ヴィクトリアマイルを馬主の観点から考察!社台グループの層が薄い理由とは?
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社台勢の層が薄い理由

ではなぜ、社台グループの層が薄いのか? 考えられる理由は主に2つある。

ひとつはヴィクトリアマイルというタイトルをそれほど重要視していないこと。

種牡馬ビジネスに直結するクラシックや秋の古馬3冠レースに比べ、ヴィクトリアマイルは力を入れる理由が少ない。せいぜい繁殖牝馬として箔がつく、といった程度だ。そもそもここに出走してくるレベルの馬は、すでに何らかの重賞タイトルを手にしている。よって、「ヴィクトリアマイルを何が何でも取る」という理由にはならない。

もう一つは、社台グループの規定が関係してくる。同グループに属す牝馬は「遅くとも6歳の春に引退」と決められている。繁殖に入るため、ヴィクトリアマイルに出走できないケースが多いのだ。

よって、非社台系の牝馬たちが増え、結果的に付け入る隙を与えてしまっているというわけだ。

春の女王に輝くのは?

今年は非社台の馬たちにかなりチャンスがありそうだ。というのも、ヌーヴォレコルト、ディアデラマドレともに、不安要素がある。

ヌーヴォレコルトは断然人気で勝ち切れないハーツクライ産駒(詳細は下記リンクにて)。

●おすすめ記事→ヌーヴォレコルトがヴィクトリアマイルで危険視される理由とは?

そしてディアデラマドレは追い込み馬のため、差しきれないリスクがある。また自身のキャリア(エリザベス女王杯3着)や母ディアデラノビアの戦績(GIで3着3回)を見れば分かるように、GIで勝ち切れない傾向が見られる。

●おすすめ記事→ディアデラマドレとディアデラノビア、悲願のGI制覇を目指す親子の物語

社台グループだけが栄冠を手にしていては競馬が盛り上がらない。非社台の馬たちの台頭に期待してみても、いいのではないだろうか。

【文】=神林仁(競馬ライター)

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