ヴィクトリアマイルを馬主の観点から考察!社台グループの層が薄い理由とは?

今年のヴィクトリアマイルは馬主的な観点から見ても面白いレースといえるかもしれない。というのも、競馬界で絶対的な強さを誇る社台グループの層が薄く、非社台系の馬たちにチャンスが巡ってきそうだからだ。

クラシックを中心にGIタイトルを軒並み奪う社台グループに一矢報いることができるかもしれない。その勢力図と、社台系の馬たちの層が薄い理由に迫っていこう。


社台VS非社台の構図

ヴィクトリアマイルに出走する社台系の馬は7頭。社台ファーム生産馬が3頭、ノーザンファーム生産馬が2頭、そして白老ファーム生産馬が2頭という図式である。

原礼子氏所有のヌーヴォレコルトが社台ファームの“大将格”だ。一方、ノーザンファームはエリザベス女王杯3着のディアデラマドレを送り出してきた。この2頭が1、2番人気に支持される見込みとなっている。

しかしながら彼女たちに続くのは非社台の馬たちだと見られる。昨年の1番人気、スマートレイアーは大岡徹氏の所有馬で生産は岡田スタッド。阪神牝馬ステークスを制して優先出走権を得たカフェブリリアントはタイヘイ牧場の生産馬。同じく優先出走権を持つ馬スイートサルサはシンボリ牧場の生産馬である。

他にも昨年2着のGI3勝馬メイショウマンボや同3着のストレイトガールはいずれも非社台系の馬だ。

1、2番人気が社台系とはいえ、これだけ有力な非社台馬が名を連ねるなら、一矢報いる可能性は十分にあるといえる。

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