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2019年5月11日、東京競馬場で京王杯スプリングカップ(GⅡ/芝1400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるタワーオブロンドン、サトノアレス、トゥザクラウン、スマートオーディン、ロジクライ、ロードクエストらの中で危険なのはどの馬か。しっかり考察していこう。

なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。


京王杯SCの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は1勝、2着3着は1回もなく、信頼度はかなり低く、見過ごせない数字だ。

その分をカバーするのが2番人気で、まずまずの成績。4番人気が3勝を挙げるなど、1番人気以外はそれなりの信頼度を確保している傾向にある。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 距離短縮が有利!

距離短縮組(6- 7- 5-64)
勝率 7.3% │ 複勝率 22.0%

1400メートルはスプリンター、マイラーともに勝負ができる距離だが、京王杯スプリングカップの傾向的には距離短縮、マイラーが強さを見せる。

特にここ数年はマイラーの独壇場となっており、距離延長組の出番はほとんどないどころか、前走高松宮記念組ぐらいしか勝負になっていない。

レッドファルクスのように高松宮記念で好走した馬もいるが、どちらかといえば元々そんなにスプリンターではなく、高松宮記念で玉砕したような馬が狙いか。

予想参考データ② 残るかどうかはペース次第

逃げ馬の成績だが、正直言って厳しく、2着3着がパラパラとある状態だが、細かくそのデータを見ると、どんな逃げ馬が残るか、はっきりしている。

前半3ハロンのラップが35秒以上かかれば逃げ残りの可能性が高くなり、それより速くなればノーチャンス、このような線引きができる。

逃げが想定されるのは人気馬トゥザクラウンだが、前走の大阪ーハンブルクカップは前半3ハロン33秒1、ラスト1ハロンは12秒7もかかっている。

福永祐一騎手がどう騎乗するかだが、前走と同じ乗り方をすれば間違いなく直線で捕まる。ただ同型があまり見当たらず、マイペースで運べる可能性もあり、枠順などの兼ね合いで変わってくるだろう。

予想参考データ③ 32秒台の末脚なら勝負になる?

直線だけで差し切るというのは前が崩れるか鬼脚と言われるほどとんでもない末脚を披露するか、そうしないと非常に難しい。

パンパンの良馬場で行われることが多いが、上がり最速タイムを叩き出すとなると32秒台の末脚が必要になり、これまでにそれに近いタイムをマークしているか、チェックしておきたい。

今年の東京新聞杯はレイエンダのみが32秒台の末脚をマークしたが、それでも8着。前にいる馬が33秒台ではどうしようもない。

それでも展開さえ合えば、32秒台の末脚は武器になる。特に今年は先行馬がそこまでいないため、できるだけ前目でそれが繰り出せれば最高だが、果たして。

2019年の危険な人気馬は?

トゥザクラウンは人気に支持される見込みだが、おそらくマイペースでスローに落としての逃げは難しく、最初の3ハロンを33秒台のペースで逃げざるを得なくなる可能性が高い。そうなると残り100メートルで捕まったとしても不思議ではない。京王杯スプリングカップの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ロードクエストは3つ目の消しデータに合致している。32秒台の脚は使えず、ここ最近は惜しい競馬が続き、人気だけが先行するパターンだ。メンバーはそれほど厚いわけではないが、それでも苦しいというのが実情か。

反対にロジクライは危険なデータに一つも当てはまらない。初めてのスプリント戦の高松宮記念はコンマ5秒差8着と大健闘。本来はマイラーで、1400でも短いぐらいだが、この距離延長はロジクライにはいい方向に働く。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ロジクライと言えそうだ。

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