川崎記念とは|歴代優勝馬・賞金と2027年の日程
この記事の要点
- 川崎記念は、川崎競馬場のダート2100m(左回り)で行われる4歳以上のJpnⅠ。負担重量は定量の57kg(牝馬は2kg減)で、1着賞金は2026年が1億円
- 長く1月下旬〜2月上旬に行われてきたが、2024年から4月上旬に移った。2026年は4月8日(水)に第75回が行われ、カゼノランナー(JRA)が勝った
- GⅠに格付けされた1998年から2026年までの29回では、JRA所属の馬が21勝、地方所属の馬が8勝(船橋5勝・川崎3勝)
- 最多勝はホッコータルマエの3勝(2014〜2016年の3連覇)。騎手では武豊騎手、C.ルメール騎手、幸英明騎手の3勝が最も多い

目次
川崎記念とは、川崎競馬場のダート2100mで行われる4歳以上のJpnⅠだ。長く1月下旬から2月上旬に行われてきたが、2024年に4月上旬へ移り、1着賞金は1億円になった。本記事では、レースの条件と賞金、開催時期の移り変わり、GⅠに格付けされた1998年から2026年までの歴代優勝馬、表から数えたJRA所属と地方所属の勝ち数、1951年からの歴史をまとめる。
川崎記念とは?川崎・ダート2100mの古馬のJpnⅠ
川崎記念は、地方競馬の川崎競馬場で行われる古馬(4歳以上)のダートの重賞で、格付けはJpnⅠだ。地方競馬の競馬場で行われるダートグレード競走で、JRA所属の馬と地方所属の馬が同じレースに出られる。川崎競馬場の古馬のレースでは最も格が高い。
2024年に時期が4月上旬に移ってからは、3月上旬の船橋のダイオライト記念から川崎記念へ、川崎記念から大井の帝王賞へと続くのが、上半期のダートの中距離の主な路線になっている。
JpnⅠとGⅠの表記の違いと、2024年に地方競馬のダートのレースの時期と格付けがどう変わったかは「ダートグレード競走とは」で整理している。
川崎記念のレースの条件と賞金(2026年)
2026年の条件は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 格 | JpnⅠ |
| 競馬場 | 川崎競馬場 |
| コース | ダート2100m(左回り) |
| 出走できる馬 | サラブレッド系4歳以上 |
| 負担重量 | 定量(57kg、牝馬は2kg減) |
| 1着賞金 | 1億円(2026年) |
1着の本賞金は、1998〜2022年が6,000万円、2023年が8,000万円で、2024年から1億円になった。2026年の1着賞金1億円は、東京ダービー・JBCクラシック・東京大賞典と並んで、地方競馬のダートグレード競走で最も高い。
川崎の2100mは、向正面の2コーナー付近からスタートし、1周1,200mのコースを1周半以上走る。最初のコーナーまでは約400mで、コーナーを6回通る。
川崎記念はいつ?1〜2月から4月上旬へ
川崎記念は、1998〜2023年の26回はすべて1月下旬か2月上旬で、水曜日でなかったのは2001年(1月26日・金)だけだった。ダートのレースの体系が整えられた2024年から、4月上旬に移っている。
| 年 | 日付 |
|---|---|
| 2023年 | 2月1日(水) |
| 2024年 | 4月3日(水) |
| 2025年 | 4月9日(水) |
| 2026年 | 4月8日(水) |
2026年が第75回だった。2023年2月から2024年4月までは、1年2か月あいた。2027年は4月7日(水)に第76回が行われる予定だ(南関東の公式が発表した現段階の予定)。
川崎競馬場への行き方と、ナイター開催の時期は「川崎競馬場ガイド」にまとめた。
川崎記念の歴代優勝馬(1998〜2026年)
GⅠに格付けされた1998年から2026年までの29回の優勝馬は次のとおり。所属は勝ったときの馬の所属(JRAか、地方競馬の所属の地区)。格は各年の競走成績の表記による。
