出走を取り消した) |
| 1着 | フィンガー(JRA、戸崎圭太騎手、3番人気) |
| 勝ちタイム | 1分52秒7(稍重) |
2着はロックターミガン(JRA)、3着はロウリュ(大井)だった。フィンガーは6月10日(水)の東京ダービーも勝ち、2冠を取った。
2027年の羽田盃は、4月29日(木・祝)に大井競馬場のダート1800mで第72回が行われる(南関東の公式が発表した現段階の予定)。
2024年は4月24日(水)、2025・2026年は4月29日の祝日に行われた。1997〜2023年は4月中旬から5月中旬に行われ、日付は年によって違った。
羽田盃の歴代優勝馬(1997〜2026年)
1997年から2026年までの30回の優勝馬は次のとおり。所属は勝ったときの馬の所属(JRAか、南関東の競馬場)だ。
| 年 | 回 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 騎手 | 人気 | 距離 | タイム | 馬場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | 第71回 | フィンガー | 牡3 | JRA | 戸崎圭太 | 3番人気 | 1800m | 1:52.7 | 稍重 |
| 2025 | 第70回 | ナチュラルライズ | 牡3 | JRA | 横山武史 | 1番人気 | 1800m | 1:52.1 | 重 |
| 2024 | 第69回 | アマンテビアンコ | 牡3 | JRA | 川田将雅 | 1番人気 | 1800m | 1:53.9 | 不良 |
| 2023 | 第68回 | ミックファイア | 牡3 | 大井 | 御神本訓史 | 4番人気 | 1800m | 1:50.9 | 稍重 |
| 2022 | 第67回 | ミヤギザオウ | 牡3 | 大井 | 真島大輔 | 9番人気 | 1800m | 1:52.4 | 稍重 |
| 2021 | 第66回 | トランセンデンス | 牡3 | 浦和 | 森泰斗 | 5番人気 | 1800m | 1:51.5 | 重 |
| 2020 | 第65回 | ゴールドホイヤー | 牡3 | 川崎 | 山崎誠士 | 4番人気 | 1800m | 1:53.3 | 稍重 |
| 2019 | 第64回 | ミューチャリー | 牡3 | 船橋 | 御神本訓史 | 1番人気 | 1800m | 1:53.5 | 良 |
| 2018 | 第63回 | ヤマノファイト | 牡3 | 船橋 | 本橋孝太 | 1番人気 | 1800m | 1:53.7 | 不良 |
| 2017 | 第62回 | キャプテンキング | 牡3 | 大井 | 矢野貴之 | 1番人気 | 1800m | 1:54.4 | 良 |
| 2016 | 第61回 | タービランス | 牡3 | 浦和 | 森泰斗 | 1番人気 | 1800m | 1:55.5 | 良 |
| 2015 | 第60回 | ストゥディウム | 牡3 | 船橋 | 石崎駿 | 2番人気 | 1800m | 1:54.6 | 重 |
| 2014 | 第59回 | ハッピースプリント | 牡3 | 大井 | 吉原寛人 | 1番人気 | 1800m | 1:52.6 | 稍重 |
| 2013 | 第58回 | アウトジェネラル | 牡3 | 船橋 | 御神本訓史 | 2番人気 | 1800m | 1:52.8 | 重 |
| 2012 | 第57回 | アートサハラ | 牡3 | 大井 | 今野忠成 | 8番人気 | 1800m | 1:52.9 | 稍重 |
| 2011 | 第56回 | クラーベセクレタ | 牝3 | 船橋 | 戸崎圭太 | 1番人気 | 1800m | 1:52.1 | 不良 |
| 2010 | 第55回 | シーズザゴールド | 牡3 | 大井 | 内田博幸 | 2番人気 | 1800m | 1:53.7 | 重 |
| 2009 | 第54回 | ナイキハイグレード | 牡3 | 船橋 | 戸崎圭太 | 1番人気 | 1800m | 1:54.9 | 重 |
| 2008 | 第53回 | ニックバニヤン | 牡3 | 大井 | 的場文男 | 11番人気 | 1800m | 1:52.8 | 良 |
| 2007 | 第52回 | トップサバトン | 牡3 | 船橋 | 石崎駿 | 2番人気 | 1800m | 1:51.1 | 良 |
| 2006 | 第51回 | サンキューウィン | セ3 | 船橋 | 左海誠二 | 5番人気 | 1800m | 1:53.1 | 良 |
| 2005 | 第50回 | シーチャリオット | 牡3 | 船橋 | 内田博幸 | 1番人気 | 1800m | 1:53.5 | 良 |
