高松宮記念2018の競馬予想分析…レッツゴードンキの激走は?

2018年3月25日、中京競馬場で高松宮記念(GⅠ/芝1200m)が行われる。レッツゴードンキは昨年の高松宮記念とスプリンターズSでともに2着。特にスプリンターズSは、直線で一旦は抜け出してレッドファルクスにクビ差の2着と、かなり惜しい競馬だった。低迷した時期もあったが、スプリンターとして素質を開花させ、桜花賞以来となるGⅠ制覇まであと一歩のところまで来ている。

高松宮記念で敗れたセイウンコウセイ、スプリンターズSで敗れたレッドファルクスも出走する今回は、雪辱を果たしたいところ。しかし、6歳となった桜花賞馬に、昨年以上のパフォーマンスを望むのは酷かも知れない。その理由を挙げていく。


目次

理由① 勢いに欠ける近況

昨年の高松宮記念出走時は、近3走が②②①着と勢いがあったのに対し、今年は③⑥⑤着。しかも香港へ遠征した2か月後にダートのフェブラリーSに出走し、ここに臨むという厳しいローテーションだ。

相変わらず栗東坂路で好時計を出しているが、国内で予定通りに使われていた昨年より明らかに順調さを欠く上、海外遠征による見えない疲れも心配。なお、高松宮記念の過去10年で、前走がダート戦だった馬は6頭が出走して全て着外に敗れている。

理由② 正攻法で勝ち切れない

桜花賞を逃げ切り、前向きすぎる気性でかつては折り合いに苦労したが、道中は馬群の中で抑えてラストに末脚を爆発させる追い込みのスタイルで復活を遂げた。しかし、直線一気では届かず、逆に早めに動く形では末がやや甘くなってしまい、歯がゆい競馬が続いている。

昨年は高松宮記念が③番枠、スプリンターズSが②番枠と、ともに絶好枠。スプリンターズSは経済コースを通って直線でも最内を突くという戦法で、岩田騎手が会心の騎乗を見せたものの、勝利には届かなかった。

逆に一昨年は高松宮記念が⑪番枠で8着、スプリンターズSが⑫番枠で9着。高松宮記念は直線で馬群を捌けずに脚を余した。GⅠでは、内枠でインを突く競馬ができた時でないと結果を出せていない。

絶好枠を引いてスムーズにロスの少ない競馬をした昨年のGⅠ2戦でも勝てなかったとなると、それ以上を期待するのは難しいか……。

理由③ 6歳牝馬

高松宮記念の過去10年で、6歳以上の牝馬は【0・0・0・14】。GⅠに昇格した1996年までさかのぼっても【0・0・3・24】と不振だ。2015年にストレイトガールが1番人気で13着、2010年にアルティマトゥーレが2番人気で5着など、上位人気を裏切った例もある。

このレースは、牡馬を含めても4、5歳が強く、高齢馬はやや劣勢の傾向。上積みという意味でも、6歳となった今年は、昨年より信頼度が下がる。

まとめ

3年前の桜花賞馬レッツゴードンキが再び頂点を極めるためにクリアすべきハードルは高そうで、三連系の軸としては悪くないものの、頭では狙いづらいというのが結論だ。勝つためには、展開や運などが味方するかどうか、まさしく勝利の女神が微笑むかどうかにかかっているかも知れない。

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