騎手の年収はいくら?獲得賞金ランキングと取り分
この記事の要点
- 騎手の年収は公表されていない。JRAが出しているのは、騎手が乗った馬の獲得賞金(総賞金)で、これは騎手の収入そのものではない
- 騎手の取り分は賞金などの平地5%・障害7%。ほかに騎乗手当と騎手奨励手当があり、2026年度は平地の一般のレースで1回4万5,000円
- 2026年の獲得賞金1位はC.ルメール騎手の32億6,825万3,000円(11月1日現在)
- 編集部の推計(実際の年収ではない)では、JRAから入る額の目安は、2025年のリーディング1位のルメール騎手で約2億838万円、武豊騎手で約1億2,995万円。JRAの外の収入は入らない

騎手の年収は公表されていない。JRAが出しているのは騎手が乗った馬の獲得賞金で、騎手に入るのはそのうち平地5%・障害7%と、騎乗1回ごとの手当だ。公開の数字から、JRAから入る額の一部を計算すると、2025年のリーディング1位のC.ルメール騎手で約2億838万円、武豊騎手で約1億2,995万円になる。編集部の推計で、実際の年収ではない。JRAの外の収入は入らず、税と経費も引いていない。本記事では、公表の範囲、騎手の取り分の決まり、2026年の獲得賞金ランキング、推計の計算式、武豊騎手の場合を整理する。
騎手の年収は公表されている?
公表されていない。JRAの騎手情報のページにはプロフィールと成績、リーディングの表には勝利数などの成績と「総賞金」があるが、年収や所得の欄はない。
この総賞金が、いわゆる騎手の獲得賞金だ。JRAの説明では、JRAのレースで馬主に交付された本賞と付加賞の合計で、JRAでの成績だけを数えている。つまり「その騎手が乗った馬が稼いだ額」であり、騎手の手取りでも年収でもない。獲得賞金が30億円の騎手の年収が30億円、という意味にはならない。
騎手の取り分はどう決まる?
騎手がJRAのレースで受け取るお金の決まりは、JRAの競馬番組の一般事項に書いてある。賞金からの取り分と、騎乗1回ごとの手当の2本立てだ。金額は2026年度のものを示す。
進上金の率は平地5%、障害7%
馬が賞金を得たときに、馬主から調教師や騎手など厩舎関係者に渡る成功報酬を進上金という。競馬番組の一般事項に「進上金」という言葉は出てこず、馬主に交付する額の一部を騎手・調教師の口座に振り込む、という形で決められている。
| 受け取る人 | 率 | 率を掛ける対象 |
|---|---|---|
| 騎手 | 平地5%、障害7% | 本賞・距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金・付加賞の合計 |
| 調教師 | 15% | 本賞・距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金の合計 |
※2026年度の競馬番組による。[地]と[外]の印の馬は、この振り込みの対象から除かれている
計算すると、1着本賞金3億円の宝塚記念を勝てば、本賞金だけで騎手の分は1,500万円だ。1勝クラスの一般のレース(1着本賞金820万円)なら41万円になる。どのクラスの賞金がいくらかは「競馬の賞金はいくら?」にまとめている。
騎乗手当と騎手奨励手当は着順に関係なく出る
賞金からの取り分とは別に、騎乗1回ごとに騎乗手当が交付される。中央競馬の騎手には、さらに騎乗1回につき1万6,000円の騎手奨励手当が付く。
| 区分 | レース | 騎乗手当(2026年度) | 騎手奨励手当を足した額 |
|---|---|---|---|
| 平地 | GⅠ | 6万6,000円 | 8万2,000円 |
| 平地 | GⅠ以外の重賞 | 4万6,000円 | 6万2,000円 |
| 平地 | そのほか | 2万9,000円 | 4万5,000円 |
| 障害 | J・GⅠ | 14万8,000円 | 16万4,000円 |
| 障害 | J・GⅠ以外の重賞 | 11万8,000円 | 13万4,000円 |
| 障害 | そのほか | 9万3,500円 | 10万9,500円 |
