JRA調教師の定年は?引退は2月末、3月に新規開業
この記事の要点
- JRAの調教師には定年がある。JRAは2025年は2月11日、2026年は2月10日に、定年で引退する調教師を発表した
- 2025・2026年に定年で引退した14人は、全員が引退した年度(3月1日〜翌年2月末)のうちに70歳になった調教師だった。JRAが公開している競馬施行規程と試験要領には、定年の年齢は書かれていない
- 調教師の免許は2月末まで。次の年度に免許を受けない調教師の免許は、2月末が木〜土曜日ならJRAの規程で次の火曜日まで延び、2025・2026年の定年の引退の日もその火曜日だった
- 新しい調教師は12月に合格が発表され、1月1日か3月1日に免許を受ける。3月1日からは新しい年度の免許になる

JRAの調教師には定年があり、毎年2月末(曜日によっては3月初めの火曜日)に定年の調教師が引退する。JRAは定年の年齢を公開している規程に書いていないが、2025・2026年に定年で引退した14人は、全員がその年度(3月1日〜翌年2月末)のうちに70歳になった調教師だった。本記事では、定年の引退の日の決まりと、入れ替わりに新しい調教師が免許を受ける流れを整理する。
調教師の定年は何歳?
JRAは2025年は2月11日、2026年は2月10日に定年の調教師を発表した。発表では、引退調教師を「定年」と「勇退」に分けている。
JRAが公開している競馬施行規程と2027年度の調教師免許試験要領には、調教師の年齢の上限や定年の年齢は書かれていない。そこで、JRAが定年として発表した調教師の生年月日を並べると、次のとおりだ。
| 引退の年 | 定年で引退した調教師 | 生年月日の範囲 |
|---|---|---|
| 2025年(3月4日引退) | 石毛善彦、音無秀孝、河内洋、木原一良、鮫島一歩、藤沢則雄、宗像義忠の7人 | 1954年4月12日〜1955年2月22日 |
| 2026年(3月3日引退) | 国枝栄、小西一男、佐々木晶三、土田稔、西園正都、根本康広、南田美知雄の7人 | 1955年4月14日〜1956年1月31日 |
※生年月日はJRAの引退の発表に載っているもの。範囲は編集部がまとめた
14人とも、引退した年度(前の年の3月1日から引退の年の2月末まで)のうちに70歳の誕生日を迎えている。たとえば国枝栄調教師は1955年4月14日生まれで、2025年4月に70歳になり、2026年3月3日に引退した。2025年2月の時点では69歳で、その年の定年には入っていない。
この年齢の区切りは、2年の14人の生年月日から編集部が読み取ったもので、JRAの規程の文面ではない。
定年の調教師はいつ引退する?2月末と火曜日の延長
調教師の免許の有効期間は、JRAの競馬施行規程で「免許の日から1年間」とされている。2027年度の試験要領では、更新の試験に受かった調教師の免許は2027年3月1日から2028年2月29日までだ。免許は毎年3月1日に切り替わる。
ただし、競馬施行規程第50条第2項には、次の年度に免許を受けない調教師の免許を延ばす決まりがある。
- 満了の日が木曜日・金曜日・土曜日のときは、満了の日のあとの最初の火曜日まで延長する
- 天災などで、日曜日か月曜日の満了の日のあとに開催日をずらすときも、最初の火曜日まで延長する
JRAが発表した2025・2026年の引退の日は、この決まりで延びた満了の日と一致する。このため、引退の日は年によって3月初めの火曜日になる。
| 年 | 2月末の曜日 | 定年の調教師の引退の日 |
|---|---|---|
| 2025年 | 2月28日(金) | 3月4日(火) |
| 2026年 | 2月28日(土) | 3月3日(火) |
| 2027年 | 2月28日(日) | 延長の条件に当たらなければ2月28日 |
※2025・2026年はJRAの発表による。2027年は規程の条件と曜日から編集部が当てはめたもので、JRAの発表ではない
定年のほかに、70歳より前に自分から辞める「勇退」もある。2025年は村山明調教師(1971年生まれ)が勇退として発表された。
新しい調教師はいつ開業する?免許を受けるまでの流れ
定年の調教師が引退する2月末から3月1日にかけて、新しい年度の調教師の免許が始まる。2027年度の免許の流れは、2026年7月29日に出たJRAの試験要領では次のとおりだ。
| 時期 | やること(2027年度の要領) |
|---|---|
| 2026年9月9日 | 新規の調教師免許試験の第1次試験(筆記) |
| 2026年12月1日〜3日 | 第2次試験(口頭試験・人物考査、東京競馬場) |
| 2026年12月10日 | 第2次試験の合格発表の予定 |
| 2027年1月1日 | 合格者が調教師の免許を受ける(現役の騎手は3月1日も選べる) |
| 2027年1月 | 1月1日に免許を受けた人は、2027年度の更新の試験を受ける |
| 2027年2月9日 | 更新の試験の合格発表の予定 |
| 2027年3月1日 | 2027年度の調教師の免許(2028年2月29日まで)が始まる |
1月1日に免許を受けた人の免許は、その年の12月31日までの1年間だ。ただ、試験要領では、3月1日からの更新の免許に受かった場合は、1月1日に受けた免許の取り消しを2月28日付で申請することになっている。だから、新しい調教師も3月1日からは、ほかの調教師と同じ年度の免許にそろう。
現役の騎手が合格した場合は1月1日か3月1日を選べ、2026年度は騎手だった藤岡佑介と和田竜二が3月1日付で調教師の免許を受けた。
試験の中身と倍率は「調教師になるには」にまとめている。
まとめ
JRAの調教師の定年の引退は、2月末か3月初めの火曜日だ。JRAが公開している規程に定年の年齢の定めはないが、2025・2026年の定年の14人は、全員がその年度のうちに70歳になった調教師だった。2月末が木〜土曜日なら、引退は次の火曜日に延びる。入れ替わりに、12月に合格した新しい調教師が1月1日か3月1日に免許を受け、3月1日から新しい年度が始まる。
引退した調教師も並ぶ年ごとの勝利数1位は「JRAの歴代リーディングトレーナー」で確かめられる。厩舎で働く道は「厩務員になるには?」、騎手を目指す道は「騎手になるには?」にまとめている。
よくある質問
- JRAの調教師の定年は何歳?
- JRAが公開している規程に、調教師の定年の年齢の定めはない。2025・2026年に定年で引退した14人は、全員がその年度(3月1日〜翌年2月末)のうちに70歳になった調教師だった。
- 定年の調教師はいつ引退する?
- JRAの発表では、2025年は3月4日、2026年は3月3日(どちらも火曜)だった。調教師の免許は2月末までで、JRAの規程では、次の年度に免許を受けない調教師の免許は、2月末が木曜・金曜・土曜日なら次の火曜日まで延びる。
- 新しい調教師はいつから開業する?
- JRAの新規の調教師免許試験の合格者は、1月1日か3月1日に調教師の免許を受ける。現役の騎手が合格したときは、3月1日を選べる。2026年度の合格者のうち、騎手だった藤岡佑介と和田竜二は2026年3月1日付で免許を受けた。