| 年 | 月日 | 格 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 騎手 | 人気 | タイム | 馬場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | 4月8日(水) | JpnⅠ | カゼノランナー | 牡5 | JRA | 西村淳也 | 3番人気 | 2:14.6 | 稍重 |
| 2025 | 4月9日(水) | JpnⅠ | メイショウハリオ | 牡8 | JRA | 濱中俊 | 3番人気 | 2:18.0 | 稍重 |
| 2024 | 4月3日(水) | JpnⅠ | ライトウォーリア | 牡7 | 川崎 | 吉原寛人 | 7番人気 | 2:15.5 | 重 |
| 2023 | 2月1日(水) | JpnⅠ | ウシュバテソーロ | 牡6 | JRA | 横山和生 | 2番人気 | 2:16.0 | 良 |
| 2022 | 2月2日(水) | JpnⅠ | チュウワウィザード | 牡7 | JRA | 川田将雅 | 1番人気 | 2:14.9 | 良 |
| 2021 | 1月27日(水) | JpnⅠ | カジノフォンテン | 牡5 | 船橋 | 張田昂 | 4番人気 | 2:14.9 | 重 |
| 2020 | 1月29日(水) | JpnⅠ | チュウワウィザード | 牡5 | JRA | 川田将雅 | 1番人気 | 2:14.1 | 不良 |
| 2019 | 1月30日(水) | JpnⅠ | ミツバ | 牡7 | JRA | 和田竜二 | 3番人気 | 2:15.0 | 良 |
| 2018 | 1月31日(水) | JpnⅠ | ケイティブレイブ | 牡5 | JRA | 福永祐一 | 1番人気 | 2:14.9 | 稍重 |
| 2017 | 2月1日(水) | JpnⅠ | オールブラッシュ | 牡5 | JRA | C.ルメール | 5番人気 | 2:14.6 | 良 |
| 2016 | 1月27日(水) | JpnⅠ | ホッコータルマエ | 牡7 | JRA | 幸英明 | 1番人気 | 2:14.1 | 良 |
| 2015 | 1月28日(水) | JpnⅠ | ホッコータルマエ | 牡6 | JRA | 幸英明 | 1番人気 | 2:16.9 | 重 |
| 2014 | 1月29日(水) | JpnⅠ | ホッコータルマエ | 牡5 | JRA | 幸英明 | 1番人気 | 2:13.8 | 良 |
| 2013 | 1月30日(水) | JpnⅠ | ハタノヴァンクール | 牡4 | JRA | 四位洋文 | 2番人気 | 2:15.4 | 稍重 |
| 2012 | 1月25日(水) | JpnⅠ | スマートファルコン | 牡7 | JRA | 武豊 | 1番人気 | 2:10.7 | 不良 |
| 2011 | 1月26日(水) | JpnⅠ | フリオーソ | 牡7 | 船橋 | 戸崎圭太 | 1番人気 | 2:14.2 | 良 |
| 2010 | 1月27日(水) | JpnⅠ | ヴァーミリアン | 牡8 | JRA | 武豊 | 1番人気 | 2:12.7 | 良 |
| 2009 | 1月28日(水) | JpnⅠ | カネヒキリ | 牡7 | JRA | C.ルメール | 1番人気 | 2:13.3 | 稍重 |
| 2008 | 1月30日(水) | JpnⅠ | フィールドルージュ | 牡6 | JRA | 横山典弘 | 1番人気 | 2:13.1 | 稍重 |
| 2007 | 1月31日(水) | JpnⅠ | ヴァーミリアン | 牡5 | JRA | C.ルメール | 1番人気 | 2:12.9 | 良 |
| 2006 | 1月25日(水) | GⅠ | アジュディミツオー | 牡5 | 船橋 | 内田博幸 | 2番人気 | 2:12.8 | 稍重 |
| 2005 | 1月26日(水) | GⅠ | タイムパラドックス | 牡7 | JRA | 武豊 | 1番人気 | 2:14.2 | 重 |
| 2004 | 2月4日(水) | GⅠ | エスプリシーズ | 牡5 | 川崎 | 森下博 | 2番人気 | 2:12.8 | 重 |