2025年度の騎乗手当は、どの区分も2026年度より1,500円低かった(平地のそのほかで2万7,500円)。騎手奨励手当は2025年度も1万6,000円だ。失格したとき(決勝線への到達時間超過による失格を除く)や、騎手が騎乗停止以上の処分を受けたときは、どちらの手当も交付されない。
騎手の獲得賞金ランキング(2026年11月1日現在)
2026年のJRAの騎手の獲得賞金の上位10人は次のとおりだ。JRAのリーディングは勝利数の順なので、上位100人の表を編集部が獲得賞金の順に並べ直した。
| 順位 | 騎手 | 獲得賞金 | 勝利 | 騎乗回数 | 勝利数の順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | C.ルメール | 32億6,825万3,000円 | 147 | 495 | 1位 |
| 2 | 松山弘平 | 30億3,462万6,000円 | 120 | 719 | 3位 |
| 3 | 武豊 | 24億6,695万8,000円 | 66 | 474 | 11位 |
| 4 | 岩田望来 | 24億4,063万8,000円 | 124 | 659 | 2位 |
| 5 | 川田将雅 | 23億5,902万8,000円 | 91 | 432 | 5位 |
| 6 | 戸崎圭太 | 20億8,695万4,000円 | 70 | 547 | 10位 |
| 7 | 北村友一 | 19億529万2,000円 | 50 | 536 | 16位 |
| 8 | 西村淳也 | 18億2,388万8,000円 | 87 | 677 | 7位 |
| 9 | 横山武史 | 17億8,230万7,000円 | 100 | 668 | 4位 |
| 10 | 坂井瑠星 | 17億7,537万9,000円 | 89 | 533 | 6位 |
※JRAのリーディング(2026年11月1日現在)の上位100人の中で並べた。JRAのレースだけの数字で、年末までに順位は変わりうる
勝利数と獲得賞金の順位は同じにならない。武豊騎手は勝利数11位で獲得賞金3位、北村友一騎手は勝利数16位で獲得賞金7位だ。騎手別の重賞の成績は「重賞に強い騎手は?」で見られる。
上位100人全体では、獲得賞金30億円以上が2人、20億円以上が6人、10億円以上が20人、5億円以上が43人。50位と51位は3億円台後半で、1億円に届かないのは2人だった。獲得賞金1億円あたりの取り分は、平地の5%なら500万円だ。この100人の数字にはJRAの免許を持たない騎手(表の注記)6人も入っており、平地と障害を分けていない。
年間の勝利数の順位は「歴代リーディングジョッキー」にある。馬ごとの通算の賞金は「競走馬の獲得賞金ランキング」にまとめている。
年収の目安の計算(推計)
公開の数字だけで、JRAから騎手に入る額の目安は計算できる。ここからの金額はすべて編集部の推計で、実際の年収ではない。計算式は次のとおりだ。
推計=獲得賞金×5%+騎乗回数×手当の最低額
手当の最低額は、平地の「そのほか」の騎乗手当に騎手奨励手当を足した額で、2025年は4万3,500円、2026年は4万5,000円。率と手当は、その年度の競馬番組で確かめた。
2025年のC.ルメール騎手なら、獲得賞金37億1,436万1,000円×5%が1億8,571万8,050円、521騎乗×4万3,500円が2,266万3,500円で、合わせて2億838万1,550円になる。
2025年の推計(1年間)
| 騎手 | 獲得賞金 | 騎乗回数 | 賞金の5%(推計) | 手当(推計) | JRAから入る額の目安(推計) |
|---|---|---|---|---|---|
| C.ルメール | 37億1,436万1,000円 | 521 | 1億8,572万円 | 2,266万円 | 約2億838万円 |
| 戸崎圭太 | 30億5,111万7,000円 | 805 | 1億5,256万円 | 3,502万円 | 約1億8,757万円 |
