先週末に行われた優駿牝馬オークスでは桜花賞組をおさえてミッキークイーンが優勝を飾りました。クラシックの1冠目に出走した馬たちが優秀なのはもちろんですが、別路線組も侮れないことが証明された形です。
皐月賞と日本ダービーの間に行われるのは主にNHKマイルカップ、青葉賞、京都新聞杯。(※プリンシパルステークスの覇者アンビシャスは回避)
これらのレースは、過去10年のうち8年で馬券に絡む馬を輩出しています。思わぬ伏兵が潜んでいることがあるわけですね。今回は、別路線組の中で上位に入線した有力馬の勝負気配を探ってみましょう。
目次
兄や姉が果たせなかった夢の続きを
レーヴミストラル(青葉賞1着)
アプレザンレーヴやレーヴディソールを兄弟に持つ良血馬が、3連勝で日本ダービーに登場します。
母レーヴドスカーは数々の重賞ホースを輩出していますが、クラシックでは勝ったことがありません。レーヴミストラルは父が今年のクラシックを沸かせているキングカメハメハ。一族の悲願を後押しする要素と言えるでしょう。
青葉賞を1番人気で勝った馬は、フェノーメノとアドマイヤメインがおり、本番でも2着と結果を残していることからも有力だと考えられます。
連対率100%の左巧者が波乱の立役者に
タンタアレグリア(青葉賞2着)
7戦して2勝ながら2着4回という、相手に関係なくしっかり走ると堅実ぶりが光ります。
さらに左回りに限定すれば、1勝2着4回と連を外していないところも見逃せません。
父ゼンノロブロイは青葉賞1着から日本ダービー2着。同じ父を持つサンテミリオンが2010年のオークスを制し、バウンスシャッセが昨年3着になっていることからも、コース適正はメンバーの中でも屈指といえるでしょう。
日本ダービーに縁ある血統、下克上なるか
サトノラーゼン(京都新聞杯1着)
初勝利まで5戦と時間がかかりましたが、未勝利戦でレーヴミストラルを、京都新聞杯でポルトドートウィユを撃破。共に1番人気の馬を下して日本ダービーまでのし上がってきました。
また血統面では母系にブライアンズタイムに繋がるロベルトや、フサイチコンコルドを輩出したカーリアンの血が流れている点が注目されます。日本ダービー縁の血が、本番で騒ぐことお期待できるでしょう。
初の東京競馬場参戦も不気味な存在
ポルトドートウィユ(京都新聞杯2着)
ドゥラメンテのいとこにあたります。ドゥラメンテの血統が日本競馬界の歴史を詰め込んだものなら、こちらも負けてはいません。
●詳細→“武豊血統”ポルトドートウィユに凝縮された競馬の魅力
初の左回りになりますが、難なくこなす可能性は高い。ちなみに同じディープインパクト産駒のキズナも初経験のコースを物ともせず優勝しています。
高い次元で安定する末脚に期待大!
ミュゼスルタン(NHKマイルカップ3着)
NHKマイルカップでは3着に入り、骨折の影響を感じさせないパフォーマンスを見せました。
その高い素質は、4レース中3レースで最速の上がり3ハロンのタイムを叩き出していることからも明らかでしょう。
特に復帰初戦のスプリングステークスではリアルスティールと同タイムの上がり33秒6を計測。7着に敗れましたが、十分に見せ場を作りました。復調著しい今こそ、買いどきかもしれません。
まとめ
やはりと…いうべきか、GⅠや重賞で上位に入る馬たちは、血統や特性など、光るものを持っていますね。優勝すら狙える要素、侮ると痛い目に合いそうです。
皐月賞組が優勢という風潮ですが、これらの馬が大きな風穴を空けることを期待します!
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