ジャパンカップ2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年11月29日、東京競馬場でジャパンカップ(GⅠ/芝2400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアーモンドアイ、デアリングタクト、コントレイル、カレンブーケドール、グローリーヴェイズらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

ジャパンカップの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は2回、3着も2回。意外と人気通りには決まらないのだが、結局その馬の資質によるところが大きいか。

伏兵馬も時折やってくるが、メインは人気サイド。ただ取捨選択をしっかりとやって、危険な人気馬をあぶりだしておきたい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前走天皇賞秋組の取捨選択

前走天皇賞秋(5- 4- 8-40)
勝率 8.8% │ 複勝率 29.8%

ジャパンカップのステップレースとして一番の王道は天皇賞秋。ほとんどの年で天皇賞秋組が絡んでおり、ここを外して馬券を組み立てることは考えられない。

アーモンドアイにとって不穏なデータだが、天皇賞秋1着だった馬は過去10年で勝てていない。どちらかといえば天皇賞秋で1秒負け以内、前走5人気までぐらいがいい。

意外と面白いがキズナ。天皇賞秋組は実はアーモンドアイとキズナしかいない。データ的にはキズナの方が買える。京都大賞典で初騎乗、2着と結果を出した浜中俊騎手に戻るならば、狙ってもいいだろう。

予想参考データ② 牝馬の取捨選択

アーモンドアイ、デアリングタクト、カレンブーケドールと有力牝馬が多数出ているが、数字上は牡馬とほとんど変わらない成績となっている。

傾向を年齢別で見ると、3歳牝馬は秋華賞1着であれば問題ない。4歳以上の牝馬は子bsGⅠでコンマ3秒負けまで。カレンブーケドールはGⅡで2着、そして斤量は重くなる。

後ほど前走のレベルをご紹介するが、データ的にはデアリングタクトも問題はない。とはいえ、今年はうまくいくかどうか。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

カレンブーケドールの前走はオールカマーだが、稍重のタイムとしては中の上ぐらい。ただ稍重や重のオールカマーで勝ち、時計が速かった馬のその後はさっぱり。ビワハヤヒデはカレンブーケドールより1秒速かったが天皇賞秋で敗れて現役を引退している。

デアリングタクトの場合はタイム的にはあまりレベルが高いとは言えない。2017年重馬場だった秋華賞よりも遅かった。コントレイルの菊花賞もそんなに速くはなかった。ただ、菊花賞の場合は3分5秒台やそれより遅くても結構勝ち馬が結果を残している。コントレイルに関してはそこまで気にしなくていいだろう。

グローリーヴェイズの前走京都大賞典は、稍重開催そものがグレード制導入後初だったのでサンプル数が少ない。良馬場と比べると同じようなタイムでキタサンブラックが勝っており、上々だったというべきか。

アーモンドアイに関して不穏なのは、1分57秒台で勝った後のジャパンカップで勝ち切った馬がいない点にある。ゼンノロブロイやテイエムオペラオーのように天皇賞秋の馬場が渋っていて、ジャパンカップも勝ったケースはある。天皇賞秋とジャパンカップ、1年で2つを制するのは大変だ。前走ルメール騎手が涙するほど苦しかった中、いくら引退レースだからといって、すんなり勝てるのか。

2020年の危険な人気馬は?

アーモンドアイは人気になる見込みだが、前走が意外と苦戦気味で、すっきりした勝利ではなかった。アーモンドアイの休み明けは7戦全勝、しかし、叩き2走目で3回敗れている。アーモンドアイは4回負けたが、新馬戦以外の負け3回がこれに該当する。中3週も未知の領域で、十分負ける可能性はある。ジャパンカップの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、カレンブーケドールは2つ目の消しデータに合致している。2着続きの馬は人気と期待だけを集めるが、勝ち切れないと結局どこかで緊張の糸が切れて負けていく。エタリオウやサウンドオブアースなどが証明している。

反対にグローリーヴェイズは危険なデータに一つも当てはまらない。無敗の三冠馬は間違いなく三冠がメインなので、ここはお釣り程度。しかしグローリーヴェイズはジャパンカップか香港を最初から見据えていた。休み明けに弱いが、2走目はしっかり走る。休み明けの京都大賞典で稍重や58キロなど懸念材料をすべて克服しタイムもよかったグローリーヴェイズであればジャイアントキリングは達成できそう。敵は、意外にもダートでの追切の動きが良かったウェイトゥパリスか。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、グローリーヴェイズと言えそうだ。

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