| 川田将雅 | 29億1,514万3,000円 | 507 | 1億4,576万円 | 2,205万円 | 約1億6,781万円 |
| 松山弘平 | 26億1,687万3,000円 | 836 | 1億3,084万円 | 3,637万円 | 約1億6,721万円 |
| 横山武史 | 24億4,189万7,000円 | 774 | 1億2,209万円 | 3,367万円 | 約1億5,576万円 |
| 坂井瑠星 | 23億1,924万4,000円 | 690 | 1億1,596万円 | 3,002万円 | 約1億4,598万円 |
| 岩田望来 | 21億5,405万6,000円 | 671 | 1億770万円 | 2,919万円 | 約1億3,689万円 |
| 丹内祐次 | 18億4,408万7,000円 | 1,007 | 9,220万円 | 4,380万円 | 約1億3,601万円 |
| 武豊 | 20億9,873万2,000円 | 575 | 1億494万円 | 2,501万円 | 約1億2,995万円 |
| 北村友一 | 18億4,825万9,000円 | 594 | 9,241万円 | 2,584万円 | 約1億1,825万円 |
※推計の高い順。JRAの2025年のリーディング(勝利数の上位20人)の中で、獲得賞金の上位10人を計算した。金額は万円未満を四捨五入している
2026年の推計(11月1日までの分)
2026年はまだ途中なので、年間の額ではない。
| 騎手 | 獲得賞金 | 騎乗回数 | 11月1日までのJRA分の目安(推計) |
|---|---|---|---|
| C.ルメール | 32億6,825万3,000円 | 495 | 約1億8,569万円 |
| 松山弘平 | 30億3,462万6,000円 | 719 | 約1億8,409万円 |
| 岩田望来 | 24億4,063万8,000円 | 659 | 約1億5,169万円 |
| 武豊 | 24億6,695万8,000円 | 474 | 約1億4,468万円 |
| 川田将雅 | 23億5,902万8,000円 | 432 | 約1億3,739万円 |
| 戸崎圭太 | 20億8,695万4,000円 | 547 | 約1億2,896万円 |
| 西村淳也 | 18億2,388万8,000円 | 677 | 約1億2,166万円 |
| 北村友一 | 19億529万2,000円 | 536 | 約1億1,938万円 |
| 横山武史 | 17億8,230万7,000円 | 668 | 約1億1,918万円 |
| 坂井瑠星 | 17億7,537万9,000円 | 533 | 約1億1,275万円 |
※推計の高い順。手当の最低額4万5,000円で計算した。年末までに金額も順位も変わる
推計に入っていないもの
上の2つの表の騎手は、JRAの累計成績で障害のレースの騎乗が0回なので、率はすべて5%で計算した。実際の額とは、次のような点で違う。
| 項目 | 中身 | 推計との関係 |
|---|---|---|
| 賞金の対象 | 距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金も5%の対象だが、総賞金には入らない | 実際は推計より増える |
| 重賞の手当 | 重賞の騎乗手当は高いが、全騎乗を最低額で計算した | 実際は推計より増える |
| そのほかの手当・褒賞 | 開催協力手当、褒賞金など。JRAの資料では「別に定める」で、額は分からない | 実際は推計より増える |
| JRA以外のレース | 地方・海外での騎乗の収入 | 実際は推計より増える |
| レース以外の収入 | 公開の数字では分からない | 実際は推計より増える |
| 失格・騎乗停止 | 失格や騎乗停止以上の処分のときは手当が出ない | 実際は推計より減る |
| [地][外]の馬の賞金 | 騎手への振り込みの対象外 | 総賞金に入っていれば、実際は推計より減る場合がある |
