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2019年5月12日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアエロリット、ラッキーライラック、レッドオルガ、ミッキーチャーム、プリモシーン、カンタービレらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。


ヴィクトリアマイルの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が勝ったのは3回、2着も3回、3着はなし、信頼度はまずまずといったところか。

しかし、その他の上位人気は信用に欠け、7番人気や11番人気がアベレージ的には上回っており、1番人気以外はあまり信用できないと見るべき。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 同じステップレースでも大きな差

前走阪神牝馬S(4- 4- 3-55)
勝率 6.1% │ 複勝率 16.7%

数字的にはそれほどでもなく感じるかもしれないが、ステップレースとしては十分結果を出しており、機能している。3年前からマイル戦になり、より直結しやすくなった。

意外なことに阪神牝馬ステークスの勝ち馬はヴィクトリアマイルで好走しない。差のない競馬をしていた馬が巻き返すケースが非常に目立つ。コンマ3秒が1つのラインか。

前走福島牝馬S(0- 2- 2-31)
勝率 0.0% │ 複勝率 11.4%

一方、福島牝馬ステークス組もステップレースではあるが、機能しているとは言い難い。そもそも福島と東京では求められるものが違うのだから無理もない。

3着以内に好走した馬の特徴は勝ち馬かコンマ2秒負けまで。2000万馬券の立役者、2015年3着のミナレットも福島牝馬ステークスコンマ2秒差5着だった。

予想参考データ② 関東馬の取捨選択

関東馬(2- 2- 3-57)
勝率 3.1% │ 複勝率 10.9%

関西馬(8- 8- 7-91)
勝率 7.0% │ 複勝率 20.2%

成績を見れば明らかだが、アウェーであるはずの関西馬に分があり、ホームであるはずの関東馬は苦戦を強いられている。しかも、穴を開けるのは得てして関東馬だ。

どんな関東馬が来るか、まず前走重賞勝ち、関東馬ではフロンテアクイーンが該当する。重賞連対馬もマークしたい。着外からの巻き返しはホエールキャプチャぐらいしかない。

牝馬は格より勢い、よく聞かれる言葉だが、勢いで関西馬を凌駕できるかどうか、関東馬にはそんなフィルターをかけて見るといい。

予想参考データ③ 強い馬は中団待機から差す?

強い競馬といえば、先行してそのまま押し切る競馬を思い浮かべる人も多いだろう。ただ、このレースだけを見れば、むしろ大穴を開ける唯一のパターンとなっている。

去年1番人気のリスグラシュー、2016年1番人気のミッキークイーンなど3着以内に入った人気馬の多くは10番手より手前でレースを進めて、末脚でどうにかしている。

もちろんヴィルシーナやウオッカのように前目で競馬をして勝った人気馬もいるが、傾向的には中団待機がアベレージ的にいい。

だからといって最後方待機では差し届かず、あっても掲示板。落ち着いて前を見据え、最後の直線で追い出しをかける、そんな乗り方がいいだろう。

2019年の危険な人気馬は?

アエロリットは人気に支持される見込みだが、前目でレースを進める分、マークされやすく、海外出走明けでどこまでやれるか、少し未知数な部分がある。不確定要素が多く、協調しにくい。ヴィクトリアマイルの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ミッキーチャームは1つ目の消しデータに合致している。阪神牝馬ステークス1着ではあるが、輸送をかなり気にしており、中山牝馬ステークス14着もあるので軸にするのは少し怖い。割引でいいだろう。

反対にラッキーライラックは危険なデータに一つも当てはまらない。阪神牝馬ステークスは接触などもあり、参考外でよく、コンマ2秒差でよく頑張った方だ。牡馬相手に健闘を見せるレベル、アーモンドアイのライバルだった馬としてここはすんなり競馬をして勝ちたいところだ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ラッキーライラックと言えそうだ。

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