有馬記念2017の競馬予想データ分析…5つの消しで好走率5割超、回収率200超

2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝2500m)が行われる。キタサンブラック、シュヴァルグラン、サトノクラウン、スワーヴリチャードらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

競馬界の一年を締めくくるグランプリレースだけに、極端な人気薄が突っ込んでくることは少ない。

波乱があるとすれば、「秋古馬2戦で疲弊している人気馬」を「余力のある中穴」が飲み込むことくらい。

人気着別度数
1番人気5- 2- 1- 2/ 10
2番人気2- 1- 2- 5/ 10
3番人気0- 0- 1- 9/ 10
4番人気1- 1- 1- 7/ 10
5番人気0- 2- 0- 8/ 10
6番人気0- 0- 1- 9/ 10
7番人気0- 1- 0- 9/ 10
8番人気1- 0- 0- 9/ 10
9番人気1- 1- 1- 7/ 10
10番人気0- 1- 1- 8/ 10
11番人気0- 0- 1- 9/ 10
12番人気0- 0- 0- 10/ 10
13番人気0- 0- 0- 10/ 10
14番人気0- 1- 1- 7/ 9
15番人気0- 0- 0- 8/ 8
16番人気0- 0- 0- 6/ 6
人気勝率複勝率単回値複回値
1番人気50.0%80.0%117104
2番人気20.0%50.0%12478
3番人気0.0%10.0%020
4番人気10.0%30.0%8787
5番人気0.0%20.0%066
6番人気0.0%10.0%053
7番人気0.0%10.0%049
8番人気10.0%10.0%17041
9番人気10.0%30.0%523227
10番人気0.0%20.0%0113
11番人気0.0%10.0%038
12番人気0.0%0.0%00
13番人気0.0%0.0%00
14番人気0.0%22.2%0393
15番人気0.0%0.0%00
16番人気0.0%0.0%00

基本的に買うのは中穴までとした方がいいだろう。

※以降、10番人気以内を対象に集計

ポイント2 二桁馬番は消し!

有馬記念は内枠有利なコースとして知られている。コーナーを6回回るため、単純に内枠のほうが距離ロスのリスクが少なく、外枠に入るとどうしても損をしてしまう事が多いのだ。

しかも、中山芝2500mはスタートからコーナーまでの距離が極端に短い。外枠の馬たちはポジション争いをする間もなくコーナーを迎え、不利な外外を走ることになってしまうわけだ。

馬番着別度数
1番1- 1- 0- 6/ 8
2番0- 1- 1- 4/ 6
3番1- 0- 0- 6/ 7
4番1- 1- 1- 3/ 6
5番0- 1- 0- 3/ 4
6番1- 2- 1- 3/ 7
7番1- 2- 1- 3/ 7
8番0- 0- 0- 8/ 8
9番2- 1- 1- 3/ 7
10番0- 0- 0- 8/ 8
11番1- 0- 1- 2/ 4
12番0- 0- 0- 5/ 5
13番2- 0- 0- 5/ 7
14番0- 0- 2- 4/ 6
15番0- 0- 0- 5/ 5
16番0- 0- 0- 5/ 5
馬番勝率複勝率単回値複回値
1番12.5%25.0%10540
2番0.0%33.3%056
3番14.3%14.3%747147
4番16.7%50.0%145176
5番0.0%25.0%0122
6番14.3%57.1%22248
7番14.3%57.1%242232
8番0.0%0.0%00
9番28.6%57.1%88102
10番0.0%0.0%00
11番25.0%50.0%65115
12番0.0%0.0%00
13番28.6%28.6%7537
14番0.0%33.3%055
15番0.0%0.0%00
16番0.0%0.0%00

ご覧の通り、一桁馬番が圧倒的な成績を残していることが分かる。外枠の馬たちは、思い切って消してしまう方が得策なのだ。

ポイント3 高齢馬は消し!

有馬記念は12月の暮れに行われる。この時期はみなベストコンディションであることが少なく、今まで仕上げてきた“おつり”の状態で出走してくるケースが多い。

つまり、天皇賞秋やジャパンカップが「究極の仕上げ勝負」である一方、有馬記念は「余力勝負」という側面があるのだ。

そうなると、体力的に不利を被りやすい高齢馬は厳しい。

年齢着別度数
3歳4- 3- 1-18/26
4歳3- 5- 2-19/29
5歳3- 1- 3-26/33
6歳0- 0- 1- 9/10
7歳0- 0- 1- 1/ 2
年齢勝率複勝率単回値複回値
3歳15.4%30.8%6174
4歳10.3%34.5%247138
5歳9.1%21.2%4339
6歳0.0%10.0%053
7歳0.0%50.0%0300

これまで連対馬はゼロ。素直に消していくほうがいい。

ポイント4 キャリア過多な馬は消し!

有馬記念は「余力勝負」。そうなると、今までキャリアを重ねてきて脚を消耗してきている馬たちも厳しくなる。

競走馬の脚はガラスに例えられるほど、繊細にできている。使えば使うほどすり減るものであり、基本的にキャリアを重ねすぎてメリットとなることはない。

キャリア着別度数
21戦~1- 0- 3- 25/ 29
キャリア勝率複勝率単回値複回値
21戦~3.4%13.8%1349

キャリア21戦以上になると、ほとんど好走できていないことが分かる。

ちなみにキャリア21戦以上ながら唯一の勝ち馬となったドリームジャーニーは春のグランプリホース。しかも秋古馬2冠目のジャパンカップをスキップし、天皇賞秋からここに参戦してきた。

つまり、ドリームジャーニーにとって有馬記念が「究極の仕上げ勝負」だったため、好走できたというわけだ。

ポイント5 マイナー血統は消し!

日本の競馬のレベルは高い。特に芝の中距離路線は世界でもトップだ。

有馬記念は芝の中距離GIである。このため、日本の芝中距離路線の中核を担う血統(サンデーサイレンス系、ロベルト系、キングマンボ系)が圧倒的にいい成績を残している。

一方、それ以外のノーザンダンサー系やミスプロ系などは苦戦を強いられている。

父サンデーサイレンス系、ロベルト系、キングマンボ系以外(0−0−0−15)

原則として、芝中距離の中核を担う3つの血統の中から選んでいくのがベスト。それ以外は評価を下げてしかるべきだ。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
6- 9- 3-18/36
勝率複勝率単回値複回値
16.7%50.0%250168

なんと、好走率は50%超、回収率も200%オーバーという極めて優秀な成績となっている。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

おすすめの記事