| 2003 | 1月29日(水) | GⅠ | カネツフルーヴ | 牡6 | JRA | 松永幹夫 | 4番人気 | 2:14.8 | 稍重 |
| 2002 | 1月30日(水) | GⅠ | リージェントブラフ | 牡6 | JRA | 吉田豊 | 3番人気 | 2:16.2 | 稍重 |
| 2001 | 1月26日(金) | GⅠ | レギュラーメンバー | 牡4 | JRA | 松永幹夫 | 2番人気 | 2:12.9 | 不良 |
| 2000 | 2月9日(水) | GⅠ | インテリパワー | 牡5 | 川崎 | 張田京 | 3番人気 | 2:14.5 | 良 |
| 1999 | 2月3日(水) | GⅠ | アブクマポーロ | 牡7 | 船橋 | 石崎隆之 | 1番人気 | 2:16.6 | 良 |
| 1998 | 1月28日(水) | GⅠ | アブクマポーロ | 牡6 | 船橋 | 石崎隆之 | 1番人気 | 2:07.6 | 良 |
1998年は2000mで、1999年から今の2100mになった。格の表記は、1998〜2006年がGⅠ、2007年からがJpnⅠだ。2000年までは当時の数え方(数え年)の馬齢で行われたが、表の性齢は今の数え方に直している。
2100mになった1999〜2026年の28回で勝ちタイムが最も速いのは、2012年のスマートファルコンの2分10秒7(不良)。2分11秒を切ったのはこの1回だけだ。
GⅠに格付けされる前の1996・97年は、JRAとの交流のレースとして2000mで行われ、JRA所属の牝馬ホクトベガが2年続けて勝った。
表から数えられること(JRA所属と地方所属の勝ち数、2勝以上の馬、人気)
ここからの数字は、上の表(GⅠに格付けされてからの1998〜2026年の29回)から編集部が数えたものだ。
JRA所属と地方所属の勝ち数
| 所属 | 勝ち数 | 勝った年と馬 |
|---|---|---|
| JRA | 21勝 | ― |
| 船橋 | 5勝 | 1998・1999年 アブクマポーロ、2006年 アジュディミツオー、2011年 フリオーソ、2021年 カジノフォンテン |
| 川崎 | 3勝 | 2000年 インテリパワー、2004年 エスプリシーズ、2024年 ライトウォーリア |
| 地方所属の合計 | 8勝 | ― |
地方所属の馬が勝ったのは、船橋と地元の川崎の2つの地区だけだ。2024年のライトウォーリアは、2004年のエスプリシーズ以来20年ぶりの川崎所属の馬の優勝になった。2025・2026年はJRA所属の馬が勝っている。
2勝以上した馬
| 馬 | 勝ち数 | 勝った年 |
|---|---|---|
| ホッコータルマエ | 3勝 | 2014・2015・2016年 |
| アブクマポーロ | 2勝 | 1998・1999年 |
| ヴァーミリアン | 2勝 | 2007・2010年 |
| チュウワウィザード | 2勝 | 2020・2022年 |
29回のうち、3連覇はホッコータルマエだけで、2年続けて勝ったのはほかにアブクマポーロ(船橋)がいる。
優勝馬の人気と年齢
| 人気 | 勝ち数 |
|---|---|
| 1番人気 | 15勝 |
| 2番人気 | 5勝 |
| 3番人気 | 5勝 |
| 4番人気 | 2勝 |
| 5番人気 | 1勝 |
| 7番人気 | 1勝 |
1番人気は29回のうち15勝。最も人気のなかった優勝馬は、2024年のライトウォーリア(川崎)の7番人気だ。年齢(今の数え方)では、5歳の10勝、7歳の9勝が多く、8歳でも2010年のヴァーミリアンと2025年のメイショウハリオが勝っている。29回の優勝馬はすべて牡馬だった。
2勝以上した騎手と調教師
騎手で最も多く勝ったのは3勝の3人で、武豊騎手(2005・2010・2012年)、C.ルメール騎手(2007・2009・2017年)、幸英明騎手(2014〜2016年)。2勝は、石崎隆之騎手(1998・1999年)、松永幹夫騎手(2001・2003年)、川田将雅騎手(2020・2022年)だ。2001・2003年に騎手として勝った松永幹夫騎手は、2026年に調教師としてカゼノランナーで勝っている。
