キャリア12年目、同期にいるのは川田優雅騎手、藤岡佑介騎手、吉田隼人騎手、津村明秀騎手。川田騎手を筆頭にGIや重賞戦線で活躍する同級生が多い中、丹内祐次騎手はお世辞にも目立った存在とは言えなかった。
実際、タイトルとはほとんど縁がなく、重賞は1勝のみ。
しかし、そんな丹内騎手が今、熱い。昨年からコンスタントに穴馬を馬券圏内に連れてくるようになり、今年は遂にマーチステークスで重賞初制覇を達成した。
もう一度言う。今、丹内騎手が熱い。その理由に迫っていこう。
明らかな成績アップ
まずは視覚的に丹内騎手の変化を見ていこう。以下は2014年と15年の成績の比較である。
2014年(22−21−18−360)
勝率5% 複勝率14%
2015年(10−14−10−155)
勝率5% 複勝率18%
※5月15日現在
数字を見ると一目瞭然だ。複勝率が4%も向上している。明らかに昨年を上回る勢いなのだ。
重賞での活躍も増えている。マーチステークスで重賞初制覇を飾り、京都金杯ではマイネルメリエンダ(7番人気3着)を、小倉大賞典ではコスモソーンパーク(6番人気2着)を馬券圏内に持ってきた。
ではなぜ、丹内騎手は飛躍を遂げることができたのだろうか?
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