マッサビエルが菊花賞へ名乗り!母母メジロドーベルの血統馬の評価は?

魅力的な血統背景を持つ素質馬がまた1頭、クラシック戦線に名乗りを挙げた。

6月21日に東京競馬場で行われた芦ノ湖特別(1000万下/芝2400m)にハービンジャー産駒のマッサビエル(牡3)が出走し、圧倒的な1番人気に応えて快勝した。

マッサビエルの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。


目次

血統評価は?

マッサビエルは父ハービンジャー、母メジロルルド、その父サンデーサイレンスという血統。

ハービンジャーは春のクラシックに活躍馬を送り込めなかったが、ここに来てスワーヴジョージが3勝目を、ポトマックリバーが2勝目を挙げている。もともと晩成血統で古馬になってからが勝負と思われていた種牡馬だ。この時期からの産駒の成長力は、他の主要種牡馬に勝るとも劣らないものがあるかもしれない。

母メジロルルドは目立った仔を出せていないが、その母はメジロドーベルという血統背景を持つ。ただし、メジロドーベルも繁殖牝馬としては重賞レベルで活躍する馬を出せていない。そういう意味では上のレベルに上がった時、どの程度活躍できるか、不安が出てくる。

レース評価は?

レースラップ
13.5-12.5-12.9-13.3-12.9-12.9-12.6-11.8-11.6-11.3-11.4-12.0

レースの評価はあまり高くない。前半から12秒台後半から13秒台前半で推移するスローな展開だった。事実上、ラスト5ハロンの競馬だったため、過剰な評価は禁物といえる。

ただし、レースの映像を見ると数字以上の強さが際立ってくる。スローペースで推移していたため逃げたアドマイヤカーリンが2着に粘るなど、各馬の順位が残り3、400m地点から変わらないようなレースだった。

そんな中、マッサビエルはしっかりと抜け出して後続をちぎってゴール板を駆け抜けている。少なくともこのメンバーの中では力が抜けていたわけだ。

まとめ

キャリアを振り返ってみると、ほとんどが「少頭数+スロー+瞬発力勝負」といったレースだったことが分かる。今回も同じような内容だったため、こういうレースなら上のレベルでもやれるかもしれない。

ただし、多頭数の競馬や前半が流れそうなレース質になるときに走れるかどうかは、まだ未知数。評価は据え置きといったところだ。

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