調教師では、西浦勝一調教師の3勝(2014〜2016年)が最も多い。2勝は、出川克己調教師(1998・1999年)、山本正司調教師(2001・2003年)、川島正行調教師(2006・2011年)、石坂正調教師(2007・2010年)、大久保龍志調教師(2020・2022年)だ。
同じ古馬のダートのGⅠで、年末に大井で行われるレースの歴代優勝馬は「東京大賞典とは」で並べている。
川崎記念の歴史(開設記念から)
川崎記念は、今の川崎競馬場ができた記念のレースとして始まり、JRAとの交流をへてGⅠ・JpnⅠになったレースだ。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1950年 | 戸塚競馬場を引き継ぐ形で、今の川崎競馬場ができる |
| 1951年 | 1月に「開設記念」の名前で、3000mで第1回が行われる |
| 1979年 | 「川崎記念」に改称 |
| 1985年 | 距離が2000mになる |
| 1990年 | 地方競馬の全国の馬が出られる交流のレースになる(1994年だけ交流を休む) |
| 1996年 | JRAとの交流になる |
| 1998年 | GⅠに格付けされる |
| 1999年 | 距離が今の2100mになる |
| 2007年 | 格の表記がJpnⅠになる |
| 2023年 | 1着の本賞金が8,000万円になる |
| 2024年 | 4月上旬に移り、1着賞金が1億円になる |
| 2026年 | 4月8日(水)に第75回が行われる |
1951年から1984年までの距離は、3000mから何度か変わっている。
川崎記念の馬券の買い方
川崎記念は川崎競馬場の地方競馬のレースなので、馬券は地方競馬の投票サービスで買う。地方競馬の全レースを発売するSPAT4と楽天競馬なら買える一方、オッズパークは南関東4場を除くため川崎のレースは買えず、JRAのネット投票(即PAT・A-PAT)はJRAが発表した発売レースに限られる(2026年10月時点)。
それぞれのサービスの違いと始め方は「地方競馬のネット投票の方法」で比べている。
川崎記念のまとめ
川崎記念は、川崎競馬場のダート2100mで行われる4歳以上のJpnⅠだ。1951年に開設記念として始まり、1996年にJRAとの交流、1998年にGⅠになった。長く1月下旬〜2月上旬に行われてきたが、2024年から4月上旬に移り、1着賞金は1億円になった。1998〜2026年の29回ではJRA所属の馬が21勝、地方所属の馬が8勝で、最多勝はホッコータルマエの3勝だ。
川崎競馬場のもう1つのJpnⅠは「全日本2歳優駿とは」で、2歳のダートのレースとしてまとめている。
よくある質問
- 川崎記念とはどんなレース?
- 川崎競馬場のダート2100mで行われる4歳以上のJpnⅠだ。JRA所属の馬と地方所属の馬が一緒に走り、2024年からは毎年4月上旬に行われている。
- 川崎記念の歴代優勝馬で最も多く勝った馬は?
- 1998〜2026年の29回では、2014〜2016年に3連覇したホッコータルマエの3勝が最も多い。2勝はアブクマポーロ、ヴァーミリアン、チュウワウィザードの3頭だ。
- 川崎記念の1着賞金はいくら?
- 2026年は1億円。1着の本賞金は1998〜2022年が6,000万円、2023年が8,000万円で、4月に移った2024年から1億円になった。
- 2027年の川崎記念はいつ?
- 2027年は4月7日(水)に第76回が行われる予定だ(南関東の公式が発表した現段階の予定)。4月に移った2024〜2026年は、4月3日・4月9日・4月8日のいずれも水曜日に行われた。
- 川崎記念で地方競馬の馬は何勝している?
- 1998〜2026年の29回で8勝。船橋所属が5勝、川崎所属が3勝だ。最後に勝った地方所属の馬は、2024年のライトウォーリア(川崎)になる。