| 税 | 賞金と手当は、所得税を差し引いて振り込まれる | 手取りは推計より減る |
| 経費 | 公開の数字では分からない | 手元に残る額は推計より減る |
武豊騎手の場合
武豊騎手の年収も公表されていない。上の計算式で出すと、2025年のJRAから入る額の目安は約1億2,995万円(推計)で、実際の年収ではない。内訳は、獲得賞金20億9,873万2,000円の5%が1億493万6,600円、575騎乗の手当が2,501万2,500円になる。
2026年は11月1日現在で474騎乗・66勝、獲得賞金は24億6,695万8,000円で、11月1日までの目安は約1億4,468万円(推計)。2025年の1年間の推計を、すでに上回っている。2026年はGⅠを安田記念(シックスペンス)、宝塚記念(メイショウタバル)、菊花賞(ゴーイントゥスカイ)と3勝した。3レースの1着本賞金は合わせて6億8,000万円で、5%なら3,400万円だ。
年ごとの獲得賞金を見ると、JRAの表で確かめられる2001年以降の最多は2005年の44億1,404万2,000円だ。
| 年 | 獲得賞金 | 勝利 | 騎乗回数 |
|---|---|---|---|
| 2003年 | 38億5,900万円 | 204 | 866 |
| 2004年 | 39億5,227万円 | 211 | 912 |
| 2005年 | 44億1,404万2,000円 | 212 | 855 |
| 2006年 | 43億3,689万1,000円 | 178 | 790 |
| 2015年 | 22億912万8,000円 | 106 | 763 |
| 2020年 | 23億484万1,000円 | 115 | 667 |
| 2025年 | 20億9,873万2,000円 | 72 | 575 |
| 2026年(11月1日現在) | 24億6,695万8,000円 | 66 | 474 |
2024年以前の率と手当は確かめていないので、古い年の推計は出さない。年ごとの勝利数と通算成績は「武豊騎手の成績」にある。
まとめ
騎手の年収は公表されていない。決まりとして確かめられるのは、騎手の取り分が賞金などの平地5%・障害7%で、騎乗手当と騎手奨励手当が別に出ることだ。2026年11月1日現在の獲得賞金1位はC.ルメール騎手の32億6,825万3,000円。公開の数字から計算したJRAから入る額の目安は、2025年の1年間でルメール騎手が約2億838万円、武豊騎手が約1億2,995万円になる。編集部の推計で、実際の年収ではない。JRAの外の収入は入らず、税と経費も引いていない。
よくある質問
- 騎手の年収は公表されている?
- 公表されていない。JRAの騎手情報とリーディングの表にあるのは成績と、騎手が乗った馬の獲得賞金(総賞金)で、年収の欄はない。
- 騎手の取り分は何%?
- 2026年度の競馬番組では、本賞・距離別出走奨励賞・内国産馬所有奨励賞・出走奨励金・付加賞の合計の平地5%、障害7%。この分は騎手の口座に直接振り込まれる。1着本賞金3億円の宝塚記念なら、本賞金だけで1,500万円になる。
- 進上金とは?
- 馬が賞金を得たときに、馬主から調教師や騎手など厩舎関係者に渡る成功報酬のこと。2026年度の競馬番組では、騎手の分は平地5%・障害7%、調教師の分は15%と決められている。
- 騎手の年収の推計はどう計算する?
- 本記事では「獲得賞金×5%+騎乗回数×手当の最低額」で計算した。2025年の手当の最低額は4万3,500円。獲得賞金37億1,436万1,000円・521騎乗のC.ルメール騎手なら、推計は約2億838万円になる。編集部の推計で、実際の年収ではない。重賞の手当や褒賞、JRAの外の収入は入らず、税と経費も引いていない。
- 武豊騎手の年収はいくら?
- 公表されていない。本記事の計算式で出すJRAから入る額の目安は、2025年で約1億2,995万円(獲得賞金20億9,873万2,000円、575騎乗)。編集部の推計で、実際の年収ではない。JRAの外の収入は入らず、税と経費も引いていない。