| 2004 | 第49回 | トキノコジロー | 牡3 | 川崎 | 山田信大 | 13番人気 | 1800m | 1:53.5 | 良 |
| 2003 | 第48回 | ナイキアディライト | 牡3 | 船橋 | 石崎隆之 | 1番人気 | 1790m | 1:52.3 | 良 |
| 2002 | 第47回 | プリンシパルリバー | 牡3 | 大井 | 石崎隆之 | 2番人気 | 1790m | 1:54.1 | 稍重 |
| 2001 | 第46回 | トーシンブリザード | 牡3 | 船橋 | 石崎隆之 | 1番人気 | 1600m | 1:38.5 | 良 |
| 2000 | 第45回 | イエローパワー | 牡3 | 大井 | 石崎隆之 | 2番人気 | 1600m | 1:42.0 | 稍重 |
| 1999 | 第44回 | オリオンザサンクス | 牡3 | 大井 | 早田秀治 | 1番人気 | 1600m | 1:41.3 | 稍重 |
| 1998 | 第43回 | ゴールドヘッド | 牡3 | 大井 | 的場文男 | 1番人気 | 1800m | 1:54.9 | 稍重 |
| 1997 | 第42回 | キャニオンロマン | 牡3 | 大井 | 吉井竜一 | 1番人気 | 1800m | 1:52.4 | 良 |
1997〜2000年の性齢は当時の数え年で記録されているが、表では今の数え方に直している。2010年の内田博幸騎手と2024〜2026年の3人はJRAの騎手、2014年の吉原寛人騎手は金沢の騎手だ。
距離は年によって違い、1999〜2001年は1600m(内回り)、2002・2003年は1790mだった。1800mで行われた25回で最も速い勝ちタイムは、2023年のミックファイアの1分50秒9(稍重)。最も遅いのは2016年のタービランスの1分55秒5(良)だ。
表から数えられること(所属ごとの勝ち数、2冠、騎手、人気)
ここからの数字は、上の表(1997〜2026年の30回)から編集部が数えたものだ。2023年まではJRAの馬が出られない南関東の重賞で、1998〜2023年の出走馬もすべて南関東4場の所属だった。そのため、JRA所属と地方所属の勝ち数は、JpnⅠになった2024年からの3回だけで数えている。
JpnⅠになった2024年からの勝ち馬
| 年 | 優勝馬 | 所属 | 騎手 | 調教師 | 2着馬(所属) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | フィンガー | JRA | 戸崎圭太 | 田中博康 | ロックターミガン(JRA) |
| 2025 | ナチュラルライズ | JRA | 横山武史 | 伊藤圭三 | ナイトオブファイア(大井) |
| 2024 | アマンテビアンコ | JRA | 川田将雅 | 宮田敬介 | アンモシエラ(JRA) |
2024〜2026年の3回は、JRA所属の馬が3勝、地方所属の馬が0勝だ。地方所属の馬の最高着順は、2025年のナイトオブファイア(大井)の2着になる。2024年は8頭立てだった。
南関東の重賞だった1997〜2023年の所属別
| 所属 | 勝ち数 | 最後に勝った年と馬 |
|---|---|---|
| 大井 | 12勝 | 2023年 ミックファイア |
| 船橋 | 11勝 | 2019年 ミューチャリー |
| 川崎 | 2勝 | 2020年 ゴールドホイヤー |
| 浦和 | 2勝 | 2021年 トランセンデンス |
27回のうち、大井所属と船橋所属の馬で23勝した。川崎所属の2勝は2004年のトキノコジローと2020年のゴールドホイヤー、浦和所属の2勝は2016年のタービランスと2021年のトランセンデンスだ。
羽田盃と東京ダービーを両方勝った馬
羽田盃の勝ち馬が、同じ年の東京ダービーも勝ったのは、30回のうち9回ある。
| 年 | 優勝馬 | 所属 |
|---|---|---|
| 2026 | フィンガー | JRA |
| 2025 | ナチュラルライズ | JRA |
| 2023 | ミックファイア | 大井 |
| 2014 | ハッピースプリント | 大井 |
| 2011 | クラーベセクレタ | 船橋 |
| 2005 | シーチャリオット | 船橋 |
| 2003 | ナイキアディライト | 船橋 |
| 2001 | トーシンブリザード | 船橋 |
| 1999 | オリオンザサンクス | 大井 |
JpnⅠになってからは、2024年こそ羽田盃のアマンテビアンコと東京ダービーのラムジェットで勝ち馬が分かれたが、2025・2026年は2年続けて同じ馬が勝った。2011年のクラーベセクレタは牝馬での2冠だ。
2勝以上した騎手と調教師
騎手で最も多く勝ったのは、石崎隆之騎手の4勝(2000〜2003年)で、4年続けて勝っている。次いで戸崎圭太騎手が3勝(2009・2011・2026年)で、2009・2011年は南関東の騎手として、2026年はJRAの騎手としての勝ちだ。御神本訓史騎手も3勝(2013・2019・2023年)。2勝は、的場文男騎手(1998・2008年)、内田博幸騎手(2005・2010年)、石崎駿騎手(2007・2015年)、森泰斗騎手(2016・2021年)の4人になる。
調教師では、船橋の川島正行調教師が4勝(2005・2009・2011・2013年)で最も多い。次いで矢野義幸調教師が3勝(2015・2018・2019年)、2勝は荒山勝徳調教師(2010・2012年)と森下淳平調教師(2014・2022年)だ。
優勝馬の人気
| 人気 | 勝ち数 |
|---|---|
| 1番人気 | 15勝 |
| 2番人気 | 6勝 |
| 3番人気 | 1勝 |
| 4番人気 | 2勝 |
| 5番人気 | 2勝 |
| 6〜10番人気 | 2勝 |
| 11番人気以下 | 2勝 |
1番人気の馬が30回のうち15勝で、1・2番人気で21勝になる。最も人気のなかった優勝馬は、2004年のトキノコジロー(川崎)の13番人気で、2008年のニックバニヤン(大井)も11番人気で勝っている。
牝馬の優勝は2011年のクラーベセクレタだけで、2006年のサンキューウィンはせん馬の優勝だった。30回の馬場は、良が11回、稍重が10回、重が6回、不良が3回だ。
羽田盃の歴史(1956年の第1回から)
羽田盃は、大井杯の名前で始まり、南関東の3歳三冠の一冠目を経て、ダート三冠の一冠目のJpnⅠになったレースだ。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1956年 | 第1回。大井杯の名前で行われる |
| 1964年 | 第9回から羽田盃の名前になる |
| 1996年 | 長く2000mで行われてきた(1995年まで)距離が、1800mになる |
| 1999年 | 1600mになる(2001年まで) |
| 2002年 | 距離が延び、スタンドの改修でゴール板が動いたため1790mで行われる(2003年まで) |
| 2004年 | 1800mに戻り、いまの距離になる |
| 2024年 | JpnⅠに格付けされ、JRAの馬も出られるダート三冠の一冠目になる。アマンテビアンコ(JRA)が勝つ |
| 2026年 | 1着賞金が6,000万円になり、第71回をフィンガー(JRA)が勝つ |
東京ダービー(当初の名前は春の鞍)より1年遅れて始まった。
羽田盃の馬券の買い方
羽田盃は大井競馬場の地方競馬のレースなので、馬券は地方競馬の投票サービスで買う。地方競馬の全レースを発売するSPAT4と楽天競馬なら買える一方、オッズパークは南関東4場を除くため大井のレースは買えず、JRAのネット投票(即PAT・A-PAT)はJRAが発表した発売レースに限られる(2026年10月時点)。
それぞれのサービスの違いと始め方は「地方競馬のネット投票の方法」で比べている。
羽田盃のまとめ
羽田盃は、大井競馬場のダート1800mで行われる3歳のJpnⅠで、ダート三冠の一冠目だ。1956年に大井杯として始まり、2023年までは南関東の3歳の重賞だった。JpnⅠになった2024〜2026年の3回はJRA所属の馬が勝ち、2025・2026年は勝ち馬が東京ダービーも勝った。2027年は4月29日(木・祝)に第72回が行われる予定だ。
三冠目の条件と歴代優勝馬は「ジャパンダートクラシックとは」、同じ大井で行われる古馬のJpnⅠは「帝王賞とは」でまとめている。
よくある質問
- 羽田盃とはどんなレース?
- 大井競馬場のダート1800mで毎年4月末に行われる3歳のJpnⅠだ。2023年までは南関東の3歳の重賞で、2024年からJRAの馬も出られるダート三冠の一冠目になった。2026年は4月29日(水・祝)に第71回が行われた。
- 2027年の羽田盃はいつ?
- 2027年は4月29日(木・祝)に大井競馬場のダート1800mで第72回が行われる(南関東の公式が発表した現段階の予定)。
- 羽田盃の1着賞金はいくら?
- 2026年は6,000万円。JpnⅠになった2024・2025年は5,000万円、2011〜2023年は3,500万円だった。
- 羽田盃でJRAの馬は勝っている?
- JRAの馬が出られるようになった2024年から2026年までの3回は、すべてJRA所属の馬が勝っている。2024年がアマンテビアンコ、2025年がナチュラルライズ、2026年がフィンガーだ。
- 羽田盃と東京ダービーを両方勝った馬は?
- 1997〜2026年の30回では9頭いる。南関東の重賞だったころはミックファイア(2023年)など7頭で、JpnⅠになってからは2025年のナチュラルライズと2026年のフィンガーが2冠を取った。






